Top雑感2012年7月(1日〜10日)

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7月1日 もう無事を祈るのみ
 今日、大飯原発3号機が再稼働する。夜9時頃には制御棒を引き抜き再起動する。ギリギリまで抗議行動として原発に続く道を封鎖
していた人達もいたようだが、最終的には機動隊まで出て排除されたようだ。もうここまできたら再稼働賛成、反対の問題ではなく
願いはたった1つ。どうせ動かすなら無事に起動してくれ、という事だ。企業などでそういうタイプの機械を扱っている人なら分かると
思うのだが、常時動かしっぱなしの機械を何らかの理由で止め、再起動させると思いもよらないトラブルが起こったりするのだ。
立ち上がってこないなんてのはザラで、いざ立ち上がっても見た事の無いようなエラーが頻発したりする。実際に軌道に乗るまでに
長時間を要するなんて事も。原発は起動してすぐに発電・フル稼働とはならないのだが、それでも不安なのは事実。上手く起動するのか、
その1点だけだ。あの手の機械の長期休止後は本当に何が起こるか分からないんだよな・・・。

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7月2日 うるう秒
 昨日、日本では午前8時59分60秒という形でうるう秒が実施された。その1秒で何か余計な事をしよう、という企画も持ち上がっていた
ようだ。概ね何も起こらないままで済んだなぁと思っていたのだが、世界的には色々と起こっていたようだ。日本ではmixiがサーバー
障害を起こしていたようだし、世界的にもオープンソースデータベースで障害が起こったところがあるようだ。一応、私もいくつかの
プログラミング言語を触った人なのだが、どれもこれもうるう秒とは無縁だ。サーバーの時計が1秒狂ったところでどうこうなるような
ものは考えられない。いや、もっと高度な所での障害なので同じように考えてはいけないというのは分かっている。だが、それにしても
あまりにも脆くはないだろうか・・・。前回、2008年末に1秒挿入された時にはそんな事は全く無かったと思うのだが。何故今回は
こんなにも混乱を招いてしまったのだろうか。次回のうるう秒は実施の有無を含めて決まっていないのだが、この調子でいくと今回以上の
混乱が起こる可能性も。やるのならキッチリと対策をとって欲しい。これ以上の混乱は結構キツい。

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7月3日 関東まで来た?
 ぐらっと来たのは午前11時半頃。ひょっとして地震?なんて話をしていたら、ガツンと一発、強い揺れが来たのだ。最大震度4、私が
いた所では震度3。揺れてから近くの携帯電話から緊急地震速報が空しく響いていた。震源地は東京湾という表記であり、実際は
房総半島の先のあたり。去年の東日本大震災以降、震源地が南に下ってきていたのだが、とうとう東京湾にまで来てしまった。
その辺りもいずれ動くと言われていた。その後、最大震度は1とか2とかなのだが、夜10時半までに2回ほど神奈川県西部を震源とする
地震が起こっている。相模トラフのあたりだろうか。これも動くと言われ続けている所だ。とうとうその辺りまで動いてきたか
という感じだ。ここのところずっと言われている東京湾北部を震源とする大地震の前触れという気がしないわけでもない。動くべくして
動くという感じだろう。大事なのは無意味に恐れる事ではなく正しく恐れ、適切な対応が取れるように、常に心構えをしておく
という事だと思う。非常時ほど楽しくなる性格らしいので、気をつけなければと思っている。

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7月4日 だからまだ手を出せない
 電子書籍の話だ。新しい端末が出てきて、売っている側は「電子書籍元年」なんて盛り上がっているが、なかなか手を出せないでいる。
勿論、周りには持っている人もいるし、便利だと熱弁をふるう人だっている。それでも手を出さないのには冊子体が好きだというのと
規格の問題があるからだ。今現在、電子書籍の規格はいくつかある状態。そこに世界標準を訴える新しい規格が入ってきたのだ。
世界的にも珍しい縦書きや、ルビにも対応しているのだそうだ。所謂「自炊」でPDFにすれば問題無いのだが、全文検索をしようと
思った時に、縦書きのPDFはやや難があると思われる。その為にも、縦書きに対応した規格が必要だったわけだが、それが出たというのだ。
これでまた手を出せなくなったなと思ってしまった。しばらくは複数の規格が混在し、そのうち淘汰されていくわけで、それから
購入しても遅くはない、という事だ。規格も開発合戦をやってくれないと良いものが出ないので、乱立そのものを悪いとは言わないが
やっぱり消費者からしてみると厳しい。さて、統一されるのは何年後か。

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7月5日 それでも食べるか?
 秋田市で牛のレバ刺しで食中毒があった事が、今日、発表された。食べたのは先月の28日なので禁止前。禁止される前に
食べておこうという駆け込みで食べた人達のようだ。幸いにして入院患者はおらず、快方に向かっているのだそうだ。
20代、30代の男女合計8人というから、意外にも若い人がかかったようだ。それでも食べたかったのか、というのが私の
感想だ。7月1日から禁止だからと言って、6月30日と7月1日で牛の生レバーに何かがハッキリと変わるわけではないのに。
ただ、発表して移行期間を考えて7月1日からになっただけなのだ。6月30日までは安全というわけではないのに、何故そんなに
駆け込みで食べるのか・・・。危険だと言われている物を食べて食中毒なのだから自業自得だろう。ひょっとしたらニュースに
なっていないだけで、全国各地で起こっていたのかもしれない。禁止された事の意味を考えて食べるべきだったのではないだろうか。

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7月6日 シェールオイル
 かつて秋田県では石油が採掘されていた。そんな事を知っている人は地元民以外にはほとんどいないだろう。小学校か中学校の
教科書に出ていたような気がするが、それすら怪しい。私がいた頃には、もう原油こそ出ないが、ガスが出るとかで、石油採掘用の
機械が動いていたし、山奥にはわずかに原油の出る油田があるらしい。今はどうなっているか分からないが。そんな秋田県で再び
原油が見つかったのだそうだ。シェールがすでお馴染みにシェール層に石油があり、500万バレル程度の原油が取れそうだという。
本当だとすればかなり重要な事だ。5年以内をメドに周辺地域の開発も手がけたいとしている。最近、南鳥島付近ではレアメタルが
見つかり、今度は石油。日本が一気に資源国になりそうな勢いだ。是非とも開発して欲しい。これで何の取り柄もなかった秋田県に
新しい売りが。でも、石油採掘現場なんて観光には向かないか・・・。

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7月7日 朝からカーチェイス
 朝、出かける為にバス停に立っていた時の事。何か白バイのサイレンが聞こえるなぁと思ったら、軽自動車を追いかけている
白バイが通過した。明らかに速度超過だったし、白バイからの停止命令を無視しての行動だろう。そして、交差点直前で
前の車を追い越して通過、その為に右折専用車線に入って直進しているので、進行方向別通行区分無視。さらに、目の前を
通過する時に見たら、携帯電話で話しながら運転していたのでそれもアウト。偶然にも、私が見ていた範囲では信号は青だったが
その先にどうなったのかは分からない。ここまで来ると、最初はどういう理由で白バイに目を付けられたのかが気になる。携帯電話かな
という気がする。逃走中に電話に出るだけの余裕があるなら大した物だと思うからだが・・・。見ていてあんなにも違反を重ねなくても
逃げるのなんてほぼ無理なんだから、大人しく捕まった方がいいのに・・・とか思ってしまった。朝からエグい物を見た気分だった。

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7月8日 複雑過ぎてアウト?
 そう言えばという感じで節電の夏が始まった。電力会社によっては計画停電の準備が終わっている筈だ。実際、関西電力管内では
どのグループに所属するのかを通達した案内が届いているとか。そんなわけで、ちょっと関西電力の計画停電の予定表を見てみた。
管内を8つのグループに分け、さらにA〜Hの8つのサブグループに分けての実施だ。8:30〜21:00までを6つの時間帯に分け、
それぞれの時間帯に1つのグループを割当、さらに1にちごとにどのサブグループから順に停電させていくかの序列が決められていた。
システムとしては良くできていると思う。サブグループが多いので比較的細かく、自分の家が停電するのかどうかの判別がつきそうだ。
問題は運用面だろう。停電が必要になったとき、どのように発表するのか、という事だ。サブグループの序列は日ごとに3つずつ
ズレるように設定されている。つまり、4つのサブグループが停電し、翌日も停電があった場合、2日連続で停電する地域が出てくる
という事だ。この設定方法は4つまでは行かないだろうという想定なのだろうが、3番目のサブグループと、4番目のサブグループに
属している場合は気が気で無いだろう。実際に停電させる時、どれくらい前にどのサブグループまでを停電させるのかを発表できるかが
キーになりそうだ。停電が無いのが一番だけど。

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7月9日 いじめと自殺
 最近のニュースでは学校でのいじめと生徒の自殺の因果関係が問題になっている。今日、2005年に埼玉県で起こった中学生の自殺と
いじめの因果関係についての裁判で判決が出た。判決としてはいじめと自殺の因果関係を認めるものではなかった。遺書からは自殺の
原因が特定できないとして、自殺の原因となるような「いじめ」ではなかったとした。まだ地裁での裁判であり、両親は控訴すると
発表しているので、まだ覆る可能性はある。これ、因果関係を照明するのは難しい。遺書にでも明確に書いてあれば話は別なのだが、
そこで明確に書く自殺者は少ないようだ。勿論、本人に聞く事もできないので、残った証拠をかき集めてみても、そこで因果関係を
見いだすのは難しい。何故か。同じ行為を受けて、それをいじめだと認識するか、自殺に追い込まれるほどの苦痛と感じるか、
自殺した方がマシと思うか、これらの基準がひとそれぞれによって違うからだ。他の人からしてみればからかっているだけ、
ちょっと遊んでいるだけでも、受ける側はいじめだと感じるかもしれないし、それが大変な苦痛で、自殺した方がマシと思うかもしれない。
この思いが形として残らない以上、因果関係を断定することができないのだ。今回の裁判所の判断は仕方ないものと私は思う。
いじめと自殺の因果関係の証明は難しいのだ。

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7月10日 電力の使用状況は?
 今月の20日頃に学会で京都に行く。その学会の主催者から、計画停電を実施する場合はプログラムを変更する旨が書かれた案内が
届いた。やっぱり学会会場くらいでは免除されないらしい。で、学会に行くのは私だけではないのだが、一緒に行く人が「計画停電
なんてすっかり忘れていた」という事を言っていた。そうなのだ、去年の春は見事に計画停電を食らって大迷惑をした我々。
今年はどうやら大丈夫そうという事と、ニュースであまり取り上げられない事が相まって、意外と忘れられているようなのだ。
関東圏にいて、関西の停電の心配をする人はごく僅かなようだ。私も心配というよりは興味本位なので数には入らないかもしれない。
さて、そんな関西電力、今日のピーク時の使用電力の割合は90%だったようだ。「安定」という判定だが、今の時期で90%という
のであれば、真夏はアウトじゃないのか?大丈夫か?ちなみに、東京電力管内は85%。どちらも需要を見越しての発電量なのだろうが、
関西はやや見込みが甘かったのでは?もっとも、消費電力量が全く違うので、実質何kWの余裕を持つかで変わってくるのだが。
果たして、関西は計画停電を避ける事ができるんだろうか。そして、来年の夏はどうなるんだろうか。興味は尽きない。

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