Top雑感2014年8月(21日〜31日)

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8月21日 火力発電の効率
 東京電力が川崎火力発電所に新設する発電設備での熱効率が世界最高の効率であるらしい。排熱も発電に利用する「コンバインド
サイクル方式」と呼ばれるものだそうで、熱効率は61%だという。同じく川崎火力発電所にある発電設備の熱効率が59%という
ことで2%の改善がはかられている。多分、この2%は凄いのだと思う。年間に消費される燃料から発生する熱を考えると
2%がシャレにならない量というのは想像に難くない。火力発電所の効率を高めて燃料費を減らして電気料金の抑制に
繋げるというのが大きな目標だろう。それにしても、世界最高効率とは言っても、まだ61%でしかないのかという点に驚いた。
世の中の熱効率を調べてみると、自動車のエンジンで20%、船のディーゼルエンジンなら50%。蒸気機関車だと10%だという。
一般的な発電所では40%弱らしいので、かなり頑張った数字だというのは分かるが、こんなもんだったのか、というのが残念。
これ、もっと改善の余地があるのでは?そこにはビジネスチャンスが・・・。

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8月22日 アイス・バケツ・チャレンジ
 そこに何の関連があるのか分からないが、何故か突然有名になってしまったアイス・バケツチャレンジ。筋萎縮性側索硬化症、ALS
の原因究明や患者家族への支援活動の呼びかけとして、バケツに入った氷水を頭からかぶるというもの。これについて日本ALS協会が
声明を出した。「冷たい氷水をかぶることや、寄付をすることなど、すべて強制ではありません。」「 皆様のお気持ちだけで
十分ですので、くれぐれも無理はしないようにお願いします。 特に氷水について、これから涼しくなりますので心配しております。」
というのが抜粋だ。そう、寄付を受ける側のALS協会も何故氷水なのかが分からないのだ。ま、そりゃそうだろうな、と。
自分たちで呼びかけたわけでもないのに、勝手に世界中で、結構キツい事をして盛り上がっているのだから。それでも効果は
あったみたいで、かなりの寄付が集まっているようだ。ホントにまぁ、一体なんなのだろうか・・・。

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8月23日 少子化の影響がここにも
 17都道府県で29の校舎を持つ3大予備校の1つが、約20の校舎を来春に閉鎖する方針であることを発表した。生徒数が減り、大規模な
合理化を迫られたのが理由だという。当然のように職員も減らすわけで、40歳以上を対象に400人規模で希望退職を募る事も
検討しているという。今回は1つの予備校でのニュースだが、受験生の減少と競争の激化に苦労しているのはどこも同じのようだ。
まぁこうなるのは目に見えていたわけで。少子化で受験生が減り、その割には大学が減らないので、定員の合計が受験生の数を
上回る全入の時代に入っている筈だ。そうなると予備校業界は厳しくなるんだろうな、というのは想像に難くないわけで。さて
ここで気になるのは講師の行き先。雇用形態が分からないので正確な予想はできないのだが、もしも正社員扱いの場合は、希望退職し
加算された退職金を受け取った上で、3大予備校で講師をしていたという実績を持った上で、より条件の良い別の予備校へ、となる。
人気講師であればより再就職は容易だろう。これが人材流出につながらなければいいのだが・・・。それを恐れるのみだ。

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8月24日 コンビニおでん
 「もう置いてる・・・」それが正直な感想だった。大手コンビニでは既におでん戦争が繰り広げられているという。8月中旬を過ぎて
気温が下がり始めるとニーズが高まってくるので、そこに合わせて商材の強化を行うのだという。そういえば中噛まんも並び始めて
いたなぁ、と。未だかつて買った事が無い。何というか、別に食べたいと思うようなものではないのだ。レジにあるので、たまに
店員にどうですか?と勧められたりもするのだけど、イマイチ。完全にセルフサービスならひょっとしたらというくらいだ。
商戦が始まったとはいえ、店側としては売れない分は廃棄になって損にになるので、辛うじて・・・というくらいしか中に入っていない
というのが実に印象的だ。おでんなら全領域の4分の1くらい、中噛まんが2つとかそんな状態だった。そりゃ気温が30 ℃を超える
ような日が続いているのに、売れないよ・・・。あれ、管理にも手間がかかるのだろうし、それなりの収入が無いと続けられない
のだろうな、という気がする。続いているということは、結構売れるのか?

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8月25日 全国学力テスト
 4月に行われた全国学力・学習状況調査の都道府県別の成績が発表された。我が秋田県はというと、小学校の方では国語A・B、
算数A・Bの全てで全国トップの正答率を出していた。中学校では福井県にやや後れをとったものの、それでもトップクラスに
いる状態に大きな変化は無い。この調査が再開されて以来、ずっとこの傾向は続いているのだが、どうしてこうなっているのか
実はよく分からない。有名な予備校があるわけでもなく、塾というものも、少なくとも私がいた頃には全く無かった。ただし、
これだけトップクラスにいるにも関わらず、いざ受験となると軒並み有名大学に入っているわけではないというのが面白いところだ。
所謂「受験勉強」は苦手であるらしいのだ。どちらが大事かと問われれば、受験勉強なんてできたって何の役にも立たない
と私は言い切っていいと思っている。勿論、全くできないのでは困るのだが・・・。地頭というか、考える力の方が余程大事だと
思うのだ。そういう力を見るテストでこそいい成績を残す、それでいいのではないだろうか。大学に入れないけど。

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8月26日 家電の売れ行き
 白物家電の売り上げが伸び悩んでいるようだ。今年の7月の国内出荷額は、前年同月比15.9%減。15%を超える落ち幅は実に2年
8か月振りだという。天候不順でエアコンが17.4%減。冷蔵庫が21.6%減、洗濯機は14.1%減だという。家電メーカー各社は
冬商戦に向けて新製品を発表している。勿論、消費税増税の時の駆け込み需要の反動もあるだろうが、他の理由もあるのではないか
と思っている。メーカーは新しい機能を搭載して新製品を発表し続けているのだが、その機能に目新しいものが見当たらないのだ。
今ある機能の改良版、延長線上というのが精一杯で、これは是非とも欲しいと思わせるほどの機能を持った製品が出てこないのだ。
結局は壊れたから買い替えるという需要しか生まれず、製品が良くなっていて長持ちするようになっているのでジリ貧になっている
のではないか、と思っている。ビジネス書風に書くと、イノベーションが起きていないのだ。でも、まぁ、家電製品にこれ以上の
機能が要るか?と聞かれると、もう十分なような気もする・・・。

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8月27日 再現できず
 最早、「再現」という単語を使う事すらおこがましい。理化学研究所はSTAP細胞の存在を確かめる検証実験の中間報告を
発表した。「論文に記載された方法ではSTAP細胞は作れなかった」としている。現時点では中間発表であり、来年3月までには
一定のメドをつけられると確信している」と検証実験の総括責任者が発表している。これまでの経歴全てがたった1本の論文で
帳消しになるとまでは言わないが、少なくとも論文に書かれた実験の通りに行って再現されないのであれば、研究者としての
信用を失いかねないというのは間違い無い。著者1人しか再現できないのであれば、それは科学ではないのだ。とりあえず、
これからも検証実験は続くので、最終的な結果が出るまで結論は分からないのだが、だいぶ疑わしいなというのは何となく
見えてきた。結論はどうなることやら。

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8月28日 FIFAが訴えられる
 アメリカで保護者団体が国際サッカー連盟を相手取って訴訟を起こした。その内容は、選手のヘディングの回数を制限するという
ものだという。曰く「世界中のあらゆる世代でサッカーの脳しんとう傷害が起こっている」のだそうだ。そこでFIFAと米国サッカー
連盟などに対してヘディングによる衝撃をできる限り緩和する対策を求めているという。アメリカは訴訟大国で、とにかく色々な
訴訟が起こるのだが、極まったなという感じだ。スポーツのルールに至るまで訴訟をネタにするというのだから。アメリカだと
他のもっと盛んなスポーツ、例えばアイスホッケーはもっと危ないし、アメフトに至っては怪我は日常茶飯事。それらを差し置いて
サッカーが危険だからルールで何とかしろというのは乱暴すぎないだろうか?危険だと思うならやらなければいいし、子どもに
やらせなければいいだけの話では?こういう訴訟を真面目に審議しないといけない裁判官も可哀相だ。

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8月29日 概算要求
 各省庁の2015年度予算の概算要求の締め切りが今日だった。その総額は101兆7000億円程度であり過去最大。少子化対策や
地方創生、成長戦略関連の特別枠に関する特別枠についてはほぼ上限に到達したという。現時点では概算要求であって、これが
そのまま認められるわけではないのだが、100兆円を突破したというのはかなり大きな問題のような気がする。税収では足りないので
国債で半分くらいを賄うんだろうな、というのは想像に難くない。いつも思うのだが、国のこのシステムが何とも奇妙に思える。
一般家庭では初めに収入ありきで、その中でどうやりくりするかを考えるものだが、国の場合は違う。最初に支出ありきで、
その為の予算をどうやって確保するかが問題になるのだ。確かに予算が無いからできないというのでは国のシステムが成り立たない
かもしれないが、だからって上限一杯まで要求するのは間違っていると思うのだ。いかに少ない予算で同様の効果を生み出すか
そういう発想にはならないんだろうな、と。もう少し考えて欲しい。

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8月30日 期限付き小学校
 そういう設置ができるという事の方に驚いた。横浜市がみなとみらい21地区に10年限定で小学校を設置すると発表した。
元々は商業ビルや国際会議場を集約し、居住人口は少なく抑えるつもりだったが、最近になって近くで新たなマンション開発
計画が進んでいるために近くの小学校には入りきらない可能性が出てきたという。そこで2018年度から10年限定の小学校を
建てるのだという。2028年頃には小学生が減るので10年限定という事らしいのだが、意外なほど詳細な人口動態解析を
行っているのだなという事実にも驚かされる。ところで、10年限定なのはいいのだが、閉校後の建物はどうするのだろうか?
小学校という建物の都合上、数多くの部屋と体育館、屋外の運動場も設置される筈。なかなかの設備だと思うのだが、
10年で潰してしまうには惜しい。計画にその後の活用方法まで含まれているのか、それが気になるところだ。

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8月31日 車内販売全廃?
 JR各社が車内販売の撤廃を次々と発表している。JR東海は既に東海道新幹線の「のぞみ」と「ひかり」のみ。9月半ばにはJR西日本の
「サンダーバード」「しらさぎ」でも車内販売が終了する。この背景には駅内の売店の充実があるという。今やある程度の大きさの
駅にいたるまでコンビニが入っているのが当たり前。品揃えの点で車内販売が勝てるわけもなく、新幹線では到着時間が短くなったので
需要が減っているというのもあるようだ。まぁこれも時代の流れかなという気がしている。いつまでも旧態依然としているわけにも
いかないし、JRも営利団体なので不採算部門を切る選択をして当然だろう。これまで、車内販売されていた特急や新幹線には
何度も乗っているが、利用した事がない。理由としては、そこまでの必要性を感じないからというものだが、そういう人は多いのでは
ないだろうか。対面販売よりも自販機の方が気が楽という理由も無いことはないが、少数派だろう。次に消える可能性があるのは
駅弁だろうか。しばらく先になりそうだけど。

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