Top雑感2014年4月(21日〜30日)

<<Prev. | Next>>

4月21日 デジタルフリー奨励金
 有名産業機械メーカーが私用でスマートフォンを使わなければ月5000円を社員に支払う制度を行っている。休憩時間にもスマート
フォンに没頭し社内の会話が減ったという。折に触れて弊害を考えるように伝えてきたが限界を迎えたので制度にしたという。
パソコンで作った資料はキレイだが、コピー&ペーストを繰り返しているだけなので頭に残らないなどの持論も展開しているようだ。
全ては考え方の問題でしかないと思うのだ。プレゼン資料を作るにあたっても、デジタルで作りながら何を話すのかをキッチリ考え
ながら作ればいいだけの事。確かにコピー&ペーストだらけで話す事はまとまっておらず、説明がしどろもどろになっている人を
よく見かける。制度にしたからどうこうなるものでもなく、本人の考え方を変える必要があるだけなのだ。作業をアナログに戻して
時間をかけるよりは、デジタルで済ませられる所は済ませて、もっと生産的な事に時間を使うべきだと思う。

▲Page Top

4月22日 顔認証ソフト
 日本の大手電気メーカーがパソコンに顔認証の機能を付ける事を発表した。正面や側面から撮影した写真を5枚程度データベースに
登録する。パソコンのカメラに顔を向けると1秒以内にログイン可能。ログイン後も顔認証は継続し、本人がパソコンから離れると
ロックがかかるという。別人が画面を覗き込んでもロックがかかるというのだから、なかなか徹底している。徹底しているのは
いいのだが、ちょっとやり過ぎのような気がしている。職業柄、何かと機密情報を扱う事が多いので、パソコンのロックや
パスワードの変更はうるさく言われているのだが、それでも1つの画面を複数人で覗き込んで議論をするという事はよくある。
そのような場合、この顔認証の仕組みではパソコンにロックがかかる事になる。さすがにそれでは困るのだ。機密情報を守るため
というのは分かるのだが、やり過ぎは不便さを生むだけでしかないのだ。

▲Page Top

4月23日 出荷前に何かされた?
 神奈川県で学校給食の牛乳の味がいつもと違うという訴えが860人くらいから出た。場所も川崎、相模原、厚木と離れた3つの市。
小学校、中学校合わせて30以上の学校で発生。製造されたのは海老名市にある大手メーカー。これだけ多くの人が訴えているのだから
多分本当なのだろう。そして1カ所に限定されているわけでもなく、地理的にも離れているので途中で誰かが何かを入れたとも
考えにくい。やはりメーカーに原因があると考えるのが自然だろう。しかし、この日に学校給食ように出荷された牛乳は12万パック
あったらしく、それにしては味の違いを訴えた人が少な過ぎるのだ。牛乳の1ロットがそんなに少ないとも思えないわけで。
そうなると、出荷前に誰かが何かを混入したのか?という事になるが、パック入りの牛乳に、中身が漏れないように何かを
こっそり混入するには注射器とかが必要だろうが、それで800パック以上に入れるのは効率が悪いし、きっと見つかる。
結局のところ、どうしてそうなったのか、さっぱり分からんのだ。果たして原因は・・・。

▲Page Top

4月24日 TPP
 昨年のうちに終わる筈だった協議は今も続いているようで、本当に決着するのかどうかすら怪しい感じになっている。そんなTPPだが
最近は呼ばれ方が変わってきている。かつては「環太平洋パートナーシップ協定」だったのだが、「環太平洋経済連携協定」と
呼ばれるようになってきている。ニュースなどでは完全に言い換えているようだ。確かにパートナーシップ協定では何をしたいのか
よく分からないという一面はある。より実態をよく示している「経済連携協定」を使うようになっているのは、中身を想像しやすい
からであろう。しかしだ、環太平洋経済連携協定という日本語訳からTPPと略す前のフルネームを思い出せる人は少なくなるだろう。
特別困ることではないのだが、英語と日本語訳がかけ離れているというのは少し考えてしまうものがある。で、結局協議は終わるの?

▲Page Top

4月25日 その数字の意味は?
 政府の地震調査委員会が発表した相模トラフ沿いの地震活動の長期評価。10年振りの改訂となる。南関東でマグニチュード8級の
地震が今後30年間に起きる確率は「ほぼ0〜5%」だという。改訂前は「ほぼ0〜2%」。実質的な違いはない、という事だが、
そもそもこの数字にもどれだけの意味があるのか、というところから考えなければならないだろう。一応、マグニチュード7級は
70%程度という数字も出ている。これについては十分な備えをしろというメッセージは分かる。30年間というスパンが現実味を
薄めているのは間違いないだろうけど。30年間でほぼ0〜5%という数字が持つ意味がどうにも分からない。実質、ゼロじゃん、
という思いが抜けない。こういう表現しかできないのは分かるが、もう少し参考になる発表の仕方というのはないのだろうか。
この数字を見て「マグニチュード8に備えなきゃ」という人は出てこないだろう。それにしても、一時に比べて地震の予測も
下火になってきたなぁ。

▲Page Top

4月26日 今度は富岡製糸場
 機能の夜からこのニュースが飛び交っていた。ユネスコの世界文化遺産に富岡製糸場が登録されるのが確実視されている。
ユネスコの諮問機関の勧告が出た段階だが、ほぼ間違い無いとされている。厳密には「富岡製糸場と絹産業遺産群」であり
他にもいくつかの施設が含まれている。正式な決定は6月半ばになるようだが、登録されれば国内では18件目となる。
ところで、この世界遺産、増え過ぎじゃないか?文化的に価値のあるもの、という点では数多くの物が該当するわけで
それを全部登録していくつもりなのだろうか?あまりにも数が多過ぎると安っぽくなって価値が下がると思うのだが
あまりそういう感じにはなっていないのはユネスコの持つブランド故だろうか。このままでいくと、ありとあらゆる歴史的な物が
登録されそうで怖い。

▲Page Top

4月27日 LINEで業務連絡
 あるリサーチ会社の調査した結果によると、スマートフォンを持つビジネスパーソンの43%が仕事関連でLINEを利用しているという。
休日にLINEで上司から届く仕事関係のメッセージは問題か?というような問いかけがネット上に出ていたりするくらいなので、
実際に使われているのは間違いないだろう。それについて、よくそんな重要そうな連絡をLINEなんてツールで送るなと思ってしまう。
LINEに限らずtwitterでもメールでも、外部のサーバーを通している限り、秘密が漏れる可能性は高い。ほとんどの場合、
仕事上の情報というのはかなり重要で価値のあるものであり、外部に漏れるというのは痛手を被る筈なのだ。にもかかわらず、
業務連絡をLINEで行うというのはちょっと危機意識が足りないのではないか、と思ってしまう。本人達にとっては何気ないやりとりでも
外部から見たら重要な情報だったりする事はよくあるという。便利なのかもしれないが、考えなおす必要があるのではないだろうか。

▲Page Top

4月28日 想像できない
 国の試算の話。政府が財政健全化の目標を達成し、実質2%、名目3%という高めの経済成長をしたとしても、2060年には国と
地方の債務残高が8000兆円になるという試算が出された。これがどれだけ凄いのかという説明に、1万円札を8000兆円分
積み上げた高さを出している放送局があり、地球6.5個分くらいの高さになる、と報じていた。凄いのは分かる。8000兆という
数字で十分凄いのが分かる。積み上げるととんでもない事になるのも想像できる。でも地球6.5個分の高さというのが
ピンと来ない。気持ちは分からないでもない。実際に計算すると8万キロになり、それくらいの高さの手頃な物が無いのだ。
静止衛星だって3万6000キロなので、それを遥かに超える。最も近くの天体の月でも38.5万キロなので遠過ぎる。
ちょうどいいのが無いので、仕方なく地球の直径で割り算したのだ。ある程度のところを超えると、一気に比較対象が無くなる
というのは、ちょっと驚いた。ところで、8万キロというと、ちょうど地球2周分。それじゃ駄目なのか?やっぱり地球は球だから
キレイに並べられない、という理屈?

▲Page Top

4月29日 気持ちは分かるが稚拙
 旅行代理店の社員が遠足で学校の遠足で使うバスの手配を忘れたミスを隠すため、生徒を装って学校に遠足の中止を訴える手紙を
送っていた事が明らかになった。結局、学校が生徒全員に安否を確認して遠足を実行、バスが来なかった事で発覚したという。
遠足は延期になったとか。人数が320人程度ということで、バス11台。これだけの数となると、直前に気付いてもどうしようもない。
会社のイベントでバスの手配をやった事があるが、結構前から空きが無かったり、車庫の場所の都合で乗務時間が長くなって料金が
跳ね上がったりと色々と大変なのだ。直前ともなると、本当にどうしようもない。ミスをしたのは仕方ない、いくら代理店でプロ
とは言っても人間だから。ただ、その後の対処がマズイ。よりにもよって、隠す方向に頭を使ってしまったのは問題だろう。
できる限りの手を尽くした上で無理だった場合は陳謝するのが大人の対応というものだろう。どうしてこういう対応にいってしまった
のかなぁ・・・と。ところで、この学校、公立高校なのだけど、高校で遠足ってあったっけ?記憶が・・・。

▲Page Top

4月30日 激発物
 札幌で連続して起こっていた、家庭用カセットコンロのボンベを使った爆発事件。今夜、その容疑者に逮捕状が出た。その容疑は
「激発物破裂の疑い」なのだそうだ。激発物という言葉を初めて聞いたのでちょっと調べてみた。手元の国語辞典をひくと
激発は「弾丸を発射するため、引き金を引いて装填した火薬に点火すること」と出てくる。一般的に使う言葉じゃないな、というのは
よく分かる。激発物破裂罪というのは刑法上の言葉で、「火薬,ボイラーその他の激発すべき物を破裂させて」建物などを
破壊する事、公共の危険を生じさせる事にあたるらしい。相変わらず法律の用語は分からんなぁ、と。分かりやすい言葉を使うように
強制はできないが、少なくともパッと聞いて分かるものにして欲しい。漢字から意味の予想はつくのだが、ちょっと・・・。
激発物と爆発物は何が違うんだろうとか、余計な所が気になってくるし・・・。

▲Page Top

<<Prev. | Next>>