Top雑感2014年12月(11日〜20日)

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12月11日 有給消化率
 世界最大のオンライン旅行会社は有給休暇取得率の国際比較を発表した。25か国、18歳以上の有職者の男女が対象だという。
有給の消化日数、消化率共に6年連続最下位だったのだが、今年は免れたのだという。最下位は韓国。日本の50%に対して、
韓国は48%だという。2020年までに有給取得率を70%にすると政府が旗を振っているわけだが、それが微妙にいい方向に
動いているのだろうか。仮にそうであったとしてもたった50%である。低い、低すぎる。自分がそんなに取得していないので、
自分の事は完全に棚に上げているわけだが。さて、韓国と中国はかつての日本が歩んできたとの同じような感じで経済発展
しているという。有給取得率の低さまで後を追わなくても・・・と思ってしまう。日本で有給取得率が上がらないのは
有給をとってまで出かける人が少ないことだ。休みを取って旅行に行こう、という人はなかなかいないものだ。取得率を上げるには
休みを取ってでも行きたいと思わせるところを作った方がいいのではないだろうか。相当頑張らないとできないと思うが。

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12月12日 今年の漢字
 毎年恒例の今年の漢字。選ばれたのは「税」。あまりインパクトのある漢字じゃないな、というのが正直なところ。今年の
4月1日に消費税率が5%から8%に上げられたのが一番大きな理由だろう。そして、それだけ多くの人に影響を与えたという
事なのだろうけど、もっと何かあったのではないか、そんな気がする。先日、消費税率の10%への引き上げが延期された
というので、年に2回も大きなニュースになったのだけど・・・イマイチだな、と。一応、一般公募で最も多く集まったもの
という事になってはいるのだけど、なかなか1年を象徴しているとは言いにくいな、と。それでも漢検が続く限りは、この企画は
続くのだろうし・・・。なかなか1年を1文字で表すというのは難しいと思うのだ。ただ、ここまで局地的なのは違う気がしている。

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12月13日 戦略的投票
 どうやらゲーム理論の話らしいのだが、なんとか今回の選挙での投票率を上げようと、この話を持ち出している記事があった。
そもそも、自分が最も支持する人に1票を投じるのを「真実表明」、それ以外を「戦略的投票」と呼ぶのだそうだ。A、Bの2人の
候補者がいて、Aを支持できないからBに投じる、A、B、Cの3人がいてAを支持するが当選が難しそうな場合は考え方が近い
Bに投票する、といった具合だ。今回は特に投票率が低そうだと言われているので、マスコミ側も必死のようだ。なぜ投票率が
低いのか。同じ記事に書かれていた一言が印象深かった。投票にいくというのは時間と手間分のコストがあり、それに見合う
対価がないと行かない、というものだ。そういう考え方もできるのか・・・と。考えてみると、私はずっと戦略的投票ばかりしている。
所謂無党派層と言われる人間なので、その都度色々とやっている。コストに見合わないなぁとは思うが、人は必ずしも合理的な
行動をとるわけではない、というのも経済学で明らかになってきていること。もうしばらくこの状態が続きそう。なお、最高裁判所
裁判官の国民審査は全×だ。

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12月14日 出口調査
 相変わらず凄いなと思ってしまう。選挙の投票日が今日だったわけだが、各地の出口調査の結果の当選確実が、投票締め切りの
午後8時には発表され、しかも全議席の半分以上が発表される。特に間違っていたという事も最近は無いので、かなりの制度で
予想できているのだろう。もうここまできたら、開票作業なんて要らないんじゃないか?とさえ思ってしまうほどだ。もちろん、
放送局ごとに微妙に差があるわけだけど、NHKはどちらかというと保守的な予想を出すようだ。開票作業をしている人は、
ニュースを見れないだろうから、どういう予想が出ているのかは知らないと思うのだが、なんらかの方法でテレビのニュースを
見てしまったら、開票する気をなくすのではないだろうか。それでも開票しないわけにはいかないのだけど。なんにしても、
事前の予想通りで面白くない・・・。

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12月15日 投票率
 今回の衆議院議員選挙、投票率は戦後最低の52.66%となっている。戦後最低だ。街頭でのインタビューを見ると、行かなかった人は、
行っても何も変わらない、とか、今回は出来レースだから行かなかったという感じの回答が出ていた。一昨日ネタにした、コストに
見合うだけの対価を感じられなかったという事だ。これ、かなり問題なのではないだろうか。選挙に勝てばそんな事は関係無いと
ばかりに政権運営が行われるのだが、そこを考えるべきだろう。日本の選挙の場合は、投票率で選挙が無効になる事がない。
そこがそもそも間違っていると思うのだ。どこにも入れる所がないという事を意思表明する手段が無いからだ。白票は何も無かった
ように扱われるし、棄権も何の影響も持たない。そこをどうにか改善しないといけないと思うのだ。法律を変えるところからなのだけど。
どうにかそういう意思表明ができる制度にならないだろうか。

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12月16日 努力目標
 政府が開いた経済の好循環に向けた政労使会議で、政府が来年春の賃上げについて最大限の努力を図って頂きたい、と要請をした。
過去に政府が民間企業に賃上げを要請したのは去年だったか、一昨年だったか。また、取引企業の仕入れ価格の上昇を踏まえて、
下請け企業に支払う価格についても配慮を求めると、価格転嫁に対して釘を刺した。まぁ正直な話をすると、所詮は努力目標
でしかない。何の法的強制力もない。はいそうですか、と賃金を上げられるほどに余裕のある企業はどれくらいあるのだろうか。
なんというか、こういうニュースを見ると、本当に分かっているのか?という気になってしまう。賃金を上げるということは、
それに応じて失業保険などに企業が支払う金額が増えるという事。実際の賃金の上昇以上に会社側には負担があるのだ。
これに耐えられる企業というのはそんなに無いと思うのだ。所詮は努力目標、私が勤めている会社も給料アップは見込めないん
だろうな。

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12月17日 電気料金
 関西電力が値上げを発表した。その傍らで東京電力は、8370億円のコスト削減を見込み、1年間は値上げをしないと発表した。
関西電力は原発が停止した事による火力発電の燃料費の関係で値上げするという。東京電力もこのまま原発が動かなければ、
2015年度の上期はどうにかなるが、通期では黒字が維持できない可能性があると発表している。東京電力は震災後、散々値上げを
してきたし、税金もかなり投入されている。それで黒字になったと言われても釈然としない。今になってコスト削減と言われても、
もっと早くからできたのではないか?という追求を受けても仕方ないだろう。関西電力は・・・そろそろ限界を迎えたという
あたりだろうか。結局、ライフラインを担っている産業は、赤字になるなら値上げすればいい、という発想をどうにかしないと
いけないのではないだろうか。コスト意識がなさすぎる。

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12月18日 結局失敗
 今年1月末にあれだけ騒がれたのが凄く懐かしい。理化学研究所のSTAP細胞の話だ。論文の写真が怪しいという話に始まり、
論文の撤回、第三者による検証実験の他、厳重な監視体制のもとで本人による検証実験も行われてきた。そのうち、本人による
検証実験が11月末で期限を迎え、その結果としてSTAP細胞という万能細胞を作ることができなかったと発表された。明日には
理化学研究所が記者会見を開くという。本人は200回以上成功したと言い、コツがあるとも言っていた。そのコツを伝えられないので
他の人では成功しないという可能性も考えられるのだが、本人も5ヶ月間実験をして、結局は失敗に終わったわけだ。科学者として
色々と思うところはあるのだけど、結局は何が原因でこんな事が起こってしまったのか、そこが解明されない限りは繰り返される
可能性があるわけで。最終的には研究者としてのモラルが問われそうなのだけど。専門外だけど、STAP細胞の話を聞いた時の率直な
感想は、「そんなに簡単に万能性を持たれたら困る」だったわけで、その感覚は正しかったようだ。

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12月19日 撮り鉄たち
 東京駅は明日の20日で開業100年となる。それに合わせて、ブルートレインの富士が1日限りの復活を遂げた。東京駅を出て
静岡県の伊東駅まで。乗客は97人というから、なかなかに狭き門だったようだ。ただ、こうなると駅に集まるのが撮り鉄と呼ばれる
鉄道写真の愛好家たち。ニュースの映像しか見ていないのだが、とにかくよく集まっている。ホームから落ちるんじゃないか、
というくらいに集まっている。そこにどれだけの意味があるのか、私にはイマイチわからないのだが、一眼レフカメラは当然として、
コンパクトデジカメ、ビデオカメラを向けている人まで。危ないから止めさせるべきだと思うのだけどなぁ。そもそも、撮って
どうするのか、その点が問題だと思うのだけど。怪我人が出ないようにするJRも大変そうだ。

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12月20日 限定Suica
 東京駅開業100周年を記念した限定のSuicaが発売になったのだが、あまりにも人が集まりすぎて販売が中止された。販売は東京駅の
特設ブースのみで限定1万5000枚、1人3枚まで購入可能だという。徹夜は自粛するよう要請したにも関わらず徹夜組が出たり、始発で
買いに来る人が出たり、中には近くにホテルをとった人までいるとか。最大で9000人とも言われる人が殺到し、危険な状態になったために
規定数に達する前に販売を中止したという。JRでありながら鉄道マニアを甘く見過ぎたというところだろう。こんなのを発売したら
殺到するのは目に見えているはずなのだ。中には転売目的の人も出てくるだろうし、持っていればいずれ高い値段が付くと思う人も
いるはずなのだ。そもそも、1箇所のみでの販売というだけで人が殺到するのは明らか。ネットやハガキで申し込んで抽選という手も
あっただろうし、整理券を配って事を荒立てない方法だって取れたはずだ。にも関わらず、何もしなかったのは、ちょっといただけない。
一応、後日再販売するらしいのだが・・・今度は対策を講じるのだろうか。

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