Top雑感2016年2月(1日〜10日)

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2月1日 フィッシングサイト
 インターネット通販大手のページを偽装したフィシングサイトが見つかったとして注意が呼びかけられていた。詳細は明らかにされて
いないが、アドレスの末尾が「.co」になっているということで、コロンビアの国別ドメインが使われているという。思い切り日本語の
サイトなので、真面目にアドレスを見ない人であれば、何となくで手続きをしてしまいそうな感じだ。この国別ドメインを使った
遊びのようなものを久しぶりに見たな、と。かつて、Webページが色々と作られた時、テレビ番組が公式ページとしてツバルの
「.tv」を使っていたのはいい思い出。公式ページは「.ne.jp」だが「.co.jp」でそれっぽいサイトに誘導するとかいうのもあった。
いつからか全く流行らなくなってしまっていたが、久しぶりに復活した感じだ。昔の手口だったのだが、今でも使えるというのは
ある意味では凄い。意外と人間は進化していないのかもしれない。

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2月2日 アメリカ大統領選挙
 今日の昼頃だろうか、アメリカ大統領選挙が幕を開けた。各党の候補者を選ぶ指名選挙に向けて、最初の州での結果が出たのだ。
内容については何も書かないが、この後のスケジュールが凄い。今年の7月半ば〜末に党大会が開かれて候補者が決定、11月初頭に
一般有権者による投票がある。間接選挙なので12月中旬に選挙人による投票があるものの、実際は11月初頭に決まる。大統領の
就任式は2017年の1月20日だ。つまり、ここから約1年もの間、闘い続けることになるのだ。経済力も勿論だが、本人の気力と体力が
物を言う選挙だ。実際に当選すればそれに見合うだけの物があるのだろうが、最後の最後で負けた場合には目も当てられないことに
なりそうな選挙だなと。どうしてこんなにも面倒なシステムになっているのやら・・・。それに耐えられるだけの人を選抜するという
意味でもあるのだろうか。そこにあまり意味はないと思うのだが。

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2月3日 ドクターコールが無くなる?
 フライト中の飛行機の中での「お客様の中に医師か看護師はいらっしゃいませんか?」という呼びかけ。国際便に乗った時に実際に
遭遇したことがあるのだが、それが日本航空では無くなるかもしれないという。日本医師会が発行するICカードの情報を事前に日本航空の
Webサイトに登録することで客室乗務員が座席を把握して直接協力を求めるようになる・・・という話のようだ。これ、難しい気がする。
普段のドクターコールも名乗り出る医師の割合は比較的低いと聞くし、事前登録は本人の意志によるものなので、登録を拒否することも
できるわけだ。強制ではないので、名乗り出ないのと同じことが起こるのではないだろうか。ちなみに、以前に国際便に乗っていた時は
日本の航空会社だったが、外国人の医師だった。日本医師会が主導しても、外国人医師は対象外なわけで。結局、ドクターコールは
無くならないだろう、というのが私の予想だ。

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2月4日 残業代カット
 岐阜市の市民課で課長が独自の判断で、職員31人の残業代を一律3割カットしていたことが明らかになった。マイナンバーの導入で
残業が増え、人件費が予算内に収まらなかったと説明しているという。返送された通知カードの処理などに追われていたようだ。未払い分は
補填される方針だとか。急いで導入したシステムなので事務処理に追われるのはわかるが、今後も人の転出入や出生、死亡などで
番号関連の事務処理は発生し続ける。確かに返送された通知カードというのは特殊な事例かもしれないが、今の段階で事務手続きに
追われているようでは、年末、年度末あたりはもっと大変なことになりそうな気がする。そして、こういう場合に往々にしてあるのは
仕事の仕方が悪いというケースだ。効率の悪いことをやっているんじゃないの?とか思うのだ。まぁ、今回の件については、
本当の原因は中央政府であり、地方公共団体情報システム機構なのだが・・・。残業代が出るだけマシという考え方もできなくはないが
やはりマズイよな。

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2月5日 鈍感にも程がある
 朝、最大震度4の地震が。その時、私がいた場所は震度3か2かの微妙なところだ。後で発生時刻を元に推測すると、ちょうど建物の中を
歩いていたタイミングだったと思う。少ししてデスクワークをしていると、警備員さんがヘルメットを被って「今、地震があったんですが
大丈夫ですか?」と見回りに来て驚いたのだった。全く気づかなかったからだ。そういえば、さっき歩いていた時に、裏には配管が
通っているだけのはずの扉が、ガタガタ鳴っていると思い、一応開けてみたけど原因はさっぱり分からないという事態が起こっては
いたのだ。そうだとは言っても、いくらなんでも気づかなすぎじゃないか?と。もうちょっと何かあってもいいんじゃないか?
実際、そのタイミングで最大震度付近にいた人は、下から突き上げるような感じだった、と話している。その場にいても私は気付けたか
どうかの自信がない。それくらい鈍感だ。気付けないというのはかなり危険なのだが、こればかりはどうにも・・・。

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2月6日 人工衛星発射
 北朝鮮が8日〜25日と通告していた人工衛星の発射を、7日〜14日に変更した。ニュース速報としてテレビの画面に流れるほど重大な
内容であるらしい。まぁ日本の上空を飛ぶ可能性があるので、そうなるのだろう。気象条件などから、明日7日の発射が有力視されている
わけだが、実際はどうなるか分からない。さて、この人工衛星だが、北朝鮮が発表している内容であり、日本では「事実上の弾道ミサイル」
だとか、「弾道ミサイル」と断定する形で報道されている。言わんとすることはわかる。同国の科学技術のレベルや国策を考えると
そのように判断できるというのは。しかし、一応は人工衛星と一言付け加えるべきではないだろうか。もちろん、一応のレベルで
構わないと思うのだが。公式発表は「人工衛星」なのだから、その面目を保つべきでは?と思うのだ。あまりホイホイと打って欲しくない
ので、気づいているぞ、という姿勢を見せているのかもしれないが。

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2月7日 俗語
 国語辞典業界ではそれなりの地位を持っている三省堂の国語辞典。2014年出版の最新版に新語として収載された俗語の一部が出ていた。
アコースティックギターを意味する「アコギ」の他「今彼」「おそろ」「ガン見」「ディスる」「ダダ漏れ」といったところだ。ガン見は
改めて考えると説明しづらい言葉のような気がするが、記事によると凝視のことだとか。辞書的にはそうなってしまうのか、という
ところだが、ニュアンスとしてはちょっと違うのかな、という気もする。今、この辞書は約5年で改訂されている。それくらいの
スパンでないと世の中のスピードについていけなくなるのだという。それだけ世の中の言葉の変化の速度が上がっているということ。
インターネットやSNSなどでの言葉の流行が作られ、そして一気に廃れていくためだと思う。辞書の編集も大変な時代になっている
ということだろう。紙の辞書では追いつかない時代がくるかもしれない・・・。

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2月8日 USBを塞ぐ
 堺市の全有権者の情報が流出した事件を受けて、市は住民情報を扱う部署のパソコン約1000台のUSB接続口を物理的に塞いだという。
専用の鍵がないと外せないという。さらに他の約600台については専用のソフトでUSBを使えない設定にしたという。有権者情報が流れた
原因は、市のパソコンにUSBでハードディスクを接続してデータを自宅に持ち帰ったためであり、それに対する処置ということだ。
この手のブロックは物理的なものが原始的であるようで、最も強固なものだ。市の徹底した姿勢が見えるわけだが、やりすぎじゃないか?
という気がする。これではマウスを繋ぐことさえできなくなってしまう。やはりトラックパッドは使いづらいわけだし、作業効率が
落ちる。他にもテンキーだとか、私のような仕事の場合は実験機器をUSBで繋ぐ必要があることもある。市役所であればそこまでは
必要ないかもしれないが、何かとUSBで繋がる時代、完全に塞いでしまうというのは厳しすぎる気がする。ただ、市役所だし、
二度と起こさないという決意の現れだと思うが。

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2月9日 深海にレアメタル
 元々、小笠原諸島付近の深海にはレアメタルが多く存在しているという話はあった。ただ、その採掘にかかる費用と、輸入する費用を
考えると、輸入の方が安いという話だった。しかし、輸入元の中国の人件費が高くなってきていたり、取引材料に使われたりするので
自国での採掘も現実味を帯びてきている。そんな中、南鳥島付近の水深5500メートルを超える海底に、レアメタルの鉱床があることが
確認されたという。3000メートルより深い海底というのは珍しいとのこと。日本が持つ資源量の推定もこれでかなり増えるという。
しかしまぁ、より深いところに見つかったということは、それだけ採掘費用もかさむということを意味しているのであって。鉱床は
あるけどペイするのか?という問題が残されている。あるだけならある、ただしペイしないというのでは無いのと一緒だ。
今は無理でも将来的には・・・という話はあるかもしれないが、今度はその技術開発分も採算の計算に入ってくるわけで。
難しいもんだ。

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2月10日 AIが運転手
 アメリカの当局は、人工知能搭載の自動運転車について、人工知能を連邦法上の運転手とみなす方針を明らかにした。伝統的な意味での
運転手は不要との主張に同意するという見解を示している。これで自動運転車のテストや開発に拍車がかかると考えられる。ただし、
当局が次に求めているのは、人間が運転する車に適用するよう設けた基準を自動運転システムがクリアしていることを企業側が証明
することだ。これは難しい。どうやって証明していいのかもわからない。そしてやっぱり問題になるのが、事故が起きた時。
AIが運転手とは言っても、実際に手錠をかけたり罰金を科すというは難しい。となると誰が責任を取るのか、という問題が持ち上がる。
開発している企業側は、自動運転システムに人が介入するのは安全面で有害だとさえ指摘している。さすがにこれは言い過ぎのような
気がするのだが。自動運転車の開発が不必要な規制で抑制されるのは望ましくないが、今回の両者の動きはやりすぎのような気がする。
もう少し妥協した案はなかったものだろうか。

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