Top雑感2015年3月(21日〜31日)

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3月21日 社会意識
 内閣府が発表した「社会意識に関する世論調査」によると、「悪い方向に向かっている分野」として挙げた人の割合が増えているのは
景気、国の財政、物価、地域格差といった経済分野の項目が並んでいるそうだ。広報室曰く、増税で個人消費が落ち込んだ事が影響
しているのではないか、との事だ。何を今更?増税したら物価が上がったと考えるのは当然だし、消費が減る分だけ景気が悪くなった
と考える人は増えるだろう。地域格差は増税云々ではなく開く一方の状況。至極当然のアンケート結果であり、分析も何も無いと
思っているのだがそうではないのだろうか?凄いのは、このアンケート方法が全国の成人男女1万人を対象にした個別面接方式
だという事。有効回収率が60.1%らしいのだが、個別面接でこれだけの事を回答するというのはなかなか。無記名だと色々と厳しい
意見が集まるものだが、個別面接でこれだというのだからなかなか凄い。これが今の実態。これを結果を受けても内閣は何とも
思わないんだろうな、きっと。

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3月22日 おわハラ
 今度は何事かと思ったら「就活終われハラスメント」なのだそうだ。就活生に対して、内定を出すから就活を終わらせてウチに絞れ
という嫌がらせなのだそうだ。他の企業を全て辞退すればこの場で内定を出すとか、毎日のように面接の日程を入れて拘束するとか、
内定辞退をしようとした人を脅すといったもの。かつては合宿という名目で旅行に連れて行って拘束するというものがあったり、
何度も呼び出されて接待を受けるといった事もあったらしい。それが今になって「おわハラ」と名前を変えて再度注目を集めている
という事のようだ。大学側が文書を作って企業側に求めているからというのが理由のようだが、これってハラスメントと呼べるのか
どうなのかよく分からない。なんでもかんでも「ハラスメント」と名前を付けているような気がするのだ。就活生の権利が大切なのは
分かるのだが、企業の採用担当だって必死なのだ。

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3月23日 列車遅延
 普段、徒歩30分弱の通勤をしているのだが、今日は仕事の都合上、列車を使い、ドアtoドアで2時間程度かかるところに出勤した。
プライベートでは列車を使う事もあるのだが、多少遅れが出ても大して気にしないし、5分くらい遅れただけで妙に丁寧なお詫びの
文句が流れる車内放送が不思議だった。だが、今日の帰り、踏切で車が立ち往生したとかで15分ほど遅延したのだ。その時に
初めて分かった、意外と腹が立つという事に。普段はそれほど時間を気にしていないのだけど、片道2時間の通勤ともなると
早く帰りたい気持ちがあるので、15分の遅れでも結構嫌になるのだった。新しい発見だけど、その程度で腹を立てることのないよう
おおらかな心を持つようにしようと、決意を新たにした。

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3月24日 何もできない公園
 今、公園で様々な事が禁止されるようになって、何もできなくなってきているという。喫煙、危険物持ち込みの禁止は分かるとしても
写真撮影、ペットの連れ込み、自転車乗り入れ、ボール遊びを禁止しているところもあるという。大声を出すことを禁止したり、
ベンチでの飲食を禁じるところもあるとか。「静かに遊びましょう」という看板が立っているところもあるというから凄い。結果、
公園に行っても携帯ゲーム機で遊んでいる子供もいるとか。子供の声が五月蝿いと感じるのは分かる。だが、せめて日中の常識的な
時間なら許容してもいいのではないだろうか?夜10時とかに騒いでいるのであれば問題だと思うが、さすがにそれはないだろう。
そんな事よりも、何もできない公園の方が問題だ。一体なんの為の公園なのか。危険だと言ってしまえば、ありとあらゆる物が
危険だ。ある程度の危ない事をして、怪我をして、体の動かし方を学ぶという側面もあるのではないだろうか。子供の運動能力が
落ちていると時々ニュースになるが、体を動かす機会が減っているのが大きいのでは?と思うのだ。公園でくらい体を動かしても
いいのではないだろうか。

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3月25日 就職活動の実態
 一体どこまでが本当なのか分からないが、最近の就職活動、採用活動の実態を書いた記事を読んだ。簡単に書くと、学生は自己PR
などは暗記してきたものを吐き出すだけだし、グループディスカッションをやると、他人の話を聞かず仕切りたがる人ばかりになる。
結局、良き社会人ではなく、マニュアル通りの良き就活生になろうとする。採用側にはハズレの面接官もいて、アドリブ型の質問を
投げかかけたりするが、それが本当にいい事なのか、本当に会社に必要な人材なのかを判断できない、といったものだ。就活は
落ちた理由が明らかにされないので、結局はマニュアルに従うというのが通説になっているわけだが、結局は自分自身にウリが無い
という事なのではないだろうか。たかがアルバイトの経験やサークルでの経験では大したウリにもならないと思うので、もっと強い
何かがあれば、別にマニュアルに従わなくてもいいと思うのだ。運と縁がモノを言うのは事実だが、それだけではないはず。
大学の時に遊び呆けて、さぁ就職、というノリでは駄目なのだと思う。

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3月26日 日本語日本文化(^^)コース
 これ、冗談でもなんでもなく、本当にあった短大のコースの名前だ。より正確には「言語文化情報学科日本語日本文化(^^)コース」
というもの。顔文字の部分は「ニコニコ」と読ませるそうだ。顔文字の方がコースの新しさと楽しさを伝えられるとして開設された
のだが、履歴書に学科名を書きにくいなどの逆風からか激しく定員割れを起こしており、この春で閉鎖される事が決まったという。
学科名は確かにどうかと思うが、そのゼミの「言葉のゼミ」では堅い内容の新著を読んで学生にディスカッションさせることで、言葉の
発達を促すといった事をしていたようだ。内容そのものは結構高度かもしれない。もちろん、きちんとしたディスカッションが
きちんとした言葉で行われていれば、の話だが。内容はどうであれ、やはり履歴書に書きにくいというのは厳しい。定員100人のところ
今年の卒業生は7人だとか。そりゃ潰れるよな・・・。

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3月27日 県名の変更?
 滋賀県議会で認知度の低さから県名変更を求める提案が出たそうだ。近江牛のように滋賀よりも旧国名の近江の方が知名度が高い
のではないか、という事のようだ。過去には長野県が信州に改称する案が出たりもしたが、今でも長野県のまま。実際、県名の変更は
そんなに簡単ではなく、まずは法律を作る必要がある。その後、住民投票で過半数を取れれば国会の審議を経て制定、晴れて県名の
変更となる。2010年に滋賀県で行われたアンケートでは8割の人が今のままが良いと答えているなど、住民投票すら通らないような
状態らしい。滋賀県、別にいいじゃないか、と思うのだが。名前にそれほど深い執着が無く、区別するための記号としか考えていない
人間なので、どんな名前だって一緒だと思うのだ。知名度が低いというのは単なる勉強不足の人が多いだけ。47都道府県くらいは
覚えていて当然の事だろう。例えば近江県や琵琶湖県にしたからといって、観光客が増えるとも考えにくいだろう:それよりだったら
もっと本質的なところでの魅力を発掘すべきではないだろうか。

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3月28日 iPad卒業証書
 とうとう卒業証書もデジタル化してしまったかと思ったが、そんな単純な話ではないようだ。もともと生徒全員に1台ずつのiPadを
支給しており、3Dプリンタを授業に使ったりしていたそうだ。そういう土壌のある学校で、卒業式にiPadを贈ったというもの。中には
クラスメートや担任、下級生、職員室といった写真のアイコンがあり、直筆のお祝いメッセージが収録されているという。
6年間の行事の写真や身長、体重のデータ、3年後、6年後、12年後にしか開けられない未来の自分に向けたメッセージも入っている
のだという。こういう事までわかってくると、単なるデジタル化した卒業証書というよりも、卒業アルバムに近いなという
感じを受ける。一応、卒業式で校長から渡されたらしいので、卒業証書の様式をとっているのだが。卒業証書なんて味気ないし
二度と見ない物だが、これなら少しは見るかな、と。さっさとフォーマットする人が出てこない事を願うばかりだ。12年後、
iPadのデータは無事に開くことができるのだろうか。システム改変で開けなくなっていたりして・・・。

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3月29日 テレビに障害
 大手電機メーカーが販売しているテレビで、視聴中に電源が入ったり切れたりを数分おきに繰り返すという障害が発生した。
どうやらデジタルテレビのソフトウエアの更新に問題があったらしい。その配信を停止した事で今は怒らなくなっているという。
さて、これで世間の人が改めて気づいたのではないだろうか。放送の電波に乗せてソフトウエアアップデートが配信されている
という事を。実際にはテレビの他にハードディスクレコーダーのアップデートも配信されている。何の操作もしていないのに、時々
レコーダーから作動音がするのはこの為だったりする。そしてもう一つ、テレビの電源というのが思い切り内部のプログラムに
依存しているという事に気付かされたのではないだろうか。リモコンで電源ボタンを押して起こっている事は、内部のプログラムを
動かすという事だけ。リモコンにはテレビそのものを支配するほどの力はなく、内部の方が圧倒的に強い。主電源とコンセントが
それに対抗できる手段となる。現代の家電とはそんな状態なのだというのを改めて教えてくれた事件・・・かもしれない。

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3月30日 また値上げ
 5月の電気料金が発表された。結果としては電力10社が一斉に値上げとなる。原油などの火力発電の燃料価格は低下しているものの
再生可能エネルギーの買取価格が5月から4月の2倍以上に膨らむ為に差し引きで値上げとなるようだ。標準的な家庭で12〜156円の
値上げになると見込まれている。何というか、東日本大震災以来、ずっと値上げばかりという印象。あまり値下げという話を
聞かない。目前に迫った4月からも食料品など色々な物が値上げになる。ちょっとなぁ・・・という感じだ。電気料金もすごい事に
なっているわけだし。再生エネルギーについては電力会社が決めた買取価格ではないもの、これってどうなんだ?と。結局、
節約するしか手はないわけで。電気料金にも競争原理が働かないといけない時代なのではないだろうか。発送電の分離の話が
出てきているのだが・・・どれだけの実現性があるのかが疑問だったりする。

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3月31日 消費増税
 こういう暗い話題ばかり書きたくはないのだが、これはこれで大きな問題なのでどうしても。これまで2015年10月に予定されていた
消費税率10%への引き上げを1年半延期して2017年4月とすることが確定した。今回は景気条項は削除して、これ以上の延期はできない
状態になった。一方、法人税率の実効税率を引き下げる事が決定した。政府としては大きな決断をしたな、という感じだ。2年後に
どうなっているのかは分からない状態で増税が確定だ。果たしてどうなってしまうのやら、という感じだ。法人税率を下げるので
企業の収益が改善、賃金アップにつながるので増税しても問題ない・・・というのが政府の見方のようだが、果たしてどうなることやら。
昨今の企業側の動きを見ていると、必ずしもそうはならないのかな、と。まぁこれで政府としても背水の陣を敷いたわけで、
2年後にどうなるか、その時国民はどのような判断をするのか、楽しみだ。

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