Top雑感2016年4月(1日〜10日)

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4月1日 そろそろ認めたら?
 注目を集めてしまったがゆえに、かえって大変なことになってしまっているX線天文衛星の「ひとみ」。レーダーで5つの物体が見える
とか色々と言われているが、ついにJAXAも2つに分離した可能性があると発表した。ただ、その2つというのがどれくらいの大きさ
なのかはよく分かっていない感じだ。電波を受信できるタイミングがあることから、真っ二つということは無いと思うのだが、それでも
厳しいであろうことは想像に難くない。JAXAとしても復旧に全力を傾けると発表しているのだが、そろそろ諦めるというのもアリ
ではないだろうか。310億円もつぎ込んでいるので諦めきれないのは分かるのだが。何よりも世間がそれを許さない風潮になっている
というのが問題かもしれない。トラブルに見舞われた「はやぶさ」が帰還したり、金星の観測衛星「あかつき」もなんだかんだで周回軌道
に入り込んだしで、JAXAのトラブル対応力は凄まじいものがある。でも、さすがに今回は無理があるのではないだろうか。
いくらなんでもねぇ・・・。

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4月2日 高いんだけどな
 昨年、全国の都道府県警に届けられた小型無人機「ドローン」の拾得件数は336件だったそうだ。32警察本部でしか集計していない
とのことで、実際にはもっと多いと考えられている。一方で飛行中に見失ったとする遺失物届は119件しかない。拾得、遺失ともに
統計がある12府県のほとんどで増加しているということで、いつ人に当たる事故が起きても不思議ではないとされている。
それなりに規制が強化されてきていると言ってもこんな状態でしかないのだ。何よりも気になるのは、遺失物届が提出された数と
拾得件数にかなりの開きがあるということ。つまり、飛行中に見失ったとしても、自分で探すというアクションをしただけで
警察には届け出ていないということだ。いくら安くなってきたとは言っても、それなりにお高い買い物になる。諦める人って
結構いるんだな、と。とりあえず事故が起こらないことを願う。

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4月3日 マイナンバーのトラブル
 どれだけ普及しているのかは疑問なのだが、マイナンバーカードで交付時に使用不能になるトラブルが相次いでいるというのだ。
カードに添付されるICチップには不正アクセスを受けた際に自動的にデータを消去するなどの自衛機能が備わっており、それが
大元のシステム障害を誤認した結果として発動していると考えられている。カードの交付が遅れるだけでなく、再発行まで
必要になることもあるという。事務作業に追われて集計していない自治体も多く正確な数はわかっていないという。今時、
これだけシステム障害が出てくるシステムというのも難しい。その筋の人によると、ほんの小さなシステムに膨大な量のセキュリティ
関係のシステムがくっついているという。マイナンバーの方はさらにそれを急ごしらえしたようなものだから、おかしなことに
なっているのだろう。なんにせよ、まだカードの発行に踏み出すのは賢い選択とは言えなさそうだ。いつになったら安定するのやら。

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4月4日 送水管切断
 広島県鞆の浦から走島へ惹かれた海底の送水管が切断されていることがわかった。水深約20 mのところに設置された直径約150 mmの
鋼管なのだが、沖合約3 kmの地点で100 m分ほどの行方がわからなくなっているという。送水管の場所も本来の設置場所から150〜
200 mほど東へ移動していたという。老朽化による破損とは考えにくいとのことで、海上保安署に被害届を提出したという。さすがに
水深20 mで鋼管を切断するのは骨が折れる。専用の器具も必要だし、銅管なら売る価値があるだろうが、鋼となるとそこまでする価値が
あるのかどうか・・・。おそらくその地域に停泊していた大型船の碇が引っかかって破損したのでは?という予想が一般の人から出ていた。
場所も鞆の浦と島のほぼ中央というし、送水管の場所がずれていたことからも碇を引っ掛けて引きずった可能性が考えられる。今と
なっては犯人を捕まえることは難しいだろう。とにかく、島が断水しているというので、そこを早く解決して欲しいところだ。

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4月5日 シンドラーが撤退
 シンドラーと言われて何のメーカーかを思い出せる人はすっかり少なくなったのではないだろうか。もともと、そんな物のメーカーなんて
気にしていないという人が多いかもしれない。シンドラーと言えば昇降機のメーカーだ。これでもピンとこないかもしれない。エレベーター
やエスカレーターを作っているメーカーだ。シンドラー製のエレベーターで死亡事故が相次いだ結果、国内販売、保守事業から撤退
することが決まった。エスカレーターも年内に販売を終えるとしている。保守サービス事業はオーチス・エレベーターに売却するという。
シンドラーと言えばエスカレーターの世界シェアNo.1の会社だ。それが日本から撤退してしまうのは、事故の影響もあるだろうが、
日立や三菱、東芝、フジテックといった競合他社が日本にやたらと多いせいかもしれない。さらにエレベーターともなると、同じく
日立、三菱、東芝、SEC、横浜他、とにかく沢山ある。日本で頑張る必要を見出せなくなったのだろう。少し残念だ。

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4月6日 献血が要らなくなる?
 完全に必要が無くなるとは思っていないが、少なくとも赤血球は要らなくなるかもしれない。人工血液を研究している人がいるのだ。
赤血球の代用をする物質を作り出したのだ。血液中にあるアルブミンで酸素を運ぶ役割を持つヘモグロビンを包み込むことで代用させよう
という話だ。実用化にはもう少しかかりそうだが、実用化したら病院に粉末の状態で保管されるかもしれないという。まぁここまでが
実際のニュースの内容。問題は血液事情の方にある。赤血球は決して足りないわけではないのだ。全血の献血を分画することで
赤血球の製剤にしているのだが、保存期間も長く、意外となんとかなるようだ。どうしようもないのが血小板。全血からでも取れるが
その量は少なく、成分献血に依るところが大きい。成分献血ができる人のうち、血小板が取れる人はさらに限定されるという。
そして保存期間が採血後4日とかなり短いのだ。それだけに常に不足しているような状態。必要なのは赤血球ではなくて血小板なのだが。
まぁ作れないよな、あれは。

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4月7日 拝観料も値上げか?
 財務省の財政制度等審議会の分科会で文化財の所有者が自ら魅力を高める動きを後押しする考えを表明した。自己負担で外国人向けの
観光案内を整備した所有者を優先的に支援する仕組みを検討するという。また、海外の歴史的建造物の入場料に比べて、日本の寺社の
拝観料がやすいことについても言及し、魅力を高めることでもう少し払っても見たい人がいるのでは?ということを示唆していた。
国はそんなことにまで口を出すのか、と思ってしまう。寺社の拝観料を高くした場合、今度は日本人が行かなくなるのではないだろうか。
別に外国人はそこに日本語以外の観光案内が無いから行かないのでは無いと思うのだ。実際、有名どころの寺社には、すでに
案内板に英語が併記されている。外国人は別に日本の歴史的建造物を見たいわけではないというだけのような気がする。実際、渋谷の
スクランブル交差点が観光スポットだったりするわけだし。行きたい人は拝観料が高くても行くだろうけど、日本人と外国人の
比率も考えた方がいいのではないだろうか。民間で決めることではあるのだが。

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4月8日 今月末で決定
 あの騒動から何ヶ月経っただろうか。2020年東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムの最終候補作品の4点が
公表された。これからホームページとハガキによる国民の意見募集を7〜10日間行い、その意見を踏まえて4月下旬に
委員会での投票で最終作品を決定、公表するという。今回発表されたエンブレムを見てみたのだが、意外とカラフルだった。
エンブレムのデザインには色数に制限があったり、モノクロでも判別できるようにとか、そういった条件があったと聞いている。
実際の要項は見ていないのだが・・・。それにしてはデザインがすごいことになっているな、と。そして、何よりも気になるのが
意外と国民側が盛り上がっていないということ。騒動が巻き起こった頃と違って、「そういえば決まってなかったね」くらいの
ノリなのだ。もう無くてもよかったんじゃない?くらいの空気を感じるのだ。今となってはそんなもんかもな、という感じすら
してしまう。決まったからと言ってどうこうなるわけでもないし。とりあえず、これ以上の恥の上塗りだけしないでもらえれば。

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4月9日 パイプして欲しい
 iPhoneの音声アシスタントSiri。ちょっとした操作であれば自分でやるよりもSiriにやってもらった方が早いこともある。「15分後に
知らせて」と言えばタイマーを15分で設定してくれるし、「明日5時に起こして」と言えば5時にアラームをセットしてくれる。この
あたりは一言で済むのでSiriにやってもらうことの方が多い。実はちょっとしたメモも「○○とメモ」とか「●●をメモ」と言うと
その内容をメモに保存してくれる。ちょっとした必要があって今日の日付をメモに残す必要があったのだが、そこで「今日の日付をメモ」
と発言したところ「今日の日付」とメモに保存された。いや、そうじゃなくて・・・。ちなみに「今日の日付」ではきっちりと今日の
日付を西暦付きで返してくる。つまり、日付を変更しつつ、メモに残すという2段構えの作業はできないようなのだ。通常、UNIXなどでは
パイプするという表現を使うのだが、何かの作業の結果を他の命令に渡すということができる。どうもSiriはそこができないらしい。
あと一息だな。

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4月10日 関税の税率変更
 中国で輸入品の関税の税率が変更された。海外で購入した商品に課す関税を引き上げるという。購入腕時計の税率を30%から60%に、
酒や化粧品なども50%から60%に引き上げたという。これで日本に行って大量に商品を購入する、いわゆる「爆買い」に歯止めを
かけて、中国の国内消費を促すことを狙いにしているようだ。昨年6月には衣料品や紙おむつなど、一部の日用品の関税を平均で
50%引き下げている。これらも旅行先で大量に購入することで話題になったもので、中国国内での価格を低く抑えることで、海外での
爆買いの沈静化を狙ったものだ。確かに紙おむつなどの購入は落ち着いたような印象を受けるが、それでも旅行先で買ってくる人は
まだいるようで。関税をあげてみたところで、どれだけの効果があるのか・・・。結局、関税で持っていかれる分の資金を用意して
買い物をするだけではないのだろうか。いまいち狙いが見えないなぁ、と。

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