Top雑感2013年5月(11日〜20日)

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5月11日 高校で道徳
 千葉県で行われているもの。県内の県立高校で今年から必修かされたものらしく、1ヶ月が経過した事になる。1年生を対象に
年35時間というから、毎週1コマになるだろうか。公開授業が行われたという事で記事になっていた。現場からは教える側の
専門性の問題や評価の問題から、反応は芳しくないようだ。確かにこうしてキッチリとした教科にしてしまうと、評価しないと
いけなくなるのかもしれないが、評価しなくてもいいんじゃないか?という気がする。小学校で道徳の時間はあったが、評価が
あったかどうかの記憶が無い。そもそも、道徳なんて正解は無いのだから評価する事ができないと思うのだが。小学生の知識では
分からない事でも、高校生なら考えられるかもしれないし、物事を考えるキッカケになる時間を作るというだけでいいのでは
ないだろうか。授業のネタに困らなければ。評価云々ではなく、受験一辺倒ではない教育も大事なのでは?全国に広まるまでには
しばらく時間がかかりそうだけど、いい試みだと個人的には思う。

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5月12日 無期限停止へ
 高速増殖炉もんじゅに無期限の停止命令が下りそうだ。内規に違反して1万個近い機器の点検を怠っていた問題を受けての
停止命令だ。中には中性子検出器や非常用ディーゼル発電機など、最高度の安全性が求められる機器も含まれていたそうだ。
点検の実施の他、点検計画と安全管理体制の全面的な見直しが終わるまでの無期限の停止という措置が下りそうな状況だ。
ナトリウム漏れがあって15年停止、やっと動かすと今度は原子炉内に部品を落として再び停止、そして今回の無期限
停止命令の可能性。何かと大変な事になっているもんじゅ。核燃料サイクルの中核を担う、夢の原子炉とさえ言われていたのに
この有様はなかなか酷い。もんじゅで働いている人たちはどんな気持ちなんだろうか。地元に雇用も生み出しているだろうし、
潰すに潰せなくなっているんだろうという気がする。原発のほとんどが停止している今、核燃料サイクルも止まっている
わけだから、じっくりと時間をかけて対策を取って欲しい。次に事故が起きたら大変な事になりそうだし・・・。

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5月13日 冷媒はアンモニア
 国際宇宙ステーションで冷却装置で冷媒として使っているアンモニアが漏れている事が疑われていたようだ。ポンプから
漏れている事が疑われたので臨時の船外活動をして交換したそうだ。漏れ続ければ電力供給に支障が出る可能性があった
ようだ。色々と気になる所があるのだが・・・。アンモニアは-33 ℃程度で液体になるので冷媒として使えるというのは
化学をやっていれば分かる事だと思う。ただ、本当に冷却が必要だったのかが分からない。宇宙空間で日陰になる部分は
相当に冷たい筈。逆に日向は高温になるのだが・・・。太陽電池で発電しているのは事実だが、常に全体が日向になっている
わけではないだろうから、どうにかなりそうなのだが。気になる点の2つ目は、どうしてアンモニアを選んだのか?という点。
気体になった場合に色々と面倒そうなのだが。そして、最も気になるのが、何故船外活動じゃないと交換できないように
なってしまっているのか。ポンプだって機械なんだから故障だってあり得るし、老朽化で交換する事だってあるだろう。
それなのに、船外活動をしないと交換できないというのは問題があるのではないだろうか。そこまで考えていなかった
というわけではないだろうけど。NASAも意外と抜けていた?

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5月14日 原爆ドームの耐震性は?
 広島市が原爆ドームの耐震調査を始めた。一部が震度6弱の自身で損傷の可能性があるとして、耐震補強の必要性を
調べるのだとか。壁から最低限のサンプルを抜きとって調査、穴はモルタルで補修するのだそうだ。1996年に世界遺産に
指定されてから初めてのサンプル採取になるのだとか。世界遺産というのも善し悪しで、壊すに壊せなくなり、
補修をし続ける羽目になってしまったとでも表現しようか。ただでさえ原爆でダメージを受けているのに、その後はずっと
雨ざらし、そりゃあちこちガタだってくるだろう。実際に見た感想としては、思った以上にボロボロだなというものだった
私としては、保存しないといけなくなったのが逆に負担になっていそうだとさえ思ってしまう。全体を囲うように新しい建物でも
建てればもっと楽なんだろうけど。実際、これまでも保存工事として樹脂の注入などは行われているようだ。世界遺産である
以前に、戦争被爆国として象徴的な物なので残さないといけないというのは理屈では分かるのだが、限界だってあるだろう、と。
あと50年、持つかな?持たせるんだろうけど。

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5月15日 トクホっぽい
 テレビのCMを見た時から、これはグレーだなと思っていたのだが、やはり消費者庁から説明を求められていたようだ。
商品は大手清涼飲料メーカーが発売したもので、食物繊維が多く含まれているというのがウリ。CMでは画面一杯に
「トクホウ」という文字が出て読み上げられていた。同時に小さくトクホではない旨を伝える文字が出てはいたのだが、
トクホと受け取られても不思議ではないくらいの構成だった。既にCMの放映は終了しているのだが、広報からは
「結果として誤解をしてしまったお客様がいたことは真摯に受け止めたい」とのコメントが出ているようだが
どう見ても誤解させる為の作りだったわけで・・・。まぁそういうグレーな手を使って売り込もうとしても駄目だ
って話なんだろう。

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5月16日 貧困の再生産
 私が何かとネタにしている事ではあるのだが。国公立大学に進学した子どもの親にも所得差が出ているというのだ。
昨年の春に高校を卒業した子どもの保護者を対象に調べたもので、2006年にも同じような調査がなされているのだとか。
その頃から私立大学は差がはっきりと出ていたのだが、国公立大学はそれほどでも無かったのだとか。今回は国公立大学でも
親の所得階層が上がる程に進学率も上がる傾向が見られたのだそうだ。400万円以下では7.4%、1050万円以上では20.4%と
かなり大きな差になっている。この結果をどう見るかは難しい。高所得者層でも安定を求めて国公立大学を選んでいると見るか、
低所得者層が大学どころではなくなったと見るか。とにかく、高所得者層が国公立大学に行き、結果的にいい所に就職し、
再び高所得者層を形成するという連鎖にはなっているようだ。悲しいかな、現代においても企業の採用で大学名でのふるい分けは
行われているらしいのだ。仕方ないでは済まされないだろう。こういう数字を見せられると、今の日本では大逆転をするのは
難しいのかな、と思ってしまう。転落する事は簡単だろうけど、這い上がるのは難しいのかな、と。だからって共産主義を
主張するつもりもないが、逆転の余地があるような制度にできないものだろうか。

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5月17日 管理職の半数を女性に
 小売り大手のとある企業が、グループ全体の管理職に占める女性の割合を2020年までに50%に引き上げる方針だと明らかにした。
因に、現在は7%。グループ全体の正社員に占める女性の割合は38%という事なので、今の女性管理職が少ないかが数字から分かる。
女性が働き易いように勤務条件を見直すという。これまでが配慮が無さ過ぎた、とも。確かに日本は女性経営者や管理職の割合が
低いと言われる。実際、今の会社を見ても低いと思う。ただ、今回のこの方針はやり過ぎではないかと思ってしまう。具体的な
数値目標はやり過ぎではないか、と。能力のある人であれば男女を問わずに管理職にすべきであって、これでは女性管理職を増やしたい
という理由で管理職に上げる人が出てくるのではないだろうか。そもそも、正社員に占める女性の割合よりも管理職の女性の
割合が高いって・・・。せめて「大きな乖離が無いようにする」とかの表現にしておけば良かったのに・・・。これはむしろ
男性差別なんじゃないか?男女関係無く能力が評価されるように評価者側を指導する方が大事なのではないだろうか。

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5月18日 意図がよく分からん
 北朝鮮がミサイルを発射した。日本海方向に短距離ミサイルと見られるものを、午前中に2発、午後に1発を発射したようだ。
種類や発射場所は分かっていないものの、訓練や試験発射ではないかとされている。タイミングを狙っていたなという気がしてならない。
米韓の合同軍事演習の終了、日本のイージス艦も1隻が警戒態勢を解除、そして長距離ミサイルを撤去したという事で、アメリカも
警戒態勢を緩めたタイミングでの発射だ。そもそものミサイルすら発射する気があったのかどうか分からない状態だったが、
発射しないような素振りを見せたら注目してくれなくなったので、発射しておくか、そんな感じにも見える。交渉を有利に進めるには
必要な措置だったのだろう。問題はこの後、周りの国はどういう風に動くのか、そこに注目しないといけないんだろう。
日本は・・・変わらないだろうな。

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5月19日 郵便システムを輸出
 日本の郵便システムを海外に輸出しようという計画があるようだ。東南アジアなどの新興国や途上国が輸出先。郵便物がキチンと
届かない国もあるそうだ。ちょうど日本の郵便物数がメールの普及等で減少しているので、新しい事業を必要としていたというのも
背景にはあるようだ。今、検討が進んでいるのはミャンマーに向けての輸出のようだ。確かに日本の郵便システムは優秀だと思う。
過去にかなり面倒な実験をして、郵便物が行方不明になった経験はあるのだが、基本的にはキチンと届くし、極端に遅れるという
事も無い。重さや大きさ等での細かい料金は面倒ではあるが、それくらいのもの。理由はおそらく郵便番号だろう。キチンと書く
という習慣が根付いているし、機械で読み取って見えないインクで分類を印刷、その後は機械で仕分けまでしてくれる。
このあたりのシステムを輸出するのだろうけど、郵便番号を確実に書いてもらえる事がミソになりそうだ。これについては、国民性も
あるだろうし、それまでの習慣も関係するだろう。何よりも調べ易いシステムを作っておく必要がある。それらこそが、日本の
郵便システムを支えているキモではないか、とさえ思っている。つまり、郵便番号を読み取る、自動仕分けするシステムだけではなく、
国民に郵便番号を書いてもらう仕組み作りが必要なのではないか、と思うのだ。こればかりは日本郵便が頑張っても難しい
気がする。果たして輸出は成功するのだろうか・・・。

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5月20日 ベビーカーに統一ルール
 電車やバスなどの公共交通機関でのベビーカーの利用についてのルールの、全国共通化に向けた検討が始まるようだ。現状では
事業者毎に注意喚起やマナーの啓発、危険防止の措置などをとっている。共通のルールや優先スペースのマーク表示といった物の
統一化を目指すようだ。まぁこれに関しては色々な人が色々な意見を持っているようで、ネット上でも議論が白熱する傾向がある。
混んでいる車内で畳まないのは図々しいという意見が周りから出るのだが、実際の利用者の中には、私は畳むようにしている、
どうしようもない時もあるからその時は申し訳ない気持ちで一杯、なんて話も。往々にしてそんなもんだ。キチンと周りを
気遣っている人がいる一方で、「子どもがいるんだから当然でしょ」と我が物顔の人もいる。そしてそういう人の行動の方を
不快に思った場合、どうしてもその印象が強く残り騒ぎ立てる。結果、一部の人の所為で多くの人が同一視されてルール作りにまで
発展してしまう。何とも悲しい現実だ。「子どもがいるんだから」とか「子どもなんだから」というのは免罪符ではなく、
それを理由に許されるものではない、と私は思っている。その時、周囲の目は子どもに向くのではなく、親の方に向いている
というのを自覚しているのだろうか。。。申し訳ないと思って「すみません・・・」と周りに声をかける、周りもまぁ仕方ない
と思って許す、というのが自然な流れ。周りが仕方ないと「何も言わなくても思ってくれる」というのが間違いなのだと思う。
子育てが大変だろうというのは分かるが、だからって何でも許されるわけではない筈だ。

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