Top雑感2012年10月(1日〜10日)

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10月1日 「できません」という発言
 今、会社で私のいるグループが中心になって、ある改革を起こそうとしている。今でも仕事自体は回っているのだが、それを
改革しようというのだから、リスクはある。だが、ベネフィットもある。リスクよりもベネフィットが大きいと思うからこそ、
進めようとしているのだが・・・。抵抗されるのは必至だったとはいえ、結構な割合で「できません」という反応を示す所が
多い。これ、何と言うか、諦めているのかな、という気がしてしまう。私が直接説明しているわけではないのだが、リスクと
ベネフィットは説明している筈である。だが、こんな回答が来てしまうのだ。こういう回答は、今回のケースに限らず、
して欲しくないなと思う。できないではなく、実現させるにはどうしないといけないのかを示す、もしくはできない理由を
示して欲しいのだ。無下に「できません」と突っぱねられる事の多いこと・・・。改革の意志が低いというか、何と言うか。
改革実現は遠いな。

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10月2日 流石は化学者集団
 どういう流れかよく分からないが、昼ご飯の時、社員食堂では化学者が固まって座って食事をしている。他の所も、
大体は部署毎に固まっているようだ。で、化学者があれだけ集まって、今の一番熱い話題と言えば、先日の爆発事故だ。
アクリル酸の貯蔵タンクが爆発した事件。「アクリル酸って液体だっけ?」から始まり、意外と粘性が高いとか、
匂いがどうだとか。その後は、「あれってポリメったんでしょ?」という業界関係者以外ではさっぱり分からない話に飛び、
「やっぱり混触?」なんて所にまで発展。きっと原因は・・・なんて所にまで話が進むのだ。ところで、消火活動にあたっていた
消防隊員には、アクリル酸がどんな物なのか知らされていなかったのだそうだ。化学をやっている人にとっては、常識に近いもの
なのだが・・・。だから化学が大事だ、とまでは言わないが、ある程度の知識は付けておいた方が何かと便利だと思うのだ、私は。
アクリル酸が何たるかを知らなくても、構造式を見れば何となく予想がつくくらいには。。。

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10月3日 東大の魅力は?
 東京大学が秋入学を今月から始めた。学部レベルの海外学生向け秋入学のコース。出願要件は色々とあるのだが、出願者は
238人、14の国と地域から38人が合格したのだが、11人が辞退したのだそうだ。割合にすると3割だが、母数が少ないので
割合で示す事にあまり意味は無いかもしれない。辞退した理由は、イギリスのオックスフォード大学などの欧米有力大学への
進学との事だ。秋入学の恐ろしい点が浮き彫りになった形と言えるだろう。秋入学の場合、国内ではなく、国際的な学生獲得
競争にさらされるのだ。その場合、日本の最高学府である東京大学でさえも魅力的ではなくなってしまうのだ。実際に入学した
人の出身国・地域を見ても、アメリカ、イギリスは各1人。シンガポール、韓国、中国、日本、オーストラリアの順に多い。
色々な所から来ているように見えるが、比較的近い地域ばかりなのが気になる。結局、世界中から人を集めるのに、秋入学は
決して有利ではない、という事のようだ。

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10月4日 判断するのは?
 原発の再稼働の話。再稼働の是非は別として、どこが判断をするのかが、まだ決まっていないのだそうだ。原子力規制委員会か
政権か。中部電力の会長は「判断する場所を早く決めて、システムを作ってもらいたい」と話したのだそうだ。まぁこういう事は
よくある事で、重要な判断の筈なのに、誰が決定を下すのかがハッキリしないというもの。会議を開いて話し合ってみるものの
結局は何も決まらず、議論は平行線、次回の会議に持ち越し、なんていうのはザラにある。結局、誰も責任をとりたくないのだ。
これだけ世論が反原発に向かっている中で、規制委員会もそうだし、政府だって責任を負いたくないのだ。じゃぁ、自分なら
責任を負えるか、という話になりそうだが、然るべき知識と情報があって、然るべき地位にあり、相応の報酬を貰っているのであれば
負うべきだと思うのだ。むしろ、その為に高い報酬が支払われているのだから・・・。原発はどこが決定を下すのか、
次の選挙が終わるまでは決まらないだろうな・・・。

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10月5日 気にした事が無かった
 会社での昼食の時に、こんな話が出たのだ。「五稜郭を作ったのは誰?」。始めは北海道に城はあるのか、という話だったのだが、
流れ流れてそんな話になっていた。一応北海道に居た身なので聞かれたのだが、本気で分からなかった。「大工さん」ととりあえず
答えておいたが、その場にいる誰もが知らなかった。城郭であり、戊辰戦争の最後の戦場となった所、という事は知っていても
意外と分からない。で、帰宅してから調べてみたところ、箱館開港に伴って江戸幕府の命によって築造されたのだそうだ。
言われてみればそんな話があったような気がするな、という程度でしかない。実際に行った事もあるが、単なる広い公園と言われても
納得してしまうような所だし、実際に近くの人の通勤経路になっていたりする。周りをぐるっとジョギングしたらいい感じなんだろうな
と今なら思う。何にしろ、私は歴史が大嫌いだったりするし、気にしなかった事は全く覚えていないという、凄まじい性質を持っている。
でも、まぁこれで1つ覚えた。二度と役に立たないかもしれないが。

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10月6日 電話帳アプリ
 Android用の電話帳アプリが情報をサーバーに無断で送信している事が明らかになった。「全国電話帳」というアプリなのだそうだが、
電話番号を無料で検索できるもので、公式サイトを通じて無料で配布されていたのだとか。インストールすると、スマートフォンの中の
電話帳の登録情報を送信するようになっていたのだそうだ。情報流出は勿論悪い事なのだが、システムとして上手くできているな
と思ったのは私だけだろうか。アプリが色々な人に使われるほど、情報が集まってきて、電話帳が充実していくのだ。多くの場合は
個人の電話番号が集まるのだろうが、固定電話を持たない人が増えた今、従来の冊子タイプの電話帳で個人を調べられなくなって
きており、それを補完できてしまうのだ。さらに、名簿業者に情報を売れば、それはそれで収入になる。だからアプリを
無料で提供しても十分に元が取れてしまう、と。上手く出来ているなぁ・・・。

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10月7日 復興予算の使い道
 震災の復興予算が、日本全国で不思議な使われ方をしているというのは、テレビでの特集されたりしていた。それを受けてか、
復興担当大臣がテレビ番組で「できるだけ被災地に特化した予算を作りたい」と述べたのだそうだ。曰く、去年は経済の落ち込みを
防ぐことで復興を果たすという思惑で予算を作ったが、現在はフェーズが変わったのだとか。実際の事を考えると、復興担当大臣が
何を言ってみたところで、財務省がその通りに動かなければそれまでの話なのだが、ところで、いつも思うのだが、阪神大震災の時の
復興のスピードはどうだったのか、という事。あの地震とは被害の大きさも違うし、津波による被害という違いもあるのは分かるが、
もっと早く進んでいたような気がするのだ。報道されなくなったのは今回と同じだが。今の政権がいつまで続くのかという問題は
残されているが、東京にいると被災地を忘れがちだが、どうにか復興に力を注げるようにしてもらいたいものだ。

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10月8日 今日もよく混む
 3連休の最終日になっている。昼頃までは何ともなかったのだが、夕方にかけて中央道、東名高速、東北道で渋滞が発生していた。
そんな中、政府が検討していた、秋に5連休を作るという政策についてのアンケートで一般市民は概ね賛成であるらしい。現役を
終えた世代は逆に反対だとか。5連休を作る事そのものは悪い事だとは思わない。問題なのは全国で一斉に休む事。何かと問題が
ありそうな風潮だったが、全国をブロックに分割してバラバラにして休んだ方がいいのではないか、と。そうでもしないと、
結局はどこに行っても混んでいるという状態になってしまう。また、連休を作るのもいいのだが、サービス業の人が休める環境を
整える方策も必要なのではないだろうか。具体的な案は無いのだが、一般の人は土日が休みならそれでいいじゃないかと思うのだ。
秋の5連休は・・・あっても無くてもいいかな、私は。

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10月9日 スマートテレビ
 電話の次はテレビか!という感じだろうか。スマートフォンを使って映画等のコンテンツを見れるサービスが12月にも
始まりそうだ。テレビのHDMI端子に専用機器を接続、Wi-Fi経由でネットワークに繋ぎ、スマートフォンでコンテンツを選べば
映画等が見れるようになるのだそうだ。月額490円、映画1本100円程度で見れるのだそうだ。そろそろ何をしたいのか
分からなくなりつつある。何でもかんでもネットワークに乗せたり、Wi-Fiで飛ばせばいいというものでも無いだろうに・・・。
そして、そこまでして見たい映画があるというのもなかなかのもの。そこまでして見たいと思うものが無い私にはなかなか
魅力を感じられない。ヒトはどこまで無精になるのやら・・・。こうやってまたしてもネットワークのトラフィックが
多くなるんだろうな・・・なんて思ったりもする。これ、流行るのかな・・・。

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10月10日 ノーベル化学賞
 なんだかんだ言っても化学者なので、ノーベルウィークの中でも一番気になるのが、ノーベル化学賞。下馬評は色々と出てくる
ものの、誰が取るかは最後の瞬間まで分からないものだ。で、今年の受賞は「Gたんぱく質共役受容体の研究」に対するもの。
うん、まぁ確かに研究内容は凄いし、物凄く大事な内容だ。薬のターゲットとしても注目を集めている分野だ。ところで、
これって化学か?と。どちらかと言うと生理学に近い気がするので「医学・生理学賞」でもいいのではないだろうか。
どうにも納得がいかないのだが・・・。医学・生理学賞をiPS細胞に与えたかったが為に、こちらを化学賞に回したのではないだろうか、
そんな考えさえ浮かんでしまう。だからと言って、化学の分野で「この人こそが」という人物はいないのだが。もう他の
ノーベル賞にはあまり関心が無かったりもする。「誰??」という人が受賞するのがほとんどだからだ。今年の平和賞あたりは
誰に授与されるのか、さっぱり予想がつかない・・・。

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