Top雑感2015年8月(1日〜10日)

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8月1日 ゆう活
 国家公務員22万人を対象にした「ゆう活」開始から1ヶ月が経過した。7月と8月の勤務時間を1〜2時間早める取り組みで、内閣官房と
内閣府が旗振り役になっている。もちろん、子供を保育園へ迎えに行くという人などは気兼ねなく帰れるようになったというが、
実際の定時退帰宅率はそこまで高くない模様。7月1日には2万3000人が参加したが、定時に帰ったのは65%だという。さらには、
サービス残業も起こっているようで、どれだけ実態を反映しているのかが定かではない。中央省庁の場合、国会の会期が延長したので
仕事量が減るわけでもなく、早く帰れるわけでもないというのは事実だろう。この勤務時間を1時間程度早める試みというのは
これまでも全国各地で散発的に行われてきた。そしてその度に失敗している。結局は周りが通常通りの時間で動いているので
自分たちだけ早くなっても仕方ないという実態があるからだ。中央官庁ならそれができるのかもしれないが、だとしてもこの有様。
早く帰れるようにするのは、仕事の絶対量を減らす事、残業代をゼロにすること、この2つが効果が大きいと思うのだ。無駄に仕事を
多くして自分の首を絞め、ダラダラ仕事をするのは間違っている。

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8月2日 プレミアム商品券で悲鳴
 全国各地で行われているプレミアム商品券。大分市では店側が資金繰りに困るケースが出てきているという。プレミアム商品券は
店側が商工会議所に持ち込み、その後金融機関が口座に現金を振り込む形だ。回収の締めが月2回、その後振込みまで2週間かかるため
売り上げの現金化に最大1ヶ月かかる事になる。フリーキャッシュの少ない店舗では資金繰りが間に合わないという事が起こっている
そうだ。これ、別に大分に限った話ではなく、全国各地で起こっても不思議ではない話だ。フリーキャッシュを大量に持って経営している
所というのは少ないだろう。経営としてはあまり持たない方がいいとさえされているくらいだし。事務手続きが大変なのは分かるが
柔軟に対応できそうなのは商工会議所の締め日。そこんとこ、何とかならないものだろうか。どこもかしこも暇じゃないのは分かるが。
プレミアム商品券が全国各地で広まっている今、対策を考えておくのは急務だと思うのだ。

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8月3日 新幹線ホームの無人化
 今現在、全国の新幹線ホームには必ず駅員がいる。だが、九州新幹線の新玉名駅でホームへの駅員の配置を取りやめる方針を明らかに
した。新幹線の駅としては乗降客数が少ない事、線路が直線的で見通しが良く安全に支障がない事が決め手となったようだ。これまでは
駅員が行っていた安全確認やホームドアの開閉を車掌が行うようになるという。駅員の数は16人から6人ほど減らせる見通しだとか。
もっとも、その為に安全確保のため3億8000万円かけて設備の増強を行うという。駅員1人の人件費がどれくらいなのかが気になるが
それだけの設備増強を行ったとしても6人削減できる方が大きいという事なのだろう。新幹線に限らず、首都圏ではほぼすべてのホームに
駅員が立っている。本当に必要なのかどうか、経費削減を考えて、見直す必要があるのではないだろうか。

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8月4日 鉄道架線の断線
 首都圏で鉄道が止まる騒動が起こっている。午後7時10分頃に起こった鉄道の架線が切れる事故だ。ちょうど近くで花火大会があった
事も重なって、大混乱になっているようだ。並走する他の路線でも運転を取りやめている。しかも断線した架線の損傷が激しく、繋ぎ
合わせるのが難しく、復旧に時間がかかると報道された。おそらく、今夜いっぱいかかって復旧させて、明日の朝にはどうにか平常
通りの運転を目指すといったところだろうか。復旧に向けて頑張ってもらうのは当然として、何故そんな派手な切れ方をするまで
点検などで見つからなかったのかを明らかにする必要があるだろう。新幹線のように、専門の車両が点検の為に走り回っている
わけではないと思うのだが、何らかの点検は行われているだろう。にも関わらず、なのだ。これを期に点検の体制が厳しくなる
のだろうけど、問題はそこではない。何故切れるまで気づかなかったのか、今までの点検方法では見落とす劣化の仕方があるのではないか、
そこが大事になると思うのだ。果たしてそこまでの対策が取られるのか・・・。

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8月5日 断線の原因
 昨日の大混乱を起こした架線の断線の原因が発表された。詳しい説明は省くが、エアセクションと呼ばれる列車が止まってはいけない
場所で止まった為、再度動き出す時に過大な電流が流れて溶断したと発表されたのだ。結局は人為的なミスだったわけだ。実際、乗客の
中には火花が散ったと証言している人もおり、溶断を裏付けるものだ。復旧は今日の始発には間に合わず、午前5時頃までかかったようだ。
どうにか通勤ラッシュの前には全線で動かせるようになったようで。結局は見落としとかではなく、人為的なミスだったわけで。
何故そんな半端な場所で停車する必要に迫られたかというと、前の列車が詰まっていたからで、それは駅での乗降に時間がかかって
いたからで・・・。巡り巡って、当時、近くで行われていた花火大会が悪いんじゃないか?と。過密ダイヤが悪いとか、色々と
理由は付けられるのだが。なんにせよ、運転手は始末書モノだな。

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8月6日 顔認識防止メガネ
 国立情報学研究所が、カメラなどの顔認識機能を妨害するメガネを発売する。簡単に仕組みを書くと、目の周囲の明暗の特徴を
無くす事で顔検出を妨害するという。電子部品や特殊な素材を必要としない為に、安価で製造が可能という事だが、チタンフレームを
採用するためにお値段は3万円以上。クラウドファインディング支援者には数量限定で2万円で販売されるという。安く作れると
謳った割には3万円以上というのは高すぎるんじゃないだろうか?わざわざチタンフレームにしたために、金型や治具、加工費などが
嵩んだ結果の値段だという。プラスチックか何かでサクサク作ってもっと安くすれば売れるかもしれないが、顔認識機能の妨害の
為だけに3万円というのは厳しい出費のような気がする。今の顔認識がどれくらいのポイントを認識しているかはわからないが、
マスクで回避できるならそれでいいだろうし、サングラスで十分かもしれない。どれくらいの需要があるのだろうか。

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8月7日 春と秋が無い理由
 東京都心では今日で8日連続の猛暑日、つまり最高気温が35 ℃を超えた。これは観測史上最長のようで、明日には暑さがおさまる
と予想されているので、さすがにここで止まりそうだ。そして、ここ数年、日本の四季のうち、春と秋が無くなったという話が
よく出てくる。その辺のことをぼんやり考えていて、ある1つの考えに至った。1年の長さは一定だし、暑い時期、寒い時期も
だいたい一緒。冬の寒さはよくわからないが、少なくとも夏は暑くなっている。となると、同じ期間での気温の変動速度が大きく
なってきている事を示している。夏と冬はある一定の温度の境界線を超えた時であり、春と秋は夏と感じる温度と、冬と感じる温度の
間に挟まれた時期になるのではないだろうか。そう考えた時、気温の変動速度が大きくなると、春と秋の期間は短くなるわけで。意外と
的を射ているのではないかと思うが。結局、春と秋は夏っぽい季節と冬っぽい季節の間なので、割を食っている形なのだろう。

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8月8日 記録が途絶える
 東京都心での連続猛暑日の記録が途絶えた。今日は比較的雲が多く、強い日差しが遮られたのが理由にあるようだ。大気が不安定で
局地的な雷雨があちこちで起こると予報されていた。アメダスの記録を見る限りでは降っている様子はないのだが、実際には
どうなっていたのかよく分からないが。そろそろ陸地に熱がこもってしまっていて、気温が下がれない状態が続いている気がする。
一度大雨でも降って、陸地を冷やさないといけない気がするのだ。今年は7月の最初もそうだったのだが、都心での雨が妙に少ない
気がする。列島の他の場所では大雨だったりするのが、なんともアンバランスなのだが。ところで、これからもまだ夏は続く。
新しい猛暑日の連続記録が作られる可能性も残されている。やっぱり気候が変わってきている気がするなぁ・・・。

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8月9日 ディープラーニング
 人工知能の分野で注目を集めている手法だ。人間の脳のようなニューロンのネットワークの研究からさらに1歩進んだ考え方
のようだ。今のところ、人工知能が人に完全に取って代わる事はできないが、音声認識機能や乗り換え案内など、分野を限れば
既に人間を超えているとも言われている。今、この分野で議論が生まれているのは、人工知能がどこまで人の仕事を奪うのか、
というところだ。単純作業が機械に奪われ、ヒトの仕事はクリエイティブな仕事のみになると言われて久しいのだが、一部では
そういった仕事が人工知能に奪われると考えられている。ディープラーニングが得意とするのは、いわゆる「ツボ」を押さえること。
映画や漫画での惹きつけ方、Webサイトでクリックを誘導する方法、そういったものだ。それをクリエイティブと呼べるかどうかは
疑問が残るのだが、そういった仕事は無くなる可能性があるという。となると・・・化学の実験はもうしばらく安泰かな。

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8月10日 テレビ離れか、スマホ依存か
 週1回以上接している動画メディアについてのアンケートで、10代ではスマートフォンが80%に上り、85%のテレビに迫っているという。
他の幅広い世代ではPCがテレビに次ぐのだが、10代のみスマートフォンの方が多いという。10代がそうそう簡単にPCにさわらせて
貰えないというのもあるだろうが、そんなにスマホに触らなくても・・・という気がする。メディアは何であれ、動画サイトに
アクセスする人は多いわけで、その理由はテレビがつまらないからなのか、自分の見たい物しか見たくないからなのか。それとも
単なるスマホ依存症でテレビよりも動画サイトを見やすいからなのか。とにかく、動画サイトの登場と、スマートフォンの普及は
世界を大きく変えた。良し悪しの判断はできないのだが。

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