Top雑感2015年9月(21日〜30日)

<<Prev. | Next>>

9月21日 原発運転員の実態
 東日本大震災から4年半ほど経っている。全国の原発は、先日再稼働した1つを除いて、まだ動いていないのが実情だ。そんな中、
全国の原発運転員のうち、運転経験の無い人が20%を超えている事が明らかになった。運転に使われる手順書は数千ページになる
と言われており、さらに核燃料や放射線、電気、機械、化学など総合的な知識と経験が必要であり、10年で一人前とも言われるそうだ。
どうもこの数字から読み取れる内容が不思議でならない。10年で一人前とされるくらい、長い間勤めないといけないような現場なのに
なぜたった4年半で5分の1も人が入れ替わっているのか、という点だ。10年経ったらすぐに現場を離れるわけではなく、そこからが
一人前として仕事ができると考えるのであれば、その半分の期間で5分の1も人が抜けているというのはどういう事なんだろうか。
それだけ入れ替わりが激しい職場なのだろうか?時間をかけて人を育てる職場で、入れ替わりが激しいというのは致命的なような
気がするのだけど。

▲Page Top

9月22日 交通容量
 秋の大型連休。高速道路の渋滞は今日がピークと見られている。別に出かける用事もないので、家で渋滞情報をチェックしていた
のだが、どうもこの連休の渋滞っぷりは、5月の大型連休を上回るくらいになっているようだ。ここ数年、特に5月は渋滞が
分散する傾向が強かった。しかし、昨夜は日付が変わっても渋滞が残っているほどに混み合っていた。そして、ここ数日見ていて
思ったのが、最近できた某JCTの交通容量が意外と小さいのではないか、という事。八王子JCTなのだが、圏央道が延伸して
海老名JCTに繋がった事で流入する車の数が増えたというのは理解できる。だが、それにしても渋滞がひどいのだ。行楽地に
向かう人が増える午前中の下り線が。一度だけ走った事があり、その時は特に何も感じなかったのだが、どうやらそういう事
らしい。地図を見て形を確認したのだが、残念ながらよく分からなかった。急遽決まったJCTではないはずなので、計画的に
形も用地も考えていたはずなのに・・・。

▲Page Top

9月23日 始業は10時?
 オックスフォード大学の研究者が、9時〜17時の就業時間は体内時計のリズムとは合っていないと発表した。詳細は省くが、
高校までは10時、大学は11時始業にすると体内時計とよく合うという。社会人については記事で言及がなかったが、合っていないのは
主張の中に入っているようだ。「睡眠を奪われた社会」とさえ表現しており、注意力や記憶力に悪影響を与え、アルコールや薬物中毒にも
関係しているとされている。まぁ、何時に始業でもいいんだけど・・・大事なのは規則正しい生活をしているかどうか、に問題があると
思うのだ。1日、2日だけ早く出て仕事をすると、確かに体内時計とのズレは出るだろうけど、それを1カ月も続ければ、それがリズムに
なり、体内時計もそれに合ってくると思うのだ。人間はそれくらいの柔軟性を持っているはずだ。サマータイムは健康に悪いとか、色々な
事が言われているのだが、そんなに人間ってガチガチではないと思うのだが・・・。ま、10時始業にすると、終業が1時間遅くなるだけ
なんだろうな、というのは、容易に想像がつくわけで。あまり意味のある提言ではないな、と。

▲Page Top

9月24日 離れるのも早い
 妙な盛り上がりを見せてから1週間も経っていない。今行われているラグビーのワールドカップで、日本が南アフリカに勝ち、急に
注目を集めたのだ。選手たちは一躍ヒーローとなり、ニュース番組のスポーツコーナーでも大々的に取り上げられた。そして昨日の
夜、中3日で2試合目が行われた。結果は45-10で惨敗。スポーツニュースでの扱いも小さいものだった。私も試合をテレビで見ていた
のだが、前半こそ健闘したものの、後半はグズグズに。まぁそんなもんだよな、と思って見ていたのだ。日本人はいつも、一気に人気が
出て、一気にその人気が無くなる。今回はその顕著な例だろう。一夜にしてヒーローに祭り上げられ、一夜にしてその地位を失う。
いろんな意味で凄いなと思ってしまった。そもそも、日本ではラグビーの競技人口が少ない。その状態で世界に通用する人材が出てくる
というのはなかなか考えにくい。ワールドカップでホイホイ勝つというのはなかなか考えにくいのだ。持ち上げたマスコミも悪いが
それを鵜呑みにした一般市民もどうかと思う。もっと冷静に物事を見るべきだろう。

▲Page Top

9月25日 内定辞退が多数
 今年は経団連の方針変更があり、企業の採用活動の面接解禁日が4カ月繰り下げられた。実際のところは紳士協定で、必ずしも
守る必要はないのだが、それなりに守られた結果からか、中小企業で内定辞退が相次いでいて問題になっているようだ。予定採用数を
確保できない状態らしい。大手と中小が同時に採用活動をしている為に、中小企業が内定を出しても大手から内定をもらうと
大手の方に就職を決める、という状態のようだ。韓国のように超大手5社とその他、とまで極端ではないが、日本も中小企業が
とにかく多い経済構造をしている。そのような構造で、大手と中小が対決してみたところで結果は見えているわけで。経団連が
学業の妨げにならないように、と方針を転換したのが裏目に出た結果だ。経団連は経済全体ではなく、大手企業しか見えていない
という事を端的に示しているのだと思う。経団連は近いうちにまた方針を変えると発表している。次はどうなるのやら。できれば
日本の社会構造全体を見て決めてほしい。もちろん、学生の事も考えた上で、だが。

▲Page Top

9月26日 軽減税率の行方は?
 消費税率のアップが2017年4月と決まっているのにも関わらず、その際に導入する予定の軽減税率についの議論が進まない。
与党での意見が大きく割れていて妥協点を探れないでいるのが問題のようだ。買い物の内容を政府が把握して後から還付する方法と
最初から税率を低くしておく方法で揉めているのが主な対立点のようだ。品目にも違いはあるが、それは追い追いで十分だろう。
なぜそもそもの軽減税率に反対なのかが分からないのだ。小さな個人商店は別だが、ほとんどの小売業のレジはPOSシステム化
されている。バーコードを読み込むあれだ。バーコードの情報をホストコンピュータで照合して値段と商品名を返すという
システムだ。そこに税率の情報を入れればいいだけなのだけど、それがなぜ出来ないのか、だ。情報が入れられないわけではない。
食料品のみ購入額の数%を割引します、と謳っている店があり、実際に行われているからだ。なぜそんな簡単にできそうな
システムを採用しようとしないのかが分からない。税率を上げる事はすんなり決まったのに・・・。

▲Page Top

9月27日 スマート国勢調査の結果は?
 国勢調査のオンライン回答が20日に締め切られ、色々な数字が出始めている。注目すべきはネットでの回答率。当初は20%を想定
していたのだが、どうやら36.9%にまで及んだようだ。前回調査の世帯数をもとに試算したものであり、また、大雨被害の大きかった
地域では10月20日までネット回答も継続するため、正確な数字は今後出てくる事になるが、現時点でなかなかの数字が出ている。
都道府県別に見ると滋賀の48.4%が最高、最低でも沖縄県の22.7%であり、東京は45位という意外な結果に。当初の想定の20%を
超えていたというのは喜ばしい事なのだろうが、若い人が多いと思われる東京都で、なぜそんなに低いのかを考える必要がある
のではないだろうか。書面でも回答する気がない人がいる、という可能性も考えられるのだが、果たしてどうなのか。旧字体の
名前を入力できなかったという問題もネットでは話題になっていたが、それ以外に問題があったのかどうか、5年後までには
調査してほしいものだ。ちなみに、私は面倒という理由でネットで回答した。

▲Page Top

9月28日 繋がるガス管
 経済産業省が東京、名古屋、大阪の3大都市圏を結ぶ、ガス導管網の整備計画を策定するそうだ。都市ガスを大都市間でやりとりできる
ようにし、災害対策の強化やガス会社間の競争の促進に繋げる狙いだ。3大都市圏を太平洋側で結ぶルートと、新潟県を経由するルートの
2つが考えられているとか。太平洋側は神奈川県と静岡県の間の80 kmが、日本海側は富山県と滋賀県の間の280 kmの整備が必要なのだ
そうだ。というか、それだけしか要らないという事実に驚いた。都市ガスなんて都市ごとにバラバラにやっている物だと思っていたのだが
意外と広い範囲にガス導管が広がっていたのだ。3大都市を繋げたら、ガス管内で爆発が起こった時に一気に壊滅するじゃないか、とか
思ったのだが、すでにその一歩手前まで来ていたとは。勿論、しっかりとした対策はとられているのだろうけど。テロ対策を考えると
あまり繋げない方がいいんじゃないかな、とか思ってしまうのだが。日本は平和だ。

▲Page Top

9月29日 火星に水
 火星に今も液体の水が存在している事を裏付ける観測結果が発表された。夏にのみ現れるもので、その跡から塩の結晶と見られる
好物のスペクトルが検出されたという。濃い塩水が流れていると考えられるという。火星は夏でも−20 ℃くらいなのだが、飽和
食塩水であればなんとかその温度でも液体を保っていられる。これで火星での生命発見への第一歩とも考えられている。もっと
大事なのは、将来の火星探査の際に水が手に入る可能性があるという点だろう。地面を掘ると氷が出てくるのではないか、と
言われているのだが、どこを掘れば良さそうなのか、実際に氷が手に入るのかの手がかりになったと言えるだろう。仮に塩水だったと
しても、蒸留すればいいだけの話だからだ。それにしても惑星探査も技術が進んだもんだ。分光分析自体は昔からある手法だが
狭い範囲を測定できるようになったのだろう。ところで、火星に人が行くのは何年後になるのだろうか・・・。

▲Page Top

9月30日 文字数制限の撤廃?
 twitterが140文字というツイートの文字数制限を撤廃する可能性があると報じられた。まだ広報担当がコメントを控えているあたり
確定的な事は分からないのだが、可能性がありそうな雰囲気だ。すでに1対1のユーザー同士では文字数制限が撤廃されているという。
twitterは文字数制限があるからこそ良いと思っていたのは私だけだろうか。自分自身はアカウントを持っていないのだが、ダラダラと
長く書くよりは、短い文章にまとめようと頭を使う事に意義があると思っていたのだ。それを撤廃してしまうというのはどうかと。
長い文章を複数のツイートに分割して投稿する人もいるだろうし、それに対応するための措置なのかもしれないが、長い文章は
それだけで読む気を無くす。200文字とか、文字数制限の変更くらいにとどめておけば良いのに、と思わないでもない。文字数制限の
撤廃は何を意味するのか、その真意が見えない。

▲Page Top

<<Prev. | Next>>