Top雑感2015年12月(1日〜10日)

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12月1日 新型車両
 昨日、営業運転を開始した山手線の新型車両、E235系だが、初日にしてトラブルが発生し、その対策として今日は運転しなかったそうだ。
明日も運転の予定はないとか。トラブルはオーバーラン、ドアが閉まった後に発車できない、自動ブレーキが弱く手動ブレーキを操作
したら故障表示が出て運転不能になったというもの。なんでもこの車両、新しい運転システムを搭載しているとかで、主にそのシステムの
不良だと考えられている。試運転で1万キロほど走ったという話だが、お粗末な結果だ。新しいシステムではトラブルが出るのは
当然なのだが、それにしたって酷いと思うのだ。試運転は乗車率40%だったが、トラブル発生時は乗車率90%程度と見られており、
その差が原因かもしれない、という話も。もし本当にそれが原因だとしたら、試運転の想定があまりにも甘いんじゃないか、と。
普段の乗車率が分かっている筈なのだから、そこに合わせた試運転もしておくべきだろう。トラブルの原因を探って、対策を立てるのは
当然なのだが、そもそもの想定が甘すぎたのではないか、という反省はするのだろうか・・・。

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12月2日 機械に置きかわるか?
 国内シンクタンクの予想では、10〜20年後に国内労働人口の49%に当たる職業について、人工知能やロボットで代替される可能性が
高いとされた。可能性が高い100の職業と可能性が低い100の職業が発表されたわけだが、この結果を受けて語りたくなる人は多いだろう。
例えば、可能性が高いとされているのは、検針員、レジ係、電車運転士あたりは、ジワジワと置きかわりつつあるだろうが、路線バス運転手、
タクシー運転手あたりは接客業としてロボットではできないサービスを行っている自負があるだろう。一方、可能性が低いと分類された
のは、人とのコミュニケーションが重要だったり、クリエイティブな仕事とされるものが多く、コンサルタントや医師、デザイナー、
映画監督などが挙げられている。受付係やマンション管理人は可能性が高い方に分類されているのだが、コミュニケーションが大事だと
主張されても不思議ではない。答え合わせには20年の歳月がかかるので分からないのだが、言うほどは置き換わっていないんじゃないか
という気がしている。電話交換手のように完全に消えてしまった職業もあるのだが、そこまで自動化が簡単なものは少ない気がする。
どんなになっても必ず残る職業、それは人工知能やロボットを作る側の仕事をするものだ。今のうちに、そちら側に回るのも1つの手
かもしれない。

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12月3日 スイングバイ
 何故かこういう時だけ日本人は盛り上がるのだ。小惑星に向かう人工衛星「はやぶさ2」が日本時間の今夜、地球で加速スイングバイ
をする。日本各地で望遠鏡で撮影しようというイベントが行われたようだ。なんだってこんなに・・・?という感じだ。ここからが
よく分かっていなかったのだが、直前まで軌道修正をする必要があったようなのだ。結局、最後の1回の修正は実施しなくても
良かったらしいのだが。基本的に打ち上げたらそれっきりだと思っていたのだが、それほどでもないらしい、というのが今回の発見。
ちなみに、正しいルートに乗ったかどうかがハッキリするのは7日くらいかかるらしい。スイングバイは多くの探査衛星で、
特に遠くまで行く場合に使われるのだが、その都度軌道修正しているという話は聞いたことがなかった。ひょっとしたら
していたのかもしれない。分からないのは、このスイングバイはどれくらいの精度が求められているのか、ということ。後から
その辺を詳しく解説している本って無いかな・・・。

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12月4日 停電
 有給を取得して、朝からずっと家にいてMacで作業をしていた私。午後2時を少し過ぎた頃、突然Macの電源が落ちた。ブレーカーでも
落ちたか?と思って確認してもそんな訳でもなく、ふと見ると家の中の全ての電気製品の電源が落ちていた。停電と知ったのはその時
だった。困ったな、と思っていたのだが、1分程度で復旧。しかし、10分ほどして再び停電。やはりMacは強制終了した。スマートフォンで
東京電力のサイトを見て停電状況を確認するも、表示は無し。嫌になったので、後から済ませる予定だった外に出る用事を済ませる
事にした。停電自体をそこまで悪く言うつもりはない。ただ、予告してもらえれば、だ。今回は大した作業をしていなかったので問題ないが
やはり突然の電源ダウンは困る。後から停電履歴を確認すると、確かに近くで停電していた事が分かった。東京電力の車がサイレンを
鳴らしながら走っているのも目撃したし。原因は東京電力の設備トラブルだそうで。停電履歴を見ると、結構よく起こっているようで。
社会インフラで、地域独占なのだから、しっかりして欲しいところだ。

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12月5日 レジで預金引き落とし
 金融庁が規制緩和を目指しているものであり、みずほ銀行などが2017年のサービス開始を目指して準備を始めているという。クレジット
カードではなく、キャッシュカードなのがミソ。レジで店員に金額を指定し、ボタンで暗証番号を入力して現金を受け取るというもの。
J-デビットに対応していればどの銀行のカードでも使えるという。宅配便の着払いにも対応させるという。なぜこんなまどろっこしい
システムにするのかが分からない。日本では今でも現金での決済の割合が高いのだが、これでは結局現金決済と変わらないではないか。
J-デビットの手続きなしで同じことができる、つまり、レジでキャッシュカードを出すだけで引き落としの決済ができるのであれば、
それなりに広まるのかもしれないが、一度現金を引き出す形を取るのは何故なのか、だ。そもそも、J-デビットが何故こんなにも
普及していないのかの理由を突き止める方が先ではないだろうか。結局は宣伝の仕方次第なのかもしれないけど。

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12月6日 あのフィーバーは何処に?
 NASAが冥王星の地表の写真を公開した。ニューホライズンズが最接近した時に連続撮影した画像の一部であり、クレーターや山、
氷河などが見える地表が鮮明に捉えられているという。今後数十年内に見ることのできる冥王星を捉えた最高の接写となるだろうとは
NASAのコメントだが、まぁ探査衛星を打ち上げる予定が無いのであれば当然の流れだろう。問題は、なぜこれが全く話題にならないか
という事だ。最接近の時はあれだけ大騒ぎして、日本でも意味もなく盛り上がっていたというのに、その後、送られてくるデータに
ついては、研究者以外は全く興味を示していないように思われる。ひょっとしたらこの温度差が正常な状態であり、世界的に熱狂した
あの姿が異常だったのかもしれない。まぁ冥王星の表面がどうであれ、地球での生活には何の影響も無いので、そんなものかもしれない。
結構大変な事なんだけどな。ニューホライズンズからのデータはこれからも届き続けるわけで。どんどん報道が小さくなるんだろうな
と思うと、寂しくなる。

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12月7日 大量に集まった
 一度は決定したものの、盗用疑惑が持ち上がり、結局白紙撤回となった東京オリンピック、パラリンピックのエンブレム問題。新しく
決めるにあたって行われた一般公募が今日の正午で締め切られた。応募総数は1万4599件だという。これから絞り込み、来年の春には
正式に決定したいというのが選考員の目標だ。この数から絞り込むには、あまりにも期間が短いんじゃないか?と。確か、年内には
10個程度まで絞るというのが以前発表されていたような気がするが、今回はそのあたりまでの予定は発表されなかった。ここから
国民が納得できる選考過程を経ていくというのが選考委員の考え方のようだが、そこまで言うのなら、最初から全部の応募作を
公開すればいいのではないだろうか。その上で、どのように絞られていったのかを見えるようにすればいいのではないだろうか。
かつて、会議の進め方を教わった時、結論について全員の納得を得るのは難しいが、その過程については全員の納得を得られるという
話が出た。今回のエンブレムもそこを目指すべきではないだろうか。密室で絞り込まれたのでは納得は得られないのではないだろうか。

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12月8日 商品の発送をもって・・・
 クロスワードなどの懸賞付きパズル雑誌で、紙面に発表されている人数の半分にしか商品を送っていなかったとして、消費者庁が再発防止
命令を出した。紙面では1万2000人あまりが当選すると表示していたのだが、実際に商品を発送したのは6300人あまりだという。商品を
送らなかった理由は「予算が足りなかったため」と発表されている。この手のパズル雑誌は、高校生くらいの時に実家で買っていた
のだが、実際、ほとんど当たらなかった。今になって思えば、あれだけの商品を集めるだけの広告が出ているわけでもないので
難しいであろう事は想像に難くない。「当選者の発表は商品の発送をもって代えさせていただききます」という形になっていたと思うので
どれだけ発送されていたのかは読者側からは分からない形だ。そもそも、商品目的でパズルをやる人というのがどれくらいいるのかが
不明な状態だ。私は単なる暇つぶしだと思っていたので、応募とかしていなかったわけだが・・・。まぁ、なんにせよ、景品表示法に
違反している事は間違いないので、然るべき対処をする必要があるだろう。

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12月9日 赤字新幹線?
 来年3月26日に開業する北海道新幹線について、JR北海道が収支想定を正式に発表した。それによると、111億円の収入と、160億円の
支出となっており、トータルではマイナスだ。東京〜函館間の移動における鉄道のシェアを3割と想定して収入を計算、青函トンネルの
維持コストや貨物列車用のレールを残すことによる複雑な線路の維持コスト、運行指令や設備、予備車両のコストなどを勘案して
支出が計算されているという。これでも開業せざるをえない状態になっているのが問題のような気がする。そもそも、青函トンネルが
新幹線を通すために作られたものなので、いずれは通すのだろうが、赤字になるのであれば本当に通す意味があるのかに疑問を抱いて
しまう。札幌まで通れば利用客が増えるのかもしれないが、函館までで4時間、札幌までだと5時間〜5時間半くらいだろうか。そうなった
場合、果たして新幹線を選択するかという問題がある。飛行機の便数はかなりあるし、フライト時間は1時間程度。果たして、これで
新幹線にどれほどの競争力があるのか。赤字が広がっていくばかり、にならなければいいのだが。何しろ、JR北海道は赤字路線だらけ
なわけだし・・・。

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12月10日 時計禁止へ
 京都大学が来年2月の一般入試から、受験生が持ち込んだ時計の使用を禁止すると発表した。所謂スマートウォッチが発売され、
インターネットに接続してのカンニングを完全に防げないと考えた結果だ。今後、様々な時計が出てくる事も考えて、一律禁止という
措置を取ったという。代わりに、試験場となる全ての教室に電波時計を設置するのだという。実際、試験会場から知恵袋に投稿して
回答を得るというカンニングが既に起こっているだけに、対策を取るのは当然だろう。スマートウォッチと限定するのが難しいのは
分かるが、ちょっとやりすぎの感はある。アナログ時計であれば許可するとか、そういう方向もあったとは思うのだが。入試だったか
国家試験だったか忘れたが、目覚まし時計を持ち込んでいる人を見た事があり、その手があったか、と驚いたものだが、目覚まし時計も
禁止されてしまうのだろう。それはそれでちょっと寂しい気もするが、技術の進歩が引き起こした弊害と考えれば仕方ない。

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