Top雑感2015年5月(11日〜20日)

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5月11日 救急出動有料化?
 財務省が行っている社会保障分野以外での歳出見直し案に含まれているもの。これから詳細に検討をして夏の財政再建計画に反映
させたいとしている。2013年の救急出動件数591万件のうち、約半数が軽症だったという。有料にすることで重症者への対応を
迅速化して、救急要請を抑えるというのが狙いのようだ。まぁタクシー代わりに呼ぶ人がいるというのだから分からないではないが
有料だから呼ぶのを止めようかと考える人が出てこないかが心配だ。東京都では救急車を呼ぶべきかどうか、判断できない時に
相談するための専用の番号が用意されている。残念ながらこれが全国的なものではない事、知名度が低い事が問題なのだ。
子どもの救急相談電話や110番すべきかどうかの番号は全国で共通の番号が用意されているのに、なぜか大人の救急はまちまち
だったりするのだ。救急搬送を減らすのであれば、こういったシステムを整備する方が先ではないだろうか。

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5月12日 国家資格化へ
 現在、大学で教員養成課程を修了すれば都道府県から交付される教員免許だが、これを国家資格にしようという話が出ているようだ。
課程修了後に全国共通の国家試験を課し、合格後に1〜2年の研修を経て免許を与える事を想定しているという。教員の社会的価値を
高めるというのが狙いのようだ。似たような話は度々出るのだが、いつも問題になるのは、今の教員はどうするのか?というもの。
研修を受ける事で代えるという話もあったりするが、今回はそこまで明らかにされていない。ところで、ここで目的とされている
教員の社会的価値の向上なのだが、田舎の実家の方では先生の地位は今でも絶大だ。国家資格にしなくとも十分な地位を得ている。
一方、都市部では先生の地位は低いと聞く。これで国家資格にしたからと言って改善するとは考えにくいのだが・・・。
国家資格にするというよりは、先生の人間性を向上させて欲しいと思うのだが。先生の社会的価値の向上は人間性が伴っての
話ではないだろうか。

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5月13日 震度5強は日常か?
 朝6時12分頃に東北地方で大きな地震があった。マグニチュード6.6、最大震度5強だ。通勤途中で東北新幹線が地震のために
運休しているという情報を見て、この地震の事を知った。結構大きな地震だなぁと思っていたのだが、その後の続報がほとんど無いのだ。
ネットのニュースを見てもほとんど出てこないし、夜の公共放送のニュースを見ても全く触れられなかった。トップニュースは
気温が高くなった事であったし、地震のニュースはネパールのそれだった。それだけ被害が無かったという事なのかもしれないが、
全く出てこないというのは一体・・・?震度5強くらいではニュースにするほどでもないという事なのだろうか。日本人、
ちょっと地震に慣れすぎなんじゃないか?震度5強くらいでは被害が出ないくらいの対策が取られている・・・とは考えにくいのだけど。

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5月14日 自動ブレーキ
 国内大手自動車メーカーで自動ブレーキに不具合があったとしてリコールが出された。走行中に路肩の防護柵に反応して急ブレーキが
かかり、後ろの車に追突される事故が発生したというのだ。2車種1万760台のリコールが出された。私も自動ブレーキの機能がついた
車に乗っているのだが、ブレーキそのものはほとんど無いのだが、前の車との車間距離を感知するシステムについては、感度が良すぎる
感じがある。右カーブだとカーブの向こう側が壁だった場合には感知して反応するし、複数車線の左カーブだと、右側車線を追い抜いて
行く車に反応したりもする。意外と敏感だな、というのが正直な感想だ。今回、リコールの届け出がわずか1万台程度ということは、
同じシステムを使っている車がそれしかないという事であって、システムがアップデートを繰り返されている事を暗に示している
のだと思う。もうちょっとうまい具合に調整されればいいのだけど・・・。

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5月15日 うるう秒
 平日に実施されるのは実に18年振りだという。7月1日午前9時の直前に8時59分60秒を挟み込むうるう秒が実施される事になった。
休日に実施される事が多かったのだが、今回は平日となった。18年前と今とではコンピューターの仕組みが大きく変わっているので
トラブルが起こるかもしれない、と危惧されているのだ。しかも今回は、世間が大きく動き始めるタイミングである午前9時の
直前、何かが起こっても不思議ではない感じだ。・・・とは思うのだが、言うほどの事は起こらないのがいつもの事。あれだけ
大騒ぎした2000年問題も、過ぎてしまえば何も無かったようなものだったし。コンピューターが精密になったようでいて、
意外と雑なところも残っているらしいのでは?と考えさせられる。世の中、意外とそんなもんなのかもしれない。

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5月16日 通称「へんなひと」募集
 総務省が昨年度に引き続き、ICT分野でチャレンジングな技術課題に挑戦する個人を支援する「異能vation」プログラムの募集を
始めた。通称「へんなひと」プログラムだという。「破壊的な地球規模の価値創造を生み出すため、奇想天外でアンビシャスな技術課題に
挑戦する個人」を募集するというもので、上限300万円、最長1年の研究開発費の助成が受けられる他、スーパーバイザーによる助言や
評価が受けられるのだという。昨年の本採択のタイトルを見ると「全自動お絵描きプログラム」「ヒト型ロボットに眼力(めぢから)を
与えるための研究」「耳飾り型コンピュータ」という首を傾げるよう物の一方で、「細胞画像認識を利用した薬効分析支援」「コンピュー
テーショナルフィールドを用いたヒューマンインターフェースの実現」「車とアプリをつなげるプラットフォームとなる製品」といった
本当に役に立ちそうな物まで様々。これ、1年の助成という事は、1年でそれなりの結果を出す事が期待されているわけで、これらの
プロジェクトの結果は全く分からない状態だな、と。破壊的イノベーションは大事だとは思うが、助成金まで出して成果無しでは困るわけで。
結果のフィードバックもして頂きたいところだ。

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5月17日 都構想 否決
 住民投票が行われ、即日開票が行われた大阪都構想。結果は反対派が多いものとなった。直前までどちらが優勢かはっきりせず、
今日の出口調査では賛成派が多いと報道されてみたりと、揺れに揺れたものだったが、夜11時前頃に反対派が多数になると発表された。
投票率は66.83%となかなかの数字を出しており、民意を反映していないという言い訳は成立しない感じになっている。問題の根幹に
あった二重行政をどう処理するのかといった問題は残りそうだが、住民は特別区になる事のデメリットを嫌ったという事だ。この結果は
法的な拘束力を持つので、無視する事もできないわけで。この結果が何をもたらすのかは今後を見ていかないといけないのだが、
1つの大きなポイントになるのは間違いないだろう。ヒトは大きな変化を嫌う傾向があるのだが、今回もひょっとしてその傾向が強く
でた結果なのだろうか。なんにしろ、この結果の持つ意味は大きいと思う。

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5月18日 buyボタン
 インターネット検索最大手のあの検索エンジンが、今度は「buy」ボタンを設置する方向で準備が進んでいると報じられた。一部の
スポンサー検索結果のみに適用されるとのこと。モバイルアプリが主のようだが、ボタンをタップすると商品ページが表示されて
購入手続きを進められるという。目指しているところは分からないではない。検索エンジンとしてはより多くの情報を手に入れる事が
できるようになるし、消費者側としてはワンストップサービスのような状態になる。双方にメリットがある・・・のは事実なのだが、
このサービスを利用するかどうかは個人の裁量に任されているわけで。その検索エンジンに個人情報がどんどん集まっている事態を
どう捉えるかが鍵になりそうな気がするわけで。私は使わないだろうな、と。

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5月19日 スパコンで津波予測
 より正確には、広域の津波被害の予測だ。10 m間隔で津波の高さや浸水域などを予測するという。大地震時に気象庁から地殻変動や
地震のデータを受け取って、20分で予測できるという。残念ながら全国のデータは入っていないのだが、建物1つ1つの状況まで
予測できるという。実現したのは2台のスパコン。東北大と阪大のものだ。東北大の物だけでは計算速度が足りなかったので2台で
実現させたという。パソコン、特にスパコンの性能向上によって、実に色々な物事が予測できるようになってきた。計算速度に
物を言わせているのは事実であり、いろいろなシミュレーション結果が発表されるのだが、それがどれだけ実態に近いのかの検証が
あまり発表されないのが気になる。もちろん、ぴったりの結果が出ないのは理解できるのだが、どの程度の精度なのか、実用に
耐えうるものなのか、そのあたりを報道して欲しいのだが、あまり見ないな、と。

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5月20日 芳香剤を自主回収
 様々な商品の自主回収が報道される事があるが、今回はゴミ箱用消臭・芳香剤。曰く、使用開始時に香料駅が容器外に飛び散る
製品があるとのこと。対象となる商品の未使用品を自主回収して製品台相当のプリペイドカードを送付すると発表された。この手の
製品の回収は、健康被害が起こる恐れがある時、場合によっては負傷する恐れがある時だと思っていたのだが、薬液の飛び散りでも
自主回収というのは珍しい気がする。会社側のポリシーというものだろう。薬液が手に付着するのを嫌がる、付着したままで目をこする
などして甚大な被害が出る事を恐れているという事は考えられるが、かなりの安全策を取ったなという印象。企業の体質が何かと問われる
昨今だけに、企業側としてはビクビクしている状態であるのは間違いない。消費者が企業相手に威張りちらすのではなく、もう少し
自分たちで考えて対処するようになるべきではないだろうか。

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