Top雑感2015年10月(21日〜31日)

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10月21日 26年前の想像
 その映画が公開されたのは1989年だ。タイムマシンで2015年10月21日にタイムスリップするというものだ。そこで描かれていた
未来は思っていたほどには実現していなかった。映画で描かれていた世界では、車は空を飛び、宙に浮くスケボーのようなもので
移動する若者がいて、空中に立体映像が映し出され、靴の紐は自動的に締まる。天気予報は秒単位で正確に天気を予測し、
小型の無人プロペラ機が犬の散歩をする、そんな世界だった。勿論、まるっきり実現していないとは言わないが、思っていたほどには
期待されていたほどの未来には近づかなかったな、というところだろう。車が空を飛ぶとか、透明なチューブの中を走る未来というのは
昔からよく描かれてきたのだが、一向に実現する気配がない。せいぜい自動運転くらいで、空を飛ばそうという意志は全く感じられない
のが今の状態。さすがによく分からないピッチリした服というのは見なくなったが、想像されていた未来というのは意外と実現しない
ものらしい。

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10月22日 データ改ざん
 ニュースが報道されてから1週間以上は経っていると思う。横浜のマンションで、土台のために地面に打ち込んだ杭が、硬い岩盤の
層まで届いていなさそうというものだ。データの改ざんが見つかったというものだ。これ、報道された当初から不思議だったのだが、
データが改ざんされたというのが何故分かったのか?という疑問が残っていた。元のデータが残っていたからこそ、改ざんされた事が
分かるわけで、最初から虚偽の報告をしていれば改ざんというのは明らかにならないはずなのだ。今日になって明らかになったのは
どうやら何やらチャートがあるらしいのだが、虚偽の報告がされていたところは、他のチャート3枚を切り貼りして、偽物の
チャートを作っていたらしいのだ。全く同じチャートが存在しない以上は、見つけるのは難しかっただろうな、とは思う。むしろ
見つけた方が凄いかもしれない。この問題、まだまだ根が深いようで、色々と出てきそうな勢い。今後、どこに着地するのやら。

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10月23日 カラーリング剤
 髪の毛を染める商品の一部でアレルギー症状が報告されているとして問題になっている。2010年以降の約5年間で1000件を超える
被害相談が寄せられ、うち170件余りは1ヶ月以上の重症だったという。調査委員会は毛染めのアレルギーのリスクについて、
正しい知識が消費者に十分伝わっていないと発表している。別に毛染めに限らず、アレルギーについての正しい知識が無いというのが
正確なような気がしている。食品や花粉のように体内に入るもの、本当は花粉は入っていないのだが、がアレルギーを起こすのは
何となくイメージできても、体の外に塗るものでアレルギーが起こるとは思っていないのだろう。パッチテストもあるが、実施する人は
少ないだろうし、一度やったからずっと安心というものでもない。そういった知識が一般の人にはないのだ。今は毛染めの箱の前面に
アレルギーなどの注意書きを加えようとしているが、正しい情報を周知する方が先だし、根本的な解決になるのではないだろうか。
上辺だけの対策をしたって仕方ないと思うのだ。ま、そもそも、使用されている数を考えると、「たった」1000件という気もするが。

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10月24日 油田復活?
 日本国内に油田があることを知る人は意外と少ない。産油量が極わずかだし、今となっては採れないという話もあるので無理もない。
今回、43年前に操業を停止した油田を再生させるべく調査が行われることになった。場所は秋田県秋田市。日本で最大の産油量を
誇った地域である。当時の技術ではほとんど原油を取り出せなかったのだが、今の採掘技術を使えば原油の生産量を増やせるかも
しれない、そういう話のようだ。今の技術では、地面に垂直に掘り進んだ後、途中から90°採掘方向を変えて、地面と水平に
掘り進めるなど、話を聞いただけではどうするのかさっぱり分からない技術があったりする。それを思うと、昔できなかったことが
色々とできるようになっているので、何が起きても不思議ではない。それでも国内の自給率は5%にも及ばないのだろうけど。
ところで、その油田の跡地の近くで育った者としては、石油採掘の装置は見なれた物であり、全国各地にある物だと思って育った。
が、極めて珍しい光景であることに気づいたのはかなり後になってからだった。育った環境というのは恐ろしい。

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10月25日 スパムメールの進化?
 あの手この手でどうにかしてクリックしてもらおうというスパムメール。同じような内容の物が一気に数通届いた。ひょっとして
これは新しい手口としてこれから流行るのか?という気がしたのでネタに。基本的には全て「機種変更しました」という設定。
連絡先を全部更新したので再登録をお願いします、というのでクリックするリンクが貼られているという内容だ。携帯が
ボロボロだったから変えたというのも理由としてどうかと思うし、アドレス帳を整理したから連絡が遅くなったというのもあった。
今の時代、アドレス帳なんて入れっぱなしで整理なんてしないんじゃないか?という気がするのだ。件数の上限もかなりの数なので
容量が足りなくなったので昔の人を消したなんて話は聞かなくなってしまった。まぁ、こういうスパムメールは1%でもクリックして
くれればいいと思っているだろうから、そんなに凝ったことはしないのだろうけど、あまりにも雑過ぎると思うのだ。そもそも、
連絡先を変えましたって書いてあって、名乗っていない時点で誰だかわからないし。色々と考えているんだろうけど、荒いなぁ、と。

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10月26日 遮水壁完成
 福島第一原発で汚染された地下水が海へ流れ出るのを防ぐために作られていて海側遮水壁が完成した。これまで1日400トンの地下水が
流れ出ていたのが10トンにまで減るという。地下水は汲み上げて、浄化装置を通した後で海に排出する予定だという。さて、
汲み上げないといけないのはこの差分とぴったり一緒とはならないだろうが、それに近い量になるのは間違いないだろう。
そうしないとどこかから溢れ出る可能性があるからだ。それだけの水を処理できるだけの能力があるのか?という問題が。
そして、今まで1日400トンも流れ出ていたのか、という事実に驚いた。それ、意外と多いぞ。この数字って公表されていたかな
という気がしている。まぁ、堰き止めたからといって消えるわけではない汚染水、これからどうなるのか、しばらく経緯を
見守る必要があるだろう。

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10月27日 ギネス記録取り消し
 中国で行われた世界最大量のチャーハン作りのギネス記録が取り消された。これまでの記録は3150 kgだったが、今回はそれをはるかに
超える4192 kgのチャーハンを作ったのだが、一部が人間の食用に適さなかったとして養豚場に送られたために、全てが食べられる
チャーハンを作るというギネスの認定基準に反したために記録が認められなかったというものだ。ギネス記録は幾つかの基準がある。
有名なのは今後破られる可能性があること、だろうが、他にも達成記録が証明されること、記録を数量化できることが大原則。他にも
地域が限定されるものや、危険なもの、他の人が挑戦するに値しないと思われるもの、特殊すぎるものは認められない。さらには記録の
内容に応じて細かい規定があったりする。運営側としては記録の測定にも正確で使いやすいものにギネスのロゴをつけて使っているし、
記録認定員がクリップボードを持って立つ時の立ち方なんてのも決まっていたりする。ふさわしい認定式の進め方とか認定証の渡し方の
トレーニングを受けたりもしているという。ギネスは本気だ。中国のチャーハンはギネスを甘く見ていた、そういう事なのだと思う。

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10月28日 プールの水 流出
 千葉市の市立小学校で夏休み期間中の18日間にわたってプールの給水口の栓を開けっぱなしにしたために、大量の水を流出させるという
事が起こっていたようだ。水の浄化装置の故障やら何やらが色々と絡まりあったようなのだが、水道局から請求されたのは438万円。
水の体積にして9200立法メートルに及ぶという。水道局とは年間プール12杯分の料金の免除を受けられる協定を結んでいるのだが、
それを超えた分の請求で9200立法メートルだったようだ。免除分が4000立法メートルというから、かなりのもの。このプールの
給水口関係の事故、結構よく起こっている。同じように開けっぱなしにした例もあるし、排水口を開けたままで給水し続けた例もある。
プールの吸水口周りの管理は思っている以上にアナログなのだ。家庭の水道の蛇口くらいのカジュアルさで管理されているようなのだ。
責任が意外と曖昧だったり、初戦税金という思いがあるからなのかもしれない。もっと考えてもいいのではないだろうか。

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10月29日 政策終了
 ついに中国で一人っ子政策の完全廃止されることになった。1979年から36年続いた政策だが、2013年には一部の夫婦に
2人目を認める緩和策を出していたが、思ったほどには効果がなく、今回、完全廃止が決定された。1979年から続く政策
だったのだが、少子高齢化の波には勝てず、廃止が決定した。中国の一人っ子政策といえば、世界的にも珍しいほどに
歪んだ人口ピラミッドを作り出したというので、地理をやっていた私としては大喜びだったのだが、今はどうなったのかと
人口ピラミッドを調べてみたところ、それほどでもなかった。ちょうど1980年代後半から1990年頃にかけての日本と
同じような形をしていた。高度経済成長も終わり、その後のバブルが弾ける直前くらいの感じだ。中国経済の成長が
鈍化しているのもなんとなく雰囲気がつかめるというものだ。もうあんな特徴のある人口ピラミッドが見れないかと思うと
ちょっと残念だ。

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10月30日 公表を中止
 建物を建てる際に基礎の下に地面に打ち込む杭の長さが足りなかったとして、横浜市のマンションが問題になったが、その後も
続々と出てきている。それを受けて、真っ先に問題が発覚した会社が過去10年に施工したものについての調査を行っていたのだが、
その進捗状況の公表を取りやめると発表した。当初は今日が発表の予定だったのだ。この問題、結構あちこちに飛び火しており、
全国各地で出始めている。職人曰く、わざわざ調べなくても機械の挙動を見ていればわかる、ということなので、データではなく
そういう判断がされていたとも考えられる。また、仮に杭が届かなかったとした場合、その後の工事が全て遅れることを考えて
調査結果を偽装して届いていることにする、ということも考えられる。つまりは、費用面とか、故意にとかではなく、工事が遅れる
事に対するプレッシャーからそうせざるを得なかった可能性も考えるべきなのだ。なかなかそういう議論に成っていないのが
残念なのだが。

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10月31日 これは問題だ
 どうしてこんなになってしまったのか。今年は特に週末に重なった事も影響しているのかもしれない。年々勝手に盛り上がるハロウィン
なのだが、渋谷の周辺でには機動隊数百人が出動する事になった。スクランブル交差点は身動きができないほどになり、純粋に渋谷に
用事があった人には大迷惑だったようだ。怪我人が出たなどのニュースは入ってきておらず、機動隊は群衆の整理を行っているようだ。
いつからこんなになってしまったのか。本来の由来とか行事の意味とかをとやかく言うつもりはないが、他の人に迷惑をかけてはいけない
だろう、と。そういう意味ではクリスマスよりもタチが悪いかもしれない。クリスマスも曲解されている雰囲気はあるが、機動隊が出る
という話は聞いた事がない。もう意味が分からない。規模は年々拡大してきているし、一向に沈静化する気配もない。このまま妙な
盛り上がり方をして、日本独特の進化を続けていきそうな気がしている。ただ、やはり他人に迷惑をかけるのだけは、考え直すべきだと思う。

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