Top雑感2014年9月(11日〜20日)

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9月11日 スコットランド独立の影響
 今、イギリスのスコットランドが独立するかもしれないとニュースになっている。住民投票は来週になるのだが、世論調査では
独立推進派が多数を占めているとか。住民投票の結果が出たとしても、実際の独立までにはしばらく間があると考えられるが、
いくつか気になる事が。まず首都。おそらく、最大の都市であるグラスゴーか、過去の首都であるエディンバラが復活するのか。
通貨は今はイギリスポンドだが、ユーロになるのか、独自の通貨を使うのか、イギリスポンドで代用するのか。そして何よりも
イギリスの国旗であるユニオンジャックからスコットランドの部分が消えるのかが気になる。青地に白の×印がスコットランドの旗
になるわけだけど、その部分がユニオンジャックから抜けると、結構寂しい感じになりそうなのだ。果たしてどうなって
しまうのか。手元の高校時代の地図帳がどんどん古地図に近づいていくのが悲しい。

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9月12日 国立競技場
 国立競技場が解体できない。そもそもは2020年の東京オリンピック、パラリンピックに向けて、今年7月に始まる予定だった
国立競技場の解体だが、入札不調で延長、その後決まった業者も官製談合が疑われるとして最長で10月17日まで契約の執行は
停止。勿論、これで官製談合が明らかになれば、契約が失効になり、新たな業者を探すところからになり、更に遅れることになる。
解体だけでこの有様だ。この後、新しい競技場の建設となるともっと揉めそうな気がしている。当然のように、解体が遅れれば
それだけ建設も遅れるわけで。こうやって色々な事実が明らかになってくると、東京オリンピック・パラリンピックの計画が
どれだけ杜撰だったのかという話になってくる。昨今の動きを見ていると相当に杜撰なのだけど・・・。こんな調子で本当に
開催できるのだろうか。建設がギリギリになりそうな雰囲気が。

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9月13日 マタニティマークの認知度
 妊婦がカバンの持ち手に提げるなどしてお腹が目立つ前に周囲に知らせる「マタニティマーク」の認知度が意外と低かった。
内閣府の調査結果なのだが、全国の成年男女に面接方式で行ったもので、知っていると答えた女性は63.8%、男性は41.4%だった
という。60歳以上に限定すると男女共に半数に満たなかったという。電車やバスの中に表示されている事があるので、視界に
入っているとは思うのだが、その程度でしかないという事だ。女性でも妊娠して産婦人科に行って初めて知ったという声を
聞いた事もある。実際にカバンに提げている人というのは、これまで1人しか見た事が無いし、子どもができない人から
白い目で見られたという理由で付けるのを止めた人がいるというのは数年前にニュースで見た。結局は広報不足と、妊婦を
社会全体で助けていこうという意識が薄いという2つの原因があるような気がする。これから政府がどう動くのか。
何もしないような気もするけど。

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9月14日 セプテンバーバレンタイン
 例によって日本人が勝手に作ったものだ。元々はあるラジオ番組がキッカケだったらしい。ホワイトデーから半年の今日を
セプテンバーバレンタインとして、女性から恋人に別れを切り出す日なのだそうだ。女性は紫色のものを身につけて、白色の
マニキュアを塗り、緑色のインクで書いた別れの手紙を直接手渡す、というのがその方法なのだとか。何故こうなってしまった
のか・・・。バレンタイン牧師もこんな事にまで名前を使われるとは思っていなかっただろうし、そもそもあまり関係無いし。
バレンタインデーでさえ、女性から告白ができる日と歪んだ解釈がされているわけだけど、ここまでくるともう・・・。
別にこういった日に限らず、好きな日にやればいいじゃないか、と思うのは勝手な思い込みだろうか。しかもセプテンバーの方は
無駄にハードルを上げているわけだし。それにしても、わざわざホワイトデーから半年であって、バレンタインデーから
半年の8月14日、お盆の真っ只中をズラしているあたりに、日本人の律儀さが垣間見える。

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9月15日 500円
 先日起こった通信教育大手の顧客情報が流出した問題で、親会社は対象の顧客に500円相当の金券を送る事にしたという。
過去に起こった個人情報流出事件でのお詫びが何故か500円というもので統一されているからというのが決定の理由のようだ。
所謂「先例主義」「相場」というものだ。もっとも、最初に500円の金券を打ち出した企業でも、どのようにして金額が
決まったのかというのは、今となっては分からないそうだ。何となくだが、安い気がする。今時、500円で何ができるのか?
という話だし。それくらいの金額にしないと会社の経営が危なくなるのかもしれないが、ちょっとな・・・。金額の問題
ではない、という反応もありそうな気がするし。被害者を納得させられるのは、お金の問題ではなく、流出した先を
ハッキリと特定する事にあると思う。企業の信頼の回復には再発防止策を徹底してその内容を公表する事ではないだろうか。
もっとも、人が関与する限り、流出を完全に防ぐなんてことはできないと思うのだけど。

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9月16日 ベビーカーマーク
 寡聞にして知らなかったのだが、今年3月に国土交通省内に設けられた協議会が策定していたようだ。公共交通機関や商業施設で
安心して利用できる場所や設備を明示する「案内図記号」と使用を禁止する設備や場所を明示する「禁止図記号」の2種類があるようだ。
この記号をJR西日本が京阪神地区で掲出するという。場所は車椅子スペース付近だという。これが結果としてどちらに転ぶのかは
今後を見ないと分からないのだが、マークがある場所以外でベビーカーを広げると、今まで以上に冷たい目で見られる可能性を
はらんでいる。そのあたりのケアは考える必要がありそうな気がする。そして何よりも、このマークの認知度が低い問題が。
幸いにもピクトサインでありどちらも見れば分かるような図にはなっているのだけど、先日のマタニティマークではないが、
そもそも知らなければ目に留まらない可能性も。上手く回ればいいのだけど。

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9月17日 効果は2、3分
 東海道新幹線の最高速度が上がる。カーブで車体を傾ける技術を導入したことで、カーブを速く走り抜ける事ができるようになった
ためだ。最高速度を270 km/hから285 km/hに上げる事を国土交通省が認めたのだ。これにより、東京―大阪間が現在の2時間25分
から2、3分縮まるという。速度上昇にはブレーキの強化もあるようで、止まれるからこそ最高速度のアップが認められた形だ。
こんなに頑張っても2、3分しか縮まないと見るか、この2、3分の差は大きいと見るかは人によって違いそうだ。個人的には前者。
その2、3分で左右されるような事態はほとんど無いと考えるからだ。実際には、ダイヤが乱れた時に最高速度が上がった事で
遅れを挽回できるようになり、ダイヤの回復が早くなるという効果もあるようだ。あまり最高速度を頑張り過ぎてもなぁという
思いはあるが・・・。そう言えば、かつて東北新幹線の新型車両に導入するかも、と話題になった空気抵抗を増やす装置、
その形状から「ネコミミ新幹線」と呼ばれたあのシステムは結局実現しないままなのだろうか。結構画期的だと思ったのだけど。

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9月18日 特別警報開始から1年
 気象庁が特別警報の運用を開始してから1年が経過した。定例記者会見で気象庁の長官は昨年10月の伊豆大島や、今年8月の
広島市の土砂災害の際に発表できなかった事を「非常に残念」と発表した。元々が都府県や北海道の地方を単位とする広域
大災害への対応が目的なので、場所によっては発表前に災害が起きている可能性があるという。本来の意味を考えれば
警報の時点で避難の検討が必要だという。1年しか経っていないし、その地域で50年に1度程度の減少という発表条件を
考えると、結構な回数が発表されたような気がする。導入当初に、回数が重なる事で重みが無くなるという事を懸念していた
のだが、若干その傾向が見られるような。警報は安売りし過ぎて誰も気にしていないように・・・。気象庁はこれから
予測精度を上げていくとしているが、そんなに簡単な話ではないのは明らかなわけで。頑張れ気象庁。

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9月19日 大山鳴動して・・・
 イギリスからスコットランドが独立するかどうかの住民投票が行われた。投票締め切りは日本時間の早朝であり、そのまま開票。
大勢が判明するのは日本時間の昼過ぎとされていた。今日は研修であり、なかなか自由に情報をチェックできる状態ではなかった
のだが、それでも比較的早い時間帯に、独立反対が多数を占めた事が分かった。得票率は賛成が45%、反対が55%と比較的拮抗
したものだったわけだが、結果だけを見れば今まで通りのまま、という事に。何にしても色々と大きな動きはあったし、為替市場
にも影響を与えたものの、元通りだったというのは結果として寂しい気がする。もっとも、スコットランドにはこれまで以上の
自治権が与えられるようだし、これだけの数の人が独立を望んでいたという事実を、イギリス政府は重く受け止めなくては
ならないだろう。色々と動くのはこれからかもしれない。

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9月20日 命名権
 宮崎市にある野球場「サンマリンスタジアム宮崎」が命名権を売り出して新しい名前が決まった。年4000万円の5年契約で
運動公園とその中にある野球場も含めての命名権を取得したのは霧島酒造。結果として「KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎」
という名前になった。実に21字。今回はサンマリンを残す事が条件だったので、どうしてもこんな感じになってしまうのだが
いくらなんでも長過ぎる気がする。しかも、元の名前からあまり変わっていないので、この命名にどれだけの意味があるのかが
よく分からないのだ。誰も正式名称では呼ばないのではないだろうか?公文書ではフルネームで書かれるのだろうけど、
実際に地元の人達の間で名前が浸透しないことには意味が無いと思うのだ。世の中には命名権を取得しても、企業名を出さずに
それまでの名前をそのままで維持した例もある。そういう事を考えると、今回の長い名前はやり過ぎのような気が。
昨今の事情を考えると、購入に名乗りを上げる企業があっただけでもマシなのかもしれない・・・。

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