Top雑感2015年4月(1日〜10日)

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4月1日 新しい商標
 立体商標が認められるようになったのはつい最近だったような気がするが、今日から新しい商標の種類が加わった。サウンドロゴや
パソコンの起動音のような「音商標」、商品の包装紙や広告の看板の色彩の「色彩のみからなる商標」の他、「動き商標」
「ホログラム商標」「位置商標」といったものだ。今回の追加は、言葉の壁を越えて宣伝効果がブランディングが認められる
というのがあるようだ。以前の文字や図形、記号といった物からどんどん概念が広がっていっているというのを実感する。
そして、やはり電子媒体が普及したのが大きいだろう。音の商標登録を考えた時に、紙だけではどうやって出願していいのか
全く想像がつかない。楽譜でというのもあるだろうが、音色の指定などについては、そんなに単純な話ではないだろう。
商標もどんどん柔軟になってきているなと思う。

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4月2日 今度は最高気温
 最低気温の記録を更新したと報じられたのが2013年12月。場所は南極であり、懐古的な分析で明らかになったもので、実際は
2010年8月、気温マイナス93 ℃。そんな南極で今度は最高気温が観測された。先月24日で17.5 ℃。南極での観測史上最高温度
になるのだとか。実際にはこれから機器の異常や観測手順の問題、機器の設置場所、周辺の観測地点との矛盾などについて
調査が行われてからの確定となる。今年は北極側、バレンツ海での海氷の面積が大きくならなかったというニュースも報じられて
いたことから、やはり地球温暖化か?という気になってしまう。地球の長期間に渡る気候変動を考えると、今は温暖化の時期だ
とも言われているし、自然の摂理という気もしてくる。結局、いろんなデータが出てくるのだが、それをどう解釈するかが難しい
のだ。事実は1つだが、解釈は自由。そんな言葉を言っていた人がいたが、こういうデータを見るたびに、まさにその通りだな、と
思ってしまう。

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4月3日 青函トンネルを歩いて
 世間的にはそういうイベントもあるらしいのだが、今回は事故。函館発新青森行きの特急列車が青函トンネルを走行中に
床下から煙が出ているのを車掌が発見。竜飛海底駅の手前約1 kmのところで停車して乗客乗員が歩いて避難するという事故が
起こった。これでトンネルは終日走行できない状態に。あのトンネルはしっかりと避難用のトンネルが平行して掘られているので、
こういう場合にも安全を確保しやすいところではあるが、それにしても嬉しくない経験だ。海底駅から地上に通じる通路で避難
したようだが、楽ではないだろう。海底トンネルというのは世界各地で作られているのだけど、トラブルが起こった時に
以外と大変なことになる気がする。青函トンネルは特に、浸水とも戦っているわけで、なかなか危険なことになっている。
まもなく新幹線を通すことになるのだけど、大丈夫か?

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4月4日 1日900円生活
 首都圏の私立大学に昨春入学した人のうち、親元を離れて通う学生の1日当たりの生活費が897円という調査結果が出た。1986年の
調査開始以降、初めて900円を切ったという。保護者にアンケートをとったもので、仕送り額から家賃を引き算し、30日で割った
数字を1日あたりの生活費としているようだ。はっきり言って、首都圏で1日900円ではなかなか厳しい。光熱費や水道代などを
捻出した上で、残りで自炊をするにしても結構厳しい気がする。結果としてアルバイトに精を出す学生が増えるわけで。今の時代、
学生アルバイトありきで成り立っている業界もあるのは事実なのだろうけど、学生である以上は学業に専念できる環境を整えて
あげるべきであって、アルバイトをしないと生活できないというのは間違っている気がする。経済の地方格差だとか、首都圏の物価の
高さだとか、色々と要素はあるのだろうけど、何か手をうたないといけないだろう。親の収入が子供の教育の質に影響する
今の時代、こういう所にもその片鱗が見られる。

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4月5日 羽田空港アクセス線断念
 これまで、東京オリンピックに向けて、2020年までに一部開業する予定だった羽田空港アクセス線。羽田空港と東京駅、新宿駅
などを、乗り換えなしでJR線で結ぼうというものだ。休止中の貨物線などを使う予定だったので、線路自体は敷設されていると思う
のだけど、予算面で断念する事になったようだ。計画では空港近くに暫定的な駅を設置する予定だったとかで、そのあたりの費用で
厳しいという判断に至ったようだ。これ、整備してみても微妙な結果になりそうな気がしている。今あるモノレールや私鉄と比較して
値段の点で利用者にメリットが薄いからだ。私鉄の方が安いのだから。線路が旅客ターミナルまでは伸びていないので、いくらか
線路を延長して駅を設置して・・・となると費用を回収できるかは難しいような気がする。JRとしても完全に撤退するわけではなく
2024年の全面開業を目標として計画を進めていくようだ。開業したとして、使うかなぁ・・・。乗り換えが大変だから、今の住所から
1本で行けるなら考えるけど、そうでなければ安い方を選ぶような気がする。

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4月6日 粛々と
 この言葉遣いに沖縄県知事が噛み付いた。県知事選挙で建設反対派が勝ったにも関わらず、基地の建設が進んでいるのだが、官房長官が
「粛々と進める」と繰り返してきた事に対し、「上から目線だ」と不快感を示したのだ。これを受けて不快な思いを与えたなら使う
べきではない、と官房長官が発言した。イマイチ「上から」という感じを受けないので、とりあえず辞書をひいてみたのだが、
「つつしむさま。静かにひっそりしたさま。ひきしまったさま。おごそかなさま」という記述があるのみ。そこにはやはり
上下関係を匂わせるような表現は存在していない。言葉に限らず、往々にしてそういう物なのではあるが、結局は受け取る側の問題
になってしまうのだ。自分がどういうつもりであれ、相手がそう理解してしまうのであれば、一歩引くというのは大人な態度と
言えるだろう。別にどちらを支持するというわけではないが、沖縄県側は必要以上に神経質になっている気がするし、政府は
聞く耳を持たないにも程がある。もうちょっとさぁ・・・という気はしている。

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4月7日 職場での飲み会は仕事か?
 今の季節だとお花見が該当すると思うのだが、職場の人と行く飲み会は仕事に当たるのかどうか、という問題が取り上げられていた。
ポイントは参加が義務付けられているか、業務時間内か、時間が決められているか、費用は誰が負担するかが鍵になるようだ。上司が
全員参加を命じ、業務時間内に行われ、会社側が費用を負担する場合は仕事とみなされる場合がある一方、休日や勤務時間外であれば
参加は自由だし、断った事を理由に人事評価を下げることは認められないという。仕事としての飲み会であれば、労災が認められる事も
あるという。私自身、そういうのは面倒臭いと感じるタイプなので、この手の業務命令があるような所では、きっと耐えきれないだろう。
花見自体もそんなにやりたいと思うタイプではないし、酒の席も別に楽しいとは思わない。今の会社が業務命令で花見をやるような
所だったらひどいことになっていたであろう事は想像に難くない。最近は特にこの手の事に煩くなってきたので、話題になるのだろうけど、
大変そうだなぁという感じだ。

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4月8日 新幹線より飛行機で
 北陸新幹線の開通で湧く富山県だが、県庁職員に東京出張の際はできるだけ飛行機の特割を利用するように求める通達を出した。
理由は単純で、そちらの方が安いからだ。富山駅から富山空港まで、羽田空港から東京駅までの電車賃を加算したとしても特割の
方が安いことがあるのだ。ただし、本数は新幹線の25往復に比べて飛行機は6往復。時間も新幹線の2時間8分に比べて、飛行機は
乗り継ぎや待ち時間を加味すると2時間半になるという。県民の税金から旅費などを出しているのだから、安い方の経路を選択
するというのは自然な考え方だと思う。職員にとっては経路の選択が煩雑になるのだが、そこは我慢してもらいたいところ
ではないだろうか。飛行機だって日に6往復もあれば、十分に多い方だと思ってしまうのは田舎出身だからかもしれないが。
そんなに時間に縛られるような事をしているとも考えにくいし、今までだって飛行機でやってきたわけだから。時間をお金で買う
という考え方もあるのだろうが・・・。安い経路を選ぶのが正しい気がする。

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4月9日 始球式
 ふとしたタイミングで、野球の始球式を英語でFirst-pitch ceremonyと呼ぶ事を知った。そんなもんなのかなぁと調べてみると、
出てくるのはceremonial first pitchという文字ばかり。一応、メジャーリーグの公式サイトの中でfirst-pitch ceremonyという単語が
出てくるので実際にある言葉なのだと思うが、ここまで日本語と英語でニュアンスが違うとは思わなかった。つまり、日本語では
「式」にばかり注目が集まっていて、いかにも様式を重んじるという感じだ。他方、アメリカではfirst-pitch、すなわち投げるという
行為、もしくはその人に重点が置かれているようなのだ。最近では日本の始球式もイベント化してきており、人に注目が集まる
ようになってきているが、それでも式は式であり、その名前が変わる様子は無い。まぁそういう事なんだろうな、という程度だが、
やはり言語は文化を反映しているのだろう。

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4月10日 ワンタイムパスワード
 コンピューターウイルスはどこまで進化を続けるのか?インターネットバンキングでの被害が増えていることから、毎回
新しいパスワードが設定される「ワンタイムパスワード」の使用が推奨されていたのだが、今回、ワンタイムパスワード
を突破するコンピューターウイルスがあることが確認された。世界数10ヵ国で8万2000台が感染していると考え
られている。この業界、どうしても後手に回ってしまうのだけど、ウイルスの厳密な定期は別として、これほどに
更新頻度が高いというののには驚く。全く追いつかないのだ。俗にゼロデイアタックと呼ばれるセキュリティホールが
次々と見つかるからなのだけど・・・。対策側が全くおいつかないという現実が厳しい。そして、切り札とされていた
ワンタイムパスワードがダメとなると、どうしていいものやら。これほどまでに早い時期に、あっさりと突破されるとは。
次はどうするんだろうか?

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