Top雑感2013年3月(11日〜20日)

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3月11日 地殻変動
 東日本大震災から2年。色んな意味で節目を迎えたのだが、そんな折りに凄い数字が出て来た。震災の後も地殻変動がゆっくりと
進行していたというものだ。地震の際に宮城県の牡鹿半島は東に5.4 m動いたのだが、その後、2年かけてさらに76 cm移動。
銚子も地震で49 cm、その後48 cm移動しているそうだ。2年の地殻変動はM8.6以上の地震に相当する変動なのだそうだ。
これだけのエネルギーが地震後にもプレートに歪みとして残されていたという事になる。東日本が乗っているプレートにかかる力は
地震の前後で全く変わってしまったと言われているが、今も尚、変化を続けているという1つの証拠になるだろう。これだけ
動いてしまったのだから、測量のやり直しをして、都道府県ごとの面積の計算をし直して・・・なんて事を考えるのは
国土地理院と私くらいだろうか。ところでこの移動、まだ止まった訳ではなさそう。どこかで止まって元に戻るのだろうけれど、
それは何年先になるのだろうか。その前に東京湾北部での地震が起こるような気もするし・・・。

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3月12日 ソー活
 Facebookやtwitterといったソーシャルメディアを使った採用活動をこう呼ぶようだ。Facebookに企業がページを開設、
採用ページに学生が質問を寄せ、動画のライブ配信を使って説明会を行ったり、質問に回答したりするようだ。就職活動の
第一歩とも言える会社説明会の一部をこういった形に変える企業が出ているようだ。曰く、会社説明会では地方によっては
参加し辛いし、定員もあるが、ソーシャルメディアなら地域も定員も関係無いのだそうだ。同じような動きは昔もあった。
当時はセカンドライフを使った物だった。アカウントの作成のハードルや広まり方がFacebookほどではなかったので
比較的早く廃れた。ではFacebookはこれからも広まり続けるのか?5年後は分からないと言われているFacebook。
その頃にはソー活も廃れているかもしれない。

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3月13日 春闘
 今日あたりから春闘の経営者側の回答が軒並みでてくる。今回は総理大臣自らが経団連に賃上げを要請しているという例外的な
状態。果たしてどうなるかと思っていたら、結構な企業でボーナスのアップ、企業によってはベースアップまで回答として出てきた。
勿論、場合によってはボーナスダウン、業績次第という回答も見られている。何と言うか、この状況がかなり気持ち悪い。どうして
今の段階でそんな回答が出せるのだろうか、と。確かに円安に振れたので輸出関連企業の業績は上がったし、株価も上がった
だろうから、株を多く持っている企業も収益が上がっただろう。が、この影響が一時的な物ではないという保証がどこあるのか。
何故もうそんな約束をしてしまうのだろうか。それだけ内部留保があったという事なのか・・・。色々と分からない事だらけだ。
こんなに簡単に昇給を約束できる理由とは?で、今回の妙な好景気っぽい空気は、あと何ヶ月続くの?

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3月14日 ホンダのリコール
 ホンダが世界で7車種25万台あまりのリコールを発表した。ブレーキ制御の問題で、ペダルの踏み込み以上にブレーキが作動する
恐れがあるのだとか。最悪の場合はブレーキランプが点灯せずに突然ブレーキが作動する恐れがあるらしい。同じくブレーキに
関するリコールが三菱自動車で1月末に出ている。こちらは電動ポンプの問題で止まるまでの距離が長くなる恐れがある
というものだった。車のブレーキが単なる油圧システムだったのはいつの日か。倍力装置というのが付き、その後、今回のように
電子制御が増えてきた。結果、妙なトラブルが起こるようになって、リコールが起こるようになった。燃料の混合比も
細かく制御されているし、最近ではカメラを搭載して半ば自動運転のような物も出た。すっかり「走るコンピュータ」と
化している。そうなると、機械だけでは起こりえなかったような故障が、突然起こるわけで。電子制御も考えものだ
という事はいつも思っている。命に関わる車のようなものは特に。もう戻れないんだろうけど。

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3月15日 TPP参加表明
 夜のニュースはこればっかりだし、明日の新聞の一面もこればかりだろう。そういう物をネタにするのは、どうにも気に入らない
のだが、少し違った切り口から見てみようと思う。日本も参加すると表明したわけだけど、現在参加している全部の国の合意が
必要。アメリカの期限がよく出てくるが、それは90日。となると、早くとも6月からの交渉参加となる。では、交渉はいつまで
続くのかという問題。当初は2012年内に最終妥結する予定だったようだが、伸びてしまったので、2013年内の最終妥結を
目指しているようだ。となると、約半年しか交渉に参加できない事になる。しかも、それまでに加盟国で決まってしまった事は
蒸し返す事ができないだろうから、日本の意見がどれだけ反映されるのかが分からない。それでも交渉に参加する意味が
あるのだろうか。そういう意味で、無理に参加しなくてもいいのでは?と私は思ってしまうのだ。結局はアメリカが
やりたいようにやっているだけなんじゃないかねぇ・・・。

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3月16日 農業の未来は?
 昨日発表されたTPP交渉参加のニュースに対し、早速と言うかやはりと言うか、農林水産団体が一斉に反対を示したようだ。
JAは勿論、JF全漁連も反対の意を示す声明を公表したようだ。日本の農作物はどうしても規模の点でアメリカには勝てないので
コスト高になり日本の野菜が売れなくなると。全漁連の理屈はよく分からないのだが、同じように規模の問題だろう。
ずっと国に守られてきたからそんな事ばかり言うんだろうなという気がする。今回の交渉参加にあたっても、農林水産業関連の
関税は守るみたいな話になっているのも、その流れの現れだろう。外国と質の面で競争しようという姿勢が全く感じられないのだ。
外国産の物が入ってきたって、自分たちの物が選ばれるくらいのブランド思考を持ってもいいのではないだろうか。国に守られている
から、ただ漫然と農林水産業をやってきたというのが見て取れる。TPP如何に関わらず、日本の農林水産業の未来は
暗いと感じているのは私だけではないだろう。

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3月17日 ヒューマノイド
 夜の番組で最先端の情報が放送されていたので興味深く見ていた。私はどちらかと言うとヒューマノイド反対派だった。歩く、
走るといった移動だって容易ではないし、ある特定の目的を果たす為であれば、別に人の形にこだわる必要はないだろうと
考えていたからだ。アメリカはその発想だったようだ。しかし、福島第一原発の事故で状況が一変。瓦礫を乗り越えて現場まで行き、
修理をしないといけなくなったのだ。その現場は当然、人が作業する為に作られた場所であり、様々な状況に対応する為には
今、人間が使っている道具が使えた方がいい、であれば人型にするのは必然という事らしい。分からんではないが、本当に
そうなんだろうか。必要そうな装備を全て載せた車型でもいいのではないだろうか?まぁ、階段の上り下りは難しいだろうが、
それはヒューマノイドだって同じなわけで。自律型にしないと現場での足場の問題や突発的な事故に対応できないだろうけど、
作業がマニュアル通りに進むとは限らず、それはある意味ベテランの知識が必要。それを人工知能に組み込むのは難しいので
人が操作して・・・。結局、完全に自律型にはならなさそうで、結局は人を超えられないだろうというのが私の意見。
ヒューマノイドの必要性にも若干の疑問が残っているし。ロボット開発はどこに向かう?

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3月18日 プラズマは駄目か?
 国内大手家電メーカーがプラズマ市場から撤退する方向で検討に入ったそうだ。プラズマテレビとプラズマディスプレイパネルの
両方から撤退とか。メーカー側は決定していないとしているが、火のない所に煙は立たないわけで。テレビでプラズマと
液晶の2本立ては非効率という判断だろうと報じられている。詳しい社内の事情は分からないが、当たらずとも遠からず
といったところだろう。テレビにどれだけの付加価値を求めるか、という点については、世間一般では意外と低いのではないか
というのが私の考えだ。あれだけ大々的に宣伝していた3Dテレビは普及しないまま、何となく機能だけが内蔵されていたりするし、
RGBに加えて黄色を加えた4色テレビはすぐに廃れた。4Kなんていう新しい規格も出てきているが、イマイチ消費者が振り向く
気配がない。そんな状態が続いているわけで、ちょっとした高級品というイメージが消えなかったプラズマは液晶に押されっぱなし
だったのだろう。テレビ離れが叫ばれる中では余計に苦しいのだろう。こうやって家電製品も淘汰されていく・・・。次に無くなるのは
何だろうか?自分でかける掃除機は・・・もうしばらく大丈夫か?

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3月19日 キプロスの場所は?
 会社でいきなり「キプロスって何処?」と聞かれた。何故そんな事を私に聞くのかも謎だったが、何故突然キプロスが出てきたのかも
その時は分からなかった。ニュースを調べてみると、ギリシア国債を大量に持っていた為に銀行の経営が悪化、EUとIMFに支援を要請
したものの、突きつけられた条件が厳しく、銀行預金に課税するという話になっているようだ。さて、キプロスの場所だが、
地中海にあるというのはハッキリと分かっていた。そして、きっとあれだろうと思って説明していた国が、実はマルタであった事が
帰宅後に判明した。実に恥ずかしい。実際のキプロスは地中海の最奥部、トルコの南に位置している。どうしてこうマイナーな国の
場所を私に聞いてくるかなぁ・・・と。さすがに全部は覚えていないよ・・・。確かに中米は覚えたけど・・・。社内での
私の立ち位置が明らかにされたような感じだった。そして、キプロスとマルタの場所は、これでハッキリと覚えた。役に立たない
だろうけれども。

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3月20日 駅の無人化
 大阪と神奈川に跨がる南海電鉄のとある駅で、無人化する計画に対して地元住民が反対の署名活動まで行って阻止しようと
している。その駅の開業に合わせて、駅周辺の土地を鉄道会社が分譲、所謂ニュータウン開発を行ったのだそうだ。駅の構造上、
目が届きにくく防犯上の問題もあるし、利益が出ないから切り捨てるのは背信行為だというのが住民の訴えのようだ。
何とも贅沢な話だなぁと。実家の方の路線は無人駅だらけ。勿論、JRしかないし路線も少ない、本数だって少ない。
今回、問題になっている場所を地図で確認したが、いかにも鉄道に合わせて作られたニュータウンなのだが、近くに太い道路も
通っているし、学校も多くある。大学病院も近くにあるし、十分に恵まれた住環境だと思うのだが・・・。無人化くらいで
騒ぐんじゃない、と。防犯については、カメラなどで強化してもらうとして、企業側としては無人化は仕方ない事なのでは?
便利な生活に慣れてしまうと、そこから脱却する事ができないという事か?無人化なんて大した違いではないと思うのだが。
ICカードも使えるようだし・・・。

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