Top雑感2013年3月(21日〜31日)

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3月21日 サイバー攻撃
 今、まさに韓国が攻撃を受けて、国営放送を初めとするテレビ局が3局と大手銀行でネットワークが使えない状態に。IPアドレスを
割り出すと中国からのアクセスだったようで、北朝鮮が関与していると韓国では睨んでいるようだ。被害が甚大なので完全な復旧には
3〜4日かかるとされている。大事なのはこのサイバー攻撃が何処の国からなのかとか、何の為に行われたのか、とかではない。
銀行のATMがどうなっているかは分からないが、放送局はなんだかんだで放送を継続できているという事だ。記事の送付や
編集作業に障害が出たとされているが、どうにか放送は継続できているのだ。便利なので繋いでいるのだが、インターネット
環境というのは、思っているほど必須のものではないのではないか、という考えに至ってしまったのだ。確かにメールは
便利だし速い、情報だって溢れている、各種手続きも窓口の空いている時間に捕われず24時間可能で便利だ。でも、便利である
というだけで、必須ではない。現に、ネットワークが停止している放送局が放送を中断せずに続けられている。確かに
苦労はあるだろうけど・・・。インターネット環境に依存した生活を考え直すキッカケになるかもしれない。私はたまにあるのだが、
PC等を持たずに旅行に行くと、それはそれで楽しかったりする。やはり必須ではないのだ・・・。

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3月22日 「運賃が高い」という裁判
 東京都東部と千葉県北西部を結ぶ北総鉄道の運賃が高すぎると、沿線のニュータウンの住民が裁判を起こしたようだ。ある高校生の
通学路は北総鉄道を通って京成電鉄の駅まで約1時間、半年の定期が9万円代。そのうち、北総鉄道は11.1 km、10分ほどで5万円も
していたのだそうだ。JR東日本で11.1 km、高校生6ヶ月の定期では2万5370円と半分ほど。この激しい差は一体何だ?
色々と理由はあるようだが、いくらなんでもこの差は凄すぎると思う。それでも鉄道線として利用せざるを得ない人がいる
というのは残念な話だ。判決は26日に出るのだが、この判決はあちこちに大きな影響を及ぼしそうだ。JRと私鉄が並走している
場合、ほとんどは私鉄の方が料金が安いわけだが、今回のような他に選択肢が無い鉄道路線の場合は次々とやり玉に上がる可能性を
秘めている。ひょっとしたら逆にJRが高すぎると訴えが起こるかもしれない。今回の場合、北総鉄道の経営状態の問題もあるので
簡単な問題ではないのだが、果たしてどうなるだろうか。きっと26日には忘れていると思うが・・・。

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3月23日 マイナンバー法案
 やっと、というのが個人的な感想。国会で審議が始まった。法案の中身については書く必要は無いだろうが、簡単に書くと
国民全員に番号を割り振って、行政手続きや医療保険などで全部共通の番号を使おうというもの。所得隠しや生活保護の
不正需給の防止にも繋がると言われている。個人的には大いに賛成。反対側の意見としてよく出てくるのが一括して情報を
扱うので、流出した時に一気に全ての情報が流れ出るというもの。同じ話は住基ネット導入の時にもあった。だが、結局
懸念されたような事件は起こっていない。セキュリティや違反した時の罰則の強化などで対応できる問題であり、
制度のもたらす恩恵とのバランスで考えるべきであろう。セキュリティの問題は導入時に頑張ってもらうしかないのだが。
何しろ、今は様々な行政手続きが面倒過ぎる・・・。実現した場合、顔写真付きのIDカードが交付されると見込まれているが
そのカードの更新の周期などの制度上の問題も残されいてるが、私は成立を強く望んでいる。

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3月24日 有給消化に向けて
 日本は有給休暇取得率が世界的に見て低い事で有名。勿論、企業によっては完全消化させている所もあるようだが、国のレベルで
見ると少ないのは事実。どうにかして取得率を上げるためにいくつかの施策がなされている。最近話題になっているのは、消費者庁
でのもので、職員の育児休暇などの取得状況に応じてプラス評価をして、昇進や給与に反映させる人事制度にしたというもの。
もう1つは大手百貨店で導入された「スクールイベント休暇」というもの。企業の会計基準が日本基準から国際会計基準に移行すると
有給休暇の未取得分は企業の負債として計上される為に、これから各社で色々と出てくるだろうけど、大事なのはこういう施策では
無いだろうといつも思う。取得しやすい環境を作る事であって、取得しても不利益を受けないようにする事。プラス評価というのは
間違っていると思うが・・・。どうしてこうなってしまっているのか?日本ではどうしても休むのは悪い事という意識が残っている
せいだろう。その辺りからどうにかしないといけないのではないだろうか。これは企業側の努力だけでは難しい気がする・・・。

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3月25日 一票の格差
 一票の格差の問題はずっと言われ続け、訴訟も起こり続けているのだが、とうとう選挙の無効という判決が出た。戦後初なのだそうだ。
これまでの判決は違憲状態ではあるが選挙が無効とはしなかったのだ。争われたのは昨年12月の衆議院議員選挙。残念ながら今回は
高裁なので最高裁で判決が確定するまでは本当に無効にはならないようだ。判決文が秀逸。最高裁で違憲状態と出ているのに
国会が必要な措置をとならかったと断じた。三権分立でそれぞれが対等の立場である筈なのに、国会があまりにも司法の決定を
無視し続けるのでバッサリと切って捨てたといったところか。何故こんなにも格差が生まれるのか。選挙の区割りの事務作業が
大変だからだ。人の動きに対して事務作業が追いついていないのだ。その都度、区割りを適正に保てば一票の格差は起こらないのだ。
そこでマイナンバーだ。人の動きが番号でリアルタイムに全国的に把握できれば、その都度区割りを変える事だってできる筈だ。
勿論、選挙制度の改革は必要。一票の格差の是正にも選挙制度の変更が必要なのだから一緒でしょ?というのは乱暴だろうか。
何にしろ、国会が早く対応する事が求められているのは間違いない。

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3月26日 与那国 自衛隊配備
 日本の最西端である与那国島。そこに陸上自衛隊を配備するための用地買収の問題で、防衛大臣が計画の見直しを示唆する
発言をした。与那国町の町長と町議会から要請があって検討してきたものなのだが、用地の買収が難航しているらしいのだ。
私が与那国島に行ったのは2010年5月の大型連休。その時でさえ島の中の意見はまとまっていなかった。自衛隊誘致を
求める横断幕の隣に誘致反対の横断幕が掲げられているような有様。賛成派、反対派の人数も圧倒的に差がついているわけでは
なく、そこそこ拮抗しているらしいのだ。あれから約3年、何も進んでいないようだ。まぁこればかりはお互いに歩み寄らない
だろうから、決着はつかないだろう。今回の防衛大臣の発言は「さっさと決めなさい」という牽制のようなものだろうが
これでどう動くのか。現地に行って見てみたい気もするが、1周歩いたからなぁ・・・もう見る所がないんだよな。
ダイビングでもやるなら話は別だが。

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3月27日 住民敗訴
 半分頭から抜け落ちていたのだが、新聞を眺めていたら記事があったので思い出した。つい先日、22日にネタにした
北総鉄道の運賃が高過ぎるという訴訟。結果は住民の敗訴。控訴する方針であるようだ。運賃は全ての乗客に適用され
特定の乗客を不当に扱うものではない、というのが理由のようだ。そもそも、原告側に訴訟を起こす資格があるかどうかが
争点の1つだったようだが、それは認められたようだ。そりゃぁまぁ誰かに対してだけ降り掛かるものではないのだが・・・。
一応、運賃は上限価格を認可して規制され、鉄道会社はその上限以下の運賃で設定する事になる。上限だけが認可されているので
他の路線との競争があるところでは安くするだろうし、競争相手がいない地域では高くするという事もできる。JRは競争相手に
よらず、ほぼ一定に距離別になっているようだが。今回は競争相手がいない地域であって、そう考えると運賃の設定は・・・。
さて、この判決を受けて胸を撫で下ろしている鉄道関係者はどれくらいいるだろうか。控訴するとなると判決は確定ではないので
どうなってしまうのか分からないが。

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3月28日 1.998倍
 各地の裁判所で一票の格差が違憲状態だという判決を受けて、選挙区の見直しをして格差を1.998倍に抑えた案が作られたようだ。
どうやって調整したかは別問題として、予想よりも圧倒的に早く区割りが出てきた。やればできるんじゃんと思ったのは私だけ
ではないだろう。ただ、問題は1.998倍という数字。ギリギリ2倍を回避するようにしたという名目なんだろうが、こんなにギリギリ
では、人口の移動ですぐにまた2倍を超えるのではないかという点、そして、そもそも2倍の差でいいのか?という点、この2点が
問題だ。1.0倍にするのは現実的に無理なんだろうが、2倍で妥協していいのか?と。選挙公示の日の人口で均等割とかできない
ものだろうか、とか思ったりもする。今や今年の7月に衆議院と参議院で同時に選挙という事さえ囁かれている。そうであれば
この案を通して次の選挙までにまた考えるという手もあるのではないだろうか。とりあえずこれだけ通して、あとはそのまま、という
事にならないようにしてもらえれば、それでいいんじゃないか?と思ったりもする。

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3月29日 無償修理の範囲か?
 ブラザー工業が発表した無償修理の内容が気になった。2000年9月〜05年11月に生産した家庭用ファックス機で4件の発火事故が
起きているという。しかし、その原因は猫の尿にあるらしいという。ファックスの中からは尿の成分が見つかっているという。
ファックスの上に座った猫が漏らした尿が内部に流れ込み、内部の熱源となる端子でスパーク。それが繰り返されて発火したと
メーカー側は見ているようだ。勿論、そんな事を想定しているわけもなく、何故猫が?という疑問にも答えられるわけがない。
確かに全国各地で起きているのだが、ペットの粗相までメーカーが対策をとらないといけないのか?という疑問が残る。
そんなもん、飼い主が何とかしろよ、と。猫は気まぐれで飼い主の言う事を聞かないから・・・というのは何の言い訳にも
ならないだろう。因に、修理は猫を買っている家から優先的に行うと発表している。よく分からない無償修理だ。

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3月30日 今時は回収するのか?
 これを30日付けで書くのが正しいかどうかは少しおかしい気もするが、他にネタもないのでそれを。実は日付が変わった頃から
出かけて、日付が変わってから帰宅した。スマートフォンもタブレットも持っていない私はいまだに紙媒体での新聞をとっている。
出発時にはまだ配達されていなかったので、帰宅時には30日と31日の2部がねじ込まれているものだと思っていた。しかし、実際に
ポストに入っていたのは31日付の新聞のみだった。さすがに配達されなかったとは考えにくいので、状況から考えて配達時に
ポストに刺さっていた前日の新聞を回収したという事。新聞が何部も入っているのは留守である事を宣伝するようなもので、
防犯上思わしくないし、燃えるので火を着ければ火事にする事もできる。そんなわけで何部も刺さっている状態を回避するために
回収したというのは十分に考えられる。数年前まではそのまま刺さっていたと思うのだが。どこかでそういう事件があったとか
何らかのキッカケがあったと思う。私としては回収してくれるならそれで構わないわけだけど。

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3月31日 あと1年
 消費税が8%に上がるかもしれない日まであと1年となった。見極めは今年の秋。景気の様子を見て政府が最終的に判断する。
どうも最近の議論では上がる事が前提になっているのが気持ち悪いのだが、日銀も物価を上げる事を目標として掲げているので
本当に上がるのだろう。消費税が3%上がると、物価が2%上がったのと同じくらい支出が増えると考えられているようだ。
そこに日銀の目標の2%の物価上昇が加わるわけで・・・。あまりこの手の話には詳しくないのだが、企業の給料がそれだけ上がる
というのは考えにくいので、生活が厳しくなるのは間違い無いだろう。今回の春闘でボーナスアップを決定した企業は多いが
その後の給料にまで反映されるベースアップを決定した企業は少ない。果たしてこんなんで景気が回復していると言える
のだろうか。どうせ政府が判断する材料なんて、一般庶民の意見ではなく、企業へのアンケートの結果とか、市場の数字とか
なんだろうけど、それらが一般庶民の生活に結びついているかというと、疑問が残るわけで。あぁ、本当にどうなるんだろう。

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