Top雑感2012年1月(21日〜31日)

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1月21日 1つの岐路かも
 制度が複雑になって初のセンター試験。問題冊子の配布ミスで再試験の対象者が過去最大人数にまで膨れ上がったようだ。しかし
それでも数十人が漏れている事が明らかになった。センター側はその漏れた人達は再試験の対象にしないとしている。そこでも
不公平が生じている、と記事は論じていた。新聞の投書欄には高校の国語教師からセンター試験なんて要らないのではないか、という
内容のものがった。曰く、短時間で紛らわしい選択肢から正解を選び出す能力に価値があるとは思えず、本当の国語の力は測れない
との事だ。私の記憶では、高校の国語のテストそのものも、授業でやった内容をどれだけ覚えているかであり、読解力などを
測れるとは思えないのだが、まぁそれはいいとしよう。確かにセンター試験は一部の科目を除いて時間が足りない。そして国語は
確かに紛らわしい選択肢がある。自分が思った回答と一致する選択肢が無かったりもする。そういう意味では意味が無いという
意見も分かる。そして、センター試験と、今の2次試験の形式が続く限り「受験のテクニック」をより知っている人が有利な状況は
変わらない。本当に大学が欲している人材はそういう人なのだろうか?入試が大変だけど、入ったら遊べるという認識を改めさせる
事はできないのだろうか?大学入試関連では問題が多い。とりあえず、センター試験は考え直す時期にきているのかもしれない。

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1月22日 当選番号発表
 お年玉付き年賀はがきの当選番号が発表された。年賀はがき自体は50枚購入。届いた分だけ送っているので、手元には50枚。
切手シートは下2桁で2つの番号が当たるので、50枚に1枚の割合で当たる事になる。それよりも運が良ければ上が当たるし、
不運だった場合は何も当たらないという事も。で、今年の結果は切手シートが1つ。何と言うか、いつも通りというか、
相変わらず運が無いというか。切手シート以外が当たった記憶が無いあたりが相変わらずだ。そして、当たるものの、引き換えに
行かないのも相変わらず。使うアテが無いのだから・・・。ところで、年賀はがきの売り上げは年々落ちている。出す人が
減っているのだから。という事は、売り上げが下がるわけで、商品のグレードが徐々に下がるのではないだろうか。
「賞品が大したことがないので出さない」という話は聞いた事がないので、特に関連性はないだろうが、それなりの物が当たるなら
はがきの売り上げが上がるという事はないだろうか。はがきの購入に対してそれなりのインセンティブがあれば何かが変わるかも
しれない。まぁ、メールが普及し過ぎて戻せないところまで来ているのかもしれないが。

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1月23日 地震の予測
 首都圏の人は震災の事なんて半ば忘れかけていることは、先日の緊急地震速報への反応でハッキリと分かったわけだが、そんな最中、
M7クラスの首都圏直下型地震が4年以内に70%の確率で起こるという試算が発表された。ニュース番組曰く「地震は起こるものだと
思って備えて欲しい」と。確かに今日もそうだったが、ここの所、小さな地震が頻発していてきな臭い空気が漂っている。だからと
言って何もしないのが悪いところで、結局は実際に経験しない限りは対岸の火事。実際に経験した事でさえ、元通りの生活に
戻ると忘れてしまうのが悲しいところ。地震であれだけ帰宅難民をだしておきながら、秋の台風で交通機関が止まるのが目に見えていた
にも関わらず、やはり大量の帰宅難民を出したのがいい例。結局、4年以内に起こると聞いてからのんびりと準備をして、何となく
備えて、やっぱり大きな被害を出すんだろう。結局は自分の身に起こらないと実感がわかないのが人間というものなんだろう。
まぁ、住所が住所だけに、私も他人事ではないのだが。

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1月24日 オレンジカード
 オレンジカードの販売が首都圏では3月末で終了する。記事によると発売は1985年。調べてみるとテレホンカードは1982年12月
発売となっていた。テレホンカードが爆発的に売れたからオレンジカードが出たような気がしていたので、大体は記憶の通りのようだ。
そんなオレンジカードもSuicaなどのICカードの波には勝てず、販売額が落ちているようだ。年間300億円を売り上げた事もある
オレンジカードもICカードには勝てなかったようだ。オレンジカードは結局、切符が買えるプリペイドカードであり、自動改札機に
入れる事はできなかった。距離別の料金ではなく、乗車駅を記録できないプリペイドカードなので仕方ないのだが、それがICカードとの
大きな違いだろう。それでも首都圏以外ではまだ販売が続くようだが。因に、テレホンカードは今でも売られている。一時は
ノベルティグッズとしてもよく使われていたのだが、今やその影はない。公衆電話が完全に無くなるというのは考えにくいので
もうしばらく生き残るだろうが、それでも時代の流れに飲み込まれていくのだろう。オレンジカードの消滅に1つの時代の終わりを感じた。

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1月25日 貿易赤字
 2011年の貿易収支が発表された。2兆4927億円の赤字となっている。実に31年振りの赤字なのだそうだ。31年前はというと、
第2次オイルショックので影響で赤字になったのだそうだ。2011年はというと、震災は勿論、原発の停止で発電用の輸入の増加、
円高、タイの洪水も重なったようだ。一応、識者は赤字は一時的なもので、今年の秋あたりには前年比プラスになると見ており、
黒字に戻るだろうと予想している。本当かどうかは別として、そうとでも書いておかないと、希望も何もなくなってしまうのだろう。
それにしても昔から社会の授業では、日本は原料を輸入して加工品を輸出する「加工貿易」で経済が成り立っていると習ってきた。
表現の誇張はあるかもしれないが、的外れではないのだろう。それがこの有様。日本経済はどうなってしまうんだろう。
今回は色々と重なって運が悪かっただけとも考えられなくはないが、国の屋台骨が揺らいだという事実は重い。どういう理由であれ、
大赤字に転落したという事実は衝撃的だ。

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1月26日 血液がピンチ
 震災の被災3県での話。福島、宮城、岩手の3県では輸血用の血液が足りないのだそうだ。震災直後の4月は前年比96.3%減という
凄まじい数字をたたき出したが、その後はやや回復。3月〜12月で見ると前年同期比30%減なのだとか。30%とは言え、一部の
製剤は別として、長期保存できないのが問題。しかも、余裕を持って献血者を募っているわけでもないので、30%というのは大きい。
他県から融通してもらっているのだそうだ。宮城、岩手では献血バスの運行が減ったとの影響しているようだ。とまあ、ここまでが
記事の内容。じゃぁ裏を取ろうと、3県の赤十字血液センターのWebページを確認してみると、それほどでもない事に気付く。
「ちょっと不足してきました」程度。用意された段階のうち最低ランクにまで減っている県、血液型は無かった。確かに献血者は
減っている。震災直後の過熱っぷりを考えると不思議なほどに減っている。でも、記事で伝えるほどではないようだ。
多少誇張して書いたのだろうが、一体何を意図していたのだろうか。

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1月27日 準備不足
 久しぶりにプレゼンをした。同じプロジェクトの人、数人の前で実験結果を発表するというのはしょっちゅうなので、別に緊張もしないし
これといって資料を作る意外に準備もしない。だが、今日、久しぶりに50人規模の人の前でプレゼンをする機会があった。資料を
作ったのも数日前だし、それほど堅苦しい場でもないしで、どうにでもなるだろうと思っていたのだが駄目だった。緊張こそ
ほとんどしないものの、どうにもスラスラと言葉が出て来ない。あまり考えずに話し始めるが故に、文末に困ってしまうという事も。
そう、ハッキリと準備不足だったのだ。たとえ上司が見ていない、それほど大事な会議ではないとしても、キッチリと準備をして
臨むべきだったのだ。甘かった、相当に読みが甘かった。次回、機会があればキッチリと準備をしないといけないんだろうな、と
思っている。やはり私は会議室でのプレゼンよりは、自分の後ろにポスターのように資料を貼って、その前で少人数を相手に
発表する方が得意なようだ。相手の反応を確かめながら話せるという点でも。

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1月28日 地震
 朝から立て続けに2回の地震が首都圏を襲った。午前7時39分と43分。最大震度は4と5弱なのでどちらも緊急地震速報が出るレベル。
さらに46分にも震度3の地震が。実際のところ、直下型であった為に緊急地震速報は見逃しに終わった。39分の地震は偶然にも
家の前をトラックが通ったこともあり、地震なのかトラックでの揺れなのか判別できなかった。テレビを見ていて、あぁ、地震か
くらいの感覚になっていた。震災で大きな地震を経験した割には、その後の警戒感が薄い。まぁ揺れているよね、というくらいで
今朝も「とりあえず津波だけ来なければいいや」と、それだけを確認して外に出かけた。なんとも危機意識が薄いなぁと
自分でも思ってしまう。その後、小さな地震がずっと起こっているわけで、気を引き締める頃かもしれない。世間的にも決して
対策が万全になっているわけではないと思う。今、地震が起こったら・・・この前と同じような事が起こるんだろう。
そういうところの学習能力がないんだよな、現代人って。

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1月29日 生々しいよ
 とある全国紙で展開されている「しつもん!ドラえもん」。新聞の1面の隅に質問が載っていて、その日の新聞のどこかに
回答篇が載っているというもの。ドラえもんのキャラクターの絵が一緒に載っていることから、それなり人気があるらしく、
毎日載っていて今日で726回目。ある程度の回数ごとに質問にもシリーズがあり、今は「ほんをよむ編」。今日の質問は
「1000円の本が1冊売れると書いた人はいくらもらえるんだろう。」という印税の話。子供に人気のキャラクターを使って
こんなにも生々しい質問をしていいものだろうかと悩んでしまう。これまでの同じシリーズの質問は、印刷技術が無かった時代の
写本を問うものだったりしたのだが、一気にお金が絡む話に。子供向けのファンタジーなキャラクターにそんな事を説明
させていいものだろうか・・・。マスコミ、恐るべし。

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1月30日 パワハラの定義
 厚労省の作業部会がパワハラの定義を明確化した報告書をまとめた。定義は「同じ職場で働く者に対し、職務上の地位や人間関係などの
優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて精神的・身体的な苦痛を与えたり、職場環境を悪化させたりする行為」なのだそうだ。
もう「はい、そうですか」としか返答のしようがない。問題は、上司から部下だけでなく、部下から上司への行為も含まれるとした
点にある。年上の部下だとか、PC関連で部下から嫌がらせにあったという相談があったことから盛り込まれたようだ。とまぁ、定義を
作ってみたのはいいのだが、これでは何の解決にもならないのではないか、という気がしてならない。上司であれ部下であれ、
意識せずにパワハラ行為を行っているであろう例が多数あることが容易に想像できるからだ。セクハラもそうなのだが、結局は
受け手がどう感じるかに大きく依存しているのだ。こればかりは定義ではどうしようもない。そして、より大きな問題は、パワハラを
受けたからといって、相談できる窓口がない事にある。社内に窓口があり、プライベートは守られるとか、人事上で不利な扱いは
受けないとされていても、それを保証するものはどこにもない。内部告発のように法律化しても駄目なものがあるくらいなのだから。
定義を云々するよりも、完全に中立な立場で、調査、指導をしてくれる第3者機関を作る方がよほど大事なのではないだろうか。

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1月31日 沈黙は金
 ローマ法王が黙考の大切さを説いた。インターネットで答えを探したり、自ら発信したりするばかりではなく、より深く理解
しあう為に沈黙を大切にしようというのだ。答えを探す多くの人が検索エンジンやSNSを多用しており、上辺だけの意見交換
だけでは人々は安らげない」。表情やしぐさでも互いを理解できると言葉を介さないコミュニケーションの大切さを説いた。
別にローマ法王がデジタルに疎いわけではない。そりゃまぁ、若者に比べたら劣るだろうが、iPadを使って、遠隔地の
クリスマスツリーのスイッチを入れたのは記憶に新しい。本人が何かをしたわけではないが、強い拒否反応を示しているわけではない
事は分かるだろう。確かに、現代ではインターネットで調べられる情報が多すぎる。玉石混交なわけで、Wikipediaに載っていた
間違えた情報を、多くの学生が大学のレポートに書いた事で問題になった事もあった。思うに、情報が簡単に取り出せるようになったが
その情報が正しいかどうかを確かめる作業をしなくなっているのではないだろうか。法王のように沈黙しろとは言わないが、
出てくる情報を鵜呑みにすべきではない、という事は常に意識する必要があるだろう。

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