Top雑感2016年12月(11日〜20日)

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12月11日 起工
 何となくだが、壊すだけ壊しておいてから、状況が2転3転したイメージがある国立競技場。壊してしまった以上は作りなおさないと
いけないわけだが、その新国立競技場で起工式が行われたという。元々の予定から起工は1年2ヶ月遅れ。しかし、デザインの変更で
工法が容易になったとかで完成は2ヶ月早くなり2019年11月末になるという。これは工法の問題ではなく、その時に完成するだけの
人数をかけるだけではないのか?という疑問はあるのだが、とりあえずそこには目をつむっておこうかなと。この国立競技場の問題に
限らず、どうにも東京オリンピック・パラリンピックの関連はバタバタとして、後からどうにかして辻褄を合わせている印象がある。
これで大丈夫なのか?という気がしてならない。

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12月12日 プレミアムフライデー
 来年2月から、月末の金曜日は従業員が15時をめどに退社できるように働きかけよう、そんな動きが経産省や経団連、小売、旅行などの
業界団体で作る協議会が決定した。その名前がプレミアムフライデー。各地のショッピングセンターや商店街などにイベントや
キャンペーンを企画してもらい、買い物や外食、旅行など幅広い分野の消費を喚起するのが狙いだという。主導する経産省は広告費などとして
2億円を補正予算に計上したようだ。こういう動きは度々出てくるのだが、世間一般には全く定着しないままに消えていく。実際、
休める人と休めない人がハッキリと出てくるわけで。買い物や外食に行く先の接客業の人は休めないわけで。だったら24時間年中無休
という風習を改めて、日曜日はどこに行っても休み、という状態を徹底した方が休める人が増えるのではないだろうか。もっとも、
ホテルのようなところは休めないだろうが。これ、定着するかな。。。

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12月13日 1つの時代が終わった
 世の中のフィーチャーフォンが少なくなり、ほとんどがスマートフォンになったことを受けて、「着うた」「着うたフル」が12月15日
いっぱいで終了することになった。「着うたフル」に至っては、Macの変換候補に出てくるくらいの普及具合だったというのに。着うたと
着うたフルはそれぞれ2002年、2004年にサービス開始、2008年10月には累計10億ダウンロードに達したという。その頃から、私は
そんなものを着信音にしなくてもいいのに・・・とか思っていた。携帯電話で着信音を堂々と鳴らせた時代というのは意外と短く、
誰もが同じ音だからと着メロが流行り、その後に着うたの時代がくる。しかし同時に、着信音は迷惑という考えが広がり、マナーモードに
しておく風潮が広まった。堂々と着信音を鳴らせないのであれば、着うたの意味は薄れるわけで。むしろ、今まで続いていたことに
驚くほどだ。ま、これも1つの時代の流れだな。

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12月14日 自動運転車と洗車機
 今になって明らかになってきたことのようだ。自動運転車は洗車機を抜けるのに苦労をするという話だ。何でも、自動運転車が洗車機の
ノズルとブラシを差し迫った脅威と認識するらしいのだ。脅威と認識すると、ブレーキがかかり、動かなくなるという。もっとも、日本に
多くあるタイプのゲートが動くタイプの洗車機ではなく、車のエンジンをかけたままでニュートラルにして、前輪を引っ張って動かす
タイプの洗車機での話のようだが。後輪も前輪と一緒に機械で固定して動かせばブレーキがかかろうが何だろうが解決する話なのだが、
車種によって前輪と後輪の間の長さが違うとか、洗車機の改造が必要とか、投資判断が色々と入り込んでくる。技術が進むと、これまでは
考えもしなかったことが障害になるという、良い例のような気がする。

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12月15日 有給休暇消化率
 日本の有給休暇消化率が最下位になった。3年ぶりだとか。世界28か国、9424人を対象にした調査で日本の消化率はわずか50%。
取得日数でも最低のようなのだが、それでも「休みが不足している」と感じる人が3割しかおらず、休みを取ることに罪悪感を感じる人が
6割程度もいるのだとか。どうしてこうなった?とか思ってしまうのだが、おそらくは以前からある、ずっと会社にいる人が評価される
風習が原因の1つだろうなという気はする。長時間労働するのが当然担っているのがおかしいのだ。そして、日本の場合は、人が仕事に
帰属するのではなく、人は会社に帰属するからというのもあるのだろう。自分の仕事が片付いていれば休んでもいい、という感じにならない
のだ。まぁこの辺りを改善するのは難しいよな、とは思う。日本は祝日も多いし。

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12月16日 大山鳴動して
 あれだけ騒がれた東京オリンピック、パラリンピックの会場の問題に決着がついた。水泳、バレー、ボートの会場だが、結局は当初の
予定通りの場所に新設することになった。費用こそいくらか圧縮したものの、既存の設備を最大限に利用するとか、コンパクトな大会
とか、そんな話はどこに消えたのやら。あまり新しい建物を建てたって、そんなに利用されないんだから・・・という声は聞こえない
らしい。「レガシー(遺産)」という言葉をキーにして、色々なものを残そうという方向に進んでいるのではないか、とさえ思ってしまう。
そういういみではないんだろうけどな。あれだけ騒いで結局は何も変わらなかったという事実を、世間はどう受け止めるのかに興味が
あるわけで。騒いだ以上は何かを変えないといけない、というわけではないのだけど。

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12月17日 パプワニューギニア
 地震の場合、どれくらいの期間を「近い」と称するべきなのかはいつも悩むところだ。今日の19時51分頃にパプアニューギニア付近を
震源とするM7.9の地震が発生した。速報値は8.0だったが、微妙に修正されたようだ。付近では高さ1~3 mの津波が予想されていた
ようなのだが、日本への影響はほとんどないとされている。さて、ニュージーランドで地震があり、スマトラ島で起こり、今度は
パプワニューギニア。今回は環太平洋造山帯な訳で。色々と気になる感じが何とも言えないのだが、ここのところ、非常によく地盤が
動いている気がする。深さ100 km程度とかなり深いところで起こっているので、被害はそれほど出ていないようなのだが、それでも
やっぱり不気味なのは事実で。私を含め、世間的にも「地震に備えて」という空気ではないのが妙に気になるのだけど。

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12月18日 はたちの献血
 キャンペーンとしては40年以上続いているらしいのだが、2018年をメドに幕を下ろす見通しになったという。法令上は16歳から
献血ができるために誤解を招くという指摘があったという。世の中的には若い人の献血人口の減少が指摘されている。これから高齢化が
進むにつれてますます血液が不足すると予想されているので、若い人を巻き込むキャンペーンは継続していくようだが、名前が変わる
らしいのだ。ちょうど選挙権年齢が引き下げられたタイミングでもあるので、何か起こそう、ということもあるようだ。20代前半から
通っていて、献血をする人としては若い方という自負があったのだが、今となってはそんな年齢でもないな、と感じていたりもする。
献血ルームの中は確かに若者が少ない印象はあるのだが、それは昔から同じだと思うわけで。このキャンペーンがそれほどうまくいって
いたわけではないと思うので、刷新するのも悪くないのではないだろうか。私はもうしばらく献血に通うと思うが。

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12月19日 もんじゅ廃炉に
 なんか、この手のニュースは何回も報道されている気がする。高速増殖炉もんじゅの廃炉について、政府が方針を示したようだ。地元
住民からは憤りの声が上がっているようだ。技術の継承が途絶えるとか、これまで国策に協力してきたのに、とか。今の世の中の
反原発の流れを汲めば、きちんと制御できていないもんじゅの廃炉は当然だと思うのだが、地元としてはそうもいかないようだ。実際、
同じような話はよく耳にする。原発の地元では国から補助金が出るのだが、一度もらってしまうとそれが普通になってしまい、補助金の
ない予算は組めなくなるとか、産業が全て原発関連になってしまうので、そこから脱却できないとか。もんじゅのある敦賀市もそれに
近い状態になっているのではないだろうか。確かに住んでいる人にとっては死活問題かもしれないが、もう少し冷静に物事を判断しても
いいのではないだろうか。

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12月20日 イプシロン2号機
 日本の人工衛星打ち上げ用固体燃料ロケットの2号機だ。夜のニュースを見るまで全く知らなかったのだが、今日の夜に打ち上げられた
ようだ。積んでいる人工衛星は宇宙空間の放射線を測定することで地球を取り巻く放射線帯の実態解明を目指すものだとか。宇宙天気予報の
精度が上がることが期待できるとか何とか。このイプシロン、固体ロケットなので部品数が少なく、安く打ち上げられる。さらには
搭載電子システムの情報をを1つのポートから外部に出力するようになっており、バックアップ用を含めてわずか2台のPCで打ち上げが
できるという優れもの。従来は数十台のPCで制御していたことを考えるとすごいことになっているのだ。セキュリティの関係でやらない
のだが、理論上はインターネット経由でたった1台のPCで打ち上げることもできるという。映画アポロ13で出ていたような巨大な管制室は
要らないということに。あの地味なロケットも、実は凄いことになっているようだ。

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