Top雑感2015年12月(11日〜20日)

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12月11日 500万通
 来年1月から運用が開始される予定のマイナンバー制度、その通知カードの返送数が予想を大きく上回っているという。その数、実に
500万通。簡易書留であり、転送不要という扱いのため、転居したものの住民票を異動していない場合には届かないという事態に陥るのだ。
他にも、一度郵便局に戻るものの、保管期間の1週間を過ぎても何の連絡もなければ差出人へと返送される。これらが全国で500万通に
なるというのだ。相変わらずというか何というか、期間の読みが甘すぎたのだ。10月の住民票に基づいて番号を発生させ、2ヶ月あれば
全国民に行き渡るだろう、というのが甘いのだ。思い出されるのは、東日本大震災後の計画停電。時の総理大臣が、自分で国民に
発表したいと意地を張った結果、夜遅くに発表になり、実施されるまでにほとんど時間がなく、大混乱を巻き起こしたという、あの
騒動だ。政府が思っているほどに物事はすんなり進まない。今回もその通り。簡易書留で送ったとしても、全世帯で簡単に受け取れるだろう
という読みだったのだろうが、そんなに甘くはないのだ。半年〜1年くらいを見越しておくべきだったのではないだろうか。

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12月12日 一応決着か?
 2017年4月からの消費税率10%引き上げ時に導入する軽減税率について、一応の決着が見られたというのが、今日の夕方にニュース
速報で流れていた。食料品を生鮮食品、加工食品、外食のどこまで含めるのかでもめていたわけだが、最終的には加工食品までを
軽減税率の対象とし、外食は含めないという結論になったようだ。料亭などの高級店での飲食も対象になってしまう、というのが
理由としてあるらしい。さて、本当の問題はここから先だ。この議論はずっとあるものだが、例えばコンビニのイートイン、
ファーストフードの持ち帰りとイートインは外食と加工食品のどちらに含まれるのか、だ。ファーストフードの持ち帰りのみが
軽減税率の対象となった場合は、持ち帰りと申告して店内で食べるという事が起こると考えられる。それってどうなの?という
話になるのだが・・・。これからは財源の話になるらしいのだが、トータルで見ると増税になっているのに財源ってどういう事なのか
イマイチ理解できていない。さて、2017年4月にはすんなり始まるのだろうか?

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12月13日 ミラーが消えるか?
 自動車のミラーを全てカメラとモニターで代用できるようになる、という報道が一部で流れた。今でも後ろや運転席から見えない左前
などをモニターに表示する機能は存在しているが、あくまでもミラーの補助であり、ミラーを全てなくす事は法律上認められていない。
それを全てカメラとモニタで代用しようというのであれば、かなり大きい。ミラーが無くなると、車体全体を流線型にする事ができ、
空気抵抗を減らす事ができるという。燃費の向上が見込めるが、重量が増す分とのトレードオフだとか何とか。最近の車は、微妙な
突起をつけて空力バランスを調節することで燃費をじわじわと上げている状態。この状態で空気抵抗を減らして重さが増えること、
さらに加えるとカメラ分の発電をすることを考えると、トータルで燃費はマイナスになるのかは微妙なところ。メーカーの努力が
求められるところになりそうだ。結局は「慣れている」という理由でミラーが存続しそうな気もするが。

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12月14日 新国立の案発表
 デザインの白紙撤回から5ヶ月くらい経っただろうか。新国立競技場のデザイン案が発表された。今回は設計者と建設を請け負う会社が
セットになっての公募となり、結果として2案しか集まらなかったようだ。競技場の建設を請け負えるようなゼネコン自体が少ないので
応募そのものにもハードルが高くなっているわけだ。ただし、ゼネコンが一緒になって応募しているだけに、建設予算も工期も
全てが決まった状態になっているわけだ。応募されたデザインについては何もコメントはないのだが、よく似ている気がするのは
何故だろうか。因みに、年内にはデザインを決定し、来年末には請負契約を結んで建設に入るという予定であるようだ。これから
どうなるのかは分からないのだが、オリンピックで終わるものではなく、50年程度は使われるものだ。是非ともメンテナンスしやすい
ものにして欲しいなと、他人事ながら思う。

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12月15日 今年の漢字
 年末が近づくとこういうイベントが増えてくる。日本漢字能力検定協会が発表する今年の漢字だ。今年の漢字は「安」に決まったそうだ。
理由を色々と並べると「安」でもいいかな、という気になってくるが、あまりピンとくる漢字ではなかった。2位が爆買いの「爆」、
次いで戦後70年の「戦」、芸能人の結婚が相次いだことから「結」だったという。どれもあまりしっくりこない。まぁ1位とは言っても、
得票率はわずか4.3%。それだけ票がバラけたということなのだろう。この今年の漢字は、あちこちで予想されるのだが、どこかで
「安」ではないかという記述を見た記憶がある。予想が的中したというわけだ。ここ数年は、「これぞ」という漢字になっていない
気がしている。別にこれに限った話ではないが、「毎年恒例だから」とダラダラ続けるのは意味がないと思うのだ。英断を。。。

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12月16日 夫婦別姓
 夫婦は同じ姓を名乗るという現在の民放が男女平等を謳っている憲法に反するとして行われていた裁判について、最高裁で判断が
示された。夫婦別姓の禁止は合憲との判断だ。結婚した夫婦の96%が夫の姓を名乗っているのが実情ではあるのだが、別に女性側の
姓を名乗っても良いわけで、この点で不公平とは言えないという事だ。そう、そういう事なのだ。女性が姓が変わるのが嫌だとか、
不公平だとか訴えている例が多いのだが、別に女性の姓を名乗る事が禁止されているわけではないのだ。暗黙の了解だとか、実情が
どうとか、そういう問題ではさておいて。その点を考慮に入れず、不公平というのはちょっとおかしいと思いながら、日々のニュースを
見ていたので、最高裁判決は納得のいく物だった。今回の判断は、憲法違反とは言えないというものであり、国会で論ぜられ、
判断されるべき、と述べられているという。今後、どちらに転がるかは国会次第だ。夏には選挙があるので、それどころでは
なくなりそうな気もするが。

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12月17日 大工事開始
 平成39年に開業を目指すリニア中央新幹線で、長さ25 kmに及ぶ長いトンネルの工事が明日から始まる。山梨、静岡、長野の3県に
またがり、3000 m級の山を貫く。地表からの深さは最大140 m、地下水の発生など、難工事が予想されているという。そんな工事は
実に10年続く予定。山梨工区、7.7 km分だけでも、出てくる残土は230万立方メートルという想像できない量。その土はどこに
行くんだ?という感じだが、埋立地や高速道路のような盛土に使われるのだろう。今やトンネルというと、シールドマシンで
簡単に掘っていくような印象があるが、まだまだ難しいようだ。ある程度は対応できるようなのだが、限界はあるのだろう。
これだけの難工事を乗り越えてでも通すのは、それだけのメリットがあるからなのだろう。部外者には分からないのだが。
青函トンネルのような悲惨な事にはならないと思うのだが、とりあえずは無事に工事が終わることを願うばかりだ。

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12月18日 人工知能は何を選ぶのか?
 車の自動運転の話だ。車の運転は常に判断が付きまとうので、人工知能の使用が必須だと思われるが、その人工知能はどういう
判断をするようにすればいいのか、という問題が残されている。例えば刻一刻と変わる路面状況、その付近だけ落ち葉が落ちている
とか、そういった場合。もっと難しいのは、右にハンドルを切ると1人が大怪我、左は2人が軽傷だとした場合、どちらを選択すべきか
という物だ。記事ではもっと極端に、大統領と妊婦だったわけだが。問題としてはかなり難しい。そして正解が無いというのが
さらに問題を複雑にしている。人間が運転していても選べないだろう。意地で回避というのができればいいのだろうが。結局、何が
言えるかというと、よく取り沙汰される事故時の責任問題の他にも、答えの出ないような難しい問題も残されている、ということだ。
道のりは長そうだ。

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12月19日 考え方次第だが
 夜行バスが高級化路線を歩んでいるという。シートの配置が2+2から3列独立に移行してきているのもそうだが、プレミアムシートを
設けて、さらなる高級化を図る場合もあるようだ。それでいかに料金を抑えるかが難しい所だが、新幹線の半額程度の値段に抑えるように
するようだ。中には格安航空会社の料金よりも高くなっている所もあるようだが。ここからが考え方の問題。東京−静岡のような、
数時間で着くものではなく、夜間高速バスをどう考えるか、だ。移動+宿泊と考えた場合、かなり安い設定になっていると思うのだ。
格安航空会社と比較してはいけないくらいに。しかも夜間移動で翌日は朝から時間を使えるというメリットも。飛行機と違って
早目に乗り場に行く必要もないわけで。あとは宿泊施設と考えた場合の快適性と、そもそも移動としか考えられない場合の時間を
どのように捉えるか、の問題だ。それぞれの人の事情と考え方次第になるのだが、必要以上の高級化はやめてほしいな、と。

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12月20日 知育玩具
 大手玩具メーカーが1995年から毎年行っている調査。クリスマスに親が子どもに贈るプレゼントは何かというもの。12歳以下の
子どもがいる親にアンケートを行うというもので、今年のトップは知育玩具だという。長く首位だったゲームソフトは2位に落ちた
ようだ。3位はぬいぐるみ、フィギュア、ロボット、4位に車玩具、5位で絵本、本、図鑑と続くようだ。ゲームソフトが長年
1位だったという事実に驚いてしまうのだが、そういう時代なのだろう。そして知育玩具がトップになるというのは、一体どういう
ことなのか?子どもが喜んで欲しがるとは考えにくいので、親からの一方的な望みなのだろうけど・・・。早くから頭を刺激しておけば
将来に役に立つという思いなのだろう。それが証明されているのかどうか、個人的にはそちらの方が気になる。知育玩具がどれだけの
役に立つのか、だ。ほとんどは学校に行ってからで決まるんじゃないかな、と。

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