Top雑感2015年4月(11日〜20日)

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4月11日 高速バス業界もキツイか?
 日本最長の夜行高速バスの運行が休止されることになった。その夜行高速バスは福岡の西鉄天神バスターミナルから埼玉の
大宮営業所までを結ぶ1152 kmという路線。5月16日出発便を最後に運行を休止する事が発表された。2011年12月8日に
運行を開始。その時、新宿−博多間の高速バスの運行距離を超えるとして微妙に話題になったのだが、利用者が伸び悩んだ結果
運行継続は厳しいと判断されたようだ。所用時間は15時間10分〜20分というからなかなか。そもそも、それなりに利用者がいると
見込まれて開設された路線なのだろうから、問題はどこにその利用者が流れているのか、という点。LCCが有力候補だろうか。
結局のところ、長距離バスは体力と時間が有り余っている大学生あたりの利用が多いような気がするのだが、どうだろうか。
新宿−静岡であれば何度も乗ったが、以外と暇だったり、運転手によって技術に差があり、事故りそうになったのも目撃している。
そういうのが原因ではないと思うのだが、やはりバスは難しい時代に入ってきているのかもしれない。

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4月12日 統一地方選
 今日が前半戦の投票日。例によって即日開票であり、夜には選挙特番が組まれていたのだが・・・。全く盛り上がっていない。
選挙特番も公共放送のみだし、見ていても緊迫感があまりない。実際に投票にも行ってきたのだが、通常の国政選挙よりも人が
少ないような印象を受けた。何故か?地方分権が謳われていても、実際のところは地方にそれほどの権限があるわけでもなく、
知事選、県議会議員選挙をするにあたっても、何を基準にして選んでいいのかが分からないのだ。結構早い時間帯に、今日行われた
道県知事選挙の結果が出揃ったのだが、全10の知事選挙は全て現職が当選確実となった。沖縄のように特別な争点が無く、
現職が引退を表明しない限りはなかなか入れ替わらないのではないだろうか。盛り上がらないなぁ・・・。

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4月13日 くじで決定
 昨日の統一地方選、熊本市議会議員選挙でなかなか珍しい事が起こった。定数8の南区で、8議席目を巡って現職2人の得票数が並び
当選者が決定しなかったのだ。公職選挙法に基づいて、今日、選挙長によるくじ引きで当選者が決まったようだ。この2人、名前が田中
誠一と田辺正信とのこと。通常、テレビで発表される得票数は整数だが、実際には按分票というのが発生する事があり、小数点以下の
数字で当選者が決まったりするのだ。今回の場合、他の候補者の名前も見てみないとハッキリした事は言えないのだが、「田」だけが
書かれた票があると、2人に案分されるのだが、残りの得票数が同じなので同じように按分されて決着がつかないという事になる。
実際のところ、熊本市の選挙管理委員会の公表数字を見ると、按分票はなかったらしく、整数のままだった。なかなか珍しいと
思うのだが・・・。世間の注目は薄い。

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4月14日 行政 vs 司法
 関西電力高浜原発の再稼働差し止めを求めた裁判で、福井地裁が下した判決は新基準は合理性を欠くとして再稼働を認めないもの
であった。「原発の新規制基準は緩やかに過ぎ、適合しても安全性は確保されていない」とバッサリ。関西電力は異議と執行停止を
申し立てる方針でいるようだ。さて、この新基準、作成したのは原子力規制委員会。環境省の外局であり、立派な行政機関である。
つまり、行政の出した安全基準に対して、司法の立場からは「安全性は確保されていない」と断じた構図になっているのだ。三権分立の
縮図が何となく見え隠れしているのだけど、これを受けて行政側がどう出るのかが楽しみだ。実際には差し止められた関西電力か
訴訟を起こした市民グループが控訴、上告と行って最高裁の判決が出るまでは大きな動きは無いのだろうけど、その時どう動くのか。
日本の裁判は先例主義なので、今、再稼働に向けて動いている原発についても、差し止めの訴訟を起こすと全部止められるかもしれない。
とにかく、この判決の持つ意味は大きい。

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4月15日 時給を1500円に
 ファストフード店で働く人の賃金アップを求める世界的な取り組みに合わせて、24都道府県30都市でアピール行動が行われた。
参加したのはファストフード店や総菜屋でアルバイトをする若者だったそうだ。もともとはアメリカで行われたもので、時給15ドルを
求めたもので、それと同じ水準、時給1500円を求める運動だったようだ。ここで少し考えないといけないのが、アルバイトの
賃金を上げた場合、店側の人件費がかかるために、商品の値段を上げる必要が出てくる。そのまま全てを値段に跳ね返すのではなく、
利益の一部を削る事になるのだろうけど、それでも値上げは必至だろう。そうなると、今度は客が離れる。需要と供給の関係を
考えれば当然だ。そうなると売り上げは落ちるわけで、アルバイトの人数を削るという可能性も出てくる。最後の部分、売り上げの
低下をどうやって埋め合わせるかは定かではないが、アルバイトの人数削減は人件費カットの方法としては十分に考えられる。
この運動、結局自分たちの首を絞めるだけになりかねないというところまで、考えは回っているのだろうか。

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4月16日 原発の無い夏
 震災は2011年3月。そこからバタバタと原発が止まり、原発の無い夏を迎えるのは何年目だろうか。今年の夏の電力需要の
見通しが発表された。原発比率の高い関西電力と九州電力は自前で賄うことはできないが、融通してもらう事でギリギリの
予備率を確保できる見通しだ。他の電力各社も電力を確保できる見込みで、今年の夏も節電の数値目標は設定し無いと
発表された。震災直後からは火力発電の稼働率が変わっているとは言っても、あの頃の徹底した節電の風潮はなんだったのか?
と思ってしまう。街灯も消されて夜道は真っ暗だったし、色々な看板の電気も消されていた。実はあそこまでしなくても
良かったんじゃないか?という思いは今でも消えていない。その後、なんだかんだ言っても節電意識は定着したようだけど。
原発の必要性について、改めて考える時期なのかもしれない。

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4月17日 週休3日
 勿論、まだまだアイデアの段階。2020年を新たな成長に向かうターゲットイヤーとして文部科学省が掲げている
「夢ビジョン2020」。その中に、新たな日本のライフスタイルの確立のためのアイデアとして入っているのが、週休3日制。
賛否両論あるようで、給料が減っても、多少は「定時」が伸びても週休3日にして欲しいという人もいるようだ。が、やはり
私としては反対だ。休日を増やす前に、仕事を減らす事を考えるべきだからだ。それなくして休日を増やすと、それ以外の日に
しわ寄せがくるだけなのだから。必要の無い仕事をダラダラとし続けたり、効率の悪い方法を使い続けたり。日本の常態化した
長時間労働は、そういったところから来ているのだと思う。手をつけるなら、先ずはそこだろう、と思うのだ。本当の意味での
成果主義が浸透しない限りは難しいと思う。

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4月18日 ソーラー発電所
 7月に試運転を開始、11月には本格稼働が予定されている、国内最大の発電量を誇る太陽光発電所が報道されていた。青森県に建設
されているもので、広さは250ヘクタール、太陽光パネルは51万3600枚、発電能力は11万5000キロワットという。二酸化炭素の
排出量は年間7万トン減らせるという。やはりというかなんというか、発電能力はそんなものなんだなという感じ。原子力発電所は
原子炉1基あたり100万キロワットだ。これと比べるのは酷な話かもしれない。火力発電所だと10万キロワットくらいから、大きな
ところでは100万キロワットまで様々。つまり、この太陽光発電所は小さな火力発電所くらいの能力という事になるのだが・・・。
広さを考えるとなかなかの効率の悪さを思ってしまう。土地の広さあたりの発電量で考えてはいけないのだろうけれども、狭い日本の
場合は少し考えた方がいいような気がする。海上に作るとかしない限りは、普及は難しそうだな。

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4月19日 大騒ぎに
 北陸新幹線が開業して1ヶ月ほどが経過したが、色々と不具合が出ているようだ。駅で第三セクターの構内を通行しないと行きづらい
出口があるとか、周遊バスが満員状態が続くとか、タクシーも足りないとか。駅の構造の問題は別として、一気に観光客が増えたがために
対応が後手に回っているというのがほとんどのようだ。新幹線が通れば観光客が増えるとして、開業前には喜々としている様が報道
されていた割には・・・という感じだ。この後、5月の大型連休を迎えるわけだが、本当に大丈夫なのか?という思いすらしてしまう。
色々と対策を考えているようだが、問題は北陸新幹線が延伸された後。今は話題になっているし終点だから賑わうのは事実だが、
数年後、しかも延伸された後にも今のままの観光客が呼び込めるかが鍵になる。今の状態に合わせて色々と手を打つと、後で余剰設備に
なってしまう可能性もあるわけで。このあたりのさじ加減が難しいそうだ。

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4月20日 禁句?
 ある会社では、特に新人さんや新入りさんに「前にも言ったよね?」という言葉が禁句になっているという。分かるまで何度も
聞くのが新人の仕事で、それに応えるのが指導者の仕事という認識であるようだ。まぁさすがにこれは賛否両論あるようで。
個人的な意見を書くと、私は使わないと思う。まぁ3回くらいまでは許してあげようかとも思うが、それよりも、その人が覚えようという
意思を示しているかにポイントがあると思うのだ。人によって得手不得手があるので、なんでも1回で覚えられるわけではない。
得意な物はメモなんてとらなくても簡単に覚えられると思うが、苦手な物は覚えられない。それは仕方ないと思うのだ。でもメモを
とるとか、毎回ちょっとずつでも進歩しているのであれば、それは暖かく見守るべきだと思うのだ。逆に、とりあえず聞けばいいという
態度には言うかもしれない・・・。新人が職場に入ってくる時期、こういう話題はよくネットに出回るようだ。

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