Top雑感2016年6月(11日〜20日)

<<Prev. | Next>>

6月11日 完全個室トイレ
 神奈川県のとある市で、全28の市立小中学校で一部の男子トイレを完全個室化することに乗り出した。男子トイレから小便器をなくし
全てを個室にするというのだ。学校で大便をするのが恥ずかしいという声に答えて、どこに入ったかでは判別がつかないようにしよう
と言う取り組みだ。男子トイレはその小便器の存在により、省スペース化が図られ、かつ回転速度が早くなっているのだと思う。
それを完全個室にするというのは効率が落ちるだけのような気がする。一応、学校内の全トイレを改造するわけではなさそうなので
影響は小さいと思うのだが。ちなみに、すでに実践されている地域もあるらしいのだが、結局は個室から出てくる時間でバレるので
解決にはならなかったとか、床が汚れるとか、色々と課題は残されているようだ。まぁ小学生の間くらいは、つまらない意地を張っていても
いいんじゃないか?という気はするが。大人になれば平気になるわけだし。我慢は健康には悪いかもしれないが。

▲Page Top

6月12日 すだれ?
 6月2日にもネタにしたのだが、福島第一原発の凍土遮水壁が凍らない問題、それが取り上げられた原子力規制委員会の会合の様子が
もう少し明らかになってきた。壁と呼んでるけれど、壁ではなくてすだれのようなものとは規制委員会の言葉。なかなか痛烈でありながら
的を射ているな、と。なんでも凍土遮水壁が作られた後も、地下水の汲み上げ量が減っていないらしい。すだれであったとしても、
ある程度地下水の量に制限をかけられれば地下水の汲み上げの量は減りそうなものなのだが。ここまでくると、失敗と認めざるを
得ないかなという感じだ。上手くいって地下深くまで氷の壁ができれば、掘った深さよりも深い所まで壁が作れるんじゃないか、とか
思って期待していたのだが、そんなに単純な話ではなかったようで。世の中、考えているほどには上手く回ってくれるものでは
ないようで。結局、今後はどうなるのか。セメントで壁を作れば解決なのか、それでも結局はダメなのか。まだまだ分からない。

▲Page Top

6月13日 歩きスマホの弊害か?
 線路上の落下物を原因とする列車遅延の2割以上がスマートフォンや携帯電話であることが明らかになった。統計をとったのは、
東京、茨城、千葉、埼玉、神奈川、栃木、山梨の1都6県。列車の遅延のうち駅の線路上への落下物が原因であったケースを調べた
という。4月は120件中23件、5月は109件中31件になるという。列車への乗り降りの際に落としたり、ホームを歩いていて
他人と衝突して落としたりするケースが多いと考えられている。だから、そんなにずっと画面を見ていないといけないものなのか?と。
立ち止まるなりなんなりして、もっと安定した状態で携帯電話を見ればいいのに。結構な人数に迷惑をかけていると思うのだが。
法律で禁止してみたところで実効性はないだろうし、多くの人が危ないという事実を認識しないとダメなんだろう。きっとまだまだ
こういうトラブルは増えていくのだろう。

▲Page Top

6月14日 連星系を公転
 そろそろ考えたくなくなるような軌道だ。天文学者のチームがケプラー宇宙望遠鏡を使って発見した惑星系なのだが、中央には
恒星2つの連星系があり、その周りを木星ほどの大きさの惑星が公転しているという。いわゆるハビタブルゾーンなのだが、ガス状惑星
なので、生命が存在している可能性は低いとされている。さて、連星系は2つの恒星がお互いに引力を及ぼしあって、2つの星が
回るような運動をする。今回はさらにその周りを惑星が回っているという。どんな軌道を描くのか考えたくもない。高校物理の
質点系の力学で考えれば、2つの恒星を合わせた重心の部分に全質量があると考えて他の星の動きを考えるのだろうけど、そんなに
単純でいいのか?という思いが残る。大雑把にはそれで合うのだろうけど、長期的にはそんなに単純ではないはずで。ちなみに、
場所は地球から3700光年。意外と近いが、行ける距離ではない。

▲Page Top

6月15日 ままごとは何処へ行く?
 KDDIとキリンが共同開発した次世代の「おままごとキット」を発表した。まな板やフライパンにセンサーがついており、専用の端末が
指示する通りの手順で料理をすれば包丁で野菜を切る音や具材を炒める音が動作に合わせて出るという。さらに完成すると匂いも出すとか。
子どもの料理への興味とITへの関心を高めたいという狙いがあるようだ。販売については未定だとか。こんなものをマトモに商品化したら
価格が高くなって仕方ないだろうから、販売は未定なんだろうな、と。実際に子どもが使っている様子が映像で見れたのだが、音はかなり
リアルなものだった。匂いについてはさすがに伝わってこないが、どうやら出ているらしい。ままごとに何を求めるのか、という問題に
なりそうなのだが、少なくとも子どもはそんなリアルさは求めていないだろう。もっと自由に色々とやりたいのではないだろうか。
大人の価値観の押し付けのような気がするのだが、果たしてどうだろうか。

▲Page Top

6月16日 電球をスマホで制御
 何の意味があるのか、と思ってしまうのだが、作っている側も「10人に1人はすごく欲しくなる」製品だと言っている。LED電球なのだが、
1600万色以上を表現可能なLED電球と、それをまとめてネットワークと接続するための機器から構成されているという。iPhoneからの
指示を受け取って電球を制御するという。位置情報と連動させれば、外出時に自動的に消したり、帰宅時に自動的に点灯させたりできる
のだとか。インターネットに繋げば外出先からでも操作できるという。いやぁ、これにどれだけの意味があるのか。どうやら私は10人中
9人の側だったようだ。それでも何かと需要はあるのだろう。何でもかんでもスマホから操作すればいいというものではないだろう
と思うのだ。何でもインターネットに繋ぐ時代が来つつあるのだが、それは同時にスマートフォンに対応させることを暗示しているわけで。
そんなに全ての機能を集約しなくても、と思うのだ。家の鍵なんかもスマートフォンに入りつつあるし。スマホを無くしたら生活できない
というのはやはりマズイのでは?リスク分散ではないが、もっとバラバラにしておいていいのではないだろうか。

▲Page Top

6月17日 ミラーレス車
 国土交通省がルームミラーやサイドミラーの代わりにカメラを備えた車の製造を18日から解禁すると発表した。乗用車やトラック、バス
などに適用されるが、バイクは除外するという。国の認証を受けた新型車から公道で走れるようになるという。これまでよりも広い視野を
確保できるし、雨で見づらくなることもないと期待されている。車の規制緩和は車のデザインに大きな影響を及ぼす。かつて乗用車の
サイドミラーがフェンダーミラー限定だったところから、ドアミラーが解禁された結果、デザインがガラッと変わってしまった。今や
フェンダーミラーの車はちょっと古風なタクシーでしか見かけなくなってしまった。そして今度はミラーレス。また大きくデザインが
変わりそうな気がしている。ただ、やはりミラーの方がいいのでは?と思うのは私だけだろうか。安全に関わる装備を完全に機械に
頼るというのが何とも・・・。補助的にカメラを使うのであればいいが、故障した場合には完全に後ろの確認ができなくなるわけで。
ちょっと怖い気がするのだ。

▲Page Top

6月18日 日本の読み
 ニホンなのかニッポンなのか、という問題だ。政治的な話をすると、2009年に正式な見解が閣議決定されている。両方とも
広く普及しており、どちらか一方に統一する必要はない、というのが閣議決定の内容だ。ちなみに、日本銀行はお札を見ると
「ニッポン銀行」だ。JRはニホンという発音がされているが、アルファベットで書かれているのは見かけない。色々と調べてみると
どうも最近はニッポンが多くなってきているらしい。何でも、ニホンは語調がが弱く、力強さや正しさを示すときにはニッポンの
方が相応しいでのではないか、という投書が1943年にあったということらしく、そこからニッポンが増えてきたのでは?という
考察がされていたりする。ここまでくるとどちらでもいいような気がするのだが、正式な国名の読みが決まっていない国というのは
世界的にも珍しいのではないだろうか。英語ではJapanなので日本語の読みに影響されないというのはありがたい話ではある。
せめて正式な国名については決めた方がいいと思うのだけど・・・。

▲Page Top

6月19日 見つかってなかった?
 地球の衛星というと月が真っ先に思い浮かべられ、他には無いと思われているのだが、実は準衛星と呼ばれる小惑星が存在している
という。すでに2003YN107など複数の小惑星が見つかっているらしいのだが、この4月に新しく2016HO3というのが見つかったそうだ。
地球からの距離は1450万 km〜3860万 kmだという。大きさははっきりしていないものの、幅40〜100 mほどではないかと予想されている
のだとか。まぁ確かに大きさは小さいし、光を発しているわけでもないので、見つけにくいのは確かなのだろうけど、こんなにも最近に
なるまで見つからなかったというのはなかなか凄いことなのではないだろうか。これまで、そういう存在を知らずに惑星探査衛星なんかを
飛ばしていたわけで、当たらなくて良かった、という話なのかもしれない。もっとも、広い空間を飛ばしている中で、当たる確率の方が
低いのだろうけど。きっと他にもあるのだろうけど、地球の重力の大きさと、それなりの距離があることを考えると、衛星の大きさは
小さいことが予想されるわけで、発見は難しいだろう。まだまだ分からないことがあるのだ。地球そのものについてでさえも。

▲Page Top

6月20日 夏に恵方巻き
 そろそろ6月も終わりだなぁと思っていたら、早くも「土用の丑の日」の話題が出ていた。コンビニで予約が始まっているというのだ。
コンビニにとって、通常の弁当よりも単価の高くなる、もっと言えば高くても売れるうなぎはオイシイ商品になるらしいのだ。ところが、
最近になって恵方巻きを売る動きが出てきているという。節分は立春、立夏、立秋、立冬の前日にあたる。一方、土用はそれぞれ
立春、立夏、立秋、立冬の直前、約18日に相当する。つまり、夏の土用だとしても節分なんだから恵方巻きだっていいじゃないか、
という理論のようだ。2000円するうなぎよりも300円の恵方巻きを7本の方が売りやすいと考えた結果なのだ。もうここまでくると
何でもありだなという感じがする。元々、土用の丑の日のうなぎも適当な由来だったりするわけで、商魂たくましいコンビニが夏の
節分にも恵方巻きを主張して定番化しても不思議ではないわけで。ただ、やっぱり違和感があるな、と。身に染み付いた風習が
理解の邪魔をする・・・。

▲Page Top

<<Prev. | Next>>