Top雑感2014年11月(1日〜10日)

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11月1日 レール締結式
 つい先日、北陸新幹線の関係で行われたと思っていたのだが、今度は北海道新幹線のレール締結式が開かれたという。2016年3月に
東京〜函館間で開業予定だが、その時の北海道内の最初の駅で締結式が行われたという。これで新幹線のレールでも北海道から鹿児島
までが繋がったことになる。今回、繋がったのはいいのだが、問題は津軽海峡である。青函トンネルは、設計段階から新幹線を通す事を
考えていたので、カーブ半径やトンネルの広さは十分なのだが、何せ水漏れがひどい。また、貨物列車や特急列車が走っているのだが、
その片方のレールを新幹線の幅に変えてしまうと在来線は単線となり、本数を減らす必要が出てくると考えられる。新しいトンネルを掘る
という話も出ていたようだが、結局は青函トンネルを使うようだ。本当に大丈夫なんだろうか?不安が残る。

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11月2日 電車の中吊り広告
 2015年秋、山手線の車内から中吊り広告が消える予定だ。その時に導入される新型車両には窓の上に13〜20面の液晶画面が配置
されて、そこに情報を流すのだそうだ。中吊り広告がデジタルに置き換わったようなものであり、制作コストや貼り替えの時間と
手間の短縮、果てには1個所に多くの広告を入れられる事、将来的に他の路線に展開した時に、路線ごと、時間帯ごと、天気に応じて
中身を変えられるなどのメリットから導入する事になったという。まぁ分からないでもない。今、電車に乗るとわかるのだが、
ほとんどの人がスマートフォンを弄っている。中吊り広告の効果が薄くなっているのは明らかだろう。そうであれば、鉄道会社として
他の手を打つのは当然だろう。風情やら何やらで反対する人はいそうだが、まぁこれも時代の流れというやつで。確かに自分でも
中吊り広告は見ないなと思うと、仕方ない気がする。液晶画面にしたからと言って、見てもらえるかどうかは別問題だけど。
おそらく、今後は「中吊り」という言葉自体も死語になっていくのだろう。これもまた時代の流れか・・・。

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11月3日 寄席
 結構前から一度行ってみたいと思っていたのだが、今日、ついに寄席に行ってみた。新宿末廣亭に昼の部から入り浸り、そのまま
夜の部まで突入、最後まで見てから帰ってきた。1組あたりの持ち時間が15〜20分という事もあって、次々と人が入れ替わり
意外と飽きる事なく最後までいられた。1人で何を?という感じかもしれないが、意外と若い人も来ていたし、同年代くらいの
女性1人という人もいた。当然と言えば当然だが、ハードルは低い。でまぁ、ずっといた感想としては、結構贅沢な遊びだな
という事だ。観光地に遊びに行ったとすると、寄席の木戸銭よりもお金がかかるのは間違いないのだが、ずっと座って芸能を
見ているだけというのは、なかなかに贅沢な時間の使い方のような気がする。そういうものという実感を得たのだが、それでも
時間があって、出演予定の芸人さんに興味があれば、また行ってみたいと思っているのも事実。なかなか時間がとれないんだよな。

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11月4日 今年はぐんまちゃん
 ゆるキャラグランプリが決着した。今年はWebでの投票の他に、別のイベントでの投票も加算されるという新しい試みがされた。
結局はWeb投票でトップに立ったぐんまちゃんが、そのまま逃げ切った形になった。去年、一昨年と2年連続で3位だったわけだが、
遂に1位に。1位になったキャラは殿堂入りとして翌年以降は出られないので、順に繰り上がっていく形になるのだろうけど。
では昨年の2位はどうなったのかと思って、200位までをザッと見てみたのだが、その中にはいなかった。エントリーはしていた
ようなので、思い切り人気が落ちたのだろう。問題は、グランプリを取ってみたところで、その後に意外と何も起こらない
という点にある。去年のグランプリなんてすでに忘れている人もいることだろう。そんなもんなのだ。さて、来年は?

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11月5日 トヨタの純利益
 トヨタ自動車が発表した2015年3月期の最終的な純利益の予想が話題を呼んでいる。初めての2兆円に達する見通しだとされている。
アメリカでの販売増に加えて昨今の円安の影響で、純利益を1兆7800億円から2兆円に引き上げたものだ。為替レートを当初の想定
1ドル101円から1ドル104円に変更した事も効いているようだ。これだけであれば非常に輝かしい記録なのだが、気になる一言が
入っていた。純利益を押し上げる理由の中に部品の調達費用を下げるというコスト削減も含まれているのだ。トヨタ自動車の場合、
地元の多くの企業が関連企業になっており、部品の製造メーカーが数多く存在している。結局はそういう所にしわ寄せが行くのでは
ないか、という点が気になる。ちなみに、グループ全体での世界販売台数は15万台引き下げている。にも関わらず、純利益が
上がるというのは、いかに為替レートの影響が大きいか・・・。ところで、円安は続くのだろうか。

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11月6日 人工衛星に記念プレート
 今年度で廃校になる長野県の中学校の校歌と、全校生徒の名前を記したプレートが、11月末に宇宙に打ち上げられる。正確には
人工衛星「しんえん2」に搭載される。学校がなくなって寂しく思ったら宇宙を見れば、そこに中学校がある、というのが記念式典
での挨拶だったようだ。人工衛星にバランスを保つためのプレートが搭載されることはよくあり、そのプレートに文字が刻まれる
というのも定番になってきている。今回の人工衛星は300万キロ離れた深宇宙からの通信も試みる計画なので、最終的には太陽系外
まで出て行くことになる。気になるのは、こういったプレートが地球外知的生命体に回収された時に、向こうとしてはどう思うのか
という事だ。その頃には、年数を考えても全く違う時代に突入しているだろうし、何だったのかという記録も消えてしまっている
だろうから、どうでもいいのだが・・・。そういう事まで考えて打ち上げられた探査衛星もあったわけだけど、それくらいの気概を
持って、プレートを考えて欲しいものだ。

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11月7日 大学二極化説
 文科省の有識者会議で提案されたもの。本格的な議論はまだなのだが、L型大学とG型大学に分離するというものだ。Gはグローバルの
Gであり、グローバル人材を育てるところ、LはローカルのLであり、地域密着型の仕事に従事するため職業訓練校的な教育を施す
というものだ。もちろん、G型になるのは、現在でもトップクラスと言われる大学のみだ。当然のように賛否両論が噴出しているようだが
個人的にはいいことなのではないか、と思っている。多くの場合、大学で行う事が仕事に結びつかないという現実を考えると
大学の存在意義を再定義するという意味でいいのではないか、と。高校卒業後に就職活動までのツナギでしかない大学であれば
必要ない、とさえ思っている。大学に進学したからにはキッチリと勉強すべきだし、そうでなければ、将来役にたつ事をしても
いいのではないか、と。表現はもう少し考える必要はあると思うが、もっと大学が役に立つようにする必要はあると思うのだ。
これから少子化が進んで大学が淘汰されていく事を考えると、本当に役にたつ大学だけが残るような気がしている。

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11月8日 板書を写真で
 大学で、板書をノートに書くのではなくスマートフォンなどで撮影する学生がいるという。今の教育の現場がどうなっているのか
正確に把握していないのだが、まだまだ板書が残っているようで安心した。それでも実際に手でノートに書いた方が記憶に残る
という研究血kが出ている最中でのこの事実。なかなか衝撃的だった。確かに書くだけ書いて、ちょっと説明してすぐに消してしまう
先生もいたのは事実。書くのが追いつかない事もあったと思うし、そうなると話している事を聞くのが結構厳しい。となると
携帯電話で撮影するというのも考えられなくはない。場合によってはパワーポイントで講義をするにあたり、ハンドアウトを
配ってしまい、板書をしないし、学生も聞いて目で追っているだけというのも考えられる。結局は講義スタイルによるのだけど
何かとノートを取らない形に移行しているような気がしないわけでもない。手でノートに書いた方がいいと思うし、パワーポイントの
ハンドアウトにも私はガリガリと書き込んでいたのだけど。時代は変わってきたのだろうか。

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11月9日 消える職業
 イギリスで人工知能の研究をしている大学教授が、あと10年で消える職業、なくなる職業の予想を発表した。正確にはコンピューター
に代わられる職業だ。スポーツの審判、データ入力作業員、レストランの案内員、ホテルの受付、彫刻師なんていうのはよくわかる。
バーテンダー、カジノのディーラーといったところは、単なる作業ではなくて、客とのやりとりも仕事のうちであろうから、
簡単に置き換わる事はないと思うのだが、やはり消える職業にリストアップされている。一方、クリエイティブな仕事は消えないと
予想されている。まぁコンピューターはどうしてもプログラムで動くものであるから、新しい物を生み出すというのは難しい。
しかし、もしも自分で考えて生み出すプログラムが開発されたら・・・。そう考えると恐ろしい。さて、コンピューターが人の仕事に
とって代わられるのは分かった。ではその分、人は何をするのか。そこがきっと大事なんだろう。今のところ答えはない。

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11月10日 国の借金
 財務省の発表によると、国債や借入金などの残高を合計した、所謂「国の借金」が9月末時点で1038兆9150億円になったと発表
した。6月末が過去最高で、そこから5000億円弱少なくなったとは言え、なかなかすごい金額。国債の大半は国内にあるので、
国民一人当りに換算する事に意味はあまりないが、10月1日の推計人口で割り算すると817万円となる。2015年3月末には
1143兆9000億円になると見込まれている。もうここまで数字が大きくなると、何がなんだか分からなくなってくる。借金の減少は
政府短期証券の借り換えを一時的に見送った事によるらしいので、実質何も変わっていないのだろう。どうしてこれで国が成り立って
いるのかが不思議でならない。家計なら火の車を通り越してとっくに燃え尽きている頃だろう。日本のの国民の財産は合計で
1300兆円あるから平気だという話も聞いた事があるが、それを超えるのも時間の問題だろう。その時、日本はどうなってしまうのか。
国の財政破綻はシャレにならないはずなのだけど・・・。いまいち世の中からそういう焦りを感じないのが不思議でならない。

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