Top雑感2016年6月(1日〜10日)

<<Prev. | Next>>

6月1日 1000兆トン
 月には大量の水がある可能性が示された。その量が最大で1000兆トン。月の内部に含まれているとされているが、月の両極付近の
太陽光が届かない深いクレーターの内部には、最大10億トンあると考えられている。アポロ計画で持ち帰られた月の石に水が含まれていた
ことが明らかになってから、急に話が持ち上がり、今はこんな予想がされているという。水の量が多すぎて全く想像できない。記事に
よると、月の表面にあるとされる10億トンはオリンピックの競技用プール100万個を満たすと表現されていた。1000兆トンとなると
100万倍。完全に想像を超えている。手元の統計資料を開いて地球にある水の量を調べてみたところ、13億8600万立法キロメートル。
1トンの水は1立法メートルなので、1立法キロメートルの水は10億トン。138京6000兆トンになる。オリンピックの競技用プールに
換算すると、1386兆個を満たすことができる計算だ。大きすぎて想像できなくなっているが、とりあえず、地球は水の惑星ってことは
確かなようだ。

▲Page Top

6月2日 セメント注入
 東京電力福島第一原発だ。凍土遮水壁の構築を諦めたようだ。どうしても凍らない場所があるというのは2週間くらい前に発表があったが
それに業を煮やして、セメント系の材料を注入する計画を原子力規制委員会が了承したというのだ。石が多く、地下水の流れが早いために
凍らないと考えられていたところだ。セメントを流し込んで隙間を埋めて、水が凍りやすくするという。もうこうなったら完全にセメントで
壁を作った方がいいんじゃないか?という気もするが、地下水を凍らせた方が、地盤の下の方まで壁を作ることができるという判断
なのだろう。問題はここから先だ。冷やし続けるというのはなかなかにエネルギーを使う。しかも火を炊けばいいというものでもない
ので、おそらくは電気を使っているだろう。結構大変なことになっているんだろうなぁ、という感じだ。福島第一原発はまだまだ
収束が見えない。

▲Page Top

6月3日 テニス人気とは?
 今、全仏オープンテニスが行われているのだが、フランスが雨続きで日程が大きく遅れているという。気温も上がらないので、客足が伸びず
準決勝のチケットが2400円で売られているほどだという。それでも、女子シングルス決勝では6万円、男子シングルス決勝ではその倍の
値段が設定されているという。決勝がそれだけの値段がつくというのに、準決勝がサッパリというのはどういうことなんだろうか。
決勝にはいくつかの記録がかかっているようなのだが、だからってこの差は大きい気がする。テニスの人気というのは所詮はそんなもの
ということなのだろう。記録が生まれる瞬間であれば高いお金を払ってでも見たいが、その1つ前の試合には何の価値も見出せない。
寒いから高いお金を払って見に行くほどのものではない、ということなのだろう。もともと、なぜあんなに人気があるのかが分からない
スポーツだった。まぁその程度のもの、ということなのだろう。

▲Page Top

6月4日 梅雨入り
 申し合わせたかのように、各地の地方気象台から梅雨入りの宣言がなされた。今日1日で九州から四国、中国、近畿、東海に至るまでが
梅雨入りとなった。明日には関東地方でも梅雨入り宣言なるか、というような勢いだ。天気図を見ると、決して梅雨前線が発生して
停滞しているような感じでもないのだが、これから先しばらくは雨が続くと予想されているのだろう。季節の風物詩として気象庁も
続けているのだが、この宣言が本当に必要なのかはよくわからない。梅雨入りに一喜一憂していたりするわけだが、別にこの宣言が
あったから何かが変わるわけでもない。実際、後になって気象庁が時期を変更することだってある。大きな視点での気象の変化を
示しているのだろうけど、その必要性は果たして・・・。

▲Page Top

6月5日 テレビ映え
 東京オリンピックのロゴマークが決まってそれなりの時間が経ったわけだが、やっとテレビで使われるようになってきた。オリンピック
のパートナーになっている企業のCMの最後にロゴマークが出てくるのだが・・・。ロゴマークが決まる前はオリンピック、パラリンピック
の5色のロゴが出ていたのだが、本決定したロゴは1色なのだ。背景が白なので2色と言えば2色なのだが。こうやってロゴマークが
実際に決まって使われると、意外と見栄えがしないな、という事実に気づく。この手のマークというのは単独での見栄えではなく、
マークが実際に使われている場面を想定してデザインしないといけないのだ。今回のロゴはその辺りがうまく行っていないような
気がしてしまった。これからあちこちで使われるだろうから、そうなったら少しは印象が変わるかもしれないが、第一印象は
そんな感じだ。

▲Page Top

6月6日 不適切だが違法ではない
 東京都知事の政治資金の使い方について問題になっているわけだが、その調査委員会の発表が今日あった。大半の結果は「不適切だが
違法ではない」というものだったようだ。これは政治資金の使い方を規定している法律、政治資金規正法に政治資金の使い道である
「政治活動」の定義が記載されていないからだ。結構な回数の「政治活動」という言葉が出てくるのだが、定義はどこにもない。結果、
無理やりにでも理由をつけられれば政治活動になる、ということだ。国会の予算委員会のようだが、これが実態であり、結果として
「不適切だが違法ではない」という表現になるのだ。まぁそうなるよな、という感じだ。そもそも、法律を作る人たちが、自分の
資金の使い道を厳しく取り締まる法律を作るわけがないわけで。だから「規制法」ではなく「規正法」なのだ。まぁそんなもんだよな
という感想しか抱けないわけで。日本語の玉虫色の表現ってある意味では素晴らしいな、と。

▲Page Top

6月7日 開票が終わらない
 大接戦となっている南米ペルーの大統領選。日本時間の昨日早朝に投票が締め切られ、そのまま開票作業に入っていったはずである。
今朝のニュースでも開票作業を続けていた。2人の候補の支持率が拮抗しており、開けてみないと分からない状態になっているらしいのだ。
その開票作業が一向に終わらないのだ。今夜中には全部は終わらないだろうなという気がしている。今の得票率は49.85%対
50.15%という状態。さっパリ分からない。これからも開票は続き、ひっそりと大統領が決まるのだ。そんなのつまらないじゃないか。
せっかくだからじっとりと追ってみたいのだ。開票終了の見込みは早くとも9日。その後、大統領が決まるのだという。
日本人の感覚としては、なぜこんなにも開票作業が遅いのか、だ。しかも今回の選挙は二者択一の方式なのに、だ。間違えてはいけないので
慎重になるのはわかるのだが、それにしてもちょっと・・・。もっと大きく!

▲Page Top

6月8日 ニホニウム
 理研で発見された新元素の名前が今日発表される。正式発表はまだだが、「ニホニウム」元素記号は「Nh」になるとわかっている。
すでにIUPACで承認されているらしく、Webページで儀式のように発表されるだけのようだ。これで初めて周期表にアジアで発見された
元素が並ぶことになる。原子番号は113番。これでまた覚えるものが増えたな、という感じだ。この元素、ニッポニウムという候補名も
あった。実際には過去に申請して、後に別の元素と判明して削除されたものなので使えない。また、理研で見つかったことから、
リケニウムという候補もあった。だが、研究機関の名前をそのまま付けるのは如何なものかという議論があって取り下げられている。
結果として残ったのがニホニウム。アメリシウムに次ぐ、国名が由来の元素となった。びっくりするほどに感想がない。使う場面が
想定できないからだろうな。

▲Page Top

6月9日 Opera 中国に
 Webブラウザとして根強いファンを持っているOpera。当然のようにモバイル向けにも公開されているわけだが、そのOperaが中国の
コンソーシアムによる買収提案を受け入れることを決定したという。全株式が売却された場合、買収総額は1360億円になる。広告ブロック
だとか、いろいろと画期的な機能を他のブラウザに先駆けて入れることから、一部に根強いユーザーを持っていたのだが、これで今後
どうなるのかは不明だ。一応、開発や経営の方針に変更はないとされているのだが。立ち上がっては消えていくブラウザの世界。
かつては一世を風靡したNetscape Navigatorは有名な存在だろうか。Mac用に限ればCaminoやシイラといったブラウザもあったが
見事に開発中止となった。firefoxはNetscapeの後継にあたり、まだ消える雰囲気はないが、やはりパワーユーザー向けだろうか。
OS標準のブラウザのシェアを超えるのは難しい今では、なかなか他のブラウザが斬りこむのは厳しい。そいえば、Operaの創業者が
新しいブラウザ、Vivaldiを発表したのは今年の1月だったか。流行るかな・・・。

▲Page Top

6月10日 死ぬ仕様が復活
 発売から20年にもなる「たまごっち」。最初期は世話を怠ると死ぬ仕様だったのだが、購買層が小学生中心になった頃から、その仕様は
なくなり、手紙を置いてお別れする仕様になったという。それが7月発売の新しいモデルでは、死ぬ仕様が復活しているというのだ。
今回はキャラクター同士が結婚し、家系図を作るように広がっていくらしいのだが、その家系図が途切れることもあることを表現する
ために、死ぬのだという。さすがに「死ぬ」というのは衝撃的に映るのかもしれないが、当時の周りの人を見ている限り、あまりそれに
ショックを受けている人はいなかったように感じる。子供というのは大人が思う以上に現実とゲームの世界を切り分けて考えている
ものなのだ。ゲームであることをしっかり理解した上でどっぷりとその世界観に浸る、そんなことができるのだ。大人が心配する
ほどのものではない。だからこそ、今更ながらに死ぬ仕様を復活させたとしても、何も起こらないと思うのだ。まぁ、未だに
たまごっちが売れているという事実の方に驚くが。

▲Page Top

<<Prev. | Next>>