Top雑感2013年4月(1日〜10日)

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4月1日 どうして今頃?
 この事実は会社で他の人に指摘されるまで気付かなかった。中国で2人が無くなった鳥インフルエンザの話だ。H7N9型の
鳥インフルエンザ。一昔前に話題になったH5N1とはまた別の型の鳥インフルエンザだ。これが流行したら大変な事に
なるなと思っていたら、中国で亡くなってから1ヶ月が経過していたのだ。2月に発症し3月初めに亡くなったと報じられている。
感染力については調査中とされているが、死亡した人に接触した人の健康状態には問題無いことから、感染力は弱いと見られている。
感染力が弱いからこそ今になって「とりあえず」ニュースにしたという思惑を感じないでもない。もしも感染力が極めて高かった
場合、過去に起こったようなパニックが起こりかねない。それを防ぐ為の措置ではないか、と。考え過ぎかもしれないが。

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4月2日 イレッサ訴訟幕引きか?
 肺がんに効果がある飲み薬「イレッサ」の副作用、間質性肺炎で患者が死亡した事に対し、副作用の危険性を十分に知らせなかった
として遺族が輸入販売元の会社と国を相手取った訴訟で、最高裁が上告を受理しない決定をした。これで高等裁判所での原告敗訴が
確定する。今回は国に対しての訴訟だが、他の動きを見ていても、会社を相手取ったもの、大阪地裁から始まった訴訟も全面的に
患者遺族の敗訴となりそうだ。医薬品の規制当局は厚労省なので、司法が慮る必要は無いのだが、有り難い判決だと思う。
特に抗がん剤の場合、副作用が無いというのは難しい。そういう薬もあることはあるが、全ての薬ではない。そうなると、考えられる
副作用を全て書き出さないといけなくなりかねない。勿論、臨床試験で副作用が出れば、それは記載されるのだが、臨床試験と
実際に市販されてからでは、薬を使う対象の患者の数が違い過ぎる。試験段階では出なかった副作用が出る事だってある。
それを会社なり国なりに責任を持てというのは厳しいし、承認審査をする人の責任が重くなり過ぎる。そういう点でこの判決の
持つ意味は大きい。遺族の気持ちも分からないではないが・・・。

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4月3日 回送・・・ではなさそう
 強風が吹き荒れた東日本。1日の大半を屋内で過ごすので大きな問題はないのだが、被害があちこちで出ていたようだ。
そのうちの1つ、茨城県のひたちなか海浜鉄道湊線では強風で線路内に倒れた木に列車が衝突、けが人が発生するという
事故があった。問題はここから。列車は1両編成。いや、もう編成と呼んでいいのかどうかすら迷う。列車というほど
列も作っていないし・・・。で、けが人は1人。運転士の男性で左ほおに軽い切り傷。怪我が浅くて良かったね、という
ところだが、乗客はいなかったというから驚く。私の実家もかなりの田舎だ。何なら日本に誇れるほどの田舎だ。
だが、さすがに列車に乗客がゼロというのは見た事がない。記事に「乗客は」という記載があることから、回送では
ないと思うのだが。1両のみというのは全国的に見ると決して珍しいものではないが、乗客がゼロというのは・・・。
鉄道会社の経営状態が気になってしまった。

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4月4日 入試にTOEFLを
 全ての大学の入学と卒業にTOEFLを活用するという話が出ている。いや、正確には出ては消え、また出てくるという事を
ここ1週間くらいで繰り返している。曰く「グローバルな人材を育成する」事を目標とするのだそうだ。つい最近、この事について
ネイティブの人と話をする機会があった。その人は「そんな事してどうするんだ?」と一蹴していた。そして数年前に「グローバルな
人材とはどんな人か」というような内容の講演を聞いた事がある。それも日本にいる外国人の話だったのだが、英語が話せる事
ではない、と。勿論、道具としての英語は必要だが、そんな事よりも文化の違う地域の人達の価値観を理解できる心の方が
大事だと強調していた。英語が話せればいいってものではない、と。まさにその通りだと両者に対して思う。英語を理解できたから
ってどうこうなるものではないし、聞けても話せないと何もできないというのは私は身をもって知っている。そんな事して
どうするんだ?と。主催している会社が喜ぶだけだろ。因に、最初のネイティブからは「今受けたら大学に入れると思うか?」
と聞かれたので「多分無理だ」と答えておいた。

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4月5日 ジョーク記事
 東京都現代美術館が閉館するというエイプリルフールの嘘を記述した記事が美術誌に掲載され、都に問い合わせが相次いだのだそうだ。
都から抗議を受けた雑誌側がホームページで謝罪するという形になった。その記事を書いた本人は、世界で楽しまれているエイプリルフール
のジョークが分からないというのは、わが国の社会や美術界の特異性を示す減少かもしれないというメッセージを出しているようだ。
今更になって明らかになった内容ではあるのだが、色々と気になる。確かにgoogleなどもジョーク記事を出したりしている。
だが、問題なのは日本でそれほどエイプリルフールが普及していないという事。個人レベルで小さな嘘を楽しむ人はいるようだが、
企業を上げて大きな冗談をという風潮はまだまだ無い。そして、詳しくは知らないが、問題の雑誌はそれなりに権威があったのでは?
という気がする。そんな所が嘘の記事を大真面目に掲載するなんて事は想像できなかったのだろう。普段からネタっぽい事を
繰り返している某サイトでは4月1日に大々的に嘘のネタをやるのだが、必ずエイプリルフールのネタである事が最後に記されている。
それくらい日本では普及していないわけで、権威のある所であれば尚更だ。それが良い事なのか悪い事なのかは分からないが。
エイプリルフールのネタをやるなら気をつけないといけないな、という事だ。

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4月6日 水漏れ
 東京電力福島第一原発で汚染水が漏れていたそうだ。地下貯水槽からの水漏れで最大120トン。3層のシートで施された防水が
破れた形だ。海までの距離や標高、土壌の改良などの措置をしている事から、海に流出した可能性は低いとしている。水漏れがあった
地下貯水槽の水をポンプでくみ出して他の地下貯水槽に移す作業をしているが3日ほどかかる見込みとされている。起こってしまった
ものは仕方ないので対策をしっかりととってもらうとして、問題は他の地下貯水槽からの漏れはないのかという事。記事によると
同じ構造の地下貯水槽が全部で7つあるらしい。この状況で他の6つが安全という保証はどこにもない。その点は東京電力側も
認識しているようで「絶対にないと言い切れる状況にはない」というコメントが出ている。大事なのはこの水漏れの原因が何かを
突き止める事だろう。シートの劣化があったのか、何らかの人為的な原因で破れてしまったのか。そこから他の貯水槽での
水漏れを起こさない対策を考えることが大事なのだと思う。それにしても2011年12月に出された「収束宣言」って何だったんだろう。
当時、国民の多くが「収束なんかしてねーよ」とツッコミを入れたのは間違いないだろうが。

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4月7日 続・水漏れ
 やっぱりですか・・・と思ったのは私だけではないだろう。昨日取り上げた、東京電力福島第一原発での地下貯水槽での水漏れ。
明らかになった貯水槽の隣の貯水槽でも水漏れがあった事が発表された。ただし、水位の明確な低下は認められていないそうで、
タンク外側の地中で放射線量が高かった事による判断。せいぜい数リットルではないかという事らしい。さて、昨日発表されたのが
2号貯水槽で、今回は3号。こういう物は大体は作られた順番に番号が振られるだろうから、気になるのは1号。経時的な劣化が
原因だとすると1号も結構危ない事になっていそうだ。とりあえず原因を突き止めてからでないと動きにくいのだろうけど。
貯水槽の容量やら地上タンクの容量、敷地の残り面積などを考えても、「じゃぁ地下貯水槽を止めます」というわけにはいかない
状況なので、しっかりと原因究明をして欲しい。本当に経時変化による劣化だとしたら大問題に発展するわけだけど・・・。

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4月8日 本気でTOEFLを?
 政権与党が首相に大学入試にTOEFLを義務づけるよう提言したのだそうだ。実現するかどうかは不明だという。何がしたいんだ、と。
その一方で、就職活動ではTOEICで英語力を測る風潮が続いている。どちらがいいとは言いにくいのだが、企業と大学とで違いがある
というのは問題が残る。確かにTOEICはコツを掴めば高得点が取れるとされているし、ネイティブにTOEICのようにハッキリゆっくり
話してくれる人はいない、スピーキング、ライティングの問題は無いなど、TOEFLとは違う点が多い。そして、TOEICで高得点でも
英文メールを書けなかったり、英語圏の外国人と会話ができなかったりするという事が起こっていて、企業の採用担当者が頭を
悩ませているという実態もある。それでも企業はTOEICを選んでいるわけで。どっちもどっちだし、そもそも必要なのかという
問題も残されいてるし、同じような事はついこの前も書いたし。本当にグローバルな人材を育成する事が目的なら、もっと別の事が
大事だろう、と。ある西欧出身の外国人が「あなたの母国では四季はあるんですか?」とよく聞かれると言っていた。地理学的には
温帯なので四季はある。その人も当然あると答えるそうだ。何故そんな事をいつも聞かれるのか、その答えを探していて
教科書のある記述に行き着いたそうだ。「日本には四季がある」というもの。日本にしかないような誤解を与えるというのだ。
言葉尻をとらえてとやかく書くつもりはないが、TOEFLでもTOEICでもない、もっと大事な事に先に手をつけるべきではないだろうか。

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4月9日 サポート切れまであと1年
 WindowsXPのサポートの終了があと1年となった。2014年4月8日までだ。色々と延長を続けてきたのだが、さすがに限界。
この話題を伝えたニュースでは街角でインタビューを行い、「困ります」とか「もっと延長して欲しい」といった声を
届けていた。が、考えてもみて欲しい、XPの次に発売されたVistaの惨状を。すったもんだがあって2017年4月11日までと
もう少しある。しかし、XPが2001年10月発売で実に13年弱にわたってサポートされてきたのに対し、Vistaは
2006年11月発売。僅か10年ちょっとしかサポートされていないのだ。いや、そもそもマイクロソフトの方針として
10年というのが区切りとしてあるので正しいのだが、XPがいかに長かったかがよく分かる。本来、一般向けは
もっと早くに切れている予定だったのだが・・・。結局、XPを使い続けている人がいるという事は、XPを超える
OSを出せなかったという事なんだろう。現在の最新バージョンの8もイマイチのようだし、Blueに期待かな?

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4月10日 結局、今日は撃たずか?
 北朝鮮がミサイルを発射するかもしれないという事で、周辺各国が色々と対策をしているが、午後10時現在、まだ発射していない。
夜間の発射もあり得ると話もあるし、明日がキリのいい記念日だから明日ではないか、という話も挙っている。他の複数種類の
ミサイルの発射準備をしているというニュースさえ飛ぶようになってきた。とまぁ、色々な情報が出ているわけだが、
そんな中で思い出されるのは、先日行われた、北朝鮮の自称「人工衛星」、他国は「事実上のミサイル」とした物の発射の時の事。
ロケットの1段目を解体したからしばらくはないだろうと思った矢先に打ち上げた。あれで各国の情報収集能力を試していた
とするならば、今回も意図的に情報をまき散らしている可能性が高い。半ば挑発行為だったのが後にひけなくなったように
見える北朝鮮はどう動くのか。今回も周辺各国は情報に踊らされるのか。今後の情勢が気になる。因に、自分が住んでいる場所が
標的にされた場合、緊急情報などで知らされても防ぐ手段がないので、落ちてくる場合はどうしようもないと思っている。
落ちてこないとか、迎撃するとか、勿論、そっちの方が有り難いのだが。

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