Top雑感2014年8月(1日〜10日)

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8月1日 離島に命名
 日本政府が日本の領海を定める基準になっている離島の保全、管理を強化する為に、これまで正式名称が無かった158の島に名前を
つけた。南西小島とか南東小島といった名前の付けようがなかったのかな、と思わせるようなものから、地元の釣り人の呼び名を採用
したもの、「ソビエト」「一本松のはなれ」「カラカサノイボ」といったようなものまで様々。日本再西端の島とされる与那国島の
西側にも新しく名前のついた島ができた・・・らしいのだが、そんなものがあった記憶が無い。そんな事を思いながらニュース映像を
見てみると、島というか岩じゃん、というのがほとんど。岩場とも言えるかもしれない。とにかく、満潮時にも完全に水没しない
という条件を満たしている岩場全てに名前をつけた、といった感じだ。海洋進出を重要視しているお隣の国を意識してのことだと
思うのだが、「それは島じゃない、岩だ」と言われても反論できない感じなのが辛い。今まで名前がつかなかったのにはそれなりに
理由があるからで、無理に名前をつけなくても良かったんじゃないかな、と思う。

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8月2日 出入国審査に顔認証
 パスポートがICチップ式になり、顔写真のデータもデジタルデータとして保存されるようになった。それに合わせて、空港での
出入国審査を機械の顔認証で行おうとする動きがあるようだ。既にイギリス、ドイツ、オーストラリア、香港等では導入されている
らしい。今の所、国内では日本人の審査のみに限定するようだが、それで日本人向けの職員の数を減らして、外国人の入国審査が
スムーズになると見込んでいるようだ。まだ実証実験の段階だが、早ければ2018年の運用開始を目指す。確かに顔認証の
技術は向上しているので、できない事はないだろうけど、元々、帰国者の入国審査なんてあって無いようなもの。審査は
サクサクと終わるが、その後の荷物の受け取りに時間がかかる印象がある。どちらかと言うと、荷物の受け取りの方をスムーズに
してもらった方が・・・。外国人の入国も顔認証には・・・できないだろうな。入国目的とか所持金とかが必要だから、
そこを顔認証で代用するわけにはいかないもんなぁ。

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8月3日 1億枚を下回る
 誕生は2000年7月。沖縄サミットに合わせてだったと思う。2000円札だが、6月末現在の流通枚数が1億枚を下回っている事が
日本銀行の調査で出た。1万円札が79.5億枚、1000円札が37.5億枚、5000円札が5.8億枚、500円札でさえ2.1億枚流通している
というのに、2000円札は0.99億枚だという。2003年までに8億8000万枚が発行されたが2004年以降は印刷されず、現在に
至っているようだ。確かに見ない。流通開始直後でさえ珍しいお札だったのに、今や絶滅危惧種のような扱いだ。沖縄では
まだまだ流通していると聞くが、それ以外ではほとんど見かけない代物になってしまっている。もともと2という単位の硬貨も
紙幣も存在していなかったので馴染みが薄かったというのも1つの理由だろうか。実際に他国では20ドル札や20ポンド札が
存在しており、しっかりと流通している。当時、あれだけ世間を騒がせた2000円札だが、廃止される方向にいくのだろうか?
流通していないのに対応が迫られる自販機などが可哀相でならない・・・。

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8月4日 1000ミリ
 今回日本に接近した台風12号。四国の一部では降り始めからの雨量が1000ミリを超えたという。そこにさらに今日も降ったので
かなりの雨量になった筈だ。ところで、雨量は必ずミリ単位で示す。それが実用的だからなのだろうが、1000ミリというのはやや
気持ちが悪い。そもそも「ミリ」という接頭辞は1000分の1を示すものであり、1000分の1メートルが1ミリメートル。折角
1000分の1にしたのに再び1000という単位で元に戻されるというのが何とも・・・。図面もミリ単位で書かれる事が一般的なので
建物の図面を見ると4000とか100,000とかいう数字も出てくるのだけど、やはり一瞬考え込んでしまう。どこまで正確に
測るかという問題なのだろうけど、そこまで無理してミリを使わなくてもいいんじゃないか、という気になってしまうのだ。
結局は慣れなのだろうけど・・・。

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8月5日 勝手に注目
 バンダイナムコHDの四半期決算が発表された。別に株を持っているとかそういうわけでもなく、ずっと注目しているのは、
仮面ライダーやプリキュア、アイカツ!といったマニア向けのコンテンツを持っているからで、その売り上げの推移が意外と
面白いからだ。昨年は大躍進があったものの、今年の通期見込みはやや控えめなアイカツ!と、例年通りの数字を見込むプリキュア。
この2つの第1四半期は明暗がハッキリ別れた。前年同期から4億円伸びたアイカツ!と5億円落ちたプリキュア。さて、今後どうなる。
今期の仮面ライダーは子どもに人気がないと言われつつも売り上げを伸ばしている。列車という子どもに鉄板のネタを持ってきた
スーパー戦隊は昨年の恐竜と同等という、恐竜もやっぱり人気があったのか、と再確認する内容に。だからどうしたというわけでは
ないのだけど、子どもの人気に大きく左右される売り上げというのは世間の流れが見えてなかなか面白いと思うのだ。それを
商売にしているのだから大変だとは思うのだが。

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8月6日 語り部
 毎年この日は原爆関連のニュースが流れるのだが、今日出ていたのは語り部が年齢を重ねてきた結果として語れなくなってきている
というものだった。戦後69年である。当時12歳だったとしても既に81歳になる。そりゃそうなるよな、と。有名な人で英語でも
被曝体験を語る人が取り上げられていた。次世代にもその次の世代にも伝えて欲しいというような事をインタビューで言っていた。
が、これはおそらく叶わない望みだろうなと私は思う。体験した本人が語る重みというものを理解できていないのだと思うのだ。
仮に、その人が語る内容を一言一句同じに30代の人が語ったとしたらどうだろうか。実体験として迫ってくるものではなく、
物語を聞いているような気分にならないだろうか。それほどまでに実際に体験した人の言葉というのは重いのだ。悲しいかな
これも時代の流れという物だろう。今年は第一次世界大戦から100年。当時の様子を語る語り部はいないし、仮に誰かが語ったと
しても、ふぅん、くらいにしか思わない。時の流れとは残酷なものなのだ。

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8月7日 レーダーナウキャスト
 気象庁が公開している雨のレーダー情報、「レーダーナウキャスト」が今日の13時から改良された。これまでのデータに加えて
多くの観測機器の情報を使用、1 km四方での観測だったのを250 m四方に改め、しかも予測精度が向上したとして結構注目していた。
そんな今日の昼過ぎに気象庁のWebページをチェックしてみた所、確かにレーダーの情報が新しくなっていたのだが、同時に表示に
エラーが起きていたらしく、それについての注意書きへのリンクが貼られていた。その後、夜に再度チェックしてみたところ、
そのリンクが無くなっていたので、解消したのであろう。何があったのかは分からないが、多くの人が注目していてアクセスが殺到した
可能性は否定できない。それ以外の理由では夜に解消した理由が説明できないのだけど・・・。それだけ世間が注目していたというのは
良い事だと思う。初日だけという可能性もあるが。今回の機能向上は、あちこちで公開されている雨雲レーダーについて気象庁が
存在感を改めて示す戦略では?と思うのは考え過ぎだろうか・・・。

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8月8日 一般公募
 持ち帰りずしのチェーンが、今後の経営方針について一般からの意見募集を始めた。回転寿司に押されて業績悪化が続く中で
広く意見を集めるのが狙いだと言う。郵送やメールで経営方針に関する要望や改善点を受け付けると言う。色々な物が
一般公募されてきたのだが、とうとうこんな物までという最たるものかもしれない。一般の人が思う事は色々とあると思う。
不満な点と書いた方が正しいだろうか。しかし、それを集めてみたところでなかなか難しいのではないか、と思う。
経営上の問題点を明らかにした上で対策を募集しないと、単なる雑多な意見の寄せ集めになる可能性があると思うのだ。
その中から「使えるアイデア」を見つけ出すのも1つの能力かもしれないが、それができたら経営も上手く回っているのでは
ないだろうか。責任の無い状態なので本当に雑多な、適当な意見が集まってしまうのではないか、そこが心配だ。

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8月9日 関東甲信地方
 天気予報、特に台風が絡むと予報が大変なのは分かっているし、災害を防止するために最悪のケースを想定して発表をするのは
理解できる。だが、関東甲信地方というのは広過ぎるのではないか?と思うのだ。今回の台風11号で、関東甲信地方は今日の午後から
雨が降り、明日まで続くと予想されていた。が、私の住んでいる県ではほとんど降っていない。朝にザッと降ったが、ほんの10分
くらいだろうか。その後も外出を控えてみたり、洗濯物を外に干すのを躊躇ってみたりしたのだが、結局、今日の22時頃までは
全く降らなかったし、明日までも降らないような気がしている。調べてみると、山梨県では高速道路に速度規制がかかるくらいに
雨が降っているので、「関東甲信地方」としては間違っていない。東海地方も猛烈な雨が予想されていたが静岡県ではあまり
降っていないようだ。愛知県、三重県では凄い事になっているようだが。この辺りの予報、なんとか都道府県単位にまで
落とし込んでもらえないものだろうか。地方だと広過ぎて必要以上に警戒してしまうのだ・・・。さて、明日は降るかな?

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8月10日 特別警報
 日本列島を縦断した台風11号による大雨で、気象庁は今朝、三重県にこれまでに経験の無いような雨が予想されるとして、大雨の
特別警報を発表した。特別警報が導入された時は、滅多に出ないような貴重な存在になると思っていたのだが、意外とよく発表されるな
というのが正直な感想だ。で、その特別警報も今日の17時15分に解除された。今の所、土砂崩れや三重県内での家屋の損壊などの
情報は入っていないようだ。栃木県などで家屋の損壊があったようだが・・・。さて、今回の特別警報を受けて、三重県内では県民の
3分の1にあたるくらいの人数に避難指示を出したようだ。特別警報の持つ意味合いを考えれば当然の措置だと思う。が、結局は
空振り。空振りで終わってくれればそれが一番良い事、というのは事実だが、果たしてそこまで割り切って考えられる人がどれくらい
いるのだろうか。次の特別警報の時、同じように対応してくれる人がどれくらいいるのか、それが問題なのだ。乱発しても狼少年に
なるし、出さないと出さないで問題になるしで、特別警報を出す気象庁も苦慮するのだろう。最悪のケースを想定しないといけない
という立場でもあるだろうし。結局は受け手の問題ではあるのだけど。

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