Top雑感2013年1月(21日〜31日)

<<Prev. | Next>>

1月21日 太陽光の買い取り価格
 勿論、光そのものではなく、発電した電気の話。経産相が実施している固定価格買い取り制度で、太陽光発電の買い取り価格を
2013年度から1割程度引き下げる方針を示した。一般家庭の屋根での発電ではなく、所謂「大規模ソーラー」というやつだ。
建設コストが10%程度下がった事を反映させて、買い取り価格も10%下げよう、というものだ。元々が年度ごとに買い取り
価格を見直す事にはなっているようなのだが、ここにきていきなり1割の削減は大きいのではないだろうか。建設した側は
○年で元が取れるから建設しよう、という計算はしていた筈だ。価格を毎年見直すにしても、いきなりの1割減まで
見越していたかどうかは・・・。また、買い取り価格を大きく引き下げる前例が出来てしまうと、これからの新規参入を
取りやめる人が出てくるかもしれない。太陽光パネルを初め、建設費用は確実に安くなっていくだろうから。
政府の考えが分からないではないが、ちょっと影響が大きすぎるかな、と。

▲Page Top

1月22日 予測は当たるか?
 アメリカのコンサルティング大手が、スマートフォンのますますの普及で、多くの国で今年、通信速度が大幅に低下する
渋滞が頻発するだろうと予測している。所謂フィーチャーフォンと比較して、通信量は35倍とも言われている。未利用の
周波数帯を使ったとしても都市部では電波が足りなくなる状況が悪化すると予測されている。まぁ当然の予想だ。今年に
起こるかどうかは別として、いずれ直面する問題だろう。電車で通勤している人に聞くと、ある駅と駅の間では
スマートフォンは全く繋がらなくなるのだそうだ。つまり、もう起こる所では起こっている事なのだ。これから利用者が
増えれば・・・と考えただけで恐ろしい。何かと外部と通信をするスマートフォン。どうしてもこうなってしまうだろう。
かつて、携帯電話が爆発的な普及をした時、番号が足りなくなるとして、番号を1桁増やして11桁になったという過去がある。
が、電波は増やす事ができないわけで。最近、携帯電話の挙動が時々おかしい私。完全に壊れたらスマートフォンにせざるを
得ない状態になるわけだけど・・・。電波不足の解消は難しいだろうな・・・。

▲Page Top

1月23日 原発の安全基準
 もうすっかり電気が足りないというニュースを聞かなくなったので忘れかけているかもしれないが、今、国内で動いている
原発は大飯原発の3号機と4号機のみだ。再稼働なんて話も聞かなくなったし、電気もなんとかやりくりしているので、これまた
忘れかけているかもしれないが、再稼働に向けての新しい安全基準は年度内に骨格を作るという事になっていた。そしてその
続報が出た。中身はよく分からないのだが、7月に施行されるそうだ。やっとか・・・。施行した際に稼働中の大飯原発が
基準を満たしていない場合は停止させるというのが規制委員会の姿勢。勿論、その時までに対策を打っていれば問題無い。
これで原発について、やっとマトモな議論ができそうな感じだ。大飯原発を動かした時の基準は、大飯原発を動かす為に
作られたような物だった。議論を重ねたと政府は言っていたが。今回は規制委員会が半年くらいかけて骨格を作ったもの。
キッチリとしていると信じている。中身の発表が見当たらないのが気になるが。さて、大飯原発はどうなる?

▲Page Top

1月24日 2%の物価上昇
 政府と日銀が目標として明確に表明したのは昨日だったか。合わせて金融の無期限緩和が表明された。物価が上がれば
企業の収入が増え、それが従業員の給料に反映されて、全体としてお金の回りが良くなる、という理論だ。実際に
効果があると言われている。が、今の状況でも本当にそうだろうか。企業が内部留保として溜めたらどうなるのか。
特に、バブル経済を経験している人であれば、その恐怖を覚えている事だろう。個人的に気になっているのは、
病院や医薬品産業。政府によって点数が決められていて、勝手に値上げはできない状態。物価が2%上がったとしても
点数が2%上がるとは思えないし、昨今では削減ばかりされている。企業の収入が増えず、従業員の給料に反映させられず、
それでも周りの物価が2%上がるとなると、かなり厳しい事になるのではないだろうか。他人事ではないだけに、
色々とニュースをチェックしているのだが、今のところ何も話は出てきていない。大丈夫なんだろうか・・・。

▲Page Top

1月25日 選抜の選抜基準
 春の選抜高校野球大会の出場校が発表になった。話題になっているのが東北勢の多さ。通常の枠で3校、そこに今大会限定の
「東北絆枠」で1校、21世紀枠で1校の合計5校が出場している。多過ぎだろ・・・。東北は6県なのだが、その中から5校。
通常枠が宮城、福島、岩手、東北絆枠が山形、21世紀枠が福島。青森と秋田は?バランスが悪い。東北絆枠で山形
というのもよく分からないのだが。東日本大震災の記憶を風化させてはいけないのは分かる。だが、いつまで被災者を
腫れ物を触るようにして扱わないといけないのだ?と。もうそろそろいいだろう。そんな事よりも、復興に向けてバンバン
活動していくべきなのではないだろうか?高校球児の姿が人々を元気づけるとでも言いたいのだろうが、地元でも決して
甲子園常連ではない高校が出てみたところで、大敗するだけかもしれない。因に、激戦区である神奈川県からは出場無し。
東京都は2校。その他の関東地方は4校。バランスがおかしいだろ・・・。

▲Page Top

1月26日 売れた理由は?
 1月になって突然ラジオ体操のCDが売れたというのが話題になっている。残念ながらデイリーランキングなのだが、1月20日付け
でいきなりの7位。ラジオ体操第1と第2が号令ありと無しのバージョンで入っている4曲のみのCDらしいのだが、それが7位に
入ったのだそうだ。それなりの需要があって、コンスタントに売れ続けているらしいのだが、これほどの上位というのは
前例が無いようだ。原因は分からないのだが、偶然にも買い替えの需要が高まり買う人が増えた、その日に他のアルバムが
あまり売れなかった、その両方が重なった、とまぁそんなところだろう。一時的に売れる打ち上げ花火よりも、コンスタントに
売れ続ける方が偉大だという事だろうか。ただ、ラジオ体操のCDなんて、一度買ったらずっと使い続けるだろうから、
そんなに買い替えるものだとも思えないのだが・・・。伴奏はあの人のがいい、とか、号令はやっぱりあの人じゃなきゃ、
とか、そんなそんな需要があるとは思えないのだが。

▲Page Top

1月27日 スマホで家電を
 スマートフォンで家電を遠隔操作することを原則として禁じている法律の解釈を見直し、事実上規制を緩和する方針を経産省が
固めた。法律は昭和37年に施行された電気用品安全法によるものなのだが、さすがにスマートフォンまでは想定されていない。
大手家電メーカーが昨年発売したエアコンは、この法律にひっかかる事から、エアコンの電源を遠隔操作で切ることはできても
入れる事ができないという微妙な製品となってしまった。電気ストーブは対象から外すようだが、エアコン、テレビ、照明などは
スマートフォンからの遠隔操作を可能にする方針なのだとか。まぁメーカー側はその機能を盛り込んだ製品を売り出してくるのだろうが
果たしてそんな機能が本当に必要なのだろうか。エアコンは分からないではないが、テレビ、照明が本当に必要なのかは疑問が残る。
消し忘れた不安だから、外出先から一応のために電源OFFの信号を送る・・・というのであれば分からないでもないが。
高機能な製品を追求するのが日本人の特徴のような気がするが、同時に行き過ぎるのもまた特徴であって。はたしてどうなるか。
まぁ機能がついているだけで、誰も使わないという可能性も残されているが。

▲Page Top

1月28日 疑わしきは・・・
 敦賀原発の断層についての結論がやっと出そうだ。結論としては「活断層の可能性が高い」というものになるという事だ。
厳密には「活断層ではないことを否定できない」ので、絶対に安全とは言えないので規制対象になるというもののようだ。
事業者の日本原電は「当社の疑問に十分に答えておらず、科学的データに基づく判断になっているとは思われない」という
反論をしているようだ。この反論の「科学的」というのがどうにも理解できないのだが・・・。科学は万能ではなく、
まだまだ分からない事が多い。新しい事実が判明すれば、これまで正しいとされていた事がひっくり返る事があるのが
科学というものだ。今回は「どちらかに断定するだけの証拠が無い」という状態なので、安全側に判断をしたというものだ。
判断は科学的なものではなく、どちらが安全かという視点だけの問題。科学的なデータからは「何も言えない」というのが
結論であろう。どうにも見当違いな反論だなぁという印象。日本原電も株式会社なので利益を上げなくてはならず、その為には
稼働させたいという気持ちも分からないではないのだが・・・。結局どうなるかは委員会次第。

▲Page Top

1月29日 マックの低迷
 Macintoshではなくてマクドナルドの方。外食産業の勝ち組と言われていたが昨年12月の既存店ベースでの売り上げ高は
前年比8.6%減。9ヶ月連続で前年を下回る結果。年間での減収もほぼ確定とされている。レジカウンターのメニュー廃止、
60秒以内に商品を出すという政策を打ち出しているのだが、これがイマイチのようだ。どうも経営側が狙っているのは
行列の縮小だとか回転率の上昇といったところだろう。前者については当初こそ色々と聞いたが、今は何も聞かなくなった。
に対して、後者は現場がかなり迷惑しているという話を聞く。客単価のアップも狙っているのだろうけど・・・。
往々にして経営陣の思惑というのは現場には届かないわけで、現場に降りてきた時には覆す事もできず、とんでもない事を
やらされたりするわけだ。現場の人達には同情してしまう。経営者の意図を理解できるようにならないといけないという
話も聞くのだが、分からないものは分からないし、伝わらないものは伝わらない。伝える努力が足りないのか、伝える気がないのか。
食事に時間をかけることが嫌な私としては、マックくらい早く出てくるのが有り難いのだがどうも世間は違うらしく。
潰れなければいいかな、と。

▲Page Top

1月30日 トレビの泉
 ローマの有名な観光地であるトレビの泉が、来年6月頃から大改修されることになった。1年8ヶ月かけて彫刻を修復したり
池の防水加工をしたりするそうだ。費用はフェンディが218万ユーロを負担するのだとか。工事中は彫刻を印刷した覆い
などをかけて、写真撮影はできるようにするのだとか。回収に必要な全額が218万ユーロなのかどうかがハッキリしないのだが
トレビの泉と言えば願いを叶えるためにコインを投げ込む事で有名。半分はカトリック系のチャリティ団体に寄付される
のだが、残り半分は・・・。投げ込まれるコインは毎日約3000ユーロとも言われている。もう何年も投げ込まれ
続けているのだから、半分を寄付したとしてもかなりの額があるはず。それを使って改修すればいいのに、とか思わないでもない。
キレイになったトレビの泉を見に行こう、というツアーが組まれそうな気がするのは私だけだろうか。

▲Page Top

1月31日 リスクアセスメント
 原子力規制委員会が、原発の新しい安全基準こ骨子案をまとめた。過酷事故対策を義務化するそうだ。地震や津波、火災、テロ、
航空機の墜落といったものまで想定して対策するのだそうだ。原発については取り返しのつかない事になるのでこの対策は分からない
でもない。ただ、この風潮が各所に広がらない事を願うだけだ。本来、こういった対策は、発生確率と起こった時の被害の大きさを
勘案して決めるべきだ。他の場合にも何から何まで、想定されるリスクに全て完璧に備えないとできない、といった事にならない
ように願うばかりだ。新しい安全基準には全電源喪失に備えて電源設備を分散させる事、消防車や電源車を複数設置する事、
廃棄設備にフィルターを付ける事、免震構造の緊急時対策所を設ける事なども組み込まれるようだ。これらについては、
何故今更?という気がしないわけでもない。全ての原発でそれくらいの事はしていたんじゃないの?というのが個人的な感想。
もっとも、していなかったから福島のような事故が起こったのだけど。震災の後、放射能関連で騒がれた時も同じような事を
書いたと思うが、リスクに敏感になる事は悪い事ではないのだが、正しく恐れる事が大事なのだと思う。発生確率の低い、
大して被害の及ばないリスクにも過大に反応するのは、何かが間違っていると私は思う。

▲Page Top

<<Prev. | Next>>