Top雑感2012年10月(11日〜20日)

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10月11日 またマニュアル車が消えた
 某国内自動車会社がプレスリリースで発表した。車の性質から考えて、もうしばらくマニュアル車が続けられるだろうと思っていた
矢先に、マニュアル車のラインナップを廃止するというものだった。マニュアル車はどんどんと減ってきている。今回、再び消えた。
確かにディーラーさんに話を聞くと、もう数が出ないので、ミッションの開発もそうだし、ラインナップとして残しておく事の
費用の方が大きくなってきているという事だった。そう考えるとメーカー側ではメリットが無いわけだけど、燃費もいいし、
「運転している」と強く意識できるし、実際に運転していて楽しい。なのに、何故こんなにも数が出ないのか・・・。
1人寂しく枕を濡らす事にしよう。

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10月12日 危険物取扱者
 危険物取扱者資格は甲種の他に乙種の1〜6類、丙種というのがある。甲種は受験資格が色々と面倒なのだが、乙種と丙種は受験資格が
無い。そんな状態なのだが、その乙種の1〜6類の全てにわずか7才で合格した人がいるのだという。勿論日本記録。とは言っても
これまでの記録が8才なので大きな差は無い。一応私は甲種を持っているので一段階上なのだが、乙種をこれだけ持つと甲種の受験資格が
与えられ、おそらく受ければ合格するだろう。いやはや、凄いなぁと思うばかりだ。山で鉱石を拾ううちに化学に興味を持ち、
ここまで来てしまったのだという。やっぱり子供の吸収力というのは凄いんだなぁと思わされる。年を重ねる度に、吸収力と
頭の柔らかさが落ちているなぁと実感するばかりだ。ところで、7才でこんな資格を持ってどうしようと言うのだろうか・・・。
日本では化学に限らず、1つの分野での知識を思い切り伸ばすような施策はとられていないわけで。才能が勿体ないなぁと
思ってしまう。

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10月13日 平和賞の行方
 今年のノーベル平和賞、受賞したのはEU。何だろう、このもやっとした感じは。オバマ大統領の時もそうだったが、イマイチしっくり
しない受賞だ。元々、他の賞と比べて、業績が目に見えにくいというのはあるだろうけど、だとしてもぼんやりしている。確かに
第二次世界大戦に代表される戦争を繰り返さないという理念のもと、経済協力から始まったもので、EEC、ECときてEUになっている。
理念は分からないではない。でも、今の状態を考えると、本当に平和賞なんだろうか・・・。実際、現地では政治的な背景があるとして
反対運動が起こっているのだそうだ。こういう状況が続くと、ノーベル平和賞は妙な意志が入り込んでいるのではないかと
訝ってしまう。無理に受賞者を決めているのではないか、と。場合によっては「受賞者無し」という年を作ってもいいのではないだろうか。
賞金は他の賞に分割するとか、減ってきている積立金の足しにするとか・・・。で、EUは貰ってどうするんだ?

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10月14日 表彰されるっぽい
 家のポストに日本赤十字社の県支部から封書が。献血の依頼か何かかと思ったが、それにしては封書だし、中身も結構厚い。
何だろうと思って開封してみると、献血推進功労者の表彰式への出欠を聞くものだった。調べてみると、70回を超えると
表彰されるのだそうだ。そして、結構しっかりとした式のようで、生半可なものではないようだ。まだどうするのか
決定してはいないものの、欠席の予定だ。別にそんなに大それた理由で献血を続けているわけでもないし、調べた限りでは
結構立派な式典で、県知事の名代だったり、凄い来賓の人とかが挨拶をするらしい。なので、何となく欠席。まぁ、何でも
続けてみるものだな、という感じだろうか。世の中には素晴らしい意志を持って献血を続けている人がいるらしいが、
私はそんな人を肩を並べるほど立派な理由ではないので・・・。次は100回だとか。遠いな。

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10月15日 クラゲ
 脱原発を訴える超党派の国会議員で作る「原発ゼロの会」がロゴマークを作成した。関西電力の原発で取水口付近にクラゲが
大量発生したのを、自然界の抗議デモ」としてクラゲをあしらい、福島県の小中学生から公募したのだそうだ。まぁ、クラゲが
集まった事を、どのように解釈するかは自由だが、多くの場合、クラゲは自分で泳ぐことはしない。基本的には水流に
流されるだけだ。ずっと泳いでいると弱って死ぬのだとか。偶然にも発生した時期と、取水口へ水を取り込む時期が一致した
だけだろう。それに、集まるだけであれば、火力発電所の取水口に集まる事もあるらしい。もう何がなにやら・・・。
ところで、原発は結局どうなるの?今年の冬も乗り切れれば、いよいよ不要という気運が盛り上がりそうだけど・・・。

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10月16日 規格争い
 まぁ、少し前からそういう動きがあった事は知っていたし、ドイツのメルケル首相が、大々的に宣伝をしていたので、
ひょっとしたらという思いはあった。電気自動車の充電プラグの規格である。日本では世界に先駆けて実用化させた
CHAdeMOという方式を使っている。これで世界中に輸出して一気に広めようと目論んでいたのだ。しかし、アメリカの
自動車技術者協会は規格の異なるコンボという規格を採用すると発表したのだ。ドイツが推していたのもこの規格だ。
来年の実用化を目指す規格ではあるが、アメリカとドイツが採用したとなると、日本はどうにも弱い。日本では既に
電気自動車が走っているし、町中に充電スポットもある、政府も政策として推しているし、完全に電気ではないにしても
プラグイン・ハイブリッドという形式もある。が、ここで規格で負けてしまうとなかなか面倒な事になりかねない。
おそらく、しばらくの間は両方の規格のプラグが用意されるだろうが、次第に駆逐されていくのは間違いないだろう。
今、焦って電気自動車に手を出すべきではない理由の1つだろう。

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10月17日 復興予算
 何を今更・・・という感じだが、なかなか凄い事になっているのだ。被災地以外の様々な事業に使われているのはあちこちで
報道されている通り。それに対して、被災地中心にという方針を打ち出したのも報道されている。そして、それに対する省庁の
言い訳が凄いのだ。被災地の企業とサプライチェーンで繋がっている、災害時に人員を待機させたり物資を置いたりする、
子供たちの遊び場の近くで壁に亀裂が入ったので東京の建物を改修する、老朽化した公用車では監視中に故障や事故が起こるかもしれない、
災害対応の中枢的な機能を果たす人がいる場所なので改修したい等々、まぁ見事な言い訳ばかりだ。よくもまたまぁ、こんなにも
思いつくものだ、と。何と言うか、被災地の実態を知らない、もしくは見て見ぬ振りをしているのではないか、という気がしてしまう。
まだまだ瓦礫も片付いていないし、元通りにはほど遠い。官僚は如何にして自分の提案した予算を通して恩を売るかしか
考えていないのではないか、とさえ思ってしまう。いつから日本の政治はこうなってしまったんだろうか・・・。

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10月18日 脳波の不調を治す
 どうしてこういう詐欺事件が無くならないんだろうと思ってしまう。「イルカが発する音波と同じような物が出て脳波の不調を治す」
などの虚偽の効能でリラクゼーション機器を販売したとして一部操業停止の命令が出た。イヤホンについた小型部品を耳たぶに挟んで
音楽を聞くと脳が活性化するのだそうだ。1台20万7000円也。購入者が知人に商品を勧め、契約が成立するt報奨金が出るという
ねずみ講のおまけ付きだ。体調が優れない時にはわらにもすがりたくなる気持ちは分からないでもないが、あまりにもお粗末じゃないか?
何度も書いている事だとは思うのだが、日本全体で見た時に科学の知識が足りなさすぎるのだ。科学が苦手という人もいるかもしれないが、
テストで高得点を取る為の科学の勉強ではなく、もっと生活に密着したもの、日々生活をしていく上で必要となる最低限の体の知識、
結論が出るかどうかは別として、目の前で起こっている事を科学的に分析してみる力くらいはもっとあってもいいのではないだろうか。
もっと巧妙な詐欺の手口が出てくるのかもしれないが、1人1人が自分で考える力を持っていれば、かなりの割合で防げるのでは?
「脳波の不調」という表現がそもそも気持ち悪いが、少なくとも、耳たぶに小さな機械を付けただけで治るというのは変だ、と思える
程度にならすぐに到達できるのではないだろうか?

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10月19日 タブレットもか・・・
 一昔前に防水のパソコンが発売されていた。冷却系はどうするんだろう、という疑問はあったが、追随する機種が出ないあたり、
やはりそのあたりに問題があったか、需要が少なかったか。その前に携帯電話が防水になったが、こちらは大半の機種が防水に対応
するようになり、その流れはスマートフォンにまで続いている。そしてとうとう、タブレットPCも防水タイプが出た。会社の
役員自身が発表の時に「実際に使うかどうかは別として、お風呂でも使えます」と言っているように、そんな需要があるのかが
疑問に思える。携帯電話はポケットに入れる人もいるだろうから、雨や不意な事故で水に触れるという事はあるだろうけど、
タブレットPCである。風呂で使えるのは良いのだが、そこまでしてチェックしないといけない情報が本当にあるのか、という事だ。
私がいまだにスマートフォンを持たないのもその点にある。本当にそこまでの機能が必要なのか?という事だ。何か、
妙な脅迫観念に日本中が取り付かれているんじゃないかと思う今日この頃だ。

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10月20日 高校化学のレベル
 昨日の深夜に東京メトロで起こったアルミ缶の破裂事故。乗客の女性が持っていた缶を振っていたら破裂したとされており、
その缶には業務用の強アルカリの洗剤が入っていたのだそうだ。キャップ付きのコーヒーのアルミ缶に入れていたのだそうだ。
もうこれで分かる人には分かると思う。アルミニウムは強アルカリでも溶けて気体を発生させるのだ。結果として中の圧力が
高くなり過ぎて破裂したのだろう。これ、どこのレベルで習うのかというと、高校の化学で習う。そんなレベルの化学が
浸透していないのだ。今回の事故を起こした人が高校で化学で学んだのかどうかは分からないが、問題はそこではない。
それくらいの化学なら誰もが知っているレベルにしないといけないのだ、と。物理や生物なんかよりも、化学の方が生活に
直結してくると思う。何と何を混ぜると危ないのか、どんな容器に何を入れたら危ないのか、そういう事は日常的にある事だ。
こういう事件が起こる度に、何ともやりきれない気持ちになってしまう。

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