Top雑感2013年3月(1日〜10日)

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3月1日 ブランドというもの
 三洋電機のニッケル水素充電池「エネループ」のロゴが変わる。三洋電機がパナソニックに買収された事でブランドの統合を
進める影響のようだ。新しいデザインでは大きくPanasonicの文字。そこに小さくeneloopの文字が入るようだ。あのロゴ、
シンプルな線ながらも洗練されたイメージがあって好きだったのだが実に残念。さて、企業が自社製品の売り上げを伸ばす為の
戦略の1つとしてブランド戦略がある。詳しい説明は他に譲るとして、eneloopはその戦略が大成功した好例だろう。今回
パナソニックは、築き上げられたブランドを捨てるという決断をしたわけだ。従来からのパナソニックの乾電池エボルタに
充電タイプを出す事から、将来的にはエボルタに統一したいのだろうという思惑は見れるが、今現在のeneloopの強固な
イメージを捨てるのは勿体ないと思うのだが・・・。そこまでして自社の名前にこだわらないといけないという思いが
消費者目線ではないという批判を生み、家電業界の不振に繋がっているのではないだろうか。ブランド戦略を今一度
考え直してみては?

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3月2日 新幹線の脱線
 秋田新幹線が脱線した。時速20キロで減速走行中に大きな音が鳴り、緊急停止して確認したところ先頭車両の車輪、前から2つが
脱線していたそうだ。乗客に怪我は無し。新幹線の営業運転中の脱線は2例目。前回は新潟県中越地震によるものだが、今回はまだ
原因は不明。事故当時は激しい吹雪だったそうだ。秋田新幹線は大体1時間置きに走っている。その前の車両は問題無く通過した
という事は、その1時間の間に何かが起こったか、そもそも脱線した車両に不具合があったか、となる。後者の場合は、何故
事故の地点までは問題無く走れたかという疑問が残る。前者は前者で「何があった?」という事に。秋田新幹線は雪が積もる事が
前提で作られているので 多少の雪では問題無い筈なのだが・・・。原因の究明が必須だろう。新幹線バリの速度で走っている
時に脱線したらシャレにならないから・・・。

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3月3日 TVアニメの劇場版
 何を見たのかは敢えて書かないが、TVでアニメシリーズが放送されていた作品の劇場版を見に行ってきた。原作小説はずっと
読んでいるのでその流れで見に行ってみた。何と言うか、初見の人は完全に置き去りになる話だったなという感じ。話の
設定はかなり複雑なので、説明をしようと思うとそれだけで上映時間の半分くらい使いそうなので仕方ないが、映画を見ていれば
何となく分かるという感じですらない。全く説明が無い状態。TVシリーズ、しかも同じくアニメ化されたスピンオフ版も
見ていないと分からない事ばかり。あまり映画を見ないので分からないのだが、最近はこんなもんなのか?体が縮んだ
小学生探偵の映画は、毎回のように丁寧な設定の解説が入っていたと思うのだが・・・。タイトルの性質から言っても
映画で初見という人は少ないだろうけど、その切り捨て感が凄いな、と。それでいいのだろうか?

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3月4日 IOCの視察
 今日から国際オリンピック委員会、IOCの評価委員による東京の視察が始まった。プレゼンしてみたり、あちこちに
連れて行って会場の予定地を見学したり。あの手この手で東京をアピールするようだ。その一方で、反対するグループも
存在しており、視察先に先回りしてプラカード等を掲げて反対の意を示しているようだ。曰く、それだけのお金があったら
どうして東日本大震災の被災地に使わないのか、だそうだ。他にも色々とあるのだろうが、テレビのインタビューで出たのは
それだった。私もどちらかと言えば反対。今回の東京のウリはコンパクトである事で、半径8 km以内にほとんどの競技場と
練習場が集まっているのだと言う。それってつまりは、オリンピックの恩恵は首都圏、しかも極めて狭い範囲でしか
受けられないという事を示している。まさに「東京が良ければそれで良い」という事を体現したもの。ただでさえ
経済活動が激しく行われ、朝晩は人の行き来さえままならないのに、オリンピックで交通規制が出たら一気に破綻しそうだ。
もうオリンピックを開催する事に意義を見いだしていて、期間中の影響や他の地域の事は考えていないように見える。
そんなにやりたいものなのかねぇ・・・。

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3月5日 性差別
 たまたま新聞に載っていたので。男女雇用機会均等法の話であり、募集、採用だけでなく、配置や昇進、教育訓練等も
含めた全ての面での性差別を禁じているもの。形式的には別の理由でも実質的に差別があれば差別と認められる事もあるそうだ。
実際にそれで裁判になり、最高裁まで行ってキッチリと差別が認められた例があるそうだ。これ、いつも思うのだが、
「女性にとって不利な場合にのみ」問題になるというのが気に入らない。力仕事は女性にやらせられない、というのは声を
上げないし、我々のような化学物質を扱っている職業の場合、子供を産むかもしれない女性にはこの仕事をやらせるわけには
いかない、というのも実際にある事。でもそれには声を上げる事はないし、そういう恩恵は享受している。声を上げるべきは
男性の方なのかもしれないが、それはそれでおかしいという風潮がある。結局、不利に扱われると差別と声を上げ、優遇されると
その恩恵を受ける、そんな空気を感じているのは私だけだろうか。

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3月6日 結局飛んだ
 オスプレイで本土上空での低空飛行訓練をするという発表があったのは2月28日だっただろうか。当初は九州上空での
飛行訓練の予定だったが、昨日だったか、急遽ルートを変更し四国山地上空に改められた。そして今日、実際に
飛行訓練が行われたようだ。訓練発表の時にも思ったのだが、好き勝手やってるなぁという印象はどうしても消えない。
突然の飛行ルート変更も日本側は何も言わないしわけだし。この後も月に2、3日程度、本土での訓練が
想定されているのだそうだ。別に沖縄でだけやれとは言わないし、そんなに沖縄に負担を押し付けても仕方ないのだが、
せめて訓練の予定くらいは日本側に教えてくれてもいいのではないだろうか。所詮は戦勝国と敗戦国の違いといった
ところか。あれだけ騒がれた割に、今のところ事故はない。反対するにもキッカケが無いというのが現状だろうか。

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3月7日 ルール撤廃
 日本野球機構はプロ野球の試合の3時間半ルールを撤廃する事を決めた。東日本大震災後の電力不足の影響で
試合時間を3時間30分に制限するというものだ。影響が少なくなったという理由もあるが、引き分けの試合が多くなり
ファンの興味を削いでいるという意見もあったようだ。ただし、計画停電などの特殊な事情があれば復活させる可能性が
あるとしている。元々、電力についての影響が少なかったのは分かっていた事ではないのか?夜間の電力は昼に比べて
少ないのでそこまで不足しているわけではないと人々が気付くまでに1年近くかかったわけだが。その後は、夜間の電力で
揚水式発電の水を汲み上げるのだから大事なんだという理論も飛び出したが、すぐに下火になった。この例に限らず、
やっと多くの人が気付いてきたのだ。足りない(かもしれない)のは暑い夏の昼間だけなんだという事に。遅すぎた
ような気もするが。ところで、野球からファンが離れているのは、本当に引き分けが増えたからなのだろうか?
もっと違う理由があるような気がするのだが・・・。日本野球機構はその辺りを考え直すべきではないだろうか。

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3月8日 英語の語感
 今日、カナダ出身の人と英語について話す機会があったのだが、そこで色々と発見があった。一番大きいのは英語の
語感の違い。所詮我々はネイティブではないので、単語の印象から感じる「強い表現」「弱い表現」でしかないのだが
その印象がネイティブの感覚とは結構ズレていたのだ。具体的には書けないが、やっぱり難しいな、と。他にも前置詞の
選択は(長い経験に裏打ちされた)カンだと明言されたり、色々と衝撃を受けた。そう、結局はネイティブの感覚には
近づけないのだ。どれだけ頑張ってみてもそれだけは分からないままなのだ。日本での英語教育は特に文法に重きを置く
傾向があるだけに、余計に分からなくなってしまうのだ。もっとそういう感覚を養えるような教育ってできないものだろうか。
文法ばかりやるからこそ、英語が嫌いって人が大勢でてくるわけで・・・。

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3月9日 消費税還元セール
 2014年4月の消費税率引き上げの際に、小売店が「消費税還元セール」と銘打ったセールを行う事を認めない方針を
自民党が固めたようだ。価格転嫁に悪影響を与える事を懸念し、体力の弱い中小小売店の経営を圧迫する恐れがある
という判断した為だという。何だろう、このニュースを見た時の違和感は。まず何よりも消費税が上がる事が前提に
なっているのが気になる。景気条項とかなかったっけ?そしてセールの名前を行政が制限できるのか?という事。
「還元」を謳わなければいいという事なのだが・・・。そもそも、消費税増税分の価格転嫁という意味も正しく理解できない
のだが。ところで、野菜の値段が上がり、ガソリンの値段が上がっているので、物価という数字では確実に上がっている
と思うのだが、これって景気が上向いている証拠になるんだろうか?どうも色々と気持ち悪い感じだ。

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3月10日 デブリ衝突
 ロシアの小型人工衛星がスペースデブリと衝突して軌道が変わり、使えない状態になっている事が明らかとなった。
軌道が変化したと見られる日に接近した物体を遡って調べると、中国がミサイル実験で破壊した気象衛星の破片である
らしい事までが明らかになっている。この際、国の事やこの破片が生じた時の経緯については何も言うまい。責任問題
とかも国同士でやってくれればいい。大事なのはデブリと人工衛星の衝突が実際に起こり、人工衛星が私用不可能になる
という実害が生じてしまったという事。これまでもデブリの衝突は起こっている。広い空間で衝突は少ないと考えられて
いたのだが、デブリが増え過ぎたのだ。これからもデブリは増え続けるだろう。もう何が起こって不思議ではないくらい
飛び交っている筈。何かしら対策を考えないといけない時期まで来ている気がする。

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