Top雑感2013年8月(11日〜20日)

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8月11日 大人気?
 あまりにも暑いので涼を求めて近くのダムに行った。ダムならそこそこ標高も高いし、何より観光放水が行われる日なので、
近くに行けば風と水しぶきで涼しくなれるだろう、と思っていたのだ。だが行ってみて驚いた。凄い人数が集まっていたのだ。
ダムの付帯設備である資料館の駐車場は満車。仕方なくダムまで歩いていける公園の駐車場に車を停めて放水に行ってみたのだが、
そこも人だかり。風はおろか水しぶきもほとんど来ないほど。公園内には水遊びをできる場所があったりするのだが、人だかり。
小さい子供が水着を着て遊んでいるあたり、親はしっかり分かっていて来ているようだ。で、涼を求めて行ったのだが、放水は
そんな有様だし、標高はせいぜい300 mだったので全く駄目。あまりにも暑くて比較的早く帰る事にしたのだが、車の中が
凄い暑さになっていてまたグッタリ。にしても、ダムとその周辺施設があんなにも人気だとは。しかも黒部ダムのような有名どころ
ではないのに。まぁ、堂々と子供が水遊びをできる所なんて限られているから、涼を求めて来るのは分からないでもないが。

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8月12日 就活を表す漢字
 2001年卒業予定者から毎年実施しているという事だが、私は調査された記憶が全く無い。今年で14回目となるのだが、
今年の漢字1位は「楽」、2位は「苦」だったそうだ。楽が1位になるのは2009年卒以来だということで、景況感の回復や
内定率の改善等が理由として考えられるのだそうだ。文系では「苦」、理系では「楽」になっているとかで、文低理高の傾向は
今でも続いているようだ。10位までを眺めると色々とあるのだが、同率8位の「縁」が、いかにも就職活動という物だろう。
採用されるのは縁だと言われるが、圧倒的に多くの数を受け取る不採用の通知のほとんどに「今回は縁がなかった」旨が
記されている。不採用になった理由を明確に書くのは難しい。筆記試験で明らかに悪いなら分からないでもないが、多くは面接官の
フィーリングに依ると言われている。そんな事を書くわけにはいかないので、「縁がなかった」という言葉で済ますのだ。
そんなメールを大量に受け取ったんだろうな、という想像に難くない。何年やっても「苦」と「縁」は入り続けるだろうな
という気がする。私の就職活動を漢字で表すと・・・やっぱり「苦」か、「飛」か・・・。

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8月13日 最高気温に思う
 昨日、国内最高気温である41.0 ℃が観測された。同じ場所では今日も40.0 ℃が観測され、これで4日連続40 ℃越えという
日本での観測史上初の出来事が起こった。こういう気温を見た時、「あぁ、あの溶媒が沸騰してしまう・・・」と思ってしまうのが
有機化学者の悲しい性であるようだ。一般の人は液体の沸点なんて気にも留めないだろう。せいぜい水が100 ℃、塩を入れると
少し高くなるという程度の認識だろうか。有機化学者は、必要だからなのだが、種々の溶媒の沸点を記憶している。気温の数字から
溶媒の沸点を思い浮かべてしまうのだ。悲しい。逆に、どういうわけか簡単に凍る溶媒については凝固点を何となく覚えている事も多い。
これも一般には水くらいで0 ℃といったところだろうか。有機溶媒には0 ℃よりも高い温度で凍るものもあり、やたらと寒い日には
「こんなんじゃ●●が凍る・・・」とか思ったりする。職業病と言ってもいいかもしれない。おそらく同じ研究者でも、生物系や
物理系はこんな事を思わないだろう。実に独特な性質だと思う。

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8月14日 勝てない
 今、まさに夏の高校野球が行われている。そして今日の第一試合は秋田県代表校の初戦。今年は東北勢6校のうち他の5校は
初戦を勝っているので何かあるかと思ったら見事に負けた。秋田県勢は妙に所詮敗退が多い。1999年の第80回大会から2010年の
第92回大会まで全て初戦敗退。2011年には2勝、2012年には1勝しているけど、まぁそんなもん。東北勢の流れに乗れなかったか、
という感じだ。勿論、優勝したことはない。第1回大会、1915年の第1回大会で旧制中学ではあるが、準優勝したことがあり、
それが最高。ベスト4までは数回あるものの、そんなもん。今年も駄目だったかという思いが半分、やっぱりそうなったか、という
思いが半分だ。駒大苫小牧が優勝しているので雪の所為で練習が・・・という言い訳は通じなくなったわけだし、どうするんだろうか。
ま、来年に期待。

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8月15日 陸上競技
 現在モスクワで行われている世界陸上。普通の番組が面白くないので、見るとも無しに見ている事が多い。で、昨日の深夜には
前半戦の総集編をやっていたのだが、それを見ていて分かった事が1つある。私はトラック競技よりもフィールド競技の方が
好きだという事だ。陸上の花形とも言うべき100 mとか、誰が勝っても意外とどうでもいい。今回、日本勢は女子マラソンで
いきなりメダルを獲得。そんなマラソンも終盤は見ていたのだが、結構どうでも良かった。それよりも棒高跳びやハンマー投げ、
槍投げ、円盤投げあたりの方が面白いと思うし、実際に見たいと思う。完全に自分との闘いなのがいいのかもしれないし、
高く、遠く飛ぶ爽快感に魅せられているのかもしれない。地味な所為か、あまりテレビで放送されないのが辛いのだが。
相変わらず趣味が偏っているな、と。

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8月16日 見た目採用
 アメリカのカジュアルブランドのスタッフの採用基準が見た目を重視しているのではないか、とフランスの人権団体が調査に
乗り出したのだという。モデルの募集なら容姿の考慮は考えられるが、販売員なら別だというのがその理由の1つであるようだ。
さて日本、モデルや俳優など芸術・芸能の分野で一定の条件の下に男女の採用条件を別にする事が認められているものの、
それ以外の分野では行政指導を受ける可能性があるという。男性は筋骨隆々、女性は容姿端麗といった感じだ。しかし、男女共に
見た目を重視した採用をした場合は・・・法律的には全く問題がないそうだ。周囲からどう思われるか、必要とする人材を
集められるかどうかは別として、問題無いのだとか・・・。まぁ全員ではないだろうが、企業は確かに見た目での採用はあると思う。
営業職などでは特に。それでも企業側は顔での判断はしていないと言い張るだろうが。この人権団体が今更どうして調査に
乗り出したのかが分からない。公言されないだけで、どこでも起こっている事だろう。ちなみに、日本の法律も雇用「機会」均等法
なので、入社試験などを平等に受けさせても、男性ばかりを採用するというのは許されているらしい。実際、そういうところで
アルバイトをしたので・・・。世の中、平等ではないのだ。

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8月17日 トリアージすら断念
 事故が起こったのは15日夜。京都での花火大会で起こった爆発事故。原因はまだ特定されていないが、屋台の燃料として缶に
入れられていたガソリンが、開栓の時に吹き出して引火したのではないか、とされている。やっと現場の状況などが記事になるように
なってきた。その中でなかなか衝撃的なのが、トリアージすら断念したという話だ。怪我の重要性に応じて優先順位を決めるものだが、
現場に十分なスペースがない事と、混乱した状態が続いていた事が相まって、とりあえず病院に運び込むという手段をとったそうだ。
市が用意していた大型バスも使って一気に搬送したようだ。病院で改めてトリアージ、近隣からも医師と看護師を集めて総出で
治療にあたったようだ。記事を読むだけで、如何に現場が凄かったのかがよく分かる。今になって色々なテレビ番組で、いかに
ガソリンから蒸気がバンバン出ていて危険な液体かを紹介する映像が流されていたりする。化学をやっていて、危険物の免許も
持っていると常識みたいなものなのだが、意外なほどに知られていないんだな、と。話題が逸れたが、色々と考えさせられる事故
だったな、と思っている。新しい情報がでてきたら、また何か考える事が出てくるんだろう。

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8月18日 来週の電力
 電力各社は来週の電力の需給が厳しくなると見込んでいる。東京電力で92%に達すると予想されている他、他社でも90%を超えると
見込まれている。5%以上の予備率を確保しているので安定供給には影響がないとされているが、発電所でトラブルが起きれば
逼迫する事も考えられるとの事だ。なんだかんだ言っても、もう需要が供給を上回る事はないんだろうなという気はしている。
震災直後の夏だっただろうか、東京電力で98%という使用率が出たのは。それでも結局停電はしなかった。あれから普通の生活の
中でも何となく節電する意識が醸成されている筈だ。そして、いざ停電させますと宣言されたところで、何処を停電させるのか
全く決まってもいないのだから、実質不可能だろう。震災直後のように直前に発表したら大混乱を招くのは目に見えているだろうし。
そろそろこうやって危機感を煽るニュースはやめるべきではないだろうか。昔のように電気を使えないのはよく分かっている。
だから原発を動かそうというわけではなく、もういいじゃん、何となく足りるんでしょ?という事だ。今になって思うと、
震災直後の異常なまでの節電はなんだったんだ?という感じだ。

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8月19日 安定を求める人が増えたから?
 ANAが客室乗務員の採用方法を変えた。今までは1年更新の契約社員となり、3年経って健康状態などに特段の問題がなければ
正社員になるという仕組みだったそうだ。それを2014年度入社からは最初から正社員として採用すると発表した。人件費を
削減する為の策だったようだが、LCCとの競争激化により優秀な人材を確保するためとして見直したようだ。裏を返せば
今までの方法では優秀な人材が集まりにくかったという事を示唆している。3年間の契約社員でいつ首を切られるか分からない
状態よりだったら、確実に正社員になれるLCCにと人が流れていたという事なんだろう。現代の就職活動での正社員を重視する
風潮がこんな所にも影響を及ぼしているようだ。ただし、上に書いたのはあくまでも推測であって、本当かどうかは分からない。
いくらすぐに正社員になれると言っても、生涯賃金は差があるだろうし、正社員になった後の福利厚生だって差があるだろう。
ま、就職活動する時にはそこまでは分からない事が多いのだけど。方針を変えた事で応募が増えれば、原因はそこだったという
事なのだろうけど、果たしてどうなるのやら。

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8月20日 人工降雨装置
 東京都が小河内ダムに設置されている人工降雨装置を稼働させると発表した。2001年8月にも稼働した実績があるそうだ。
聞いた事が無かったが、すでに行われていたとは。人工降雨と言っても雲を発生させて雨を降らせるわけではなく、元々
雨を降らせそうな雲に、雨粒の核となる物質をまく事で降水量を多くしようというもののようだ。雲が持っている雨を降らせる
能力を最大限に引き出す、なんて表現がされるようだ。そうは言っても、元々が降りそうな状態からのスタートなので、
効果を正確に評価するのは難しいようだ。考えてみれば、雨が降りに降って、雲を構成する水分を全部落としきったという
現象は見た事がない。いくら核をまいてもそこまではいかないのだろうが、雲が降らせる雨というのは自然の状態では
まだまだ余力があるという事を意味しているのだろう。集中豪雨がニュースになる割には水不足という今の日本。
もっと研究が進めば、普通の雲も発達させて雨を・・・というのはさすがに無理だろうか。

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