Top雑感2013年9月(1日〜10日)

<<Prev. | Next>>

9月1日 視聴率稼ぎ
 テレビ局が視聴率稼ぎに必死だ。その手法も進化してきていて、デジタルテレビのデータ放送を利用するというのは数年前から
行われていた。が、最近、いくつかの番組で登場しているのが放送時間中のみ利用できるスマートフォンのアプリケーションを使った
サービス。たまたま今日放送された番組でも使われていたようで、ネットで記事として紹介されていた。テレビを生で見ると
展開がかったるいので録画して早送りしながら見るという人が増えているようで、いかにして生で見せるかが鍵になっている。
番組と連動したアプリ、もしくは特定のURLを使うことで番組放送中しか使えないアプリを使って見てもらおうというものだ。
実際の利用者数は分からないし、それほど効果があるとも思えないが、無いよりはマシというくらいだろうか。先日、視聴率を
調査している会社が録画しているものもカウントするように仕様を変更したいという発表をしていたが、その結果を待ってから
というわけにはいかないんだろうな・・・。テレビ局側として頑張るべきはそこではなく、見てもらえるような番組を作る事
だと思うのだけど。根本的に間違っている気がするのは私だけだろうか。

▲Page Top

9月2日 日本人のカメラ好き
 ロシアに隕石が落下した時に映像が数多く集まったのは有名な話だ。多くがドライブレコーダーだったわけで、お国柄がよく出た
一件だった。今日、日本では竜巻が発生した。これまた実に多くの映像が撮影されていたのだが、多くは一般の人が撮影したものだった。
突然竜巻が発生してテレビクルーが間に合うわけはないので、当然と言えば当然なのだが、多くの人がそれだけ動画を撮影できる
デバイスを持っているというのが凄い。画面の比率を見ると必ずしも携帯電話やスマートフォンではなく、デジカメやビデオカメラで
撮影したと思われる映像が多い。避難もせずに必死に映像を撮る人が多いという事実に驚くべきだろうか?どうしてそこまでして
撮りたくなるのか、そのあたりの心境はよく分からない・・・。日本人はとにかく写真を撮りたがるというのは昔も今も変わらないようだ。
写真から動画へと変わりつつあるというくらいで。

▲Page Top

9月3日 その心理やいかに
 最初はコンビニのアイスケースの中に寝転がった写真だっただろうか。twitterに写真が投稿されて大問題になった。その後も、
飲食店の冷蔵庫やシンクに入る写真、飲食店で調味料が入った容器を鼻や口に入れる写真、あちこちの線路に立ち入った写真などが
次々と投稿され、その度に問題になっている。果てはパトカーの上に乗った写真を投稿した人は逮捕までされている。何故こんなにも
ニュースになっているのに次から次へと起こるのか。別に過去のツイートが掘り返されて炎上しているというわけでも無さそうだ。
おそらく、フォロワーが身内しかいないという理由で、見ているのは自分の仲間内だけという安心感がどこかにあるのだろう。
ネット社会というのは恐ろしいもので、何処で誰が見ているのか分からないというのが実態。どうせ誰も見ていないと投稿したら
炎上してしまった、というのが実際に起こっている事ではないだろうか。こういう事で痛い目に遭わないと想像ができないというのが
物心ついた時からネットに触れている弊害なのだろうか・・・。この連鎖、もうしばらく続きそうな気がしている。

▲Page Top

9月4日 災害列島
 今日の午前9時半前、関東地方を中心に最大震度4の地震が起こった。私は初期微動では気付かなかったのだが、隣の席の人が気付き、
「地震じゃない?」という発言の後に主要動が起こった。久しぶりの地震だったせいか、感度が完全に元に戻っていて全く気付かなかった。
ここのところ、日本の天災の具合が凄い。猛暑に見舞われたかと思うと、一部地域では大雨。一方、別の地域では渇水。そうかと
思うといきなり竜巻。西からは台風が来るが速度が遅く長時間居座る。しかも秋雨前線を刺激。さらにここにきて地震である。
天災のオンパレードといったところ。ここのところの異常気象を、気象庁は地球温暖化によるものと発表しているが、本当にそれで
片付けてしまっていいものかどうか・・・。ところで、雨の降らない関東南部はそろそろ暑さの限界なのだけど・・・。そろそろ
夏も終わっていいんじゃないかな。

▲Page Top

9月5日 五輪招致レース
 今週末に決定する2020年のオリンピック開催都市。東京も最終選考まで残っていて、必死のアピールを続けているのだが、
新聞などから伝え聞くのは福島第一原発の事故の事でIOCの委員の日本に対する印象が悪いらしい、という事ばかりだ。
印象操作という説もあるが、外国人から見たら東京も福島も日本であって、東京だから安全とは思いにくいのだろうな
という気がしている。さて、最終選考に残っているのは東京の他にはイスタンブールとマドリードだ。マドリードは
数年前からのスペインの財政不安があって、イマイチ強く押し切れない。イスタンブールはというと、隣国である
シリアの情勢が思わしくなく、アメリカが軍事介入しようという動きすら見せている状態。結局はどこもどこ、という
雰囲気がある。消去法で答えを導き出そうとしたら、選択肢が全部消えてしまったみたいな。。。結局はどこが勝ち取るのか、
当日にならないと分からないのだが、東京で呼ぶには目玉が足りないような気がするんだけどなぁ・・・。

▲Page Top

9月6日 山岳遭難
 今年の7月〜8月の山岳遭難は統計を取り始めた1968年以降最多となったそうだ。富士山の8合目以上は主として静岡県警
となるのだが、その静岡県がほぼ倍増しているという。富士山の世界遺産登録で準備不足のままで登山する人が増えたため
とも考えられている。一方、マイカー規制強化の関係か、山梨県吉田口では弾丸登山をする人が3割減ったという結果も出ている。
果たしてこれはどうしたものかと思っていたら、マイカー規制が無かった御殿場口は登山者が前年比90%増。原因はここに
ありそうだ。世界遺産登録で登っておくか、と意気込んでみた人が、唯一マイカー規制の無い御殿場口に殺到。準備不足で
山岳遭難となり、静岡県の件数が増大、トータルでも過去最高を記録した、というところか。マイカーで乗り込んだのが
弾丸登山者だけとか、準備不足の人だけとは限らないが、吉田口の減少人数と御殿場口の増加人数を比較するとトータルの
人数は減っていそうなのだが、遭難が増加したのは、やはり初心者が多かったという事を暗に示しているのだろう。
山を甘くみてはいけない、というのは本当の怖さを知っているベテラン登山家ほど言うらしい。マトモに数字に出た結果
と言えるのではないだろうか。

▲Page Top

9月7日 盛り上がって欲しい、のだろうか?
 今までもこんな感じだったのか、イマイチ思い出せないのだが、ここまでではなかった気がしている。2020年のオリンピックの
開催都市が明日の午前5時頃に発表になる。それに向けて、テレビで特番が組まれているのだ。夜からIOCやオリッピックについて
解説する番組が放送されたり、夜には朝まで開催都市決定の瞬間を伝えるための番組が各局で組まれていたりする。これまでも
そんなに盛り上げていただろうか?国民の関心が高いんだというのを無理矢理演出しているような気がして気持ち悪いのだ。
どちらかと言うと私は東京オリンピックに反対しているからかもしれない。東京でコンパクトな開催を訴えているのに、
復興をウリにしているのが許せないからだ。だからなのか、こんなにも無理矢理に盛り上げているのが気持ち悪いのだ。
国民としてはなるようになればいい、というのが正直な所。つい最近、建て直す国立競技場のデザイン変更が報道された。
今のままのデザインでは費用がかかりすぎるという結論が出されたからだ。いきなりそんな事になって大丈夫か?
とりあえず明日の朝のニュースを楽しみにしておこうと思う。

▲Page Top

9月8日 東京に決定
 オリンピック招致ばかりをネタにしているのがどうにも心苦しいのだが、とりあえずお付き合い頂ければと。決定は日本時間の
朝5時。他の候補地であるマドリードとイスタンブールでもその瞬間を待っていたわけで、日本と同じようにパブリックビューイング
なんかを設けてお祭りムードだったようだ。決定の瞬間の日本の様子が何度もニュースで流れる一方、他の候補地の様子はあまり
流されていないのが気になる。1、2回は見たのだが、それまでの雰囲気がウソのように静まり返っていたのが印象的だった。
イスタンブールでは、「交通インフラが整っているから東京の方が良かったかもしれない」とか「2024年は是非とも」
といった声が出ていた。ところで、オリンピック招致でゼネコン以外にどれだけの利益があるのだろうか。今の首都高は
東京オリンピックに向けて突貫工事で作ったようなものだけど、お陰で分かりにくくなっているし、一気に老朽化も起こっている。
長野では莫大な借金を抱えることになった。競技施設や選手村のホテルも期間が終わるとダブつく可能性が残されている。
一時的な増収はあっても、その後の維持費が大変なのではないだろうか?色々と思うところがあって、素直に喜べない。。。

▲Page Top

9月9日 中型免許の見直しか?
 中型免許が作られたのは2007年。普通免許でも比較的大きなトラックに乗れるのだが、それでの事故が多発した為に
分離させた、というのが経緯だったと思う。で、現在の中型免許ができたわけだ。しかし、今になって問題が発生。
宅配便やコンビニの配送で使われる車の総重量が5トンを越え、中型免許の領域に入ってしまっているため、高校新卒者が
乗務できないという問題が起こっているのだそうだ。普通免許の範囲を拡大するか中型免許の年齢見直し等の制度改定で
対応するかというところだが、警察庁は後者のようだ。既に大型免許を持っている身としては関係無い話なのだが、
トラックと乗用車は別物だという理解をさせる事からではないだろうか?普通免許では乗用車で教習を受けるが、
それでトラックまで乗れる。でも事故が多かったから切り離して中型を間に作った。これは正しい気がする。それを
維持するという警察庁の方針には多いに同意するところで、トラックでの教習をしっかりとやるべきなのだと思う。
中型がトラックでどんな教習をしているのかは知らないのだが、それが無いことには中型を作った意味が失われてしまうと
思うのだ。だからって年齢を見直して普通も中型も18歳からというのも違和感が残るし・・・。高校新卒は5トン未満からという
選択を産業界がしてもいいのではないだろうか?倍積み、3倍積みの歴史を繰り返せとは言わないが、産業界ももう少し
努力してもいいのでは?

▲Page Top

9月10日 歪んだベテルギウス
 オリオン座の右肩にあたる部分にある一等星ベテルギウスが楕円形に歪んでいる事が明らかになった。1970〜80年代の
記録と比較すると直径が2〜3倍になっている事も明らかとなっている。ベテルギウスは超新星爆発を起こしそうなメジャーな星
として有名だったわけだが、それが観測でもハッキリと示された事になる。ところでこのベテルギウス、地球からの距離は
600光年とされている。つまり、今見ているベテルギウスの光は、今から600年前に星から放たれたものとなる。
ひょっとしたら、今頃、ベテルギウスは超新星爆発を起こして存在しない星になっているかもしれないという事だ。なかなか
光の速さは実感できないのだが、そういう事だ。さて、超新星爆発は長年、天文学者が追い求めてきたものであり、その爆発後を
捉える事はしばしば行われてきた。しかし、爆発前からこれだけ観測データが集まっているというのは珍しい。オリオン座の形が
崩れるのは勿体無いし、太陽の数倍の明るさになるとも言われているのだが、超新星爆発まで観測できたら天文学が
進む事は間違い無いだろう。ある意味では楽しみでもある。

▲Page Top

<<Prev. | Next>>