Top雑感2014年10月(1日〜10日)

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10月1日 お祭り騒ぎ
 今日で東海道新幹線は開業50周年を迎えた。それに合わせて、あちこちで記念式典が行われたようだ。東京駅では午前6時の始発を
発射番線を変更し、当時と同じホームとし、出発に合わせてくす玉が割られるなどの記念式典が行われた。その様子はテレビで中継
されるなどして、なかなか大きな騒ぎになっていた。埼玉県の鉄道博物館では、展示されている当時の新幹線の車両を前に、
開業当時に出発式を再現したという。何だろう、この「だからどうした?」感の強い式典の数々は。東京駅については、普通に
通勤に使う人も乗っていたというし、鉄道博物館に至っては走るわけでもない。それでも人は集まるし、ニュースにもなる。
鉄道マニア、恐るべし。

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10月2日 よく飛んだ
 先日の御嶽山の噴火の際の火山灰がかなり遠くまで飛んでいた事が明らかになった。直後にニュースになっていたのは山梨県
までだったが、東京都青梅市、武蔵村山市、神奈川県相模原市でも降灰があったのだ。勿論、こういうのは風向き次第だし、
風の強さ次第なのだが、そこまで遠くまで飛ぶとは・・・。この降灰の調査方法がなかなか現代的だ。民間の気象会社が
アンケートや写真投稿による情報提供を広く一般に呼びかけて、集まった情報や写真を分析した結果明らかになったものだ。
それだけネットで情報を集めやすくなっているし、多くの人が気楽に写真を撮る物を持っているという事を示しているのだろう。
しかもデジタルで。勿論、デジタルで写真を撮る環境というのは携帯電話なのだが、それでも凄い事なのだと思う。
その気になれば色々な情報を集める事ができる時代になっている、という事なのだろう。

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10月3日 有給休暇強制取得
 日本は有給休暇の取得率が特に低い事で有名になっている。そこで企業に対して社員の有給休暇消化を義務付けるという検討を
厚労省が始めたそうだ。社員の希望を踏まえて、年に数日分の有給の取得日を会社側が指定するのだという。社員から申し出る形
だから取得が進まないという予測のもとで行われるもので、企業側から指定すれば休むだろうという事のようだ。労働基準法を
改正して法的義務にするという。色々と書きたい事はあるのだが、とりあえず、会社側が有給を取るように指定するってどういう事?
という感じだ。会社側が休みを設定するのであれば、会社の休みとすべきであり、そこで社員の権利である有給を使わせるというのは
おかしな気がする。そして、こういう方法で有給の消化率を上げる事は、根本的に何の解決にもなっていないという事に気付くべきだ。
こうやって強制してみたとしても、取引先はやすみではないので・・・、という理由で休めない人だって出てくる筈だ。結局、
日本人はこういう国民性なのだ。有給取得率が低いからどうだというのだ?有給の取得が増えれば生産性が上がるというものでも
ないだろう。休みたい人は休む、働きたい人は働く。それでいいのでは?

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10月4日 ノーベル平和賞
 毎年この時期になると色々な噂が飛び交うノーベル賞の受賞者だが、今年のノーベル平和賞に「憲法9条を保持する日本国民」
というのが下馬評で急浮上しているようだ。毎年受賞予測を発表している民間研究機関が発表している予測リストで、いきなり
トップに躍り出たらしいのだ。この予測制度がどの程度なのかという問題はつきまとうのだが、とりあえずそういう予測になっている
らしいのだ。昨今、政府が憲法を改正しようという動きがあったわけだが、ノーベル平和賞を与える事で、すくなくとも9条だけは
改正できないようにしようという、選考側の思惑が見え隠れしているような・・・。ところで、受賞した場合、誰が授賞式に
行くんだ?まさか改正を目指している政府の代表である総理大臣とか?

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10月5日 警報と土砂災害警戒情報
 今、日本は台風の被害に合っている。明日の朝にかけて首都圏に近づく事が予想されているために、テレビでは必死に情報を
流しているわけだが、相変わらず周りの状況は変わらない。気象庁のWebページを見ると、警報や土砂災害警戒情報が出ているのだが
だからと言って何をしていいのか分からないというのは相変わらずの事。警報だって結構重い判断なのだが、動かないのはいつもの
事なのだが、もっと分からないのが土砂災害警戒情報。いよいよ何をしていいのか分からない。実際に出ていたとしても自治体が
避難を呼びかけるわけでもないし、だからって何をしていいのかも分からないのだけど。一般的に、気象庁が発表する情報を
軽く扱っている傾向がないだろうか。結構色々な情報を出しているのだけど、意外と気にしない人が多いのではないだろうか。
特別警報が作られた時にも懸念した通りなのだが、しょっちゅう出るので気にしないのだろう。その割には天気予報が外れると
散々言われる・・・。意外と報われない所なのかも。

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10月6日 台風には勝てず
 これまで、日本の大動脈と言われながらも、高波で通行止めになる事で有名だった東名高速。そんな事態を避けるべく、より内陸に
作られた新東名高速だが、今日の台風で見事に全線が通行止めになった。厳密には静岡県内に相当する部分の東名と新東名が全て
通行止めになったようなのだが、新東名は静岡県内にしかないので、結果として全線通行止めになったのだ。静岡県内ではそれだけ
災害が激しかったという事を示しているし、夜になっても一部で通行止め区間が残っている事を考えると、どれだけの事だったのかは
想像に難くない。高波での通行止めではないもの、災害対策も狙っていた新東名も、今回の台風はさすがに無理だったようだ。
分からないのは、何故夜になってもまだ通行止めなのか、だ。それほどの影響が出るような事態というのが何なのか、だ。
山の中を走っているから、土砂崩れ・・・とか?

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10月7日 H2Aロケット
 日本人がノーベル物理学賞を受賞した関係で、すっかり影が薄くなってしまったが、今日、H2Aロケットで新しい気象衛星が
打ち上げられた。太平洋上、260 kmの高度で新しい気象衛星を予定の軌道に投入したという。打ち上げは19回連続、成功率
96%となり、世界でも有数の成功率を誇るロケットになった。とまぁこれだけ読めば別になんて事ないニュースなのだが、
気になる数字が。気象衛星は静止衛星なので高度は3万6000 kmになる。しかし、今回投入したのは260 km。全く足りないのだ。
どうやら今後1週間ほどかけて高度3万6000 kmに到達するらしいのだ。という事は、最終的には逆噴射をして速度を調整する
のだろうけど、そのタイミングは地上から信号を送るのだろう。それはそれで難しいんじゃないか?電波もそれだけの距離になると
タイムラグが生じるし、速度を落とし過ぎると墜落する事に。軌道投入で喜んではいられないような気がするのだが・・・。

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10月8日 台風の中心気圧
 今週末頃から日本に影響を及ぼすと考えられている台風19号。今日の時点での中心気圧は900 hPaまで下がった。台風としては
猛烈な勢力になるのだが、果たしてその気圧はいかほどのものなのか。地上付近、1気圧は1013 hPa。計算が面倒なので1000 hPa
としておく。高度を上げていくと気圧が低くなるのだが、その関係は地上付近では100 mで10 hPa程度。900 hPaというと、
せいぜい1000 m程度の高さの山でしかない。富士山頂等には全く及ばない。登山であれば、比較的手軽に登れる程度の山だ。
台風が来たら袋菓子の袋が膨らむかとか、そういったことはあまり期待しない方がいいという感じだ。富士山頂は3776 mなので
630 hPa程度となり、見事に及ばない。実際には空気自体の重さが減っていく分だけ、単純な比例ではないのだが、概ねそんな感じだ。
低気圧としては凄まじいけど、意外と大した事はないな、という印象を受けてしまう。それでも被害が出ない事を願っている・・・。

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10月9日 噴火の予知
 正確には予想や予報と言うべきなのかもしれないが、とりあえず予知で。これはとにかく難しいのだ。先日の御嶽山の噴火にしても
数日前に火山性微動が増加したものの、その後落ち着きを取り戻していたのだが、結果的に噴火した。それでも今になって、あれは予知
できなかったのか、とか、もっと強い調子で警戒を呼びかけるべきだった、などと言われている。その影響を受けてか、蔵王山で
火山性微動や火口湖の白濁などがニュースとして報じられた。噴火予報は平常に据え置いたようだが、色々な予兆が観測されたようだ。
噴火や地震の予知はとにかく難しい。後になってから、あの時のあれは・・・と振り返る事は容易にできるのだが、同じ現象が
起きたからと言って、必ずしも噴火や地震が起きるとは限らないからだ。必要以上に警戒するのも問題がありそうだし、その辺りの
さじ加減も難しいのだろう。まぁ日本は火山国なので、警告などによらず、常に覚悟しておくくらいで丁度いいのではないだろうか?

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10月10日 英語を小5から
 現在、文部科学省の有識者会議で挙がっている議題の1つとして、アジアトップクラスの英語力育成を目標としているものがあり、
そこで検討されているのが、現在小5から行われている外国語活動を小3からとし、小5からは英語を教科とする、というもの。
小学3年というと、まだ日本語でさえも覚えている途中であり、そこに英語を流し込んでも上手くいかないのではないか、
と私は思うのだが。そして、小5から教科になるという事は、検定された教科書を使って授業を行い、テストを実施、成績を
つける事になる。場合によっては中学校受験の科目になる可能性も。例によって日本では文法ばかりを教えるのだろう。
日常生活で使う必要が無いので、学ぶ必要性を感じられないので、それほど身につくわけでもなく、英語の能力が向上するとも
思えない。本当に英語力を上げたいのなら、英語が必要になる場面を作らなくてはいけないだろう。単一民族、単一言語では
いつまで経っても英語力は向上しないと思う。早くから始める事が解決策だとは思えないのだが・・・。

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