Top雑感2014年7月(21日〜31日)

<<Prev. | Next>>

7月21日 お盆玉
 新しい風物詩として定着するか?と注目を集めているようだ。お盆に帰省した子どもや孫にお小遣いをあげるというもので、
お年玉のお盆版だ。日本郵便では専用のポチ袋を全国の郵便局で販売しているそうだし、大手雑貨店では2年前から販売しているし、
昨年は専用コーナーを設けたという。「お盆に帰省した家族にお小遣いをあげたい人は多い」と雑貨店の担当者は話しているようだが
本当にそうなのか、よく分からない。自分自身があまり帰省しないうえに、自分の兄弟にも子どもがいないので、そこでお小遣いを
あげたいという気持ちが理解できないのだ。ポチ袋にニーズがあるということは、お盆玉をあげたい人が多いという事なのだろうけど
どういう気持ちからなのだろうか・・・。実際にその立場になるまでは理解できないんだろうな、きっと。

▲Page Top

7月22日 危険ドラッグ
 厚生労働省が脱法ドラッグに代わる新しい名称として募集していたのだが、それが今日、危険ドラッグに決定した。かつては
合法ドラッグとして呼ばれていたが、合法というのが政府公認のような印象を与えるというので脱法ドラッグに名称変更された。
最近、何かと濫用による事件が多いのでその危険性を強調する名称として募集した結果、「危険ドラッグ」となったという。
これで危険性が強調されたのかというと、あまりそういう印象を受けないのが不思議だ。改めて「危険」という単語を前面に押し出すと
その危険性が伝わらないというのが奇妙なのだが、脱法の方が余程危機感がある。他にも準麻薬だとか廃人ドラッグといった
案が出ていたようだが、法律用語との兼ね合いもあって危険ドラッグとなったのであろう。振り込め詐欺も母さん助けて詐欺が
定着しなかったように、危険ドラッグも定着しないような気がしてならない。

▲Page Top

7月23日 早速
 「危険ドラッグ」という単語がいきなり見出しに並んでいた。新聞紙面ではなく、インターネットのニュースサイトではあったが、
山梨県の少年と少女の2人が所持していた疑いで逮捕されたというのだ。容疑は薬事法違反。指定薬物の所持となる。残念ながら
どこにも危険ドラッグという単語は出てこない。法律上の用語と一般向けに使う言葉の違いがそこにはあるのだが、罪状として
出てくるように「指定薬物」で良かったのではないか、という気がしてしまう。指定されているのだから、禁止されている、
それだけの話なのだが、無駄に煽っても仕方ないと思うのだ。まだまだ所持での逮捕者は出てくるだろうから、その度に「危険ドラッグ」
の文字を見る事になるのだろう。しっくりこないんだよな・・・。

▲Page Top

7月24日 裁判員裁判
 裁判員裁判で出た量刑が最高裁で変更された。親が1歳の三女を虐待して死亡させたとした傷害致死罪なのだが、一審では
裁判員裁判で懲役15年。高裁でもその量刑を支持。ところが最高裁では懲役10年となった。この10年というのは検察の求刑通りのもの。
曰く、裁判員制度は国民の視点を反映させる為に導入され、制度導入前の量刑に従う事は求められていないが、多の裁判結果との
公平性は保持されなければならないのだそうだ。量刑が公平性を失うのであれば説得力のある根拠を示せという事らしい。
何となくズレているなぁという気がする。量刑についても国民の視点を導入していいのではないだろうか。時代背景によって、
親が子どもを虐待死させるという罪が重く受け止められる事だってあっていいのではないだろうか。裁判が先例主義なのは分かるが、
だとしたら国民の視点なんて入り込む余地がなくなっていく。裁判員は感情で判断するという意見もあるだろうが、判決の決定には
裁判官も入っているし、国民の視点というのは司法の専門家ではないのだから、感情で判断して当然ではないだろうか。こうやって
裁判員裁判の判決を上が覆すのであれば、何の為の裁判員制度なのか。見直す時期が来ているのかもしれない。

▲Page Top

7月25日 給与制度の変更
 経営不振が続く国内大手電気メーカーが来年度をメドに給与制度を変えると発表した。今でも能力や業務の専門性を基本給に反映
させる割合を高めてきているらしいのだが、一部には年次や経験を考慮する部分があったという。こ年功主義の部分を無くす
というのが今回の変更のようだ。20代の社員を管理職に登用するといった、若手のやる気を引き出す人事制度も検討するという。
とりあえず労働組合に提案して合意を得る必要があるのだが、日本の事だからおそらく合意するだろう。そうなると中高年の
管理職の給与が大きく減ることが見込まれている。いや、まぁ何というか、完璧な人事制度というのは存在しないので、
各社が試行錯誤するわけだけど・・・。こういう理想を持って制度を変えるのはいいが、問題は運用する側にあるわけで。
運用の実態が理想とはかけ離れたものになるというのは、容易に想像できるわけで。そこをどうやって抑えるのかがカギになる。
そのあたりはあまり注目されないんだよな・・・。

▲Page Top

7月26日 猛暑日
 太平洋高気圧が強く張り出していてとにかく暑い。朝からグッタリしてしまうほどに暑い。で、今日、気象庁の全国927の
観測点のうち、35 ℃を越え、猛暑日を記録したのは25%、30 ℃を超えて真夏日となったのは76%に及ぶという。アメダス
の話ではなく、実際のアスファルトの照り返しがある場所で比較すると、もっと数が多くなることだろう。気象庁が観測の為に
アメダスで「正しい」気温を測る事については全く異論はない。大切な事だろう。しかし、実際の生活に結びつけて考えた場合、
町のど真ん中で測定した数値の方が大事なのではないか、という気がする。下が芝生で直射日光が当たらず、風通しの良い場所に
人がいるわけではないのだから。より生活の実態に沿った情報を提供できると思うのだけど・・・。

▲Page Top

7月27日 導入1ヶ月
 前回、献血に行ってから1ヶ月が経過。月一回の月例となりつつある献血に行ってきた。前回は新しい受付システム導入
直後という事で色々とトラブルが起こっていたり、受付に妙に時間がかかったりと不具合が多かったのだが、1ヶ月経った
今はどうなっているのかと楽しみにしていった。結論を書くと、以前の紙媒体で行っていた時と同じ程度の時間で本採血にまで
到達した。具体的にどこが変わったのかはハッキリと認識できなかったが、途中で言われたのは、「最近は減ってますが、
エラーが出たら15分くらいのお時間をいただきます」という事。つまり、以前はエラーが出ていたのか、作業効率化の
為に本来のマニュアルから外れた事をしていてエラーが出る事があるのか。その辺はハッキリしないのだが、確実に改善されていた。
凄い事だと思うのだがどうだろうか。見た感じ、ユーザーレベルで中身を変更できるような代物ではないし、かなり複雑に
システムが組まれているようなのだけど・・・。まぁだからと言って、献血者が増えるわけでもないのだけど。献血者が少ない
という事を訴えるポスターが増えてきているのが気になる。ま、増えないよな・・・。

▲Page Top

7月28日 人口1億人
 フィリピンの政府が、27日に人口が1億人を突破したと見られると発表した。過去の人口増加のデータを参考に、1日4600人余りが
生まれていると仮定して計算し、27日に1億人を突破したと推定したものだ。日本があっさりと1億人を超えているのであまり
気にならないが、実は世界的には人口1億人を超えている国は少ない。上から順に、中国、インド、アメリカ、インドネシア、
ブラジル、パキスタン、ナイジェリア、バングラデシュ、ロシア、日本、メキシコときて、今回のフィリピンで12カ国目となる。
ナイジェリアがアフリカ大陸で唯一という事で有名だったりする。そして見て分かる通り、意外にもヨーロッパは人口が少ないのだ。
いかにも栄えていそうなフランスやイギリスは共に日本の半分くらいだったりする。日本の人口の多さは、世界的に見ればレアな
方だったりするのだ。フィリピンの急激な人口の増加と、微減している日本の状況。近いうちに人口で逆転されるかもしれない。
まぁ、日本の国土を考えると、今の人口は多過ぎるのかもしれないが。

▲Page Top

7月29日 おんせん県
 この名前でどこの県を主浮かべるだろうか。昨年、商標登録を試みて失敗している。関東圏に住んでいるとどうしても草津温泉を
思い浮かべるので群馬県を想起してしまうのだが、実際には大分県。湯布院の方だ。今年もCMを作成するなどして観光PRを
行っているようだ。十分に有名な温泉地なのだが、ここまでしないといけない理由はどこにあるのか、そこを打開する策を
考えないといけないのだろう。1つには草津の湯もみのような目玉が無い事があるだろう。湯布院も源泉の温度は高いのだが
別の方法で温度を下げているという現実が立ちはだかる。他にはアクセス。草津はなんだかんだ言っても首都圏から近い。
それに対して湯布院はというと・・・近くに福岡という人口密集地があるとは言っても、首都圏に勝てるわけがないわけで。
CMでアピールしてみたところで、いざ行こうと思うと、それなりの覚悟が必要になるのだ。そのあたりを解消しないと難しいだろう。
「こうしたい」とか「こうありたい」と対策を打ち出すのはいいが、その原因に迫った対策というのはなかなか取られない。
そのあたりから考え直さないといけないのではないだろうか。

▲Page Top

7月30日 飼い犬税
 大阪府泉佐野市が犬の飼い主から1匹あたり年間2000円を徴収する「飼い犬税」の導入を見送った。放置されるフンの対策のための
費用にあてようというものだったが断念した。市に登録されている犬の数と実際に飼われている数に乖離がある、1000万円を集める
つもりだが、その為の費用が1600万円かかるというのが理由のようだ。勿論、しっかりと処理をする飼い主もいるのだが、一部の
マナーの悪い飼い主のために導入が考えられたものだ。犬を飼っている人の全員がそうだとは断言できないが、「予防注射なんて
何年もうってないよ」と堂々と言った飼い主がいた。お金がかかる、意味があるのか分からない、大人しいから噛まないというのが
理由だった。これも飼い主の責任放棄だと思うのだがどうだろうか。特に最後の理由の意味が分からない。同じ人間同士でさえも
相手が何を考えているのか分からないというのに、犬が噛まないとどうして言えるのかが理解できないのだ。マナーの悪い
飼い主にも困ったものだが、勝手な思い込みをしている飼い主というのも意外と困る。

▲Page Top

7月31日 部下に長時間労働を強いる
 その過酷な労働条件が原因で多くのアルバイトが辞め、人手不足から250ほどの店舗を休業せざるを得なくなった大手牛丼
チェーンの話。第三者委員会の調査の結果、ほとんどの社員が24時間連続勤務の経験があり、2週間自宅に帰れなかったケースも
あるという。「経営幹部が超人的な長時間労働で日本一にしたという成功体験を共有しており、部下にもそれを求めた」との
指摘があったようだ。そうやってがむしゃらに働く事が美徳とされた時代の人たちが、今は会社で偉い人になっているのも問題だが、
同じ体験をさせようというのが間違っている。そんな時代は終わったのだ。そして、本当に同じかどうかも問題だ。確かに長時間
労働をしたのだろうが、今の人達に強いているような24時間労働だったとは思えない。20〜30年前だとすると、24時間営業の
店舗は存在しなかっただろうし、遅くまで働いた日の記憶だけが鮮明に残っていて、いかにも毎日遅かったかのような記憶が
作られている可能性すらある。「俺も若い頃は・・・」という無駄な自慢話ほど聞き苦しいものはない。

▲Page Top

<<Prev. | Next>>