Top雑感2013年2月(1日〜10日)

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2月1日 トンネル復旧
 事故で通行止めになり、その後、高速道路としては異例の40 km/h規制で対面通行での開通となっていた中央道の笹子トンネルが
1週間後、8日に前面開通する事となった。復旧工事が順調に進み、予定よりも2週間早く開通となったようだ。これで物流が
元通りになりそうだな、と。結局、この対面交通を通ってみたいという人がどれくらいいたのかが気になる。対面での開通
直後には、不要の通行は避けるように言われていたのだが、その後も含めて、あまり大きな混乱がないままで完全復旧に
なったような印象がある。実際に通った人からは「やっぱり怖い」という声も聞かれたし、今回の開通にあたっては、事故の遺族
の方々から「まだ開通は早い」という意見も出ているようだ。他にも色々と意見は出てくるのだろうが、物流などを考えても
復旧してもらった方がいいだろう。吊り天井は撤去した筈だし、照明なども点検しているだろうし。結局、対面通行の間に
行ってみるという夢は叶えられそうにない・・・。

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2月2日 二千円札
 日銀が今年の日本銀行券の製造枚数を発表した。その中身は別として、相変わらず二千円札の製造枚数はゼロ。これで10年連続
ゼロになるのだそうだ。そもそもが2000年の九州・沖縄サミットに合わせて発行されたものだから、2000年〜2002年の
わずか3年間しか印刷されなかった事になる。今や全く見かけなくなり、駅の自動券売機などで二千円札にも対応している
旨が表示されているのを見ると空しくなってしまうほど。10年連続で印刷していないからと言って、廃止するわけにも
いかないんだろうな、と。色が五千円札に似ていることもあって嫌がられてみたり、それほど使い勝手が良くなかったという
事実もあって敬遠されている・・・。悲しいかな、日本はソロバンを見ても分かる通り、1と5を単位に考える文化が根付いている。
アメリカでは20ドル紙幣があったり、25セント硬貨があったりして、なかなか柔軟なのだが。だからと言って、私がアメリカに
行っても、イマイチ20ドル紙幣とか25セント硬貨を上手く使えないのだけど。慣れというのが大きいのだろうが、二千円札は
悲しいくらいに普及しなかったな・・・。

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2月3日 恵方巻き
 いつからこんなにも普及してしまったのだろうか。元々は関西方面での風習だったと記憶している。キッカケはコンビニチェーンが
全国的にキャンペーンを行った事だろう。イベント好きな日本人の性質と、何かとイベントを作って色々な物を売りたい小売業界の
ニーズがキレイに合った形で一気に普及した。そして今や、ロールケーキまでも「恵方ロール」として便乗していたりする。他にも
調べてみるとワッフル、棒状のお菓子、パンやトルティーヤ、オムライスまでもが便乗して売られているらしい。残念ながらこちらは
そこまでの市民権を得てはいないようだ。もうここまで来ると何でもいいのか?という気になる。最早そもそもの理由すら
失われつつあるので、本当に単なるイベントに成り下がっているので、何でもいいというのも分からないではない。ただ、
今のこの状況は、あまりにも節操が無いのではないか?風習の意味が失われて形だけが残るというのはよくある琴なのだが、
恵方巻きに関しては意味が失われて形も変わりながら広がる事だけは続くといういびつな状態に陥っている。何となく気持ち悪いな
と思っている。でも、便乗商品が出続ける限り、広がり続けるんだろうな。

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2月4日 賠償支援に7000億円
 東京電力の経営再建策の変更を認めた結果、原子力損害賠償機構から6968億円の追加支援を受けて賠償に対応する事になった。
これで支援総額は3兆2430億円になった。そして東京電力はというと、3月期の営業損益の見込みを2750億円の赤字、純損益も
1200億円の赤字へと下方修正した。う〜んと・・・実はこの機構について詳しく理解していないので、少し調べてみたのだけど、
できたのが2011年なので7000億円も積み立てられていない状態。資金交付の原資として国債を交付されているようだけど、
今回の件で国債を売るという話は出ていないので、今回の原資は政府からの税金となるのだろう。じゃぁこれは返済義務があるのか、
なのだけど、一応は機構の特別負担金という名目があるので返済の必要はありそうだ。しかし、東京電力の貸借対照表を見ると
機構からの交付金がどこに計上されているのかはよく分からない状態。ただし、未収の分は資産に入っている。これは一体
どういう事なんだろう・・・。負債の部の中の長期借入金に計上されているのだろうか?折角だから別途名目を作って計上
して欲しいものだけど。今回の資金援助も世間からはかなりの批判が出ている。まぁ最初に潰さなかったが為に、今更のように
東京電力を潰すわけにはいかなくなったのだろう。初動を誤ったな、と。

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2月5日 雪に弱すぎる
 首都圏では今日の夜、日付が変わる頃からの雪が予想されている。平野部で10〜20センチと予想されている。先月の成人の日
だっただろうか、大雪で首都圏が大混乱したのは。同じ失敗を繰り返さない為か、明日の午前中、首都圏のJRでは間引き運転が
される事になった。遅れが出た場合にダイヤの乱れを最小限にとどめるため、というのがJRの説明。何と言うか、北国に
対策を教わってきたら?という気すらしてしまう。同じ車両を使っているわけではにないのだろうが、あまりにも雪への
対策をしなさすぎではないだろうか。年に数回しか無い事に予算を使うのは微妙かもしれないが、混乱があまりにも大きすぎる
ことを考えると、何らかの対策を講じるべきではないだろうか。首都圏では通勤、通学の足になっているケースが
多いわけだから・・・。間引き運転して大混雑になって・・・と考えると、やはり対策をしておいて悪くないと思うのだが。

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2月6日 で、その結果は?
 昨日から首都圏では気合いの入った雪の対策をとっていた。早々にJRの間引き運転を決定し、朝早く出るように呼びかける、
車の運転などはしないように呼びかける等々。が、結局、ほとんど降らなかった。当初、平野部で10〜20センチの予想だったが
今日の早朝には5センチに、昼前には3センチへと下方修正を繰り返した。JRは間引きして大失敗といったところか。結局は
混み合ったので混雑した駅はあるようだ。早く出るように呼びかけると、結局は全員が同じように早く出るので、混むという
不思議な現象が起こるだけだったのだ・・・。前回、成人の日は予想以上に降って大問題になったわけだが、今回は逆、
降る量が少なすぎた。気象庁を責めるわけではないが、羹に懲りて膾を吹く状態になっていたのではないだろうか。
天気予報は、スーパーコンピューターで統計から出している筈なのだが、まだまだ難しいという事なんだろう。で、慌てて
車のタイヤチェーンや雪かき用のスコップを買った人達は一体・・・。

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2月7日 ペニー廃止
 カナダ政府は2月4日で1セント硬貨を流通させる事を止めた。0.94円の1セント硬貨を作るのにコストが1.5円かかる事、
物価の上昇によって1セントでは何も買えないという事で廃止になったのだそうだ。ニュージーランドやオーストラリアでは
既に廃止されているのだとか。現在流通しているものはそのまま使えるという事だ。日本で言うと1円玉を廃止するようなものか。
硬貨の製造コストは明かされていないが、アルミ製という事もあって、1円以上だと言われているし、実際に1円で買える物
なんて無い。なのに流通は続いているわけで・・・。まぁカナダ政府がそのように判断したのだから、別にいいのだが、
お釣りってどうするの?というのが気になる。1セント単位でのお釣りが出る事だってあるだろう。クレジットカードで
あらゆる物の支払いを済ませるとは考えにくいのだ。う〜む、分からん。

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2月8日 ブラックベリー撤退
 ブラックベリーが日本から事実上の撤退をする事となった。新機種を発表したものの、日本では発売しない事を明らかにしたのだ。
実際、日本国内でのシェアは1%を切っているとされる。既存の顧客へのサービスは継続するが、新機種は出さないという方針で
いくようだ。このブラックベリー、シェアが小さい事からも分かるのだが、意外と知らない人がいる。先日も同世代の人から
「ブラックベリーって何?」と聞かれたほどだ。携帯電話で、フルサイズのキーボードがついていたりして・・・と説明すると
「つまりはスマートフォン?」と。う〜ん、スマートフォンが出るずっと前からあるし、スマートフォンと呼んでいいのか
分からないし、ブラックベリーはブラックベリーだし・・・と返答に窮した。それだけシェアも小さく認知度も小さいのであれば
撤退もやむなしといったところか。まぁ、携帯端末は日本だけが全てではないし、日本はガラパゴスと言われる程に特殊だから
欧米で上手くやっていく事だろう。日本でのニーズに合わなかったというだけの事だろう。

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2月9日 調査が甘い
 先日の柔道女子の日本代表の体罰、パワーハラスメントの問題を受けて、日本オリンピック協会、JOCが加盟している
他の競技団体への聞き取り調査を実施した。結果は全ての競技団体で暴力などの事実は無しというもの。JOC側もこれで
良しとはしていないようで、まだ調査を続けるようなので安心している。というのも、今回の調査はたった2日で行われた
ものであり、アンケートに回答したのは競技団体ごとに微妙に違っているのだが、スタッフやトレーナーというところも
ある。選手が回答しているところもあるが、全てではない。体罰やパワハラを受けるとすれば、それは選手であり、
どう感じるかも受ける側の選手に依存しているのだから、選手に聞かない限りは実態は分からない。回答内容によって
不利な扱いは受けないという保障をした上で選手の本音を聞き出さなくてはならないだろう。JOCもコメントしている
通り、今回の調査は始まりでしかないのだろう。実態が明らかになるのは何年後か・・・。

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2月10日 だから地理は難しい
 2012年のモノの取引に限った貿易総額が発表されたのだが、世界最大の貿易国が中国になった。これまでトップだったアメリカを
僅差で抜いての世界一だ。やっぱり人口が多くてマーケットが巨大だからなぁ・・・なんて思ってしまう。ところで、先日、
大学入試センター試験の話を会社でしていた時に、「地理の問題は難しくしようがないから・・・」と言われた。確かに歴史は
誰も知らないようなマニアックな事を扱えばいいのかもしれないし、地理で扱う地形関連については変化しないので簡単かもしれない。
だが、地理の場合、最新の統計資料は次々と更新されていく。今回の貿易総額もそうだし、東日本大震災以降、世界各国の
発電方法の内訳にも大きな変化が出ている筈だ。マニアックな統計資料というのも存在している。つまり、地理の場合は、
常に世界の情勢に気を配り、様々な要因を考慮して統計資料なり示された情報を読み解く能力が必要とされるのだ。決して
簡単な科目ではない、と私は思うのだが・・・。歴史をやっていた人から見ると簡単に見えるのだろうか・・・。

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