Top雑感2012年9月(1日〜10日)

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9月1日 とうとう値上げ
 月の変わり目というのは、色々な物が変わるのだが、この9月も大きく変わる。東京電力管内で電気料金が大きく値上げされるのだ。
家庭向けで平均8.46%の値上げ。標準的な家庭で月あたり350円高くなるのだそうだ。意外なほどニュースになっていないのが気になる。
値上げするかしないかの論争の頃は色々と話題になっていたのだが、政府が認可した後は、すっかり大人しくなってしまっていた。
スマートメーターを使った時間帯別電気料金の契約状況もどうなっているのか不明のまま。おそらく目標数には達していないと
思うが。何て言うか、決まるまでは騒ぐのに、決まってしまうと大人しく従うのが日本人だよなぁ、と時々思う。実際に制度が
動き出すまで、もしくは動き出した後だって騒いだっていいじゃないか、と思う。先日決まった消費税増税だって、その時が来れば
粛々と従うだけなんだろう。近くにあるとされている選挙で何かが変わるとも考えにくいし。日本人は本当に大人しいよな・・・。
江戸時代には一揆があったのに、一体いつからこうなってしまったんだろうか・・・。

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9月2日 人為的ミス
 つい先日、会社である人と話していた事と同じような内容が、有識者の意見として新聞に載っていた。今、話題の最中にある
オスプレイの安全性についてだ。アメリカの報告書も日本の見解も「人為的ミス」であり機体の安全性に問題は無いという結論
になっている。おそらく、本当に事故の原因は人為的なミスなんだろう。追い風の時にそれを考慮に入れずにプロペラの向きを変えた
のが原因だとか、他の機体に近づき過ぎて乱流に巻き込まれたのが原因だとか言われているから。問題はそれで機体の安全性に
問題が無いとする点にある。操縦しているのはズブの素人ではないのだが、そんな人達でさえもミスを犯してしまうほどに
扱いがデリケートな機体だという事を暗に示しているのだ。機体そのものの安全性は問題がなくても、操縦が難しいのであれば
やはりトータルとして見ると、危険という判断にはならないだろうか・・・。安全性について、ちょっと考え直す時期かもしれない。

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9月3日 内部告発 その後
 大手精密機器メーカーで、上司の企業倫理違反を内部告発した結果、畑違いの部署に異動させられたのを違反として提訴したのは
2007年だっただろうか。この配置転換を無効とする最高裁の判決が出たのが今年6月。3ヶ月経ったものの、相変わらずそのままの
部署にあり、仕事を与えられず、子会社への転籍や出向を求められ続けたとして、再び会社側を提訴したようだ。結局のところ
内部告発の結果というのはこんなものなのだ。法律で守られているとは言っても、これが実態。最高裁まで行って判決が確定したのに
この有様。これで内部告発が促進されるとは思えないわけで・・・。結局、日本は会社ごとの労働組合だから、会社と組合は
なぁなぁの関係になっていて、組合は社員を守ってくれないのだ。内部告発のこの問題も同じ事なんだろう。日本では
出る杭は打たれてしまうのだ。打たれないくらいに出過ぎればいいと言った人がいたような気がするが、それができる人は
ごく少数なわけで・・・。この問題、まだまだ解決は先になりそうだ。

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9月4日 070まで浸食
 携帯電話とスマートフォンの普及に伴って、電話番号が枯渇してきているのだそうだ。現在の090、080の残り件数は、3月末で
910万だったが、7月末には350万にまで減ったのだそうだ。その為、PHSに割り当てられている070も携帯電話に解放しよう
という動きが出てきているそうだ。枯渇しているだけに、携帯電話各社は番号を必死で回しているようだ。私は一度、携帯電話の
番号を変えているのだが、前の番号は既に他の誰かが使っている事は確認済みだ(間違えて掛けた人がいる)。070が増えると
新たに7000万件の番号が増えるのだそうだ。さすがにこれで日本国内の番号の需要は一巡するかな、という数だろう。
IPアドレスのように抜本的な改革は必要無さそうだ。ところで、これだけ普及して、今や誰も番号を覚えておらず、登録された
電話帳から電話を掛けるのだから、もっと桁数を増やしても良かったのではないだろうか。今の番号とどう折り合いを付けるか
という問題も無いわけではないが、1桁増やすくらいならどうにでもなりそうな気がする。1桁増やせば、かなりの数が増えるのでは
ないだろうか。昔は10桁で11桁に増えたという過去もあるわけだし・・・。これ以上増やせない理由は、とりあえず思い浮かばない。

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9月5日 いじめで出席停止
 東京都品川区の教育委員会は、いじめを繰り返す児童、生徒を出席停止にできる制度を、区立小中学校で積極的に運用する事を決め
説明が行われたそうだ。出席停止は、いじめた側の保護者からも話を聞いた上で判断するとしている。「いじめる側への抑止力として
期待したい」というのが品川区側の意見だ。だが、本当に抑止力になるのかが疑問。出席停止は長い期間にはしないとされているが
短期間で復帰した場合、いじめがエスカレートしないだろうか?告げ口をした人に対する報復が始まる可能性だってある。そして
最大の問題は、いじめた側の保護者の意見が反映されそうだという点。親が子供を庇わないわけはないし、いじめた側が、
「遊んでいただけ」と主張すればこの制度は適用できない可能性もはらんでいる。これをどうやってクリアするのか、それが問題だ。
いじめた側だけを集めた学校を作れば面白いと思うのだが、通学距離の関係上、難しいんだろうな・・・。

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9月6日 今度は成功
 前回は8月30日だったらしい。国際宇宙ステーションの船外活動での電源部品の交換。今日、再度挑戦し、交換に成功したそうだ。
前回はボルトが締まらずに終了となったが、今回は穴を掃除したり、注油したりして固定に成功したのだそうだ。宇宙空間というのは
難儀なところだなぁとは思うのだが、この行った対策にひっかかった。掃除というは分からないでもない。布でも使って穴の中を
拭き取ればいいのだから。エアダスターのようなもので、吹き飛ばす事だってできるだろう、きっと。気になるのは注油。
宇宙空間なので真空。通常、液体は気圧が低くなると沸点が下がり、室温でも沸騰するようになる。真空なので気圧は思い切り低い。
さらに、太陽が当たるところは灼熱、影になる部分は極寒。これだけの環境に耐えられる油ってのはどんな油なんだ?
記事にはしれっと注油とあるが、実は凄い油なんじゃないか?

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9月7日 結局
 何も起こらなかったな、というのが正直な感想。今年の夏の節電要請の話だ。関西、四国、九州の3電力にしていた節電の数値目標を
解除した。準備までしていた計画停電は回避された事になる。かなり複雑な予定まで組んでいたのに・・・という感じだろうか。
供給力にに占める電気需要の割合が90%を超えた日でさえ数日しかなかったのだ。再稼働させた大飯原発も、実は周りの電力会社
からの融通でどうにかなったのでは?とさえ言われている。結局、原発無しでも乗り切れたじゃん・・・。この結果を受けて
原発は全部要らないというのは短絡的だが、喫緊に必要というわけではなさそうだ、というのも確かだ。これから世論がどうなるのかが
気になるところだ。原発無しでは夏は乗り切れない、という脅しは通じなくなったわけだ。ところで、私は東京電力管内の
節電定着分の10%すら怪しいと思っていたわけだが、乗り切ってしまった。これについては大ハズレしたわけだが、私自身の電気の
使用量は、今年はエアコンを動かした関係で、跳ね上がった。去年が少なすぎたというのもあるかもしれないが・・・。

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9月8日 歳入だったんだ・・・
 東京都が尖閣諸島を購入すると爆弾発現をしたのは今年の4月だった。その直後から、東京都には尖閣諸島購入に向けた寄付金が
集まり、専用の口座まで設けられた。ところが、最近になって政府が購入する事が決定した。となると問題になるのは寄付金の行方。
14億7000万円になったこの寄付金、返還を求める声も寄せられているとか。東京都は歳入として一般会計になっているのだそうだ。
寄付したものを返せと言う方もそうだが、一般会計の歳入にしてしまうのも酷い。どっちもどっちだ。尖閣諸島を買うって言うから
寄付したんだ、という意見もあるだろうが、所謂ヒモがついていない以上、寄付したものを何に使われても文句は言えないのでは
ないだろうか。ちなみに、私は最初から胡散臭いなぁと思っていたのでノータッチだ。結局、何に使われるのか、それは分からないまま。
一般会計の歳入なので、本当に何に使ってもいい状態なのは確かだ。

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9月9日 急遽中止に
 半月くらい前にその存在を知ってから、どうなるんだろうと楽しみにしていた「東京トマト祭」。今日がその開催日だったのだが
急遽中止になった。スペインで行われる、町中でトマトをぶつけ合う祭を日本でもやってしまおうというもの。参加費を取り
人数限定で、ビニールシートなどで対策も整えた上で行うという発表だったのだが、結局はアウトになったようだ。賛成の意見と
同時に反対意見も多数運営サイドに届いたという事で中止に踏み切ったようだ。日本にも数多くの祭がある。収穫を祝ったり
無病息災を願ったり。このトマト祭も収穫祭だったわけだけど、やっている側にはそんな雰囲気が感じられない・・・。まぁ、
日本の祭でもそうなんだけど、どことなく厳粛な雰囲気が残っていたりもする。日本でもトマト祭のように、ばか騒ぎをする
イベントがあってもいいのではないだろうか、と思う。日本人の国民性に合わないのかもしれないけど。食べ物を祖末にするなという
意見はもっともだが、それは是非本場にも言ってあげて欲しい。中止は個人的には残念だ。

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9月10日 カレンダー記事
 「●●から1年」とかいう記事をそう呼ぶらしい。折しも、明日は東日本大震災から1年半。きっと新聞にはカレンダー記事が並び
テレビでも特集される事だろう。もううんざりだ・・・。震災後、ずっとそんな記事が並んでいた。思い出したように被災地に行き、
その惨状を伝えて、翌日からはまた元通りの普通の記事を伝える。次の節目、おそらく2年の時には再び被災地に行き、またしても
現地の状況を伝えて終了。もうそんなカレンダー記事なんて要らない。どうせ伝えるなら、ずっと継続的に伝え、復興の状況が
どうなっているのか、何に困っているのかを伝えるべきではないだろうか。思い出したように節目だけを伝えても仕方ない。
被災地では東京では想像もつかないくらい復興が進んでいないと聞く。首都圏を始めとする太平洋ベルトの地域では、
全く気にもしていないように感じる。節目だけ伝えるのでは意味が無いのではないだろうか。

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