Top雑感2012年10月(21日〜31日)

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10月21日 ちばアクアラインマラソン
 どうも最近は特に首都圏でのマラソン熱が凄い。ちょっと過熱気味じゃないかと思う程。そんな中、今年から始まったマラソンが
「ちばアクアラインマラソン」。名前の通り、コースの途中に東京湾アクアラインの往復が入っている。海ほたるで折り返す
わけだが、当然のように、その間は通行止めになる。調べてみたところ、午前8時から14時まで通行止め、しかも途中は応援も
できないという状態。確かに普段立ち入る事ができない高速道路を、自分の足で走るというのは魅力的だ。だとしても
この通行止めはなかなか凄いのではないか。アクアラインを止めるというのは、それだけ観光客の足が遠のくという事を
意味している。勿論、平日に行われるわけではなく日曜日なので観光客だって多いだろう。これはどうなんだろうか・・・。
参加者は1万4000人。大会運営側は儲かっているだろうが、観光施設は?というか、何故そんなにもマラソンが人気なんだ?

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10月22日 タブレットPC
 今のところ、タブレットPCというと外国勢が大半を占めており、どうにも国内メーカーは後手に回っている状態だ。そんな中、
日本の大手電気メーカーがタブレット端末を発表した。画面はタッチパネルだが、キーボードを備えていたり、画面だけ取り外しても
使えるようになっているのだそうだ。個人というよりも開拓の余地が大きい法人需要に照準を合わせているのだとか。大体の
値段も合わせて発表されていたのだが、所謂ノートパソコンと同程度の価格。法人を相手にしたとしてもそこで敢えてタブレットを
選択する意味はあまり見いだせない。HDDを始め、データ関係は全てクラウドにしてしまって、手元は最低限の処理装置だけになる
と言われて数年が経ったが、普及する雰囲気すら感じられない。結局のところ、法人だとしても手元にある程度の処理能力がある
状態を維持する傾向があるようなのだ。ネットワークに繋がらないと何もできないというのは不便だという事には気付いているのだろう。
その点、タブレットは力不足。メインマシンにはなり得ないだろう。日本勢の巻き返しは遠そうだ。

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10月23日 大阪の教員採用
 今や教員採用試験はどこも狭き門で大変なんだろうと思っていたら、大阪府が追加募集をすると発表された。厳しい教員評価が
盛り込まれた条例が施行された事、給与カットが続き、全国平均よりも月約2万8000円低い事も響いたようだ。結果、平均倍率が
4倍で史上2番目の低さ、中学の理科では1.9倍になったのだとか。結果的に「水準に達する人材が確保できなかった」として
追加募集になったようだ。詳しい条例の中身等は見ていないが、記事を読む限りでは当然とも言えるだろう。今や学校の先生は
憧れの職業というよりも、子供との関係、親との関係が大変そうというイメージがつきまとう。さらに厳しい待遇が上乗せ
されたのでは人が集まらなくて当然ではないだろうか。追加募集をしてみたところで、どれだけ集まるのかは疑問だ。
結局は他の土地で選に漏れた人が集まってくるだけではないだろうか。それで人材の質が確保できるかどうかは疑問が残る。
いい人を集めようと思ったら、それなりの待遇を用意しないと駄目だろう。そこを改善するのが先ではないだろうか。

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10月24日 無駄に恐怖心を煽る
 原子力規制委員会が、全国の原発で深刻な事故が起こった場合の放射性物質の拡散を予測を発表した。場所によっては、防災の
重点区域の目安とした半径30 kmの円を超える位置まで深刻な被害が予想されていた。ただし、今回のシミュレーションは
土地の起伏等を考慮していないし、風も年間の平均値ということで実際の分布とは変わる事になる・・・のだが、その点が
イマイチ強調されていない。最悪の事態を想定するという意味では間違っていないのかもしれないが、往々にして最悪とは予想の
下を行くものであって・・・。シミュレーション結果をないがしろにするというわけではないが、1つの指標として置いておく
べきものであり、この結果を必要以上に重く受け止める必要はないのではないだろうか。どうして今更同心円なんだ、とか
30 kmじゃ駄目じゃないかとか、目くじらを立てるものではないだろう。恐れるなというのではなく、どの程度の情報を
使ったシミュレーションなのかを把握した上で、正しく恐れるべきだ、と思うのだ。

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10月25日 都知事辞任
 ぼんやりとニュースを見ていて、いきなりだったので結構驚いた。都知事が辞職したというのだ。新党を結成して国政に戻る
と表明したようだ。勿論、内部の事情は分からないのだが、本当に突然の辞任だとすると、誰よりも焦っているのは、都の
選挙管理委員会だろう。知事が辞職してそのままというわけにはいかないので、比較的早いうちに選挙を行う必要がある。
今回は12月半ば頃までには実施するようだ。いきなりそんな事を言われても・・・というのが委員会の本音だろう。
告示から始まり、立候補者の募集、公示、実際の選挙、開票と、表に出るだけでもこれだけの作業があるのだが、他にも
投開票する場所の確保や、その為の人員の確保、地味なところでは投票用紙の準備やポスターの掲示板の手配などなど。
色々と大変なんだろうな・・・。事前に伝えていれば色々と準備ができるのだが・・・今の都知事の事だから、本当に
突然のような気がする。

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10月26日 内部告発
 大手光学機器メーカーで内部告発の結果、会社側から不当な扱いを受けたという事件は、裁判にまで発展し、今でも尾を引いている。
法律で守られているようで全く守られておらず、結局内部告発はできない状態になっている事を示しているのではないだろうか。
そんな中、同じような事が自衛隊でも起こった。内部告発した後に不当な懲戒処分を受けたとして東京地裁に提訴したようだ。
停職処分を受けたのだが、2007年の内容で2011年に、しかも内部告発についての回答が出た直後に受けたというのだ。
おそらくだが、この訴訟は勝てないだろう。時期の問題はあるが、理由付けした上での懲戒処分だからだ。懲戒処分にしては時期がおかしい
というのが唯一の突破口なのだが、苦しいかな、と。こういうニュースが流れると、やっぱり内部告発はできないという空気が
流れる事になる。実際、できないんだろう。マズイ事だなぁとは思うのだが、こういう事例しか出てこないのだから仕方ない。
雇う側はあれこれ理由をつけて処分するんだろうな、という気がする。何の為の法律なのか・・・。

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10月27日 おんせん県
 香川県が「うどん県」で売り出しているのを受けて、大分県が「おんせん県」で売り出そうとしている。実際に商標登録を申請した
ようだ。湧出量や源泉数が都道府県中で1位なので観光戦略としてアピールするようだ。別府、湯布院が全国的に知られているが、
他にも色々あるとの事で、温泉をアピールするようだ。正直に言って、私はあまり魅力を感じないのだが、どうなんだろうか。
私自身が温泉をあまり楽しめないタイプの人なのでそうなのかもしれないが、特別に行ってみたいと思わせるものではない。
「うどん県」も同じなのだが。うどん県に至っては、このニュースを目にするまで忘れていたほどなので、イマイチ魅力が伝わってこない
というのが私の感想。集客効果はいかほどのものか、何年先まで覚えていて貰えるのか。私は1週間ともたずに忘れそうだ。

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10月28日 スカイツリーからの電波
 勿論、あれは観光目的で建てたわけではなく、電波塔としての役割を期待しての物だ。来年1月からの電波の発信を見越していたのだが
電波が強すぎたり、アンテナの向きの関係で全く映らない世帯が見つかったりと、色々と障害が明らかになってきたそうだ。障害の
全容を把握するには、現在飛ばされている東京タワーからの電波を止める必要があり、いつ行うのかによっては影響が大きく出そう
という事態に陥っている。今になってそんな事を言っているくらいだから、1月からの変更は無理だろう。実際に試験をするとして、
昼間に行うとしたらかなり大変な事になるというのが記事で伝えられているのだが、意外とそんなでもないんじゃない?というのが
私の感想。昼、夜問わず、今、テレビにどれだけの需要があるのか、という問題だ。ゼロとは言わないが、必須というほどでも
ないだろう、と。緊急でニュースを流す必要などが出てくるかもしれないが、その時は緊急で電波を飛ばせばいいのではないだろうか。
これ、実際に行うとすると面白いのは、首都圏のみが止まるという事。通常、首都圏のあらゆる機能はどうにかして維持しようと
するのだが、今回は逆に首都圏だけが止められるのだ。地方民の悲しさを首都圏の人が味わうのも悪くないと思う。
是非とも実現して欲しい。

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10月29日 関電 値上げ
 関西電力が値上げを検討すると発表した。関西電力は、原発の割合が5割と高かった事は有名であり、辛うじて2つ動いたわけだが
結局は火力発電用の燃料費を賄えなくなってきているようだ。来年4月に家庭用を10%超、企業向けを20%超値上げする方向だが
今のところ、時期と値上げ幅については未定としている。電気料金を値上げするには、社員の年収を他の大企業並みに下げる事を
条件とする旨が発表された。東京電力は既に上げられた後なのだが、本当に値上げが必要なのか?という問題はいつまでも
無くならない。今回もそう。今までが殿様商売をしてきているので、コストを削減しようと思ったらできるんじゃないか?という
疑問はなかなか晴れない。世間の企業が精一杯コスト削減をしているというのに・・・。こういう内容は決算報告を見ても
分かる事ではないので難しいのだが、是非とも内部のコスト構造にまで切り込んでから決めて欲しい。沖縄以外の電力会社は
これからどんどん値上げを申請してくるのでは?

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10月30日 超伝導電線
 昔から構想はあったものだ。送電線を冷やして超伝導状態にして電気を送れば、現在の送電方法でのロスを大幅に減らせる
というものだ。横浜市の変電所の敷地内での実証実験が始まった。距離にして240 m。液体窒素で冷却して送るのだが
単位長さあたりの電力の損失を半分にできる可能性があるのだとか。実験では5万世帯分の電力を送電してみるのだとか。
2020年までに実用化に繋げたいとしている。やっとここまで来たかという気がしないでもない。現在、高電圧で
送電する事でロスを抑えているものの、それでも結構ロスしているというのはよく聞く話。それをゼロにするというのだ。
液体窒素を作る事そのものは決して難しい事ではないので、是非とも実用化して欲しい。問題は送電線の素材なのだけど・・・。
ビスマス合金を使うという事で、埋蔵量とか大丈夫??と思うくらいだ。送電線の張り替えとなると大変なんだろうな、と。

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10月31日 結局節電できたのか?
 東京電力が今年の中間決算を発表した。4月始まりの年度なので9月末までの営業の結果だ。さて、今年の夏は全ての原発が
動いておらず、何かと節電が叫ばれた。妙な自粛ムードが漂った2011年と比較した時に、東京電力管内でどれくらいの節電が
なされたのか、中間決算の資料から計算してみる事にした。とりあえず、第2四半期までの今年の電気の販売量は1334億kWh。
昨年の同時期は1302億kWhなので32億kWh増えている。これだけでは春先の電力需要だけかもしれないので、第1四半期、
つまり、4〜6月のデータも見てみると、今年が624億kWh、昨年同時期が602億kWhなので22億kWhだけ増加。これを差し引きすると
第2四半期、7〜9月の暑い時期だけで昨年よりも10億kWhだけ余計に電気を使っていた事になる。今年、節電できていないんじゃん。
確かに東京電力管内は関西電力などと比較して緩かったし、去年が異常だっただけかもしれない。ただ、東京電力管内は、
意外と節電をする気がないらしい、という事は分かった。

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