Top雑感2015年9月(11日〜20日)

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9月11日 フルカラー3Dプリンタ
 3Dプリンタが出力したものというと、色が一色しかなく味気ないものが多かったのだが、とうとうフルカラーの3Dプリンタが
開発されたようだ。今のところ試作機の段階のようだが、再現できる色は1000万色だというから、最早想像を超えている。
どうやらUV硬化樹脂をインクジェットプリンタの原理で飛ばして形を作るらしい。積層させる層も32 μmだというから
層を感じられないくらいだろう。技術というのはある程度のところまでは必要性に関係なく進歩していくものだと思うが
果たしてこれは必要性ゆえの進化なのか、なんなのか。技術者がやってみたかっただけという気もしないわけではないが、
1000万色が本当に必要だったのかが疑問だ。ジオラマの部品を作ったりという事を想定しているのだろうか・・・。
まだまだ一般に売り出されるような物ではないらしいが、遠くない将来には売り出されるだろうな、と。

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9月12日 男女別トイレの廃止
 アメリカのサンフランシスコの小学校が決めたもの。トランスジェンダーの人々のニーズを受け止めようという傾向が国全体で
高まっている中、男女別トイレの段階的廃止を決めたという。性別での区分けのないトイレが導入されている場所というのは増えている
らしいのだが、男女別トイレを完全に廃止するという決定は珍しいという。この決定をした小学校ではトランスジェンダーが
8人いるというので、こういう決定にまで至ったようだ。確かに男女平等だとか、性的マイノリティーについての教育は大事な事
なんだとは思う。だが、そこにこだわるあまり、行き過ぎになるというのはどうかと思うのだ。今回の決定も、「行き過ぎでは?」
という気がしている。日本人の小学生の感覚だと間違いなく覗きが発生するだろう。アメリカなら違う・・・ともあまり考えられない
のだが、果たして。何事もそうなのだが、過ぎたるは猶及ばざるが如し、という言葉が示す通りだと思う。

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9月13日は更新停止
9月14日  IT断食
 昨日の昼過ぎから出張に行き、今日の夜に帰宅したわけだが、思い当たるところがあって、IT断食なるものを試してみた。さすがに
スマートフォンは持って行ったが、ホテルでWi-Fiにつなぐでもなく、単なる非常連絡用としての電話としてしか使わなかった。
移動の列車の時間を調べるにも駅の時刻表だし、家に着く時間なんて知らない、そんな感じだ。で、わかったのは、全く問題ない
という事。ニュースはテレビのニュースを見ていたし、急いで調べないといけないほど、緊急性の高い調べ物なんてのはほとんど
存在しないのだ。さすがにメールがないと仕事にならないので、会社で仕事をしている間は仕方ないのだろうが、出張中であれば
全く関係ない。みんなスマホやらメールやらに依存しすぎているのではないか?という事だ。生活必需品だと思っている物も
実は無くてもどうにでもなる、という事が多くありそうな気がしている。一度生活を見直してみる機会になるかもしれない。

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9月15日 タッチパネルの意味は?
 香川県で未成年にタバコを販売したとして裁判になっていたコンビニ店員とコンビニの運営会社が無罪になった。それを受けてでは
ないが、コンビニの年齢確認の無意味さが指摘されている。タッチパネルのボタンを押すだけというものなので、年齢を偽るのも
簡単。逆にどう見ても20歳以上の高齢者にもボタンを押す事を求めているので、トラブルが絶えないというのだ。確認を強化すると
高齢者に怒られ、甘くすると未成年にも販売してしまうという板挟み状態なのだ。明らかに高齢者だった場合、店員自らがタッチパネルを
押すという場面も何度か見た事がある。トラブルを防ぐには、年齢に関わらず身分証を提示する必要があると法制化してしまう事が
考えられるのだが、国はなかなかそういう事には慎重だったりする。この手のトラブルはしばらく続きそうだ。コンビニ店員は
こういうトラブルとも闘っているのだ。

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9月16日 空飛ぶ車?
 日本の大手自動車メーカーのアメリカの子会社が空飛ぶ車と思われる特許を出願したとして話題になっている。タイトルは「エアロカー
のための積み重ねられる翼」だという。車の上部に4枚の翼を搭載し、地上走行時は重ねて収納、離陸時、飛行時に展開すると考え
られるという。尾翼もあるとか。画像検索をするとそれっぽいのが出てくるのだが、本当に車の屋根の上に4枚の翼のような物が
積み重ねられているだけで、実にコメントに困る感じになっている。その図を見る限りでは何とも言えないのだが、今の車の
出力では飛べないと考えられているのが現実。もっと車体を軽くしないといけないし、タイヤが接地している事で動力を得ている
今の車では、離陸すると推進力が無くなるので、飛び続けるのは難しい。そこをどう解決するのか、そこが難しい。まぁとりあえず
技術として抑えておくか、という空気を感じる。車が空を飛ぶのはまだまだ先だろう。免許の問題もあるし。

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9月17日 アプリ側が制限?
 Appleが携帯電話やタブレット端末用のOSの新しいバージョンを発表した。それを受けて、携帯アプリのゲームを提供する会社が、
アプリが新しいOSに対応しておらず、プレイ中に強制終了する場合があるので、アップデートを控えるように呼びかけていたという。
今はもう新バージョンに対応したバージョンを公開ているので問題ないという。今は配信元のAppleがトラブルで配信できていない
という噂も流れているが。とりあえず、アプリを提供する側がOSのアップデートを控えるよう言うというのは、何のつもりなのか?と。
所詮はアプリの提供側だ、別にゲームを少しの間できなかっただけで文句を言うユーザーが出てくるとは思えないのだ。そこまで
生活の必需品になっているとは思えないのだ。いくらなんでも驕りすぎではないだろうか。

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9月18日 関東・東北豪雨
 先週までに起こり、鬼怒川の堤防決壊などを引き起こした豪雨に、気象庁が関東・東北豪雨と名前をつけた。大きな被害をもたらした
自然現象について、正確な記録や教訓を残す目的で名前をつけているのだという。今回はそれに値するくらいの自然現象だった、という
事になるわけだ。確かに茨城県の鬼怒川の他にも宮城県でも堤防が決壊しているわけで、被害は相当に大きく、広範囲に及んでいる。
名前が付けられても不思議ではないくらいだ。ただ、気になるのは、名前があまりにも単純であり、いつ同じ名前がついても
おかしくないという状態、そして、そんな風に名前がついた過去の自然現象が全く思い浮かばないという事だ。より正確には、
起こった事は覚えていても、名前が思い出せないのだ。人々の認識なんて、所詮その程度でしかないのに、果たしてどれだけの意味が
あるのか、だ。気象庁の中で勝手に呼ぶ分には構わないが、世間一般に公開するほどではないだろう、と。きっとこの名前も、1週間も
せずに忘れるのだろう。

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9月19日 イグ・ノーベル賞
 日本人とイグ・ノーベル賞の親和性はどうしてこんなにも高いのか?今年も日本人が受賞した。これで9年連続だという。
今回の受賞はアトピー性皮膚炎の患者さんがキスをするとアレルギー反応が弱まるという発見。記事を見る限りではきっちりとした
実験をしているようだし、専門誌に論文も発表している内容のようだ。なのにイグ・ノーベル賞というのが納得いかない感じ
なのだが・・・。ノーベル賞にはならないだろうが、ちょっとな、という気はする。受賞した本人は「栄誉あるイグ・ノーベル賞を
受賞いたしまして、誠に光栄です」と声明を出しているというのだから、イグ・ノーベル賞も有名になったもんだと思う。
選んでいる側もそれなりに基準があって選んでいるわけで、数多くの学術成果の中で脚光を浴びるのは、やはり名誉な事なんだろうか。
色々と考えてしまった。日本人の連続受賞記録は何年続くのか。

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9月20日 スペースデブリ
 スペースデブリの分布図を作るべく、ベンチャー企業とJAXAが人工衛星を打ち上げる。来年後半の打ち上げを予定しているらしく、
大きさは縦横38 cm、奥行き60 cmという小型衛星。10センチ以上のデブリはアメリカが監視しているが、1センチ未満のものは
手付かずの状態。それでも衝突すると被害は大きいのでどうにかしよう、というものだ。デブリに衝突したら壊れるのだから、その
壊れ方を記録しようという、逆転の発想のような人工衛星だ。約2年間、デブリの中に晒して解析を行うという。その後はこの人工衛星も
デブリになるんだろうか、というのは余計な心配だろうか。地球の周りには運用を終えた人工衛星などが、かなりの数回っていると
いう話を聞く。それでも範囲が広いので衝突するリスクは低いと。なんらかの方法で破壊すると観測できないデブリが増えるので
どうにか回収するという方向に話はいかないのだろうか。費用面で割に合わないのはわかるが、いつまでも放置しておくわけにも
いかないだろう。

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