Top雑感2013年6月(1日〜10日)

<<Prev. | Next>>

6月1日 スパコンの冷却問題
 岩手県奥州市の国立天文台水沢キャンパスに天文学では世界最速のスーパーコンピューターが設置された。今年の春から稼働している
らしい。来年秋までに中身を更新して、1秒間に1千兆回という計算速度にまで高めるそうだ。運用経費は5年間で16億円を予定。
冬は気温が氷点下になる事も多いので、冷却に使う電気代を東京より1割〜2割抑えられるという利点があるそうだ。そう、今や
ネットワークで繋がる時代なので、スパコンまでの物理的な距離は関係無い。実際、このスパコンも国内外の研究機関との接続も
考えているようだ。だったら、もっと気温の低い所に設置すればいいんじゃないか?とか思ったりもする。シベリアとか・・・。
土地も安いだろうし、地震も少ないだろうし。維持管理で人が常駐する必要が無ければ、その可能性だって将来的には出てくる
のではないだろうか?常に太陽光を浴びない状態にできるのであれば、宇宙空間に設置という小説のような事だって
可能かもしれない。コストが酷いだろうけど。スパコンの需要が高まるであろう今後、もっと北の土地が見直されていいのでは?
北の土地に思い入れがあるわけではなく、東京一局集中が気に入らないだけなんだけど。

▲Page Top

6月2日 オスプレイ受け入れへ
 導入前はあれだけ騒がれ、事故が起きたら大変と言われていたオスプレイ。その訓練を大阪府が受け入れる意向がある事が
明らかになった。結局、今の所事故は起こっていない。何処をどう飛んでいるのかすらもよく分からない状態が続いている
沖縄の基地負担を軽減させる事も狙いの1つとして入っていると思われる。さて、これに市民がどう反応するかが問題だ。
人口が集中している地域で事故が起こったらどうするんだ?という反発も考えられる。これまで事故は起こっていない
という事実と、沖縄の負担軽減という大義名分がどれだけ説得に有効かという問題。そして、反対運動が起こった時に
沖縄からどれだけの反発があるか。これらのせめぎ合いが反対運動が起こるかどうかの境界線を決めそうな気がする。
どうも最近はデモなどが起こっても報道されない可能性もあるので、現地じゃないと正確な情報が掴めないのが悲しいところだ。
現地には行けないので、報道を静観。

▲Page Top

6月3日 オーバースペックでは?
 私自身は腕時計はある意味で消耗品だと思っているので、高い物は買わないようにしている。実際、実験中につけていると
酸で金属部分が錆びたり、強力な磁石の近くに持って行ってしまい壊れたりしている。が、一方で腕時計に凄い機能を求める人も
いるわけで。ソーラーGPSウォッチというもので、お値段は20万円ほど。ソーラー発電で基本的に止まらない。そして時刻の
調節はGPS衛星からの電波を受けることで、世界中で正確な時刻を示す事ができる。さらに、複数のGPS衛星からの信号を
受けることで、経度と緯度、高度を割り出して現在位置を特定、時差の修正までしてくれるという。ちょっと機能として
もり過ぎじゃないか?何故腕時計にそこまでの機能を求めるのかが分からない。今、電波時計を使っているので、時刻のズレは
手で修正すればいいとは言わないが、手で受信する電波の設定を変えればいいだけの話。短期間の滞在であれば、ワールドクロック
機能で十分ではないだろうか。1週間滞在するとしても、1分2分のズレなら気にならないだろう。そんなに時間に厳密な生活なんて
送っていないだろう。そこまで厳密にしてどうするというんだろうか・・・。クロノグラフは中身の機構という点で興味はあるが、
これはあまりにもオーバスペック・・・。

▲Page Top

6月4日 歩行者通行規制
 サッカーワールドカップ最終予選の今日、日本は勝つか引き分けで本大会の出場決定となる。試合は日本で行われているわけだけど、
その試合終了に合わせて、渋谷駅前で歩行者の通行規制をすると発表した。規制区域内の店に行くなどの用事がある人以外は
立ち入りを禁止、迂回路へ誘導し、区域内でもスクランブル交差点の斜め横断は禁止するという。いつだったか忘れたが、
同じくワールドカップの時だっただろうか、日本が出場を決めた時に、タクシーのボンネットの上で飛び跳ねたり、車を
ひっくり返したり、スクランブル交差点で暴れたりするという事態が起こった。それを警戒しての事なんだろう。いつから日本人は
そんな事をする民族になってしまったんだろう。まぁ確かに、歴史を見ると一揆とか米騒動とかはあったわけだけど、そういう
何かに反発しての暴動ではなく、喜ばしい事があった時に大暴れするというのは無かったのではないだろうか。同じくサッカーで
フーリガンをあれだけ警戒していた日韓ワールドカップだが、今や身内からフーリガンが出ているようなもの。寂しい限りだ。
で、さっき、引き分けで本大会出場が決まったというニュースが流れていた。特に興味がないので全く見ていない。

▲Page Top

6月5日 合計特殊出生率
 厚労省が2012年の合計特殊出生率を発表した。その数字は1.41で昨年を0.02ポイント上回ったのだとか。過去最低は2005年の
1.26。それを考えると緩やかに上昇していると言えるだろうか。人口を維持できるとされるのが2.07なのでまだまだ維持できる
レベルではない。実際、自然減が21万9153人と過去最多。出生数が103万7101人と過去最少を記録したので自然とそうなるだろうか。
・・・ところで、出生数が減っているのに合計特殊出生率が上がっているのだろうか?出産可能年齢とされる15歳〜49歳の
それぞれの年齢での出生率を出して合計したものが合計特殊出生率となる。なので、出生数の減少よりも大きな速度で出産可能
年齢の人口が減っていれば、合計特殊出生率は上がる事になる。そう、つまりはそういう事なのだ。こんな数字からでも
高齢化が進んでいる事が読み取れるのだ。まぁ、日本の人口はこれからも減り続けるだろう。どこかで均衡がとれると思うが
その数字がいくつなのかは・・・まだ分からない。

▲Page Top

6月6日 達成度テスト
 現状、一発勝負とさえ言われる大学入試のシステムを改めようという議論が始まったようだ。案として出ているのは在学中から
達成度テストなるものを実施し、その成績も加味して大学が選考を行うというもの。センター試験に代わる物だ。ニュース等で
指摘された問題点は、高校の先生の手間や会場が各高校になる事による公平性ばかりだった。だが、もっと大きな問題があると
思う。それは社会人が再挑戦する機会を失っていること。浪人生はどうにかなるかもしれない。だが、社会人については
達成度テストを受ける術すら無い状態なのだ。今でも難しいと言われているが、会社を辞めて大学に通い直して新しい分野に
挑戦するという道が完全に閉ざされるだろう。日本は一度落ちると這い上がる事ができないと言われる所以だ。だが、完全に
不可能ではない。しかし、在学中に行われるテストの成績を使うとなると、その道は無くなる。入試の年の1年間に複数回の
テストを実施するというのであれば予備校で可能だろうが、それでは学校の先生が大変過ぎる。各学年毎に1回とか、そういった
ペーズで実施する事になるのだろうが、それでは日本は再挑戦できない国という路線を歩み続ける。もっとも、この議論は始まった
ばかりで何も決まっていないに等しい状態。どこに着地するのか、受験生を抱えているわけではないが、じっと静観。

▲Page Top

6月7日 改正道交法
 成立するまで全くニュースにならないあたりが凄いなと思うが、改正道路交通法が可決、成立した。施行は交付後半年〜2年。
運転に支障がある病状を虚偽報告しての免許の更新、取得に対する罰則や無免許運転の罰則の強化、自転車の悪質運転についての
罰則の設定が目玉だろうか。注目すべきはやはり自転車の罰則だろうか。3年程度の間に酒酔い運転などで2回以上摘発された人に
安全講習の受講を命じ、従わない場合は罰金となるそうだ。個人的にはもっと色々な違反に対して厳しい罰則を設けてもいいと
思うのだが、今の自転車の取り締まり具合を見ると無理なんだろうか?気になるのは2回以上の摘発というのをどうやって
知るのかという事。自動車の場合は免許があるので番号で簡単に照会できるだろうけど、自転車となると難しい気がする。
そんなに遠くに移動しないだろうから、警察官同士のネットワークでどうにかなる・・・と書けるほどに簡単ではないだろう。
規制強化は喜ばしい事だけど、実際の運用は難しそうな気がする。改正後の全文を見たい気もするが、とりあえずは
ニュースのつまみ読みでもいいかな、と。

▲Page Top

6月8日 破裂遊び?
 子ども達の間でどれだけ浸透しているのか、もしかしたら今回の事件のグループだけの話なのかは分からないが、けが人が出る
事態に発展してしまったのだから放置はできないだろう。ペットボトルを破裂させる遊びを中学生がやっていたようだ。
ペットボトルに水とドライアイスを入れてフタをするというもの。10分経っても破裂しなかったのでそのまま置いてその場を
離れたら、その間に5歳の子どもが拾おうとし、その時に破裂したそうだ。ペットボトルの密閉力を甘くみてはいけないのだが、
それにしたってやる事が大胆過ぎる。特に炭酸飲料のペットボトルは頑丈なのだが、だとしても危ない。そして、そのまま
放置して離れるというのが信じられない。こういうのを「想像力が無い」という言葉で済ませてはいけない気がするが、
ある程度はそこに問題がある気がする。10分で爆発しなかったらずっとしないのか?仮に爆発した時に近くに人がいたら?
等々、考えるべき事は色々あると思う。そもそも、この中学生達は、危険な事をしているという認識があったのかどうかさえ
怪しい。爆発したら面白いかも、そんな思いだったのではないか。せいぜい有名な「メントスコーラ」くらいの気持ちだったのでは
ないだろうか?自分がやっている事がどれだけ危ないか、それが分からないからこそ、こういう事故が起こったのだろう。
それを教えるのは・・・難しいだろうな。自分が痛い目にあって覚えていくようなものだし・・・。

▲Page Top

6月9日 低延焼性たばこ
 その名の通りのものだ。延焼を防ぐたばこが開発されており、今年の夏に検討会を立ち上げて導入するかどうかを決めるようだ。
巻き紙の一部に燃えにくい繊維素材を組み込む事で、放っておくとその位置で火が消えるという仕組みだ。既に導入されている
国もある。たばこ火災を減らせるという思惑だが、喫煙者は値段が上がるのは困るとか、味が変わるのではないか、という
声が上がり始めている。タバコを吸わない立場から言わせてもらえば、好きにしてくれというのが正直なところだし、火災の可能性が
減るのであれば良い事だと思う。それと同時に思ってしまうのは、喫煙者はどこまで迫害を受けないといけないのか、という事。
喫煙所の有様を見ると、狭い所に大勢が押し込められて煙だらけになっている様は、見ていて可哀相でさえある。喫煙所の
壁が黄色くなっていたりするのを見ると、体に悪いのはよく分かるのだが、ちょっとやり過ぎじゃないかな、と。一方的に
規制が厳しい方向に向かっているのが悲しい。ライターの規制が厳しくなったのは記憶に新しい。さてどうなるのか、
あまりニュースに取り上げられていないのは、喫煙者数が絶対的に減っているからだろうか・・・。

▲Page Top

6月10日 特別警報
 気象庁が今年の8月から発表するもので、注意報、警報の上に位置するもの。注意報は災害の恐れがある場合、警報は重大災害の
恐れがある場合に発表される。特別警報は重大災害の危険性が非常に高い場合に発表するそうで、気象庁から都道府県へ、
都道府県から市町村へ伝達され、市町村は住民への周知が義務づけられている。発表される基準としては地域ごとに策定する
としているが、概ね「数10年に1度しか発生しない」くらいのものだそうだ。まぁ言われてみれば、という感じだし、特別警報が
作られた経緯を考えてもそうなのだが、「警報」にそれほどの意味があったとは知らなかった。実際、大雨警報が出されたけど
避難に結びつかずに大災害になった事がキッカケのようだが、「警報」というくらいで逃げようという気にはなれない。まぁ
激しいのね、というくらいの認識だ。特別警報を作るよりも、注意報、警報の意味の正しい理解を浸透させる事が先ではないだろうか。
もしくは、警報の基準を引き上げるか。ちょくちょく警報が出て、でも何も起こらないというのが続き過ぎた結果だと思う。
特別警報が初めて出る日は何年後か、そしてその時人はどう動くのか、気になるところだ。

▲Page Top

<<Prev. | Next>>