Top雑感2016年1月(21日〜31日)

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1月21日 太陽系に新しい惑星?
 アメリカの大学のチームが太陽系の最外縁部に未知の巨大惑星がある可能性があると発表した。質量が地球の約10倍。準惑星となった
冥王星の5000倍。太陽の周りの公転軌道を1周するのに1万〜2万年かかる。これ、実はまだ観測されていない。太陽系外縁部の
6つの天体の軌道を計算した結果、件の9番目の惑星があると計算がぴったり合うというのがその理由だ。距離は太陽と海王星の間の
距離の20倍程度の距離があるとされているため、観測は難しいようで、世界中の望遠鏡が一斉に観測に乗り出している。こんな
星の見つけ方があるのか?という気もするが、天王星の動きが他の天体の影響を受けているとして見つけられたのが海王星なので、
アリなのだ。冥王星もそれに近い経緯があるが、海王星の質量の見積もりが違ったために計算が違っていたとされている。さて、新しい
惑星は見つかるだろうか?あると思って探せば見つかる可能性も高くなる・・・かも。

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1月22日 防犯カメラの映像
 街頭や飲食店などの防犯カメラの映像が海外のサイトで閲覧できる状態になっていた。一部の防犯カメラは映像をインターネットに
配信する機能を持っているのだが、そのパスワードが初期設定のままの場合が多いようだ。設置業者が初期設定のパスワードを伝える
だけだったり、そもそも知識がなかったりする場合があるようだ。専用の回線をひくように勧めているという徹底したところもあるようだが
そこまでのアドバイスができるのはごく一部のようだ。一定期間後に消去される可能性が高いとは言っても、勝手に録画されて、好き勝手
見られるのは構わないというのに、インターネットに漏れるのが嫌だというのが世間の心情のようだ。防犯カメラが設置されているのは
店の中だったり街頭だったり。見られても恥ずかしくない所だと思うのだが。別に堂々としていればいいじゃないか、と。個人が特定
されたとしても、問題がある行動をしているとは思えないのだがどうだろうか。個人情報について過敏になっていないだろうか?

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1月23日 今度は複合機
 防犯カメラに続いて、今度は複合機のデータがネットに漏れているという事態が明らかになった。事業規模の小さい会社や活動拠点から
離れた出先と思われる場所に置かれた機器が多いという。ファイアウォールを設定していなかったり、パスワードを設定していなかったり
といった理由のようだ。複合機はコピーは当然として、プリンタ、FAX、スキャナとしても使われる。これらの情報は機器内のメモリに
保存されるケースもあるため、ほぼ全ての企業活動が筒抜けになっていた可能性もあるという。メーカー側としてはしっかり対策を
してくださいといったところだが、説明がなかったと訴えるユーザー側もいるようで。結局、この手の技術の進歩は極めて早く、
結果として一部の人を除いて知識が追いつかないままに普及してしまっているのが今の状態なのだと思う。メーカーとユーザー、
さらにはクラッカーとの知識の差をどうやって埋めるのか、そこに問題解決の鍵がありそうな気がする。

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1月24日 業界再編への動きか?
 日本の大手自動車メーカーであるホンダと、アメリカのゼネラル・モータースが自動運転に必要な人工知能の分野で協業を検討する
と発表された。すでにトヨタ自動車が人工知能の開発に10億ドルを投じているし、googleもIT企業としての強みを生かすために完全
自動運転車の開発に手をつけている。こうなると他のメーカーも人工知能の開発に手をつけざるを得なくなってしまい、1社のみで
トヨタのように10億ドルを捻出するのが難しいという可能性も出てくる。そこで起きるのが今回のホンダとGMのような協業。これが
各社で起これば業界の再編へと繋がっていく。こういう動きは別に自動車に限った話ではない。他の業界でも開発費の高騰が理由で
業界の再編が進んでいくというのはよくある話で。経済活動がおかしくなっていないか?

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1月25日 的中率85%が目標
 気象庁が緊急地震速報の高精度化事業を始める。予測震度と実測の震度の差が1以内が的中とされるが、その的中率を85%まで
上げることを目指すという。2014年は83%だが、震災の余震が続いた2010〜2011年は28〜56%。巨大地震やほぼ同時に
2つの地震が発生した場合に精度が低下しやすいという傾向が見られている。確かに震災直後はやたらと緊急地震速報がなり、
その割には大きな地震が来ないということが続いた。「あぁ、また鳴ったか」くらいの感覚になった時期がある。それでは速報の
意味がないので、的中率向上を目指すというのだ。とりあえずは予測手法の改良から始めるとか。最近、相模湾やら東京湾やらで
小さな地震が起こっており、ついに相模トラフが動くか?という空気が何となく流れている。精度向上は是非とも実現して欲しい
ところだ。まぁ予想できるだけでも十分凄いことなのだけど。

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1月26日 猫バンバンプロジェクト
 日本の大手自動車メーカーが推進を決定したもの。冬になると猫が寒さをしのぐために、エンジンルームやホイールハウスに入って
しまうことがある。気づかずにそのままエンジンをかけて発進してしまうことを避けるために、車に乗る前にボンネットをバンバン
叩こうというものだ。専用のWebページを立ち上げ、キャンペーンようのステッカーまで作成している。twitterのハッシュタグも
何となく作られている。まぁ確かに、猫がそういうところに入り込むことがあるというのは知られているが・・・。そもそも、
野良猫をほとんど見ることが無くなった。地域によってはまだまだいるのだが、日本中どこに行っても、と表現できるほどには
ありふれていない。それでもボンネットを叩くということにどれだけの意義を見いだせるかが鍵になりそうだ。しかもバンバン叩いて
猫の気配がないかを伺うという待ち時間も発生する。寒いのは猫だけでなく人もだ。その待ち時間を我慢できるか、そこも難しい問題だ。

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1月27日 自動車販売台数
 トヨタ自動車が発表した2015年の世界のグループ販売台数は1015万1000台。前年比0.8%減だが、世界首位を守ったという。
上半期はフォルクスワーゲンが首位だったが、ディーゼル自動車の排ガス規制を不正なプログラムで抜けていたことが判明してから
売り上げが落ち込み、通年ではトヨタが上回ったという。今、世間で口を酸っぱくして言われているコンプライアンス違反が
鮮明な形で出た例だろう。コンプライアンスというか、誠実な態度と表現した方が正しいような気がする。コンプライアンスは大事だ。
法律に違反していいとは決して言わない。だが、本当に法律をガチガチに守るというのもなかなか難しい。車を運転して速度規制を
マトモに守ると円滑な交通が妨げられることもある。思うに、大事なのは誠実である事、ではないだろうか。こういう記載は何かと
議論を呼びそうだが・・・。

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1月28日 デュアルカメラ
 まだ正式に発表されていないし、次のモデルでは搭載されないだろうと思われている。某スマートフォンで背面カメラのレンズを
2つにするというものだ。片方は広角レンズ、もう1つは光学ズーム可能なレンズという組み合わせ。両方のレンズで写真を撮影し、
2つの写真を合成、より高解像度の写真を作成するというものだ。この機能、要るか?そろそろスマートフォンに搭載する機能も
限界が近づいている気がする。とりあえず新しい機能を載せようとしているのみで、本当にユーザーの為になるような機能は
あまり増えていない気がする。メーカー側としては、何か新しいものを搭載しないと新型としては認められない風潮があるのだろう。
大体はそんなもんで、物事はどんどん複雑になる方向にしか進まない。機能をゴッソリ削りました!で新型というのは見かけない。
どこか英断するメーカーは現れないのだろうか。

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1月29日 マイナス金利
 日本銀行が追加金融緩和策として打ち出したもので、日本では初となるそうだ。銀行が日銀にお金を預けると、金利がついて
いくらかはプラスになっていたのだが、マイナス金利になると、一部を手数料を取るかのように目減りしてしまうというもの。
こうすれば銀行は日銀よりも民間側にお金を回すようになり、結果的に景気が刺激される、というわけだ。ただ、問題が2つほど。
1つは企業が融資を受けてまで投資をする分野がどれほどあるのか、ということ。「景気が悪い今だからこそ、投資をしよう」
という判断がどれだけされるのか、その時に別に銀行の審査が甘くなるわけでもないので、それがどうなるのか、だ。もう1つは
本当に民間市場に流れるのか、という点。銀行の内部留保に充てられるかもしれないし、銀行同士の貸借りの中に埋もれて
しまうかもしれない。そういったことをどうやって防ぐのか、だ。この防止策というモのが地味に難しいわけで。果たして
どうなることやら。

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1月30日 原発再稼動
 新しく原発が再稼動を始めた。福井県にある関西電力の高浜原発3号機だ。昨日から制御棒の引き抜きが始まり、今日の早朝に臨界に
達した。実に3年11ヶ月ぶりの稼動だ。2月1日から試験的な調整運転を行い、2月下旬には営業運転に入るという。尚、同じく高浜原発の
4号機も2月下旬の再稼動、3月下旬からの営業運転を予定しているという。震災前は発電量の約50%を原子力に頼っていた関西電力としては
悲願といったところだろうか。審査こそ厳しくなったものの、全国各地でちらほらと原発が再稼動されている。今、電力の自由化が
始まろうとしており、ガス会社や携帯電話の通信社など異業種からの参入が進もうとしている。抱き合わせにすることで電気量金を
安くする、というスタイルのようだが、これで原発の再稼動が進めば、従来の電力会社が価格競争力を取り戻す可能性があり、
異業種では発電量の差もあって太刀打ちできなくなるのではないか、という気がする。どうなるのか、しばらく静観。
とりあえず、電気の契約を変えることもせず、しばし静観。

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1月31日 コンビニの廃油
 コンビニ大手が店頭でフライヤーで調理する際に出る廃油から電気を作るバイオマス発電に乗り出すという。調理に使った油を各店から
集めて工場でバイオディーゼル燃料に加工し、店に戻して発電機で使うという。他の業界から出る廃油も活用するとしている。これで
外部から買う電力を従来より7割減らせると見込んでいるようだ。確かにコンビニの廃油というのはなかなかの量が出るはずだ。
夜中は調理する量が減るだろうが、一応は開いている状態であって、加熱してしまうと酸化による劣化が始まる。あとはその頻度の
問題だが、それなりのものであり、しかも全国規模となるとかなりの量の廃油が集まる気がする。それを活用しない手は無いといった
ところだろうか。バイオマス発電が素晴らしいとか、他のコンビニチェーンでもやるべきだとか、そういったことを書くつもりは無いが
試みとしては素晴らしいと思う。問題はコスト。これから電気料金が安くなった時に、廃油の加工費と電気代の勝負で勝ち続けられるのか
という問題だ。環境を考えているので採算度外視で・・・というのが許されるのかどうか、だ。許されないと思うのだが、果たして。

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