Top雑感2012年4月(1日〜10日)

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4月1日 手りゅう弾110番
 手投げ弾を使った犯罪が多発していることを受けて、福岡県警内に、明日、爆発物を発見した人から通報を受ける専用窓口が
設置される。操作の結果によっては通報者に報奨金が支払われるとか。金額は10万円を目安として事件の内容や捜査協力の
度合いで増減、東名での通報も可能だとか。既に爆発してものや戦時中の不発弾は対象外。押収場所が県外だったり、容疑者の
検挙に結びつかなかった場合は支払われないという事で、比較的条件が厳しい気がする。いや、いくら手投げ弾での犯罪が多い
からといって、どれくらいの情報が集まるのだろうか。今、全国の警察に「けん銃110番」があるのだが、それだってどれくらいの
効力を上げているのか分からないのだが、さらにマイナーな手りゅう弾って・・・。しかも条件の厳しさからインセンティブが
低そうだし・・・。果たして専用窓口を設けただけの効果は得られるのだろうか?

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4月2日 サマータイム
 契約のタイミングによっては今日から企業向けの電気料金が上げられる。平均で17%というからかなり大きい。契約満了までは
値上げ前の料金で使えるのだが、不親切な案内で気付いたら飲んでいたという企業もあるだろう。で、そんな中でサマータイムを
導入する企業が出ているようだ。始業を1時間早めるというもの。東京都内のある企業では、昨年の実績として2割の節電効果が
あったのだそうだ。17%値上げして2割の節電ならトータルで抑えることができる計算になるだろう。昨年の夏もいくつかの企業で
導入し、「アフター4」を狙った商売も展開された。日本の夏、日の出は早い。朝に出勤する頃にはすっかり気温が高くなり
歩くのも厳しい時がある。実際、去年は国としてサマータイムを導入しようかという話もあったほどだ。結局、導入しなかった
わけだけど・・・。日本でも導入すればいいのに、と思うのだが、どうだろう。今年は特に電気が足りなさそうだし、朝の明るい
時間が勿体ない。今年はどれくらいの企業がサマータイムを導入するのだろうか。休日をズラすことはしないと、昨年実施した企業が
公言しているので、サマータイムに注目だ。

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4月3日 帰宅困難者
 最初は東日本大震災。その次は昨年秋の台風の時だっただろうか。首都圏で公共交通機関が乱れて帰宅できない人が多数出る事が
予想されるのに、企業の判断が遅く、帰れない人が出るという妙な事態が起こっていた。そして今日、日本海側で低気圧が急速に
発達し、台風並みの暴風雨となり、公共交通機関が乱れる事が予想された。さて、企業はどう判断するのだろうかと注目していた。
今回、多くの企業は比較的早い段階で判断を下したようだ。首都圏だと午後2時〜3時頃には帰宅指示を出し、夜にはすっかり人が
いなくなっていたようだ。まぁそれでも激しい雨に打たれた人はいるようで、それはそれで仕方ないかな、と。3回目ともなると
企業側も学習するし、従業員だって黙っていないという事か。前回、前々回とやたらと判断が遅かったうちの会社も、今回は
早かった。やっとこれくらいの事ができるようになったのか、という気がしないわけでもないが。今年の台風シーズンは
どうなるだろうか・・・。

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4月4日 情報はtwitterが最速?
 正直言って、ここまで普及するとは思ってもいなかった。twitterである。最早使っていて当然という世界になりつつある。
昨日、首都圏の暴風雨で公共交通機関が乱れたわけだが、その交通機関の広報が公式アカウントを使って最新情報をツイートしていた
ようなのだ。確かに、一旦外に出てしまうと、スマートフォンとはいっても公式のWebページを見るのは厳しいだろうし、twitterと
比較して情報が遅い事も十分考えられる。今回は駅の電光掲示板に表示させるのと同じタイミングでツイートしていたというのだから
情報は圧倒的に早い。なるべく早く情報が欲しいのならtwitterというのは昨年の台風の時にも明らかになった事だが、前回は口コミ
だったのに対し、今回は公式アカウント。この流れが加速していくことは疑う余地はないだろう。今の携帯電話が壊れてスマートフォンに
替える羽目に陥ったら考えることにしよう・・・。それまではいいや、別に。

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4月5日 新入社員
 この時季、毎年のように出てくる「今年の新入社員の傾向」。今年も当然のように出ていて、ある記事によると『正解探し』×
『自信過剰』なのだそうだ。課題を与えると落とし所を見つけようとして、自分の頭で考えない、求められている答えが1つだと思い込み
正解を探そうとし、正解だと思った瞬間に考える事を止める。そして、3年以内に活躍できる自信があると考えている人が多いのだそうだ。
勿論、実際はそんなに簡単ではない・・・。まぁ、学校教育やら厳しい就職活動を抜けてきたなど色々な要因はあるのだろう。
ところで、この傾向、本当に新入社員だけのものだろうか。正解だと思った瞬間に考える事を止める人は多いと思う。意識しないと
そこで思考を止めてしまうだろう。そう思うと、毎年この時季の新入社員評は新入社員を表現してはいるのだが、翻って自分を見直す
機会を与えられていると考えることはできないだろうか。年1回というのも、ちょうどいいサイクルのような気がするし。

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4月6日 見えない=やっていない?
 原発再稼働に向けた新しい安全基準を政府が最終決定した。基準を作るよう指示をしてから決定まで、1週間もかかっていない
超スピード決定。これでは「再稼働ありきで基準を作って議論した」と批判されても仕方ない。まぁその是非は置いておいて、
仮にこの基準が以前からの熟議の元で作られた物だったとしよう。仮にそうであったとしてもその事実を示さず、表面に
出てくるものが今回のようなものであった場合、議論していないとか再稼働ありきなどと批判を受けても仕方ない。会社の某組織も
同じようなものがある。内部の関係者は「一字一句、てにをはまでじっくり議論している」と言っていた。実際そうなのだろうが
最終的に出てくる物が、どこかの文章のコピペにしか見えないのであれば、そのような批判を受けても仕方ないだろう。関係者が
どれだけ訴えてみても、外から見えないものはやってないと見なされても文句は言えないのだと思う。しっかり仕事をした事を
理解してもらいたいのであれば、その仕事っぷりをアピールする必要があるのだろう。何となくそんな事を思った。個人的な理想は
「やっていないように見せかけて、実際に他の人がやってみるとかなり大変だった」というもの。難しいけど。

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4月7日 接写派が多い?
 桜の開花から約1週間。今住んでいる所でも満開になった。そうなると増えてくるのが桜を写真に撮ろうという人たち。
今や携帯電話には当然のようにカメラがついているし、コンデジの普及に加えて、ミラーレスを含めたデジタル一眼の人気もあり
今日も道ばたや公園で桜の写真を撮っている人を多く見かけた。そして、そんな中で妙に多いのが桜の花を接写している人たち。
それこそ携帯電話からデジタル一眼まで、どういう訳か多くの人が接写していた。いや、分かる。私も接写は好きだし、
桜は遠くから見るのは普通だが接写となると写真の威力が存分に発揮されるのだ。ただ、携帯電話のカメラで接写してどうするんだ?
という疑問は消えなかった。接写はその撮り方で、背景を強くぼかす事で見せたい対象を強調することに意義があると思うのだが、
携帯電話のような小さなレンズではボケ足が小さくなる筈。イマイチ意図がつかめない。それに、遠くから見た桜もいいものだと
思うんだけどな・・・。

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4月8日 監視体制の本気
 北朝鮮が衛星と称して長距離ミサイルを撃つと言われており、人工衛星からの監視が続いている。その監視の内容が凄いと思うのだ。
「3段とされているロケットの1段目が発射台に設置された」というニュースが流れたのが何日前だったか。今日になって、本体の設置が
完了したというニュースが流れた。さらには、北東部で地下坑道の掘削工事が行われているらしく、坑道の入り口に急に土砂が
積まれ始めたという情報も出てきた。一体どこまで見えるんだ?と。一説によると、新聞の大見出しの文字くらいまでは見えるとも
言われているわけだけど・・・。そして、映像の解像度もさることながら、おそらく膨大な量となっているであろう映像を分析する
人達も大した物だな、と。時間を置いて撮影した同じ場所の映像の差分を解析するとかしているとは思うのだが、完全に同じ場所から
撮影できるとも思えないし、自動化もそんなに楽ではないと思う。そんなところからも監視の本気度が窺える。このあたりの関係筋を
本気にさせたら怖いな。

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4月9日 断言しない政府
 どうも物事をハッキリと言わないのが気に入らない。政府の原子力発電所に対する発言の数々だ。専ら大飯原子力発電所についての
ものなのだが、提出された工程表が安全基準に「概ね適合」、再稼働には国民の「一定の理解」が必要。引き続き「議論を続けていく」
というのもその1つだろうか。「概ね適合」、堅苦しい言葉を使っているのだが、砕けた表現をすると「大体いいんじゃない?」
となるだろうか。書類を作って提出する前のチェック段階で、気楽にこのような発言をする事はよくあるだろうが、最終的に決定する人が
この言葉を口にしてはいけないのではないだろうか。最終的にYESかNOかをキッパリと決定し、その責任を負う為の人たちなのだから、
こんないい加減な発言をされても困る。政府では誰も責任をとりたくないから、誰も断定する表現を使っていないのだが、それが
歯切れの悪い印象を与えているのだ。きっとこういう発言をし続けて、支持を失っていくんだろうな・・・。

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4月10日 関西で制限令
 昨年の夏、東京電力管内で大口利用者を対象に15%の節電が義務づけられた。そして今年、関西電力管内で制限令が出されそうだ
という報道が出た。猛暑で原発再稼働無しなら19.6%不足。仮に今話題の大飯原発3、4号機が稼働しても12%不足。勿論気温が
低く推移すれば足りるかもしれないが、気象庁の予報では平年並みか高めとなっている。勿論、だからといって原発を動かせと
主張するつもりはない。私はどちらかと言えば反原発だ。ところで、私が勤めている会社では昨年、電力の使用制限がかかり、
15%の節電を義務づけられた。でまぁ、どうにか目標を達成したわけだけど、その頃と同じような節電の体制が続いている。
余計な照明は消されているし、使っていない機器の電源はキッチリと落とされている。気になっているのは、今年の東京電力は
どうなるのか、という事。去年以上の節電をしろという制限令が出されたら、どうやって対処するのか・・・。関西電力では
筆頭株主の大阪市が激しく抵抗しているので、簡単に再稼働はできないだろうから、制限令〜計画停電の実施もあり得るだろう。
東京電力だって他人事ではなくなりそうだ。東京電力の夏の見通しの発表はまだされていない・・・。ま、例によって、
本当に電気が足りないのかどうかは分からないままなのだけど。

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