Top雑感2016年4月(21日〜30日)

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4月21日 採火式
 オリンピックの開会式は今年の8月5日だという。そこまでに使われる聖火の採火式がギリシアで行われたという。昔ながらの方法で
凹面鏡を使って太陽の熱で火をつける方式だ。ここから聖火リレーが行われてリオデジャネイロにまで運ばれていく。まぁ、これも
一種の儀式なんだろうなと思っておけばいいだけのことなのだが、そんなに大それた方法でやらなくてもいいんじゃないか?という
思いはどうしても消えない。一生懸命運んでみたところで、最後の最後、聖火台への点火で、派手な演出をするがゆえに、リレーで
繋いできた火からは離れてしまうというのが最近は多い気がする。だったら何でもいいじゃないか、という話なのだ。まぁ、儀式だから
で済ませるしかないのだが。無駄なような気がしてならない・・・。

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4月22日 猫カフェ業務停止
 あの手の商売は猫が好きな人がやっているものだとばかり思っていた。東京都で業務停止命令が出た猫カフェがあるという。
何でも、マンションの1室、6畳のスペースに62匹の猫がいたという。しかも7割が病気。抗生物質を溶かした水を飲ませたり、
点眼したりするという程度の治療。去勢をしていないらしく、それで数が増えていったという。動物愛護法は絵に描いた餅の
ようなものだそうで、なかなか業務停止まで踏み込めなかったのだという。さすがに6畳に62匹は多すぎだろうと私でも思う。
そして、この猫カフェ、業務停止命令が切れた後は再開する気満々であるようだ。都の担当者は頭を抱えているようだ。
私は行ったことがないのだが、意外と環境の悪い店が多いとも聞く。きっと儲からないんだろうなという気がする。最初は物珍しさ
から人が集まるのかもしれないが、維持費をまかなえるほどの集客力が猫にあるのかは疑問だ。リピーターはいるのだろうが、
その絶対数が・・・。どうしてこうなった?という気はするものの、やはり経営は難しいのだろう。

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4月23日 原点回帰?
 これから夏に向かっていくにあたり、メーカー各社がクールビズ商戦が始まっているそうだ。紳士服では、今年はフォーマルな
スタイルへの回帰が見られているという。特にファッション性と機能性を両立させたジャケットやスーツの投入が目立つという。
ジャージー素材のジャケットだとか麻とウールを組み合わせたスーツなどが出ているという。まぁ、流行なんてものは、一般市民の
感覚ではなく、業界が作るものなので、業界としてそちらの方向に舵を切ったということなのだろう。カジュアルな服では
高い値段をつけにくいので、機能性という付加価値をつけた、元々の値段が高いフォーマルな服装を売り出そうとしているのだろう。
費用をかけずに涼しくするには安いカジュアルな服装をするのが一番なはずなのだ。それが許されないのは何故なのか?日本は
服装から入る文化があるから何だろうけど、いつまで経ってもこればかりは変わらないな、と。

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4月24日 教訓が生かされない
 今、地震の被災地では女性や子育て家庭への配慮が足りないということが問題になっているという。着替えをするためのスペースが
無いとか、トイレが男女共用だとか、着替えスペースを確保したとしても、暖簾のようなものがあるだけで、風が吹くと揺れて
隙間ができるようなものしか無いとか。これ、東日本大震災の時にも問題なったことだ。災害発生から1週間前後は生命維持に全力を
注ぐのだが、それをすぎると、個人それぞれがパーソナルスペースを欲しくなるというもの。ダンボールで仕切ったりしていたと
思う。まぁ、こういったことを堂々と「女性対応」と書く記事の見出しにとりあえずの文句を言いたいところだ、男だって嫌だ
からだ。この手のこと、何度災害が起こっても毎回のように問題になる。どうしてもマニュアルが用意されていないとか、前回の反省が
生かされていないとか、色々と思うところはある。そんなに簡単な話ではないのはわかるのだが、もう少し覚えていてもいいのでは?
災害復興はまだまだこれからなのだが、東日本大震災の時のような全国的な必死さが感じられないのは何故なのだろうか?

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4月25日 エンブレム決定
 2020年の東京オリンピック、パラリンピックのエンブレムが決定した。最終候補4案が発表された時には、どれがいいか、という
議論が巻き起こっていたのだが、いざ決まる段になると、意外なほど国民の反応が薄い。そして、世間的には色々とあった割には
選考委員の投票では1回で過半数を獲得するという。今回の選考、国民の参加と透明性を重要視して進められたとされている。だが、
それほどの透明性があったのか?という問題が。応募基準を引き下げたことで応募作品は増えたものの、そこから先は完全にブラック
ボックス。4作品が発表された後も、国民の意見を参考にして選考委員が投票するとされているが、どれほど参考にしたのかは分からない
状態。これは微妙だ。国民に投票させると、ネット上で変な盛り上がり方をしてしまいかねないというのは理解できるのだが、国民が
参加したと胸を張れるほどの参加は感じられない。どことなく冷めている空気すら感じる。とりあえず決まったのでよかったとしておこう。

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4月26日 北陸新幹線
 終着駅を新大阪にする案に絞って検討されることが決まった。これまでは関西国際空港へのアクセスも考えて、天王寺とする案も出ていた
のだが、新逢坂になった。福井県の敦賀までは着工しているのだが、その先はまだ計画段階でルートも決まっていない。ただ終着駅だけが
決まった状態だ。まさかそこまで伸ばすの?と言う感じだ。東海道新幹線と合わせるとループを作ってしまうではないか。山形新幹線や
秋田新幹線、東北新幹線は行ったっきりになっているというのに。ここでループを許容してしまうというのが、日本第2の都市、大阪の
なせる技だろうか。果たして敦賀から大阪に高速鉄道で出てくる人がどれだけいるのか、と言う問題が。富山、金沢あたりなら東京に
出てきそうだし。いまいちどれほどの需要があるのかわからないのだが、計画されている以上はいずれ通るのだろう。その頃には情勢が
変わっているかもしれないし・・・。

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4月27日 次はNX
 かつて家庭用据置型ゲーム機で一世を風靡した任天堂が次のゲーム機について発表した。開発コード名はNX、発売時期は2017年3月を
予定しているという。全く新しいコンセプトと表現されている。また、当初は現行機で発売が予定されていた人気作品の最新版の
発売も同時期に延期され、さらにはNX版も開発されているというのだ。つまりは、その人気作品の売り上げを使ってハードも
一緒に買ってもらおうという戦略のようだ。さて、売れるかなぁ・・・という観測が。そもそも、この手の商品は専用のチップを
積んでいることが多く、数が売れてスケールメリットが出ないと収益が出ないという現実がある。それ故に、スケールメリットで勝る
スマートフォンやタブレットには勝てなかったわけで。持ち運べる手軽さにも理由はあるのだが、ハードの実力を全力で使うような
ゲームを開発すればいいわけで。何となくだが、据え置き型ゲーム機の時代は終わってしまったのではないか、という気がする。
もう任天堂はこのビジネスモデルからは抜けられなくなっているのだろう。次の一手を考えなくてはいけないのでは?

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4月28日 運用断念
 日本が投資した金額は310億円。鳴り物入りで打ち上げられたX線天文衛星「ひとみ」。打ち上げ直後から通信できない状態が続き
いろいろな憶測が飛び交っていたが、とうとうJAXAが運用を断念すると発表した。どうやら本体に電力を供給する太陽電池パネルが
外れているらしいことが明らかになった。幾つかのトラブルとヒューマンエラーが重なった結果のようだが、衛星が開店した時の
遠心力で引きちぎれたらしい。今回は、さすがにこれだけの状況がハッキリしたので運用の断念となったのだろう。もっと早くに
分かっていてもよかったのではないか?と気もするが。さて、X線天文衛星は日本のお家芸とも言われたのだが、これで3回連続の
失敗となったようだ。さすがにこれだけ連続すると、ちょっと考え直す必要があるかもしれない。ロケットの性能が高いだけに、
残念な感じだ。

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4月29日 大型連休スタート
 今日から春の大型連休が始まる。社会人は有給休暇を組み合わせると最大で10連休となる。ただし、学校など、暦通り動くところは
曜日の並びが悪く、3+3+2のような形になっている。その最初の3で色々と動こうという人が多いようで、高速道路の渋滞は今朝から
激しかったようだ。朝7時のニュースを見ていた段階で、いつもの渋滞ポイントで10キロ程度の渋滞が発生していた。ここ数年、
高速道路管理会社は「渋滞減らし隊」なるキャンペーンを実施しており、混雑する時間帯を外して高速道路を利用してもらおう
という運動をしている。だが、それは全て上り、つまりはUターンを想定しているもので、行楽地に向かう側は全く関係ない
わけで。こんなにも混むとは思っていなかったのだろう。JRの方も、朝6時東京発博多行きの新幹線の自由席が乗車率200%を
超えたようで、早朝なら空いているだろう、という読みを全員がした結果、大変なことになっているようだ。かくいう私は・・・
家にいたわけで。まぁこれでいいかな、と。

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4月30日 電力自由化
 4月1日から家庭向けを含む電力小売の完全自由化が行われた。もうすぐ1ヶ月になるのだが、その切り替えの割合が極めて低い。
全国の一般家庭向け契約数は約6260万件、4月22日時点で新規参入の電力会社などに切り替え申請をしたのは74万4400件余りと
約1.2%という数字なのだ。東京電力で1.7%、関西電力で1.4%と比較的高めのようだが、それが精一杯。何かと不祥事を起こしたり
原発が止まった影響で電気代が高止まりしている所では切り替えの機運が高まっているようだが、その程度でしかないようだ。
こうなるだろうなというのは予想できたことだと思うのだが、どうだろうか。新規参入のところが十分な発電量を確保できているのか
疑問が残るところだし、電力の安定供給という点にも不安が残る。とりあえず様子見で、という動きが主流を占めるであろうことは
想像に難くないと思うのだが。実際、周りにも変えたという人はいないし。ま、あと数年はこの状況が続くだろうな。

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