Top雑感2014年9月(21日〜30日)

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9月21日 計画が崩壊か?
 現在、電力会社は国の固定価格買い取り制度に基づいて、民間業者や個人が太陽光や風力で発電した電力を買い取っている。しかし、
九州電力が事実上の買い取り中断を発表した。土地が安く日照時間の長い九州では太陽光発電が盛んなのだが、天気によって大きく
変動する太陽光発電では急激な発電量の変化に対応できないために送電に悪影響が出る恐れがある、というのが理由だ。家庭用の
発電は規模が小さいので買い取りを続けるようだが、固定価格で買い取って貰える事を見越していた民間業者は予定が狂った
事だろう。買い取り制度導入直後は電気料金が上がるとそれなりに不満も出ていたのだが、買い取り中止となると、今度は別のところ
から不満が出てくるだろう。納得して貰えるかどうかも怪しいし、果たして国の対応がどうなるのかが気になる。電力の安定供給を
盾にしているので、認めざるを得ないような気もするし。なんだかんだ言って、電力会社は自由だ・・・。

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9月22日 嫌がらせも幼稚
 JR大阪駅ビルの周辺で約400枚の写真がバラまかれるという騒ぎがあった。すぐに110番通報されて16才と17才の少年が
犯人としてあげられたようだ。写真は鉄道写真撮影愛好家であり、犯人も同じく鉄道写真愛好家。少年2人は男性がいつも
割り込み等をして態度が悪かったので嫌がらせで撒いたと話しているという。所謂「撮り鉄」という人達なのだが、一部の人だと
思うが、その態度の悪さは時々ニュースになるほど。撮影に邪魔だとして木を切ったとか、立ち入り禁止区域に入ったとか、
撮影に子どもが邪魔だったので、その親に土下座で謝らせたとか。イベント会場や結婚式の場では、カメラを持っている事が
ある程度の免罪符になるのは認める。しかし、だからと言って何でも許されるわけではない。ニュースになる撮り鉄の人達は
この辺りを間違えている気がする。そして今回の写真バラまき。言いたい事があるなら本人に直接言えばいいのに、写真をバラまく
というのは何とも情けない。バラまかれた写真を見ても、赤の他人には何の事か分からないからだ。年齢が年齢だから仕方ないのかも
しれないが、どこか勘違いしているんじゃないか、と。

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9月23日 噂通り
 ふと思い立って、先日、世界遺産に登録された富岡製糸場に行ってきた。本当は群馬県内の別の観光地に行っていたのだが、
予想よりも早く帰路に就きそうになったので、他にどこか・・・と考えていて富岡製糸場になったのだ。まぁ同一県内とは
言っても、一般道で2時間以上かかっての移動だったわけだが。以前に「周りに他に見る物が無いので時間を持て余す」という
話を聞いていたのだが、まさにその通り。周りには商店街があるだけで、他に見る物は無い。製糸場そのものについても、
機械好き、建築好きなら喜ぶかも・・・というくらいで、なかなか普通の人が行っても面白くないのではないだろうか。
時間が合ったのでボランティアによる解説を聞いたのだが、それを聞かないと何も理解できないと思うのだ。何となく、
見ただけで凄さが伝わるようなものではないな、とは思っていたのだが・・・。メカメカしい物を見ているだけで楽しい私は
それなりに楽しめたのだが、果たして一般の人はどうなんだろうか。

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9月24日 国語に関する世論調査
 毎年恒例になっている、文化庁による国語に関する世論調査の結果が発表されたようだ。文化庁のWebページでは今夜現在
PDFでの公開がされていないので各種報道の結果から見ているのだが・・・。毎年恒例の誤用の多い慣用句では「他山の石」
「天地無用」「世間ずれ」「やぶさかでない」「煮詰まる」「まんじりともせず」が出ていたようだ。これらのうち、
誤用の方が回答として多かったのは「世間ずれ」「やぶさかでない」「まんじりともせず」の3つ。世間ずれについては
2004年にも調査しているが、その時は本来の意味の方が多かったそうだ。まぁ言語というものは変わっていくものなのだが、
ちょっと考えてしまうなぁ、と。「世間ずれ」は「世間擦れ」であって「ズレている」わけではないし、「他山の石」は
「他山の石以て玉を攻むべし」という中国の古典からきている。「やぶさかでない」は「やぶさがる」という動詞があり、
物惜しみをするという意味であるから、「やぶさかでない」は努力を惜しまない、快く〜するという意味になっている。
つまり、元々の言葉の成り立ちが失われて何となく使われているという事を示しているのではないだろうか。言葉の変化以前に
それはちょっと寂しいと思うのだ。

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9月25日 都市洪水とでも
 朝から大雨のニュースに衝撃を受けた。場所は名古屋駅。名古屋市営地下鉄の東山線の駅に浸水して運休になったというものだ。
名古屋市内の交通事情は知らないのだが、大動脈と形容されるところを見ると、かなりの利用者がいるのだろう。今回の浸水の原因は
大雨の影響もあるが、隣のビルとの間の下水管のフタが何らかの理由で外れ、大量の雨水が下水管から流れ込んだ事にあるという。
こういうトラブルは東京でも時々起こる。大量の雨水が地下鉄の駅へ下る階段に吸い込まれるように流れていくのを、何度か
ニュースで見たことがある。地面のほとんどがアスファルトで覆われている都市では、地面にしみ込まずに、地表にたまるので
こういう事が起こるのだ。東京では地下に巨大な空間を作って水を流し込んでいるが、それでも1時間に50 mmの雨が限界だとか。
都市部で起こるこの手の災害は、残念ながら今の所は浸水としか表現されない。都市洪水とか、そういう名前をつけてもいいのでは
ないだろうか。地下に水が流れ込む様は、浸水という表現ではぬるいと思うのだがどうだろう。都市特有の問題だし。そして、
そういう映像を見る度に、やっぱり都市は自然災害に弱いなと思ってしまう。

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9月26日 秋の大型連休
 内閣府が秋にも大型連休を作ろうという検討を始めた。法律の改正が必要な国民の祝日としての連休ではなく、会社員の有給休暇や
学校の休日導入などを組み合わせる事で、家族がそろって休めるような大型連休を目指すという。数年前にもあったし、来年にも
実現する、通称「シルバーウィーク」なるものを、毎年実現できるようにしようというもののようだ。約1ヶ月をかけて報告書を
まとめて、経済財政諮問会議に報告するという。日本は有給休暇取得率が低い事で有名だ。この施策も有給休暇の取得推進を
狙いの1つにしているのだろう。しかし、だ。こういう風にしてみても、結局休まない人は休まないし、全国的に休みであれば、
どこに行っても混んでいるのでどこにも行かないという人が出てくるのも事実。一時的に盛り上がっては消えた、連休を地域毎に
分散させる方が、よほど経済効果がありそうな気がする。経済効果を狙うなら、休ませる事ではなくて、いかに外に出かけさせるか
だと思うのだ。最終的にどういう報告書になって、来年はどうなるのか、楽しみだ。

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9月27日 突然の噴火
 昼過ぎにテレビをつけたら、臨時ニュースが流れていた。その内容は御嶽山が噴火したというものだった。定点カメラの映像やら
登山していた人が動画投稿サイトにアップロードした映像などが流れていた。山頂に取り残された登山客などもいるようで、
噴火しそうだという話は全く出ていなかったのではないか、という気がしている。直前に火山性微動が観測されているというのは
明らかになっているが、観測されてから避難しても間に合わなかっただろう。自然災害というのは突然起こるという事を
改めて思い知らされた。さて、今の日本で注目を集めている火山と言えば、勿論富士山だ。いつ噴火してもおかしくないと
言われ続け、富士五湖の水位の異常が報道されたり、色々な事が言われる割には、まだまだ登山客が絶えないという。
油断していると何かとんでもない事が起こるんじゃないか、と。立派な活火山だという事を忘れてはいないだろうか。

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9月28日 降灰の範囲
 噴火した御嶽山は長野県と岐阜県の県境にある火山だ。そこから100 km以上東の甲府市内でも火山灰の降灰が確認されたそうだ。
噴火直後の噴煙は高さ7000 mにまで到達、上空の風に乗って広範囲に降ったようだ。今の所、麓の長野県、岐阜県と山梨県での
降灰が確認されているという。当然、農作物にも影響は出ているし、麓の温泉宿にはキャンセルも出ているようだが、
やはり驚くべきは降灰の範囲だろう。今回の噴火は決して大規模ではない。マグマが出ていない、水蒸気噴火である事が
明らかになったわけだが、それでも100 km離れた場所での降灰が観察されたわけだ。より大規模な噴火が起こった場合を
考えると・・・色々と恐ろしい。仮に富士山が大規模に噴火した場合、首都機能なんて簡単に麻痺するのではないだろうか。
日本は狭い国土に火山が集中している上に、最大の火山である富士山と首都東京の距離が近過ぎるという、色々と難儀な
構造をしている。もうしばらく大人しくしていて欲しい・・・。

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9月29日 次期OSの名前は?
 マイクロソフトが、明日、次のOSのバージョン名を発表する。開発コード名はThresholdだったわけだが、発表されるのは
実際に発売される時につく名前だ。「Windows9」という名前で専ら語られているわけだが、全く新しいブランド名を
導入する可能性もあるとして注目を集めている。かつては全く表に出なかった開発コード名だが、ある時を境に、とりあえず
開発コード名を出すようになったのだ。懐かしいところではWindows VistaがLonghorn、7がViennaあたりだろうか。
Windows 8が8のまんまで、正式には別名が付くと思われていたのに、そのままだったというのは一部で話題になった。
MacOSでは、最近は開発コード名がそのままOS名になるなど、色々と世界情勢が変わってきている。さて次のThresholdだが
これまでも全く関連性が無いことから予想は難しい。そろそろイメージ一新の為にWindowsの名前を捨てるか、ブランドとして
保持し続けるのか。楽しみだ。

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9月30日 すっかり下火
 あれだけ日本中で騒がれたデング熱だが、ほとんどニュースに出てこなくなった。そんな中でも感染報告は続いており、
今日、新たに1人が確認され、17都道府県在住の151人が感染したと発表された。発症は22日であり、感染場所は分からない
という。先日も献血に行ってきたのだが、デング熱への感染が明らかになった場合は速やかに連絡するよう書かれた紙が
渡されたのは勿論、事前の問診でも感染ルートと目されている場所に4週間以内に行っていないかを聞かれた。前者は
約1ヶ月前も同じだったのだが、場所を問診で聞かれたのは今回が初めてだった。さすがに献血なので感染を恐れての事
だろうし、実際に感染した例もあるらしいのだが、場所だけでどれだけ予防できるのかは難しい気がする。実際、今の所
感染した場所が完全には特定できていないのが実状だ。この状態で場所だけ調べてもなぁ、と。血液中のウイルスを検知する
方法を探した方がいいのではないだろうか。技術的に可能かどうかは分からないのだが。

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