Top雑感2012年3月(21日〜31日)

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3月21日 電気料金の値上げ
 4月から予定されている企業向けの電気料金の17%の値上げなのだが、契約期間の途中であれば値上げせずに料金の据え置きが
できたという話が急に出てきた。企業は1年ごとの契約なので、契約途中で値段を上げる事はできない・・・という事だ。実際に
4月から上げるのは全体の25%だとか。東京電力に問い合わせが殺到した結果、慌てて記者会見をしたという事のようだ。
好意的に解釈すれば「説明し忘れました」というところだが、信用が地に堕ちている今は「黙っていれば値上げを受け入れて
くれるんでしょ?1回払ったら了承したものと見なすからね」という解釈をされても不思議ではない。そしてこの一件で
また信用は堕ちていくという、悪循環がひたすら続いている。信用を回復させようという姿勢を感じさせないのが流石だ。
そして、政府へ7000〜9000億円の追加支援を要請するという。言えば出てくると思われると政府も心外だろうが
この体制、どうにかならないものだろうか。

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3月22日 緊急地震速報
 気象庁が緊急地震速報の使われ方について調べた結果を公表した。何らかの危険回避行動をとった事のある人が6割だが、
2割弱は行動しようと思ったができなかったとしている。残りの2割強は何もしなかったというもの。対象は全国だが、東日本
大震災で特に揺れが強かった3県については郵送でも実施しているようだ。実際のアンケートの内容を見たのだが、設問が多くて
回答する気になれなかった・・・。ともかく、何もしなかった理由が「これまでが大丈夫だったから」とか「自分のいる場所は安全
だと思った」「何をしても無駄と思った」という回答が目立つそうだ。かく言う私はというと、緊急地震速報が出ると、気構えだけは
するようにしている。揺れるな、と。揺れが激しくなったらPCのモニタだけでも抑えようかな、というくらいだから、何もしないに
等しいだろう。今回の結果を受けて、気象庁がどう動くのかは分からないが、意外とみんな何もしないんだな、というのが分かった。
「あぁ、まただね」くらいの認識になりつつあるのだと思う。気象庁が鳴り物入りで導入した割には悲しい結果と言えるだろう。
さぁどうする、気象庁?

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3月23日 責任の問題
 原発を再稼働するのかどうするのか、その問題の決着がつかない。大飯原発のストレステストの1次評価審査書に対する原子力
安全委員会の結論が出たのだが、原子力安全・保安院の「妥当」という結論を了承するという内容だった。そもそも、「妥当」
という結論ですら「安全」と言い切っているわけではないので責任を取っているわけではない。そしてそれを了承するという事は
やはり「妥当」という判断であり、責任を取るつもりはないという事だ。この結果を受けて首相と関係3閣僚の政治判断に
委ねられる。結局、専門家集団は誰も責任を負う事はしなかった、という事だ。あれだけの事故があった後だけに、誰も責任を
負いたくないのは事実だろうが、おそらく、専門家は「絶対に安全」とは言えないという事を知っているのではないだろうか。
一応私も科学者の端くれ、「絶対に安全」なんて事が言えないのは分かっている。しかし、世間はそれを許してくれないわけで。
東日本大震災と同程度の地震と津波であれば「耐えられるであろう」という事しか言えず、地震や津波がそれを上回る可能性もあるし、
運転状態によってはどうなるか分からない・・・そんなところだろう。原発再稼働について誰が最終的に責任を持つのか、
おそらく誰も責任を取らないだろうから、発電所付近の住民の納得が絶対に必要になるんだろう。再稼働は、あるとしてもしばらく先だな。

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3月24日 今度は契約社員が・・・
 労働契約法改正案が閣議決定された。なかなか聞かない法律だが、要は契約社員についての法律だ。以前に派遣社員について色々と
問題になっていたが、今度はそれが契約社員についても伸びてきた、といったところか。今回の目玉は、同じ職場で5年を超えて
働いた場合、本人が希望したら正社員に転換しなければならないという規定が組み込まれた事にある。現在は3年までの契約期間で
更新は何回でもできる。それが変わるのだ。派遣社員さんの実態を見ると、今後どうなるのかは容易に想像できる。派遣社員の場合、
3年を超えて受け入れる場合は正社員に登用しなくてはいけないという規定がある。それで実際に起こっているのは3年にギリギリ満たない
ところで派遣終了になるというものだ。同じ事が契約社員についても起こるだろう。4年11ヶ月で終了、と。実際、車内には契約社員
さんは結構な人数がいて、私が入社前からいるので、5年を超えている人もかなりいる。そして、社内では結構重要な役割を果たして
いたりするのだ。そんな人が5年のサイクルで入れ替わるとすると・・・結構な悲劇が待っていそうな気がする。多くの人に
就労の機会をという意向なのだろうが、同時に多くの人の生活の安定が失われる事になる。国会で可決されない事を祈りたいが、
世間的には消費税関連にしか目が行っていないから、こっそり可決されたりして・・・。

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3月25日 柏崎刈羽原発 停止
 東京電力管内で唯一営業運転していた、柏崎刈羽原発の6号機が定期検査に入る為に停止する。明日未明にはゼロになるという事で、
夜8時過ぎには出力が落ちていた。さて、この原子炉の出力は135万6000 kW。果たしてそれが現在の使用電力のどれくらいに
相当するのか、早速東京電力の「でんき予報」を見てみた。今日、25日のピーク時供給力は4110万 kW。最大消費電力は
19時〜20時で3622万 kW。その差は488万 kW。折角なので明日の見通しを見ると、同じく4540万 kWと4230万 kWであり、
310万 kWの余裕がある計算になっている。この数字を見ると、原発が止まっても平気なんじゃない?という気になってくる。
原発が止まるから節電しようという風潮にならないのが素晴らしいなと最近は思っている。去年のように、ピークを過ぎた夜にも
街灯を消したりして、よく分からない節電を強いられていたのは、やはりおかしかったのだ。ジャブジャブ電気を使うのは悪だ!
という雰囲気すら漂っていた。夜だったらいいじゃないか、とはなっていなかったのだ。今となっては懐かしいが、消費者も
賢くなったという事だろう。今年の夏はどうなるのか、ある意味で楽しみではある。

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3月26日 アラビア語の需要
 何度見てもさっぱり分からないし、分からなすぎてむしろ気持ち良ささえ感じてしまうアラビア語。NHKのEテレの語学番組の1つに
あるので、よく見ている。ところで4月は番組改変の時期。ちょうど番組も総復習なんかをやってそろそろ終わりか?という雰囲気だ。
さて、4月からどうなるんだろうと思って調べてみたところ、なんと再放送が決定していた。さすがに放送する曜日は移動するものの
再放送が決定。2008年10月〜3月が最初でそれから今回で5回目の再放送。4月からは6回目となる。恐るべしアラビア語。
ところで、日本人でアラビア語を学びたいという人がそんなにいるんだろうか?他のドイツ語やフランス語、イタリア語、ロシア語
あたりは、旅行に行く人も多いだろうが、アラビア語圏となるとややハードルが上がる気がする。エジプトくらいか?ところで
このアラビア語、話す人の数は中国語、ヒンディー語、英語、スペイン語に次ぐ5番目に多い言語なのだそうだ。国連の公用語にも
なっているのだとか。・・・だからってこんなにしつこく再放送しなくても・・・。需要はあるのかもしれないが、新しく
制作されないあたりが需要の少なさを物語っている。

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3月27日 電気を止める権利
 いやぁ、やり口がフェアじゃないよな、と思う。東京電力の企業向け電気料金の値上げ問題だ。まもなく、4月1日から値上げ
になる企業がでてくるわけだが、これまでに同意が得られているのはわずか13%。対象となる23万7000件のうち3万150件しか
同意していないのだそうだ。契約が4月1日更新は約5万件。うち1700件は更新を拒否すらしているというのだ。料金不払いの場合
検針日翌日から50日で電気の供給をストップできる決まりがあるのだそうだ。昨今、ニュースになっているように、契約期間の
途中では値上げできないという申し立てができるのだが、その点の説明を東京電力はせず、請求のまま払ったら同意したとみなす
という技すら使ってきた。じゃぁ払わないという姿勢で抗議行動をすると電気を止められる。これでは脅迫ではないか?実質、
東京電力以外の選択肢はないのだから、事業活動を続けるには同意するしかない・・・という。こんな事をしていたのでは
批判されても仕方ないだろう。せめてキチンと説明していれば・・・。それでも、これまでの経緯から叩かれていたかな。

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3月28日 ステマが無罪
 もうすっかり有名になってしまった「ステマ」という言葉。飲食店の口コミサイト「食べログ」で、投稿業者が金を受け取り
好意的な口コミを投稿していた事が発覚し、問題になったあれだ。ステマという言葉と同時に、食べログの信頼性も低下した
のではないだろうか。元々インターネットの情報なんてそんなもんだよね、と思っていた人にとっては問題無いが。この投稿が
飲食店の広告にあたるとして、景品表示法に違反していないか調査されてきたのだが、「明白な虚偽の投稿は見つからなかった」
という理由で消費者長は行政処分を断念した。どうもこの「明白な虚偽」というのがひっかかる。つまり、明らかにおかしな物はなく、
「美味しい」とかそういった個人の感想についてはどうしようもない、という事なのだろう。味覚は人それぞれなので、99人が
不味いと感じるものでも1人が美味しいと感じ、その人だけが投稿した・・・これは法律違反なのかという事なんだろう。法律で
個人の感想は縛れない、と。となると、あの事件は結局なんだったんだろうか。多くの人の意見を業者が集めて、「代わりに」
投稿しました、と。その多くの人の意見を集めた事に対して、店側から報酬が支払われたという事になるんだろうか。そうであれば
酷評されたものも投稿しないとフェアではないと思うのだが・・・。明白な虚偽、この定義が難しい・・・。

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3月29日 iPhoneのパスコード
 スウェーデンのセキュリティ企業が、iPhoneのロック解除に使われる4桁のパスコードは数分で解読できる事を発表した。
実際に解読する動画もあるそうだ。メーカー側が設けた、所謂バックドアではなく、脆弱性を突いての解読だと言う。
まぁ所詮は4桁、どれだけ多くても一万通りしかない。これを脆弱性を突いて全パターンでアタックをかければいいので
そんなに難しい事ではないだろう。ほとんどのOSには脆弱性が存在する。誰でも完璧なプログラミングなんてできないからだ。
そんな中でiOSやAndroidは比較的セキュリティホールの認識が甘い気がする。メーカー側ではなくユーザー側が。Windows
マシンを買うと、ウイルス対策ソフトは必須のような雰囲気があるのに、何故スマートフォンは不要という認識なのか。
機能が多く、色々な情報が詰まっているからこそ狙われるという認識が無いのだろう。スマートフォンにもウイルス対策
ソフトを入れる時代が来てしまうのだろうか・・・。

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3月30日 日本だと1円玉か?
 カナダ政府が1セント硬貨の流通を中止する方針を発表した。製造コストがかかるが、一般市民からは厄介者とさえ考えられており
釣り銭としては断る人も多いのだとか。金融機関も1セント硬貨の取り扱い、保管、移送のコスト増大に直面しており、経済への
負担が大きくなっているのだとか。世界的にもいくつかの国で小額硬貨の製造や流通を中止しているという事で、初めての事では
ないようだ。日本だと1円玉の廃止になるだろうか。まだまだしっかり流通しているし、おつりとして断る人も少ない。経済的
負担になっているかどうかは分からないが、今の所廃止の予定は無い。ところで1セント硬貨を廃止したとして、お釣りをキッチリ
欲しいという人にはどうやって払えばいいのだろうか。そういう端数のお釣りが出ないように、物の値段を変えるわけにも
いかないだろうし、全ての買い物をカードで済ますというのも現実的ではない気がする。廃止するという決定そのものよりも、
廃止後にどうやってお金の受け渡しをするのか、その方が気になる。そう言えば日本での2000円札は製造停止、流通も止まっているが、
どうするんだ?

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3月31日 ビニール傘
 今日の首都圏は、朝から雨と強い風で嵐だった。昨日の夜のニュースの天気予報コーナーで「明日は外に出ない方がいいかも
しれません」とさえ言われていたほどだ。そうは言われても、やっぱり用事がある人は多いわけで、私も含めて外出する人は
多かった。往復でほんの40分程度の移動だったのだが、その間に一体何本のビニール傘が壊れるのを見たか分からない。
と同時に、壊れて道ばたに捨てられたビニール傘を何本見たか分からない。ハッキリ言おう、そんなもんを使うから悪いのだ。
私はビニール傘ではなく普通の傘を使っているのだが、かれこれ10年以上使っていると思う。先日の暴風で骨が曲がったが
まだまだ使える。ビニール傘を使える人が多く、壊れても「そんなもんか」と思う。ビニール傘だから誰の物か分からないけど
持って行ってもいいか、となる。これって何かおかしくないだろうか。ビニール傘はあくまで急場を凌ぐ為のものではないだろうか。
常用するというのは何かが間違っている気がする。普通の傘を長期間使った方がエコだろうし。

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