Top雑感2014年5月(11日〜20日)

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5月11日 経費削減
 4月の消費税率アップ後、初めての献血に行ったのだが、献血ルームでの経費削減っぷりが凄かった。今までのポイントの制度の
改訂は勿論だが、記念品の集約化、ウォーターサーバーの廃止、記念品とは別だった17のアイスを記念品の中に組み込む、本採血
前に配布していたお菓子を対象者を限定、献血中に飲むように用意されたスポーツドリンクを低容量化といったところだろうか。
ここまでは見ただけでハッキリと分かったところ。さらに、明確には分からないが、おそらく使う献血の機械も選別しているようだ。
献血時に使う機械は数種類あるのだが、それぞれに専用のキットが必要だ。そのキットは滅菌された使い捨てのものだ。キットの
値段に差がある筈なので、そのキットが安い機種から先に埋めていくように割り振っているようだった。いつもはより短時間で終わる
機械に割り振られるのだが、時間のかかる機種になったのだった・・・。献血ルームだって収益を出さないといけないので経費削減は
分かるのだが、サービスを低下させると献血者が減ると思うのだけど。献血ルームの集約化は難しいし、職員の給料を下げるわけにも
いかないのだろうけど、献血事業が成り行かなくなる可能性も秘めていると思うのだが。10%になったらどうなってしまうのか。

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5月12日 まぁそんなもんだ
 東京の秋葉原で恐喝事件があった。3人で会社員に因縁をつけて殴る蹴るなどした上で免許証を撮影して脅迫、ATMから現金を
引き出させて脅し取ったという。現場は駅の近くの繁華街だが、周りにいた人は誰も助けてくれず、通報もしてくれなかったと
被害者は話しているという。まぁそんなもんだろうな、というのが正直な感想だ。3対1で、しかも記事を見る限りでは一方的に
やられている状態で、その厄介事に首を突っ込もうという人はほとんどいないだろう。物陰からこっそり通報、という手段も
考えられなくはないが、報復が怖くてできないというのが現実だろう。警察がその後、ずっと守ってくれるわけでもない
だろうし。日本人は礼儀正しいとか、色々と外国から賞賛される事があるが、実際は面倒事を嫌っているだけなのではないだろうか。
自分で起こしたくないし、周りで起こっていたら巻き込まれたくない。そういう発想が行動の根底に流れている気がする。
暴動が起こらないのも、警察沙汰になって、後々面倒な事になるのが嫌だから、と考えると納得がいく。なんか寂しいものがあるな。

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5月13日 マグネシウム火災
 一応、化学を仕事としているので化学の知識としては持っている。危険物取扱者も甲種なので危険物の時にも勉強しているが、
映像としてでも見るのは初めてだった。東京都町田市で起こった火災だが、火災が起こった工場はマグネシウム合金を扱う所であり
実際にマグネシウムが燃えていると考えられている。水をかけると火が大きくなったり爆発したりするので、延焼を防ぐ為の
放水を行うことしかできないという。ニュースでは実際にマグネシウムに火をつけて水をかける資料映像が放送されていたが、
なかなか凄い事になっていた。マグネシウムは消防法で危険物に分類されており、その世界では着火すると厄介な物という
認識はしっかりとされている。午後4時くらいに発生した火災は、午後9時頃でも鎮火していなかった。火の勢いが落ちるまでは
何もできないに等しい状態が続く。過去の例では鎮火までに6日かかった事もあるとか。火の前で人は意外と無力だ。

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5月14日 地下水バイパス計画
 東京電力福島第一原発の話。原発の山側で地下水をくみ上げて、それを海に流す計画が持ち上がったのはいつだっただろうか。
汲み上げてみたけど、含まれている放射性物質は自然界の量よりも多かったとか、そんなニュースが流れていたような気がしたが
どうだっただろうか。結局のところ、基準を下回ったので放出するという。早ければ21日に560トンだとか。以降は2500トン
汲み上げたところで分析し、放出の頻度は週1回くらいだとしている。さて、これで汚染水の増加の割合が減ればいいのだが。
バイパスさせるべく汲み上げた分だけ汚染水の増加の量が減ればいいのだが、そんな数字まで公表されるとは考えにくい。
だが、実際にそこまで検証した上で、バイパスに意味があるのか、今後も続けるべきなのかといった検証ができると思う。
減らなかった場合に理由を考えるのは頭が痛いのは分かるが。是非ともそういう検証作業をしてもらいたいものだ。

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5月15日 ゆるキャラバブル
 毎年グランプリまで開催されるに至ったゆるキャラ。その数が増え過ぎてリストラされる者すらいるという。キャラクターが
似かよった物もあり、そろそろ差別化が難しくなってきているという見方もある。かつて大阪府には部署ごとに45のキャラクターが
いたが、この春から絞り込んで知名度を上げていくのだという。確かに増え過ぎた感じはある。ゆるキャラグランプリの順位を
下の方まで見ると、さっぱり分からないキャラクターもいる。だからと言って、1位になったキャラクターが物凄く有名で、
翌年からも大活躍するかというとそれほどでもなかったりする。あのグランプリの持つ意味は何なのか?と問いたくなるくらいだ。
おそらく、流行っているからうちも、という理由でキャラクターを作った所は多いのだろう。いくつかのキャラクターの戦略を
読んだ事があるが、かなりよくできていた。全てのキャラクターにそれだけの戦略があるとは考えにくいのだ。流行に乗って
キャラクターを作ってみたら、かえって足を引っ張る事になった、という例もあることだろう。ブームは必ず去るものなのだ。
引き際も肝心かもしれない。

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5月16日 凍土壁
 福島第一原発で地下水が流れ込まないようにする抜本的対策とされている凍土壁の実証実験が公開された。地下30メートルまで
管を入れて、そこに−30 ℃の冷却液を通すことで土壌を凍結させて地下水の流入を止めるというのが狙いだ。10 m四方で
実験をして地下水位の下まで掘っても地下水が出ない事を確認したのが今回の公開内容。経産省も期待された遮水効果を確認できた
としている。その映像を見たのだが、冷却水を循環させるための配管だらけのお粗末な状態だった。所詮は実証実験中だから
と言われればそうかもしれないが、冷却液の配管は絶対に無くせないものだ。そして、その冷却液を−30 ℃に冷やし続ける
為のエネルギーはかなりのものだろう。その分のお金は税金から?東京電力が電気料金に上乗せ?色々と気になるところはあるが、
これが総延長1500 m分設置され、本格稼働するまでには、どれくらいの時間がかかるのだろうか。そして、凍土壁で地下水の
流れを変えた事で出てくる影響はどの程度あるのか、そのあたりのアセスメントの問題もある。まだまだ先が見えない。

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5月17日 盗撮の現場検証
 朝から出かける為に最寄り駅に行ったのだが、駅の跨線橋の階段で現場検証が行われていた。どうやら階段で前を行く女性の
スカートの中をスマートフォンで撮影したらしく、それを通報したか捕まえた人が現場検証に立ち会っていた。その様子が
なかなか凄かった。鉄道警察と思われる人が犯人役と盗撮される側の役をし、立ち会っている人が目撃した位置に立つ、その様子を
県警が様々な角度から写真撮影するというもの。この文字だけなら特に面白い点はないのだが、犯人側も盗撮される側も男性、
勿論、しっかりとした制服姿だったのでズボン。ズボンの男性の臀部に向かって階段のすぐ下の段からスマートフォンを下から
向けるという光景はなかなかシュールなものだった。帰宅後にちょっと調べてみたが、やはり全くニュースにはなっていなかった。
おそらく、ニュースになっていないだけで、こういう盗撮事件というのは多く起こっているのだろう。そして同じようなシュールな
現場検証が行われていて・・・。色々な意味で恐ろしい。

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5月18日 バスの非常通報
 先日起こった宮崎交通の路線バスがバスジャックされた事件。大抵のバスには外部に車内の異状事態を知らせる方法が用意されている。
LED式の行き先表示の場合、SOSだとか110番に通報して下さいといった表示が出せるようになっているという。昔のアナログな
タイプでもできると聞いた事がある。問題の宮崎交通もあったのだが、車両後方の青いランプが点滅するというものだとか。
問題はそれが何なのかは知られていなかったという事だ。宮崎交通はこの結果を受けてステッカーを貼り付ける方針だという。
こういう危機管理は別に珍しいものではない。タクシーでも行われているくらいだ。問題はそれが一般に知られていないという点だ。
もっと積極的にアピールしないと、今回のように気付いてもらえないという事態が起こる。キッチリと備えているという事を
明らかにすることで、防犯としての役割も出てくるのではないだろうか。それでもバスジャックは起こるのだろうけど・・・。

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5月19日 特殊詐欺対策
 振り込め詐欺などの特殊詐欺被害を防ぐ為に兵庫県警がとった作戦がかなりの効果を上げているという。県警に相談が寄せられると
捜査員が被害者側の振りをしてしばらく従う。犯行グループが警察だと気付いた後で、犯行グループが教えてきた電話番号に徹底的に
電話をかけまくるのだそうだ。着信拒否の設定をされても別の回線からかけ続けるのだという。そのお陰か、3月以降の被害額は
ゼロになったという。以前、携帯電話に送られてきた迷惑メールの差出人が、本物の携帯電話のメアドっぽかったので、パソコンから
100通ずつ、3種類の内容のメールを送りつけた人がいると聞いた事がある。試しに自分に100通送ってみたら、しばらく電話が
鳴り止まなかったとか。こういう風に、回線を埋め尽くすという方法は意外と効果が高いようだ。仮に、犯人グループがちょっとした
隙に他の人へ詐欺の電話をしたとしても、次に被害者側から電話が繋がらなければ犯行は防げるわけだ。勿論、ハイテクな方法での
防犯も大事なのだけど、意外とローテクな方法の方が、対策が難しかったりする。これはその好例ではないだろうか。

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5月20日 横浜市待機児童
 特に都会では色々と問題になっている待機児童。神奈川県横浜市では、待機児童をゼロにしたとして注目を集めたが、それが話題になり
申し込みが増えた結果、供給が追いつかなくなった。その結果、2年連続でゼロにならなかったと発表した。今年4月1日時点で
20人が認可保育所に入れなかったのだという。分母の設定の仕方の問題だとか、色々とあるのだが、気合いの入った横浜市の
政策は全国でも注目を浴びた。経済の需要と供給ではないが、このような状況を見ていると、どこかでバランスが取れて
定常状態になるのかもしれない、という気になる。勿論、ゼロになるのが望ましいのだが、認可保育所を用意する側にも都合が
あるわけで、どこかでバランスがとれそうな気がする。保育所ばかり作っても、これから子どもの数が減るわけで。難しい
選択を迫られそうな感じだ。

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