Top雑感2015年8月(21日〜31日)

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8月21日 マイナンバー
 予定では来年1月から運用が始まるマイナンバー制について、情報流出が問題になった基礎年金番号との連結を、半年〜1年延期
する方向で調整されているようだ。年金機構の組織改革の進捗状況を見ながら連結する時期を決めるという。この仕打ちは一体
何なのか?いずれ連結させるのであれば、一気にやってしまった方が良いのではないだろうか?事務仕事の手間が一緒なのだとしたら
国民の利益を考えるべきだろう。勿論、情報流出のリスクを考える必要はあるのだが、それは基礎年金番号の連結とは何の関係も
無い話だろう。というか最低限守られるべき事であって、基礎年金番号の連結以前の話だ。結局連結するのであれば、一緒では
ないのだろうか。なぜ国民の利益を無視して、微妙な懲罰のような事をするのか、全く理解できない。

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8月22日 愛称は止めたのか?
 世界陸上が今日開幕した。ぼんやりと見るにはちょうど良い番組だと思う。陸上は全くやっていないのだが、速く、高く、遠くへ、
という勝敗の基準が分かり易いのが良いのだと思う。さて、この手の世界陸上やバレーボールなどでは、注目の選手に対して、
愛称をつけるのが流行った時期がある。「ジャマイカの英雄」といった名誉のありそうなものから、「トルネード母ちゃん」みたいな
よく分からないものまであった。が、今年の世界陸上ではそういった物が一切出ていない。日本人の選手の場合は、事前にインタビュー
したのか、本人の言葉と思われる一言が添えられていたが、それだけ。単なる流行だったのか、評判が悪かったのか、反響が
小さかったから止めたのか。何にせよ、特に外国人選手に勝手なイメージで愛称を付けるというのはマズイ気がしていたので
これで良い気がする。あとはバレーボールだな。あっちは滅多に見ないので、どうなっているのかよく分からないが。

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8月23日 競技の英語名
 他に見るものが無いというのもあるが、何となく世界陸上を見ていたりする。会場が北京なので競技名が書かれたプラカードは
中国語がメインなのだが、英語も添えられている。今日行われていた砲丸投げ、その英語名は「Shot put」だった。Shotには
発射という意味があるしパッと思いつくのだが、確かに砲丸という意味がある。だから分からないのではないのだが、putか?と。
例えば、やり投げはjavelin throwだし、円盤投げはdiscus throw、ハンマー投げはhammer throwだ。他の投てき競技が
throwなのに砲丸投げだけはputなのだ。せいぜい20 mしか投げないのでthrowと表記するのに抵抗があったのかもしれないが、
それにしても扱いが悪い気がする。投てき競技はテレビ中継としても扱いが悪いのだけど、英語表記もこんなことになっているとは。
そしていつも思う、純粋な身体能力を競う陸上競技での日本人の弱さは凄いなと。身体能力が低いんだよな結局。技術はあるのかも
しれないけど。

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8月24日 twitterも検索対象に
 googleが検索結果にリアルタイムツイートを表示する機能をPC向けにも提供開始したという。今のところ、googleの言語設定を
英語にする必要があるようだ。実際にやってみたところ、確かにキーワードにtwitterを付けるとツイートが表示された。
この機能がどこまで必要なのか、という問題がある。誰しもがtwitterの情報を求めているわけではないし、twitterの情報が
正確とも限らない。どれだけのメリットがあるのか分からない。一般の人の声としては、オフにする機能が欲しいというのもあった。
まぁ気持ちは分からないでもないが、そういう人はgoogleの検索演算子を知らないのでは?という気がする。「-」を付けることで
検索結果から除外することができるので、その気になれば意外と簡単に弾けるのだが。ネット上にあるすべての情報を網羅することが
googleの狙いなので、twitterも検索対象であって・・・。リアルタイムが必要かどうかは疑問だが、ある意味では当然の流れだったの
かもしれない。それでも要らない機能だな、とは思う。

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8月25日 冷蔵庫がハッキング
 韓国の大手電機メーカーが販売しているスマート冷蔵庫に脆弱性が見つかった。ハッキングカンファレンスで実際に制限時間付きの
ハッキングで通信に割り込む事ができたという。冷蔵庫は暗号化通信を行っているものの、チェックに脆弱性があり、盗み見る事が
できたようだ。具体的にはgoogleサービスへのログイン情報のようだが、その気になれば他の脆弱性も見つかりそうだとか。
そもそも、なぜ冷蔵庫に通信機能とOSを載せたのかが分からない。googleカレンダーの情報を冷蔵庫前面の液晶パネルに表示させる
機能が付いているらしいが、そんなもの必要か?と。エアコンくらいなら遠隔地から操作することができるというメリットが
あるかもしれないが、冷蔵庫ではねぇ・・・。他のメーカーもこんなのを出していたと思うが、売れているという話は聞かない。
下手に通信機能とOSを載せると攻撃対象にしかならないと思うのだ。要らんことを、という感覚が拭えない。

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8月26日 飲酒年齢引き下げ?
 与党の特命委員会で飲酒や喫煙が可能となる年齢の引き下げについて、高校生や大学生を招いて意見の聴取が行われたようだ。
出席者からは大学の新歓コンパで事実上、未成年の飲酒が行われているのだから、18歳に引き下げるべきだという声が挙がったという。
一方で医学的見地から良くないという意見も出たようだ。他国の例を見ると18歳というところもあり、微妙なところではあるが、
新歓コンパで飲んでいるからという理由が良く分からない。実態に合わせて法律を改正するというのはありえない話だと思うのだ。
守られていないので規制を厳しくするというのは分からないではないが、規制を緩くする方向にしてどうするというのだ?
もっと低年齢から飲酒が始まるだけのような気がする。実際、見た目で区別はつかないし、イチイチ身分証明書を求める事もしない
だろうから、規制できていないのは確かだが。ま、本当に大事なのは、年齢ではなく、節度ある付き合い方だと思うが。

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8月27日 ついに着工
 平成39年に開業を目指すリニア中央新幹線の本格的な工事が始まった。品川と名古屋の両駅での準備工事は始まっていたが、
本格的な工事は初めてだという。総延長25 kmになる南アルプスを貫くトンネルの東端7.7 kmの工区だという。同じトンネルの
西端も入札手続きが始まったということで、動きが本格化しつつある。このトンネル、最大震度は地表面から1400 mあるらしく、
しかも地下水も多いという事で、過去に類を見ないほどの難工事になると見込まれているとか。何やら凄いトンネルになりそう
というのはわかるのだが、西と東で別々に掘り進むというのは意外だった。本当に1本のトンネルかどうかは記事からでは
分からないのだが、日本の地下鉄で鍛えられたトンネル掘削技術は凄いものがあるので、ひょっとしたら別々の会社が
1本のトンネルを掘るのかもしれない。ところで、さすがのシールドマシンも大量の地下水には勝てないんだな、と。壁面は
固められても、掘削面から溢れ出る水はどうしようもないもんなぁ、と。青函トンネルや黒部ダムのような工事にならない事を
願うばかりだ。

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8月28日 sin cos tan
 鹿児島県知事が、今日開かれた県の総合教育会議で、女性の高校教育のあり方について、「高校でサイン、コサイン、タンジェントを
教えて何になるのか」「それよりもう少し社会の事象とか植物の花や草の名前を教えた方がいいのかなあ」と発言していたそうだ。
今は発言を撤回する考えを示しているという。まぁ色々と問題はあるのだが、一番大きいのは発言の対象を女性に限定していた事だろう。
いくらなんでもそれはちょっと・・・。そして、サイン、コサイン、タンジェントだが、これを使わないというのは文系の発想だ。
別に、サイン、コサイン、タンジェントが偉いわけではなく、それを使ってさらに高度な問題を解くという、そのための道具なのだ。
実際のところ、時々使うし、それはそれで結構大事だったりする。公式を覚える事が大事なのではなく、考え方の問題なのだ。
そういう発想ができない人には、役に立たないもの、という印象なんだろう。今になって改めて勉強すると、なかなか面白いんだけどな。

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8月29日 携帯ゲームの栄枯盛衰
 かつて携帯電話向けのゲームで一斉を風靡し、479億円の最終利益を叩き出した事もある会社が、今は最終赤字に転落している。
傘下に収めたアメリカのゲーム会社2社ののれん代が聞いているとは言われているが、そもそも環境の変化についていけなかった事が
原因にあるようだ。かつてはいわゆるガラケーで、自社のプラットフォームで動くゲームを開発していたのだが、今やスマホなので
すでにプラットフォームが用意されている状態で、その上で動く物を作らないといけないのだ。プログラムを書く者として言えるのは
全く環境が変わってしまうという事くらいで、その苦労は計り知れない。別にこの例に限った話ではなく、世の中の動きが
速くなっている。それに着いていけなくなった時に企業としては一気に凋落する。携帯電話を始めとするIT業界は特にそのスピードが
速いので大変なのだ。果たしてこの会社は復帰できるだろうか?

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8月30日 デモの参加者
 安全保障関連法案に反対するこれまでで最も大きな集会が国会周辺で開かれたという。国会の正門前では参加者が歩道だけでなく
車道にまで広がったという。中身の是非はここでは問題にしないとして、気になったのは参加者の人数。主催者発表でおよそ12万人。
他方、警視庁の発表で約3万人。この手の人数の数え方というのは公表されていないので何とも評価しづらいのだが、4倍近い違いが
出るというのは問題がある着がする。主催者としては多い人数で発表したいだろうから、ある程度は下駄を履いていると思うのだが
いくらなんでも・・・という気がする。誰かこういうのを何処にも属さない、第3者機関が何処に味方するわけでもなく、正しい
数字を出してれないかなと思ったりする。何が正解なのか、どの数字を信じていいのかが分からないのだ。この数字が何かに
使われるわけではないと思うのだが、あまりにもいい加減な数字を出すのもどうかと思うのだ。周りでどれだけデモをしても、
国会内ではどこ吹く風なのが日本の特徴。今回もきっとそうなんだろうな、と。

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8月31日 スマート国勢調査
 今年は2015年なので国勢調査の年だ。9月10日から全国で調査員が直接家庭を訪れる。今回、初めてオンライン回答が全国的に
行われる事になる。調査員から最初に渡されるのはオンライン調査用のIDとパスワード。一定の期間、オンラインでの回答が無いと
調査員が再び訪れて紙の調査用紙を渡す事になっている。約20%がオンラインで回答すると見込んでいるようだ。まぁ、何というか
やっとか、という感じだ。セキュリティが難しいのはよく分かるのだが、今の時代、人が直接訪れて調査用紙を届けて、再び人が
回収して、というシステムがどれだけ古い物なのかを認識すべきだったのだ。それだけ大事な物であり、国が力を入れている
という事を示しているという側面もあるのだろうが、そこにかかる費用を考えると・・・。今回はサーバーの新設やらシステムの
構築やらで従来と同程度の費用が見込まれているが、今後は減るはずだ。もっと早くからこの動きがあってもいいはずなのだが。

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