Top雑感2016年10月(21日〜31日)

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10月21日 今度は鳥取
 午後2時7分頃、鳥取県中部を震源とする、最大深度6弱の地震が発生した。津波が起こっていないせいか、死者は多くないようだ。
骨折などの大怪我をした人は多くいるようだし、建物への被害も出ているようなのだが。やはり、地震が起こっても津波が無ければ
死者はそれほど膨れ上がらないし、都市部でもないので人的被害も極端に大きくない。津波というと東日本大震災だし、都市部で
死者が多く出たのは関東大震災や阪神淡路大震災だろう。これで今年だけで大きな地震が2つ起こっている。熊本と鳥取だ。
こんな状況であるにも関わらずだ、今でも世間で「被災地」というと東北地方太平洋側をイメージされてしまうのが悲しい。
台風や大雨も含めて、震災後に様々な災害が起こっているのに、だ。そろそろ言葉を選ぶ時期に来ているのではないだろうか。
被災地では他の地域が可哀想だ。

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10月22日 搭乗手続き
 飛行機の搭乗手続きのミスで定員オーバーの状態で離陸しようとしたことがニュースになっていたが、その後の国土交通省の調査で
同じようなケースが2012年度以降の4年半で230件ほど起こっていたことが明らかになった。中にはそのまま扉を閉めて離陸した
こともあったという。実際の人数と搭乗手続き数が合わないというのだが、多いのか少ないのかが大きな問題だと思う。手続きをしたけど
急用で載れなくなったとして人数が減ることは起こりうるだろう。たまに放送で呼び出しているのを聞くが、それでも見付からないことが
あるのだろう。大きな問題は、今回の調査のきっかけとなった機内の乗客の方が多い場合だ。搭乗の直前のゲートで厳しいチェックを
しているものだと思っていたのだが、すり抜ける方法があるということを意味しているわけで。そういう所は結構しっかりしているもの
だと思っていたのだけど。意外だった。

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10月23日 未知の断層
 21日に鳥取で起こった最大震度6弱を記録した地震だが、政府の地震調査委員会は臨時会を開いて「これまで知られていない長さ
10 km以上の断層がずれて起きた」とする見解を示した。実際、地震発生直後に周辺の断層を示した地図がニュースで流れ、この地域には
断層が無い旨が報道されていた。今回は横ずれ断層だとか色々と言われているのだが、とにかく、今見付かっている断層が全てだという
考えは誰が言い出したのだろうかと思ってしまう。断層を見付けることはそんなに簡単ではなく、地表に出ている微妙な地形から判断を
していたりするのだが、それでもまだまだ分からないことだらけの筈なのだ。これまでに見付かっていない所で地震が起きたって
いいじゃないか、と思うのだ。結局はデータの蓄積なのだから、これでまた新しい断層が書き加えられることだろう。そんなもんだ、
という認識が意外と広まっていないような気がしている。

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10月24日 タイムシフト視聴率
 視聴率調査でお馴染みのビデオリサーチ社が10月から新しい視聴率調査を始めていたようだ。これまではリアルタイムでの視聴率
のみだったのだが、録画機器などで放送から7日以内に視聴した「タイムシフト視聴率」を導入。リアルタイムとタイムシフトのいずれかの
視聴をした「総合視聴率」も集計しているという。今のところ関東地区のみだが、これから関西、名古屋、最終的には全国へと広げる
という。元から視聴率の集計に録画が入らないのはおかしいという意見はあった。それが遂に実現したことになる。何故今になって
できるようになったのかは分からないのだが、ビデオリサーチ社はライフスタイルが多様化しているからだと説明している。どういうわけか
NHKの朝ドラが妙に高いタイムシフト視聴率を叩き出しているらしい。元々見ないので何とも言えないのだが、そこまでして見たいものか?
という気がする。まぁそういう数字が出ているので、録画してでも見たい物なんだろう。ちょっと意外だ。

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10月25日 結局いくらかかる?
 経済産業省は、福島第一原発の廃炉に必要な費用が、想定の年間800億円から拡大し、年間数千億円になるという試算を明らかにした。
廃炉には30年以上を要するので、想定していた総額の2兆円を軽く越えることも明らかになった。政府としては、国民の負担増にならない
よう、東京電力が資金を確保する制度を検討するとしている。別にこの廃炉費用に限った話ではないのだが、当初の想定がかなり甘い
のではないだろうか。一民間企業でこんな試算をして事業にとりかかったらきっと大変なことになる。赤字覚悟で続けるか、途中で
違約金を支払ってでも放り投げるか。そして、国民の負担増にならないように、と言っても、巡り巡って、資金の出所は結局は
国民になる筈であって。政府が必要な分だけお札を印刷するのなら話は別だが、そんな筈はなく。税金であれ電気料金に上乗せであれ
結局は国民から出てくるわけで。廃炉費用はどこまで膨らむのか。

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10月26日 次世代育成
 先日、新入社員が月100時間を越える残業をしており、最終的に自殺してしまったある広告代理店。そこが国が認定する「子育て
サポート企業」に認定されていたことが明らかになった。労働時間短縮に取り組み、法令に反する重大な事実がないなどの基準があり、
その基準をクリアしたとして2007年、13年、15年の3回認定されているという。一方で労使協定の上限を超えて時間外労働が行われて
いたとして労働基準監督署から是正勧告を受けていたという。この「子育てサポート企業」は、次世代育成支援対策推進法に基づく
ものなのだが、「早く帰れるシステムがある」というのが実態だろう。勿論、キチンとした理由があって、それを利用して早く帰って
子どもの世話をするというのは悪くないし、否定するつもりもない。だが一方で、独身の場合はそのシステムを利用できないわけで、
その恩恵に与ることができないばかりか、早く帰った人の分のサポートまで必要なわけで。ライフスタイルが多様化しているとか、
ダイバーシティとかが声高に叫ばれる昨今でありながら、子育てをしていないと駄目という風潮が何となく許せないのだ。何か不思議だな
と思うばかりだ。

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10月27日 有性生殖
 生き物は何故死ぬの?子どもの素朴な疑問に有識者が分かり易く答えるものがある。実際にその番組を視聴しているわけではないが、
別の番組で抜粋して紹介されるので、耳にすることがあるのだ。その時に取り上げられたのがこの疑問だった。有識者の回答としては
生き物が男と女に分かれた時に死ぬことになったというもの。有性生殖をすることで多様性が生まれ、生物全体として適応力が上がり
生き残る可能性が高くなるということだ。だから、死ぬのは嫌かもしれないが、生物全体から見ればいいことなのだ、という回答だった。
キチンとした回答になっているかどうかは不明だが、確かに無性生殖、分裂の場合には複製なので死ぬという概念が無くなるのだろう。
プラナリアは頭とシッポに切り分けた場合でも、シッポの方にも記憶が残っているという実験結果もあるらしく、「記憶」というものも
それほど単純ではないようで。しかし、これが死を肯定する理由にはならないのもまた事実。生き物はどうして死ぬのか、子どもの疑問は
単純だからこそ奥が深い。

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10月28日 ハロウィン
 いつから日本はこんなことになってしまったのか。来週の月曜日がハロウィンということで、今週末は渋谷などで警備が強化される
らしい。日本記念日協会によると、その市場規模は1200億円を越え、バレンタインを越え、6740億円とも言われるクリスマスに次ぐ
大きなイベントと化している。しかしまぁ、外国人から見ると不思議でならないらしい。外国で行われるハロウィンは子どもが主役。
親もそれに合わせて仮装をすることもあるらしいのだが、あくまでも主役は子ども。ところが、日本では「大人が仮装をする日」という
印象が強く、違和感があるのだとか。今年は月曜日になるので、その前の週末に騒ごうというのだから、実に節操がない。ある意味では
日本人らしいとも言えるかもしれない。結局、何かと理由をつけて騒ぎたいだけなのではないか、そんな気がしてしまうのだ。
いつから日本人はこんな事になってしまったんだ・・・。

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10月29日 やっぱり起きた
 あらゆる物をインターネットに繋げようという試み、IoTなわけだが、当然のようにウイルスが出てくるよなと思ったら、既に出ていた。
しかも、ソースコードはインターネット上に公開されていたというからいよいよ意味が分からない。このウイルスは、IoT機器にネットを
通じて送り込まれて、外部から機器を動かせるように乗っ取り、その後、サーバー等に大量のデータを送り込むDDoS攻撃の歳の
踏み台にすることができるようになるという。まぁ、IoTの機器はまだまだセキュリティが甘いだろうから、簡単に乗っ取られるだろうし、
そうなったらネットに繋がってある程度の処理ができる能力を持っているのだから、DDoS攻撃の踏み台にされても不思議ではないわけで。
これからはこういったセキュリティのリスクをどうやって減らしていくのか、に焦点が絞られることだろう。気楽に書いているが、本当に
どうするんだ?

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10月30日 ハロウィン続報
 拍子抜けするほどに何も無かった金曜日の夜と違い、昨日、今日の土日の夜は大騒ぎになっているようだ。渋谷の駅前は大混乱に
なっているとか。中には早めに店じまいする商店とか、仮装しての入店を禁止する店舗もあるとか。それなりの市場規模があるのは
分かったが、だからと言って、周囲の人に迷惑をかけてまで開かれるイベントであるべきではないだろう。最大の市場規模を誇る
クリスマス、ハロウィンに抜かれた現在の3位はバレンタインだが、どちらも大人しいものだ。さらに、日本の場合は収穫祭の
側面をもつわけでもなく、Trick or Treatをやるわけでもなく、ただ仮装して騒ぐだけになっている。最早なにをしたいのかが
分からないのだ。そしてゴミの放置が問題になるわけで。これで明日は何も無かったとしたら、いよいよ分からなくなるわけで。
さて、明日はどうなるだろうか。

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10月31日 求む続報
 結局、今日の渋谷はどうなったんだ?昨日までハロウィンで大騒ぎになっていたのだが、本当は今日が本番。本来であれば今夜こそ
集まるべきなのだが、何しろ思い切り月曜日、集まるのかどうなのか、注目していたのだが、どのニュースを見ても全く取り上げられて
いないのだ。ということは集まっていないのか、それともニュースで伝えるのが無駄に思えているのか。どちらも可能性としては
考えられるのだが、おそらく前者、集まっていないのだろう。こうなると来年以降が気になる。来年の10月31日は火曜日になる。
やはり直前の週末だろうか。その次は水曜日。さて、どちらで集まるのか。所詮、週末に集まって騒ぎたいだけの状態なので、
日付については何の意識も無いので、週の真ん中に来た時にどうするのか、という問題が発生するのだ。そうなった時が楽しみだ。
まさか日本は10月最終日曜日をハロウィンするとか、そんな冗談にはならないだろうな、と。

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