Top雑感2016年2月(21日〜29日)

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2月21日 キーレスカー
 外国の某自動車メーカーが2017年に車のキーを完全に廃止する旨を発表した。現在、キーレスキーとは言っても実際には普通のキーが
付属しており、ドアロックの解除に使えたりする。これをスマートフォンに移行、ブルートゥースで車と接続してドアロックの解除や
エンジン始動を行うと言う。従来のキーを望む顧客には通常のキーが納車の際に手渡されるという。まぁ正直言って、誰もがスマート
フォンを持っていると思うなよ、というのが正直なところで、従来のキーという選択肢が用意されているのはありがたいことだ。
このデジタル技術、レンタカーやカーシェアリングにも使えるというので、なかなかの技術だ。さて、問題はここから先。スマートフォン
は機種変更されるわけで、それにどのように対応されるのかが明らかになっていない。何らかのことは考えているのだろうが、
その方法が盗まれれば、誰もがその車のドアロックを解除できるし、エンジンを始動できる状態に。その辺りがどうなるのか、
色々と気になるが、私はとりあえず、しばらくは普通のキーでいいかな、と。

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2月22日 会釈?
 通勤経路の途中に、車がすれ違えないくらいの広さの道がある。当然のように歩道もなく、車道の端を歩くのだが、乗用車くらいの
車が来ると危ないので道路脇のスペースに逃げ込んだりする。すっかり暗くなってから帰った今日、その場所で後ろから車が来たので
道路から逃げた。と、その車が私の脇を通る時に一瞬だけ車幅灯に切り替え、またすぐに前照灯を点けたのだ。何だろうと思いながら
再び歩いたわけだが、どうやらあれは会釈のようなものだったと気づいた。ちょうどライトが暗くなる感じが、会釈してちょっと下を
向く感じに似ているのだ。歩行者にお礼を伝えるとき、ハザードは難しいし紛らわしい、かといってクラクションは本来は鳴らしては
いけないもの。運転席で手を挙げても暗くて見えない。と、これだけ条件が揃うと、ライトで伝えるというのは理にかなっている
気がする。これは真似しようと思えるスマートな方法だ。

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2月23日 防犯カメラ
 JR東海が東海道・山陽新幹線で客室内を防犯カメラで常時録画する列車の運行を始めた。とりあえずは1編成のみだが、2017年末まで
には全体の約9割の編成で客室内の常時録画をするという。昨年6月に走行中の新幹線内で放火事件が起こったことを受けて検討されて
いたものだという。客側の反応は色々とあるようだが、別にやましいことをしていなければ、防犯カメラが動いていようが何だろうが
関係ないと思うのだ。防犯カメラ作動中の表示は、何らかの犯罪めいたことをしようとしている人に対しての脅威であり、何もしていない
のであれば何も気にしなければいいのだ。ちなみにこの編成、防犯カメラはデッキ部分にもあるので、105台あるらしいのだが、
それを常時録画だ。それなりに大きなHDを積んでいるのだろう。これもテクノロジーの進化であって、昔ながらのビデオテープでは
実現できなかっただろう。色々と凄い。

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2月24日 副業を許可
 国内のある企業が正社員の副業を認めることになった。就業先を届け出れば平日の終業後や土日祝日に他社で働き、収入を得ることを
認めるという。社内では得られない刺激や気づきがあれば、座学よりも社会経験が積めるとして、社内のダイバーシティを深める
狙いがあるという。副業は多くの会社では就業規則で縛る傾向が強く、創業まもないITベンチャーや工場の稼働率が落ちた場合に
一時的に認める場合はあるが、これだけ大々的に認めるというのは珍しい。最近はどこの会社もダイバーシティがキーワードに
なりつつある。能力や考え方が均一な組織よりも色々な人がいた方がいいということだ。ただ、副業でそこまで変わるのかには
個人的には疑問。確かに普通の仕事をしていては触れられない世界が見れるようになるかもしれない。ただ、人の考え方というのは
そんなに簡単に変わるものではない。知識や経験も大事だが、それを本人がどのように受け取って、それを生かせるかどうかの方が
大事だ。そこには発想や考え方のパターンが影響しているだろう。そこを養うのに副業がどれだけの意味を持つのか、だ。この会社が
これからどれだけの成長を見せるのかが、ある意味では試金石となるだろう。

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2月25日 水際対策もしてなかったし
 中南米で大流行しているジカ熱だが、ついに国内でも感染者が確認された。今の流行が始まってからは初だという。川崎市の男性で
自宅療養中だという。曰く、ジカ熱は蚊が媒介するが、今の日本は蚊が活動する季節ではないので、大騒ぎする必要はない、とのこと。
男性はつい最近までブラジルに滞在していたとのことで、日本に帰ってきてから発症したのだろう。今回の流行、日本では特に
水際対策をするわけでもなく、驚くほど何もしていなかったように思う。その理由が蚊が媒介するからというものだ。果たして本当に
蚊だけなのか、という疑問には意外と回答が無いようで。ウイルスだって日々変異を繰り返しているわけで、ある日突然、飛沫感染
するようになるかもしれないわけであって。隔離しろとまでは言わないが、入院させるくらいのことはしても良かったのでは
ないだろうか。

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2月26日 人口減少社会
 そんな言葉が囁かれて数年が経過しているが、とうとう国勢調査の結果でもはっきりと示された。昨年の調査の結果、その前の回、
つまり今から6年前の調査から比較して95万人弱、0.7%の減少となったという。都道府県単位でもっとも人口減少率が大きかったのは
私の実家のある秋田県。総務省のWebサイトから市町村単位の結果が見れるので確認してみたところ、実家のある町は人口が1万人の
大台を下回り、前回の調査からは10%近い減少率だった。町の広報がWebで公開されており、毎月の人口が出ているのだが、大体
1年間で200人前後が減少しているのだ。大台を割るのも時間の問題だなと思っていたのだが、すでに割っていたとは。別に実家の
あるあたりに限らず、人口減少というはかなりやばいのではないか、と。50年後には日本の人口は1億の大台を下回るという推計も
出ていたはずだし。まぁ日本という国もピークを過ぎたということで。。。

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2月27日 海底資源
 海洋研究開発機構などの研究チームが沖縄本島沖の海底を採掘し、金や銀の採取に成功したと発表した。熱水鉱床に人工的に
噴出口を作ることで取り出した。1トン当たり金1.35 g、銀数百 g、銅45 kgを含んでいたという。これまでも海底にあることは
わかっていたが、取り出すことができないとされていた。さぁこれで日本も資源大国に、とまで簡単にいかないのが難しいところ
であって。取り出せることはわかったものの、まだ採算を取ることができないというのだ。実際の作業は水深1000 mの海底に直径
50 cmの穴を掘るという、そうそう簡単にはできない作業をやっているからだろう。日本は島国だけあって、保有する海の面積
は世界屈指だ。そこに資源があるのなら開発しない手はないのだが、できなかったのには理由があるわけで。きっとこれからも
しばらくの間は取り出せない状態が続くのだろう。残念でならないが、資源の値段が高騰でもしない限りは難しいのだろう。

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2月28日 本当に大丈夫?
 日本でも感染者が見つかったジカ熱。蚊が媒介するので日本では特に対策をしていないのだが、同じ北半球のアメリカやフランスで
ブラジルへの渡航歴の無い人への感染が確認されている。おそらく感染者との性的な接触だろうと予想されているのだが、今のところ
はっきりとはしていないという。ほら、言わんこっちゃない、という感じではあるが、やはりブラジルほどの爆発的な感染には
至っていないので、まだまだ冷静に見守る時期だとは思う。だが、今のうちに対策をしてしっかりと根絶しておかないと、蚊が活動する
季節に入ったら手がつけられなくなるのではないだろうか。日本には現地で問題になっているものと同じ種類の蚊はいないので
大丈夫という話も出ているが、きっとすぐにそういう問題ではなくなる。封殺できるうちにしておいた方がいいのではないだろうか、
そんなことを勝手に思っている。

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2月29日 冷却CCDみたいなもの?
 先日打ち上げられたX線天文衛星「ひとみ」だが、打ち上げ後の初期作業が全て順調に完了したと発表された。折りたたまれて打ち上げた
X線望遠鏡の一部を約6 m伸ばした他、高感度でX線を検出するための冷却装置をマイナス273.1 度まで冷却することに成功したという。
今後、約3ヶ月間に観測装置の精度向上のための試験観測などを行い、6月頃から本格観測を始める予定だという。この衛星の図として
描かれていたものは長い望遠鏡が出ていたので、それを伸ばしたのはよくわかるが、このマイナス273.1 度というのがすごい。液体
ヘリウムの温度だろうか?ここまで冷やすのはやはり観測装置に入る熱ノイズを抑えるためだと思うのだが、地上から星を撮るものが
マイナス20度程度であることを考えると、どれだけの高感度を狙っているのかがよくわかる。実際の観測が始まった時に、どんな
画像を送ってくるのか、楽しみだ。

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