Top雑感2016年7月(11日〜20日)

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7月11日 持ち帰り
 昨日の参議院議員選挙の詳細な結果というのは、今日にならないと出てこない。もちろん、結果自体はテレビなどで出てくるのだが、
按分票のことやら無効投票数などだ。全国的に発表されているのだが、地元の神奈川県を見てみた。候補者名を眺めて、今回は
按分票が出ないなと思っていたのだが、やはりそれはゼロ。いつもはそこまでしか見ていなかったのだが、色々と不思議なことが
あった。「不受理と決定した票数」が15。これは無効票とは違うものなので、一体何がどうなれば受理されない票になるのか?
そして「持ち帰りと思われる票数」が99。実は、私もかつて投票用紙を持ち帰ったことがある。適当な紙を持って行って、記載台で
入れ替えて投票用紙を持ち帰ったのだ。かなりビクビクしながらやったものだが、実に99も出てくるとは。そして、よくわからないのが
「その他」の-5。マイナスってどういうことだ?投票者総数は単純な和で計算されるので、投票者総数から引き算される5というのは
一体・・・。選挙結果、しっかり見ると以外と奥が深い。

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7月12日 アルファベットも?
 自動車のナンバープレートの番号が枯渇しつつあるようだ。ひらがなの横に並ぶ4つの登録番号について、自由に選べる「希望ナンバー制」
で、一部のナンバーに人気が集中したために、来年度中にも全国5〜10の都道府県で一部の番号が取得できなくなる見通しだという。
そのためにナンバープレートの右上に記載される分類番号の下2桁をアルファベットにするという。これまでだと00〜99までの100枚
しか番号を出せなかったのだが、アルファベットは26文字なので26の2乗、仮にオーはゼロと区別がつかないので使わないとしても
25の2乗、実に625枚も出せることになる。となると、一気に発行できるナンバープレートの枚数が増えるわけで。希望ナンバーは
そのナンバープレートは受注生産となるため、登録料がちょっと高くなるという特徴がある。その分だけ陸運局の収入になるわけで。
特定の番号に人気が集中して発行できなくなったがために、希望ナンバー制を利用する人が減るのは困る、というのが実情だろうか。
そんなところでせこく稼がなくてもいいじゃないか、という気がする。

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7月13日 ついに諦めたか?
 超大型旅客機、エアバスのA380の生産を大幅に減らすことが発表された。総二階建て、500以上の座席を設けられる世界最大の
旅客機だ。昨年は27機を納入したらしいが、2018年以降は年12機にするという。いくつかの航空会社が導入を取りやめ、
中型機に切り替えたことが理由であるらしい。このA380は航空機が大型化していく中で、エアバス内でも特別チームを組んで
作成されていたらしいのだが、完成までに時間がかかり、世に発表した頃には、世界的には中型機に軸足が移った頃だったという
悲しい過去を持つ。それでもその大きさが話題を呼び、それなりに売れていたようだが、さすがに無理がきたようだ。それでも
販売中止にしないあたりに、エアバス社の心意気を感じるのだが、おそらくはそれも時間の問題だろう。ちなみにこれまでには
193機を納入、日本ではANAが3機を発注する予定だという。それも大丈夫か?という気がしてしまうが、それも今回の発表を
受けて、計画が変わるかもしれないわけで。まぁ超大型機は時代遅れ感は否めないわけで。

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7月14日 3ヶ月
 震度7を2回観測した熊本地震から今日で3ヶ月なのだそうだ。震度7なんてなかなか出ない揺れを観測し、家屋倒壊を始めとして
結構な被害が出たというのに、未だに「震災」という単語で語られることがない。時々思い出したように、カレンダー記事が
ニュースサイトに上がってくるだけなのだ。そして被災地というと、今でも東北地方を暗に示していたりして。この状況は一体
どういうことなんだろうかと考えてしまう。地震の後は大雨に見舞われているのだが、それについてはあまり触れられていない。
果たしてこれでいいのか?という気がしてしまう。多くの死者が出たか、どれだけ壊滅的な打撃を受けたかは大きな問題ではない。
どこだって天災に襲われれば等しく「被災地」であるはずなのだ。だから、というのもあるが、私自身は普段から「被災地」という
言葉を使わないようにしている。どこを指すのかが曖昧だからだ。日本全国的に、もう少し熊本に目を向けてもいいのではないだろうか。

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7月15日 終わらぬ非常事態宣言
 元々は昨年11月のパリの同時多発テロ。そこから非常事態宣言を出していたのだが、法整備などが進んだことから、今月26日で
終了する予定だった。だが、今度はニースでトラックが群衆に突っ込み、銃を乱射するというテロが。もちろん、非常事態宣言が
生きているので、警戒が強化されていたにも関わらずだ。結果として非常事態宣言を3ヶ月延長すると発表された。かなりの
警備体制だったらしいのだが、それでもダメとなると、どうしていいのか分からないという感じであるらしい。もう非常事態宣言が
どれだけの効果を持つのかすら怪しくなってきている。今回のフランスに限らず、世界各地でテロが起きているわけだが、往々にして
防ぐのが難しい。今回のケースでいえば、全てのトラックを近寄らせないわけにはいかないし、トラックがダメなら乗用車ででも
同じことはできるわけで。知恵比べならまだ勝ち目はあるが、抜け道がいくらでもあることから、どうやっても防ぎきれないのは
目に見えているわけで。さて次はどうする?

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7月16日 育休延長
 政府は現在は最長1年半の育児休業期間を、最長2年程度まで延長する改正法案を来年の通常国会に提出する予定だという。保育所に
子どもを預けられない親が育児休業を長く取得できるようにし、待機児童の解消を目指すと発表している。この手の法案は理念は
素晴らしいと思う。反対する勢力も少なさそうだから、とりあえず法律としては成立すると思うし、企業だって最長で2年の
育児休業を取れる規則に改めるだろうし、そう謳うだろう。問題はそれが現場にマッチしているか、というところ。少なくとも研究の
場では2年も離れたら世界が全く変わっているだろう。研究テーマが進んでいるというのもあるが、技術革新はそれくらいの速度で
進むものなのだ。浦島太郎のようになるのは目に見えている。事務仕事の場合は、技術の進歩はそれほどでもないかもしれないが、
その人の穴は、とっくに埋められているだろう。そうでないと仕事が回らなくなるからだ。いざ復帰しても仕事がない、何てことに
なりかねない。2年も穴を開けて待っていられるほど会社は暇ではないのだ。果たしてどれだけの実効性を持つのか、疑問が残る。

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7月17日 世界遺産決定
 国立西洋美術館本館が世界遺産に登録されることが決定した。フランス人建築家ル・コルビュジェの建築作品17件をまとめて登録
したもので、そのうちの1つが国立西洋美術館だったわけだ。作品群が大陸をまたいで登録されるのも初のケースだという。これで
国内では20件目。随分と増えたもんだなぁという感じだ。そろそろ有り難みがなくなりつつある気がするのだが、単なる気のせい
だろうか。今回、大陸をまたいでしまったことで、いよいよ何でもありになってきている世界遺産。何かしらの歯止めをかけないと
何でもかんでも登録しないといけなくなる恐れが。同じようなことは何度も書いている気がするが、こればかりは仕方ないだろう。
本当に登録するだけの価値があるのか、過去に登録されたものは、その価値を維持しているのか、現在の基準に照らし合わせても価値が
あるものなのか、その辺りを検証していく必要もあるだろう。あまりそういう活動が行われているような気はしないのだが・・・。

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7月18日 梅雨明け
 今日、気象庁は九州南部、北部、四国、中国、近畿、東海が梅雨明けしたと見られると発表した。実はこの地域、今年の梅雨入りも
一気に発表されたところだったりする。6月4日頃が相当する。かつてのように地域ごとに梅雨入り、梅雨明けが発表され、じわじわと
季節が移り変わっていく時代ではなくなっているのかもしれない。実際にはこれは速報値であり、後になってから変更される場合が
あるので、実際にはじわじわと梅雨明けしていたのかもしれないが、確定値をわざわざ確かめる人というのはごく少数であろうことは
想像に難くないわけで。ちなみに、関東甲信地方の梅雨入りは東海までの梅雨入りの翌日になっている。となると、関東甲信の梅雨明けも
間近か?と期待してしまうわけで。もうすっかり暑くて梅雨明けしていると言われても不思議ではないのだけど・・・。エアコンの風に
当たり続けると頭が痛くなり、その割には暑さに弱いという私には辛い季節がやってくる。

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7月19日 猛暑で経済的損失
 気候変動に伴う大幅な気温上昇によって、世界経済が被る損失は2030年までに2兆ドル余りになり、最貧国の一部では労働時間が
制限される可能性があることが、国連の調査で明らかになった。曰く、猛暑に見舞われるとそれまでと同じ集中力で働き続けることが
できなくなり、仕事のペースが落ち、労働集約型産業で休憩が増える、とのこと。既に東南アジアでは15〜20%も年間の労働時間が
減少しているという。困ったことに、この手の労働集約型産業を行っているところは熱帯地方が多い。結果として温暖化の影響を
強く受けるところだったりする。ただでさえ暑いのに、さらに暑くなるのだから。まぁ、寒さに慣れた人が暑くなったとしても
それはそれで困ると思うのだけど、やはり程度の問題はあるだろう。先進国だって暑くなるのだが、先進国は暑さに備えるだけの
設備が用意できるから話は別、ということらしい。分からないではないが、それでも外に出るのは億劫になるし、やる気だって出なくなる。
何にせよ、暑くなると経済損失があるらしい。だからって、温暖化は簡単には止められないのだけど。

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7月20日 世界気温
 ちょうど昨日のネタと重なるのだが、NASAが発表した今年上半期の世界の平均気温は、1880年以降の観測史上で最高だった。また、
北極海の氷の範囲が上半期のうち5ヶ月で最小を記録したと指摘している。19世紀末と比較すると1.3度高かったのだという。
北極の気温上昇は世界全体と比べて一段と急激だというのは担当者の言葉。北極海の氷の融解が記録的なペースで進む可能性があると
警告されているという。まぁ、北極海の氷が融解しても海水面は上昇しないはずだしな、なんて考えるのは能天気なことなんだろう。
そういう問題じゃないと、その筋の人には怒られそうな気がする。やはり温暖化は進んでいるんだな、と思うのと同時に、本当に
止められるのか?という気になってしまう。そして、こういう調査を行っているのがNASAというのが意外だった。宇宙にばかり
目を向けていると思っていたのだが、地球の調査もしているとは。意外と仕事の範囲が広いらしい。

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