Top雑感2013年11月(1日〜10日)

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11月1日 不祥事色々
 先日、真剣勝負をウリにしていた筈のテレビ番組でヤラセが発覚し、報償自粛の措置が取られていたが、今日になって番組の
打ち切りが発表された。他方、大阪の高級ホテルでレストランのメニューと実際に出していた料理とで表記が違っていた問題も
一気に全国に波及して、各地の有名ホテルで「誤表示」があったと謝罪の記者会見を行った。これらの不祥事、トップが出てきて
謝罪をすれば済むとか、提供を中止すれば済むとかそういう問題ではない気がしている。何故そんな事が起こったのか、どこに
原因があったのかまで突き止めないと再発防止はできないと思うのだ。「社員教育を徹底します」では対策にもなっていない。
おそらく、原因には何らかのプレッシャーがあり、そのプレッシャーをかけた人がいる筈だし、プレッシャーをかけざるを
得ない理由というのがあった筈だ。そこまで追求して初めて対策と再発防止策が立てられるのではないだろうか。
会見を見ていると、何かなぁ・・・という気になってしまうのは私だけではないと思う。

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11月2日 社内分社化か?
 東京電力が福島第一原発の廃炉作業や汚染水対策を行う部門を原子力部門から切り離す検討を始めた。「社内分社化」なんて表現が
されているが、別に単なる新しい部署を作るだけの話のようだ。構想では地下水に詳しい土木部門やタンクについての経験が豊富な
火力発電部門からも人を集めるとしている。トップには専門性の高い人を探すとしている。完全に別の会社にする案もあるようだが
人材の確保に支障が出そうなのでとりあえず見送っているようだ。記事の内容を正直に受け止めれば、これまでの作業は原子力部門
だけで行っており、専門性の高い人達からの支援は受けていなかったと読み取れる。その程度でできると思っていたという事だ。
裏では廃炉作業を勧めながら柏崎刈羽原発の再稼働を進められるのか?という規制委員会からの攻撃をかわす狙いも見え隠れしている。
何というか、事故の後処理に本気で向き合って欲しいものだ。電気料金は実感できるくらいに値上げされているというのに、
四半期決算で今期は黒字の見通しですって言われてもねぇ・・・。そりゃそうだろ、と言いたくなったりして・・・。
どうにも顧客の視点が足りないのではないだろうか。

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11月3日 国勢調査
 5年ごとに行われている国勢調査。次回は2015年になるわけだが、その調査からインターネットでの回答が可能になるようだ。
スマートフォンでも回答できるという。前回の調査時に東京都で実験を行い、一定の効果が確認できた為、次回は全国に範囲を
拡大しての実施となる。勿論、従来通り調査員に調査票を返還する事による回答方法も残される。さて、国勢調査も何回か
書いてきたのだが、一度たりとも調査員と顔を合わせた事がない。原則としてキッチリと顔を合わせて手渡しし、回収する事に
なっているのだが。たまたま家に居たのに郵便受けに突っ込まれた事もある。調査員が回収に来た事なんて無く、いつも郵送で
回答していた。今回のネット回答で調査員の負担が軽減されると謳われているのだが、どれほどの軽減になるのかは疑問だ。
原則通りに行っている調査員ばかりではない、という現実を考えると、それほど違いは無いのかもしれない。お役所の思惑
というのは、往々にして現場の実状を無視しているものなのだ・・・。

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11月4日 コンデジはどうなる?
 今後、コンパクトデジタルカメラの市場はどんどん縮小していくという予想が発表された。曰く、これからはミラーレス一眼が
売れて行き、同時にスマートフォンのカメラの高性能化に伴って、一部のブランド価値があり、高付加価値化が可能な製品しか
生き残れない、と。確かに、周りにもミラーレス一眼を持っている人が増えてきている。イマイチその利用価値が見いだせないのだが
売れているのは間違いないだろう。記事によるとコンパクトデジカメの売り上げは落ちてきているそうだ。昨日、知人の結婚式に
出席したのだが、コンデジで撮る人がスマートフォンで撮る人よりも若干多いかなという感じだった。それでもスマートフォンの
普及が始まった時期から考えると、その割合の高さは驚異的と言えるだろう。一応、私は一眼がメインで、手軽にフラフラと出る時は
コンデジを持つようにしている。スマートフォンのカメラはメモ代わりという程度。本当にコンデジが廃れるのか、実感が沸かない
のだが・・・。

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11月5日 身代金型ウイルス
 コンピューターウイルスは日々進化を遂げていくものだが、新しいタイプのものが登場した。身代金型と呼ばれるもので、
起動直後に突然画面がフリーズして動かなくなり、その後、解除するには金が必要という英語のメッセージと電子マネーでの
支払い方法が表示されるというものだ。勿論、再起動しても駄目。OSのクリーンインストールなら治るらしいが、データは全て
消えてなくなる。お金を払ったからと言って解除してもらえるとも思えないので払うだけ無駄だろう。果たしてどれだけの人が
払うのかという問題がついて回る。これまでのウイルスは、パスワードなどの情報を盗み取る物が多く、それはすぐに本人の
実害へと繋がるし、悪用すれば他人になりすまして色々な事ができる。しかし、このウイルスの場合は、情報が入ってくるわけでは
ないので、お金を払ってもらわないと利益が無い。おそらく1%でも払ってくれる人が出れば十分なのだろうけど。それっぽい
名前の機関を名乗っているようだし、これでペイするという考えなのだろう。色んな事を考える人がいるものだなぁ、と。

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11月6日 OTCネット販売
 とりあえず、OTCの説明からせねばなるまい。Over the counterの略で、処方箋無しで買える薬の事。薬局で普通に買える薬
の事だと思ってもらえばいい。それをインターネットで販売しようという動きは結構前からあった。薬業界はずっと反発していたが
今やネット販売はするものという形での議論が行われている。医療用医薬品、つまり処方箋が無いと買えない薬からOTCに
切り替わった後の安全審査をどれくらいの期間をかけて行うかということで議論がなされている。4年だったのだが3年を軸に
考えているようだ。一応、薬関係の勉強をしてきた者として、どう対処すべきか悩むところだ。何でもかんでも規制を緩和すれば
いいというほど甘くはないが、OTCになるようなものなら安全だろうという気もする。比較的安全なものは規制を緩和する方向にして
本当に神経を使わないといけないものに仕事を集中するというのも選択としてある気がする。安全性の見極めは特に難しいわけで。
軽々に結論を出せる問題ではない気がするが、既得権益とかで判断していいものでもない。患者さんの安全と利益を確保できるのは
どちらなのかを軸に議論をして欲しいと思う。そもそも、年数で切るというのが間違いなのかもしれないけど・・・。

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11月7日 行き過ぎた安売り
 家電量販最大手の会社が9月の中間決算を発表した。前年同期の営業損益は213億円の黒字だったが、今期は23億円の赤字。
純損益も139億円の黒字から41億円の赤字へと一気に転落した。発表によると、テレビ販売の低迷が続いた事に加えて安売りが
行き過ぎた事もあるという。家電量販店の値引き後の値段には下限設定があると言われている。そこまでなら利益が出るから
下げられるという値段だ。企業として利益を確保するためには必要な事だろう。おそらく、この会社でも設定されていた筈である。
でも赤字が出たというのは一体・・・。おそらく、ギリギリまで値引きをする人と、そこまででも無い人が共存する事でトータルで
利益が出る設定なのだろう。ほぼ全ての客が下限で買い物をした結果が今回の赤字なのだろう。確かにテレビのCMでは安い事を
強調しているので、路線を外すわけにもいかなかったのだろう。さて、今回は中間決算ということだが、あと半年でどのように
巻き返すのだろうか。難しそうだ。

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11月8日 脱線
 「会議とは脱線するもの」。ある人がそんな事を言っていた。今日の夕方の会議は特に酷かった。元々の目的は進捗報告だったのだが
そこから派生して話が行ったり来たり。内容について色々と質問をしていた人も「今回の内容とは関係無いのですが」とか「話が
戻って申し訳ないのですが」なんてのをつけて質問をしていた。いや、関係無いのなら時間が余ったら質問をすべきだし、
話が戻ると思うのなら、何故その前に質問をしなかったのか、と。先に進んだり戻ったりで酷い内容だった。別に今回に限った話ではない。
全く主題とは関係のない箇所でもめて、本来の内容に入れないまま終わるという事もよくある。何となく疑問に思ったから
その都度質問をするという事が繰り返されて、意味の無い議論が繰り返されるという事もある。もっと会議の意味を把握した上で
キッチリと時間を使おうよ、と思ってしまうのだが、イマイチ浸透しない。気になったら口に出さずにはいらなれない人が多過ぎるのだ。
自覚しながらやっているのであれば、よりタチが悪い。もっと会議を生産的な物に、という議論はよくなされるが、どうしても
生産性が上がらない。どうしたらいいものやら・・・。

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11月9日 公衆電話の消費税対策
 NTTが発表したもの。来年4月の消費税増税に合わせて、公衆電話は10円で話せる時間を短くする事で対応するようだ。具体的に
何秒短くするのかは決まっていない。1円単位で値上げすると機械の交換の費用が嵩むというので、このような対応をとるそうだ。
現在は市内局番が同じ区域内では10円で1分なのだとか。もう公衆電話なんて見かけなくなって久しいのだが、このような
対策を考えないといけないNTTも可哀相だな、と。ほとんどニュースにもならないことから、世間での注目度が極めて低い
というのが窺い知れるわけだけど・・・。消費税を上げるとこういう対策に追われる人達が大勢出てくるというのは
政府は分かっていたのだろうか。色々と大変だというのは改めて書くまでもないだろう。お前もかよ、と一般消費者からは
不満しか出ないのも間違い無いわけだし。ところで、公衆電話って本当に見かけなくなったなぁ、と。近くのコンビニに
あったような気がするけど・・・。意識していないだけで、それなりに残っていたりするのだろうか・・・。

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11月10日 海底駅廃止
 青函トンネル内にある海底駅が廃止になる。その最後の見学ツアーが今日行われて、倍率30倍以上という人気になったそうだ。
北海道新幹線の工事に伴って海底駅のホームを取り壊す必要があるために、見学ツアーができなくなるのだ。1989年には4万人いた
ツアー客は昨年度は4300人まで減っていたが、駅の廃止が報じられると一気に申し込みが出たそうだ。鉄道マニアはこれだからなぁ
という気がしてしまう。いつでも行けるなら別に構わないんだけど、行けなくなるとなるとどうしても行かないと!へと変化する。
ひょっとしたら日本人の多くがそうなのかもしれない。「記念に」とかそんな感じで。私はというと、過去に一度、鉄道マニアに
連れられて行ってみた事があるが、まぁ一度見れば十分かなというのが正直な感想。確かに凄いなとは思うが、ギリギリの維持を
行っている事を考えると、最新の工法で新しいトンネルを掘ったら?とさえ思ってしまったほど。建設費の関係で厳しいのだろうけど。
これで青函トンネル内の2つの海底駅が共に廃止になったわけだけど、これも時代の移り変わりという事で。

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